愛され令嬢は白金毛猫

栗原さとみ

文字の大きさ
26 / 26

★番外編3(ジェイドversion)

しおりを挟む
ほんの先端を挿入れただけで、凄まじい快感がジェイドを襲った。

「くっ、リコ、力を抜いて、ぅあ」

自分自身、女にかけては百戦錬磨で、完璧に余裕でリードできると思っていたのだが、リコが異世界の女だからなのか、本気で好きになった女だからなのか、気持ち良さが尋常じゃない。

「いや、ん、抜いて、ぁぅ、」

ジェイドは抜くどころか、徐々に押し進めていき、半分まで埋めていった。

「ジェ、イド、さ、まぁぁ」

「…ナカ、凄いよ、リコ、くっ、持っていかれる…あと半分…」

「も、無理…、ああん、いゃ」

蕩けるようなキスで一瞬だらりと力が抜けたリコの最奥に屹立を一気に押し進めた。

「はあん!」

「リコ、全部挿入った、痛いか?このまま馴染むまで動かさないから、少し堪えて?」

コクコクと頷くリコ。
動かしていないのに、つぶつぶと突起のあるリコの内壁がキュウキュウと締めつけてきて、たまらない。こんなに気持ちのいいのは初めてだ。さすがの俺もどれ位耐えられるだろうかと思う程だ。噂に聞く名器ってやつなのか…?

「はぁ…ジェイド様…身体がおかしいの…助けて…もぅ…お願い…動いて…」

「!」

お許しをもらったジェイドはゆっくり揺するように穿ち始めた。穿つ度にグチュグチュと水音が響くのが淫猥で、余計にそそられる。

「くっ、うっ」

「あん、はぁん、ふぁ」

小振りのカタチのいい胸を弄び、左腕で細腰を抱きながら抽挿を繰り返す。

「胸、イヤ、も、ダメ…なんか、きちゃう、おっきぃ…」

うわ言のように喘ぎながら、ビクンビクンと痙攣しつつ締めつけてくる。

「可愛い過ぎだろ?くっ、俺ももうもたない」

ジェイドは抽挿を速めて、リコの最奥を何度も突きまくった。ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、パンっパンっパンっと色々な角度から突き続けるが、どこにどう動かしても、ナカの具合が良すぎる。あまりの気持ち良さに、ジェイドはたまらず己の欲望の白濁を大量に放った。

覆い被さって倒れ、はぁ、はぁ、と息をしてから、ジェイドはずるりと自分のモノを引き抜いた。

後始末をしてから、リコの頬を撫でてキスを落とすが、リコは既に夢の中の住人のようだ。

「リコ、好きだよ。こんなに夢中になるなんて思わなかったよ。」

会話が弾むうちにスイッチが入ってしまい、ソファで早急に抱いてしまった。すやすや眠るリコを抱き上げて、奥のベッドルームに運び、自分も横に潜り込み一緒に眠る事にした。

・・・

「ううーん、うん?」

「おはよう、リコ」

「ジェイド…さ、ま?」

「俺も今起きたところだよ。」

リコは寝惚けてはっきりしなかったが、明らかに、隣で横たわるイケメンに、胸を揉まれたり、あちこちに吸いつかれたり舐め回されたりしていた。

「大丈夫。ゴム1個しか持ってなかったから、今は挿入はしないよ?リコがあんまり可愛いく眠ってるから、触ったりキスしたりしてるだけ。」

(そうだった、このイケメン、やり方がスマート過ぎて、昨日はあれよあれよという間に全裸にされ、なんだかわからないうちにグチュグチュに蕩けされて、そのまま挿入れられて処女を失ったんだった…。)

「ジェイドさま…恥ずかしい…昨夜はシャワーも浴びてないのに…私、ホントに胸も小さくて…こんなに明るくて…あん、ひぁ、んー」

「何言ってるの?俺はもうリコに夢中だからね?逃がさないよ。…ああ、そんな目で俺を煽って…。ゴムないって言っただろう?」

「煽ってなんか…ん、な…ぃあっ…」

「昨日からさんざんリコが俺を煽ってくるから、余裕がなくなって、順番が違っちゃったけど、俺と結婚して?いいね?」

「んぁん、ん、んー」

「うん?yesって事?」

「んー!ちがっ、イッてる、イッてるの、ジェイ、ド、ん、ぁぁ、さ、まぁ、ん」

(全身を愛撫で攻められながら、プロポーズされるなんて…。
2年間、秘かに想いつづけてきた、子ども好きで優しいイケメン騎士様が、こんなにエロく豹変して迫ってくるとは…。しかも、手慣れ過ぎ…ああ…)

リコに返事を催促しながら、全く手を止める気のないジェイドに、息も絶え絶えになんとか応えようとすがりついた。

「ジェイ、ド、様、好き、ですっ、んふぅ、手を、止め、て、お願ぃ、ゃぁぁ、へ、返事っを、んんー」

「リコ、俺も好きだよ。幸せになろう。」

「んんーー」

(駄目だ、この人全然止める気ない…)
甘い愛の言葉を囁きながら、愛撫がますます激しくなっていくジェイドに、リコは為すすべもなく身をゆだね、蕩けゆく意識の中、返事をする事をあきらめるのだった。

──────

数ヶ月後

リーンゴーン…と鐘が響くチャペルで、ジェイドとリコの結婚式に参列していたクラウスは、身重の妻ユーリアに囁いた。

「ジェイドの結婚には驚いたけど、まさか相手のリコさんが、ユーリアのお父上の聖女召喚に巻き込まれた異世界の女性だなんてな。」

「そうね、本当にお父様の魔術にはいつも振り回されて困るわ。」

「でも、あのジェイドが身を固める気になったんだから、その気にさせてくれた女性を呼び寄せてくれたお父上には、感謝って言えば感謝だよな。」

「結果的にはだけどね…。お父様はリコさんに足を向けて寝られないわよね。」

「ジェイ、ジェイ王子さま」
ジェイドを指さして王子様だと言って喜ぶセルウス。

「セル、本当ね。ジェイは王子様みたいに素敵ね。お姫様を見つけたのね。」

ユーリアは、セルウスの頭を優しく撫でた後、
幸せそうなジェイドとリコに、ライスシャワーで祝福し、近い未来の二人の家族を思い描いて微笑んだ。


≪番外編ジェイドversion  完結≫






   
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

冷徹社長は幼馴染の私にだけ甘い

森本イチカ
恋愛
妹じゃなくて、女として見て欲しい。 14歳年下の凛子は幼馴染の優にずっと片想いしていた。 やっと社会人になり、社長である優と少しでも近づけたと思っていた矢先、優がお見合いをしている事を知る凛子。 女としてみて欲しくて迫るが拒まれてーー ★短編ですが長編に変更可能です。

下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~

イシュタル
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。 王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。 そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。 これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。 ⚠️本作はAIとの共同製作です。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...