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分からせパート
第9話 そもそもモテるとは?
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恥の多い人生を送ってきました。
僕はいわゆるムッツリスケベ。
前世では、視界を通る女の子の胸やお尻を見て、だらしなく頬を崩してしまっていた。(と思っているが、実際は表情に出ていない)
女性との会話、最低限の連絡の中で一喜一憂するような童貞。
遂には、女性とのコミュニケーションを諦め、妄想に浸ることに逃げたヘタレ。
そりゃモテなかったわけよ……。
まぁ過去は置いといて。
僕なりに小説や漫画で学んだことを書
き出してみた。
一目惚れ。
ナンパ、痴漢から助けた救世主。
ひたむきに努力する姿がカッコいい。
僕が想像できる限り、女の子が惚れるきっかけはこんなところ。
……これが簡単にできないから、恋愛って難しいんだよね。
でも鹿波ちゃんが『ハーレムと広く視野を見るから上手くいかないのよ。視野を狭くして一つずつクリアしていかないと』とアドバイスしてくれたので、しっかり向き合おう。
そして、七崎立夏という人物についておさらいする。
茜色の長めの髪をポニーテールでまとめており、大きな瞳と小さな唇。シミ1つない肌。
制服を押し上げる巨乳。
その明るさとリーダーシップでクラスの人気者。
生徒会のメンバー。
やっぱり美少女か。胸枕でもされたい……。
そんな閑話休題のような回想をしつつ、教室へ入ったため、挨拶を忘れていた。
「今日は挨拶しないんだ」
「朝も食堂に来なかったし、どうしたんだろうね」
女子がザワザワと騒いでいるとも知らず。
「おはよう日浦。今日はでかい声で挨拶しないんだな。俺は嬉しいが」
「ん? ああ、忘れてたや」
「へぇ、珍しい。なんか今日のお前——」
「おはよう、2人とも」
「おはよう田中」
何か高橋が言おうとしていたな。
後で聞こう。
相変わらず、ため息から始まる男、田中。
「今日も女子に絡まれた……うぅ……」
「どんまい」
田中の肩をポンと、叩く高橋。
今までの僕ならば「羨ましいじゃないか、コノヤロウゥゥゥ!!」と言って、羨望の視線を送っていたところだが、そんなリアクションはしない。
ふふっ、今日からの僕は一味違うのだ。
なので、適当に同情的な表情を作って「お疲れ様」と言う。
「そういえば、明後日からからアレが始まるぞ」
「アレ?」
「男子にとって地獄のイベント」
「地獄……?」
「……水泳だよ」
水泳かぁ。
確かに最近、暑くなってきたし、あと一ヶ月もすれば夏休みに入る。
それにしても2人の顔が妙に暗い。
「そんなに泳ぐのが苦手なの?」
「俺は苦手だけどよ、1番の理由はそれじゃない」
「ああ、だな」
「?」
全く分からず、首を傾げる。
「本当に日浦はなんも知らないんだな。いいか、水泳の授業はな」
「うん」
「――男女一緒なんだよ」
……拍手。
素晴らしい言葉が聞こえた気がするのだが……?
フェンス越しからコソコソ女子のスク水姿を拝まなくても済むってことだよね。
「問題はそれだけじゃないよ。うちの学園には指定の水着が無いから、各々が好きな水着を着ている。そのほとんどが、マイクロビキニや見た目はただの紐と変わらない水着ばかりなんだよ」
「あんな布面積の小さい身体ででベタベタされるの、ほんと嫌だよな……」
「あ、ああ……」
そう話す高橋と田中は、全身から血の気が引いたように、腕をさすっていた。
これ、アレじゃない?
作戦実行する前に理性の方が心配じゃない?
すると、七崎さんが教室に入ってきた。
あっ、話しかけないと。
気持ちが高ぶっていた僕は、席に向かう七崎さんににっこり微笑みこう言った。
「おはよう――立夏ちゃん」
「え………」
…………ん?
僕はいわゆるムッツリスケベ。
前世では、視界を通る女の子の胸やお尻を見て、だらしなく頬を崩してしまっていた。(と思っているが、実際は表情に出ていない)
女性との会話、最低限の連絡の中で一喜一憂するような童貞。
遂には、女性とのコミュニケーションを諦め、妄想に浸ることに逃げたヘタレ。
そりゃモテなかったわけよ……。
まぁ過去は置いといて。
僕なりに小説や漫画で学んだことを書
き出してみた。
一目惚れ。
ナンパ、痴漢から助けた救世主。
ひたむきに努力する姿がカッコいい。
僕が想像できる限り、女の子が惚れるきっかけはこんなところ。
……これが簡単にできないから、恋愛って難しいんだよね。
でも鹿波ちゃんが『ハーレムと広く視野を見るから上手くいかないのよ。視野を狭くして一つずつクリアしていかないと』とアドバイスしてくれたので、しっかり向き合おう。
そして、七崎立夏という人物についておさらいする。
茜色の長めの髪をポニーテールでまとめており、大きな瞳と小さな唇。シミ1つない肌。
制服を押し上げる巨乳。
その明るさとリーダーシップでクラスの人気者。
生徒会のメンバー。
やっぱり美少女か。胸枕でもされたい……。
そんな閑話休題のような回想をしつつ、教室へ入ったため、挨拶を忘れていた。
「今日は挨拶しないんだ」
「朝も食堂に来なかったし、どうしたんだろうね」
女子がザワザワと騒いでいるとも知らず。
「おはよう日浦。今日はでかい声で挨拶しないんだな。俺は嬉しいが」
「ん? ああ、忘れてたや」
「へぇ、珍しい。なんか今日のお前——」
「おはよう、2人とも」
「おはよう田中」
何か高橋が言おうとしていたな。
後で聞こう。
相変わらず、ため息から始まる男、田中。
「今日も女子に絡まれた……うぅ……」
「どんまい」
田中の肩をポンと、叩く高橋。
今までの僕ならば「羨ましいじゃないか、コノヤロウゥゥゥ!!」と言って、羨望の視線を送っていたところだが、そんなリアクションはしない。
ふふっ、今日からの僕は一味違うのだ。
なので、適当に同情的な表情を作って「お疲れ様」と言う。
「そういえば、明後日からからアレが始まるぞ」
「アレ?」
「男子にとって地獄のイベント」
「地獄……?」
「……水泳だよ」
水泳かぁ。
確かに最近、暑くなってきたし、あと一ヶ月もすれば夏休みに入る。
それにしても2人の顔が妙に暗い。
「そんなに泳ぐのが苦手なの?」
「俺は苦手だけどよ、1番の理由はそれじゃない」
「ああ、だな」
「?」
全く分からず、首を傾げる。
「本当に日浦はなんも知らないんだな。いいか、水泳の授業はな」
「うん」
「――男女一緒なんだよ」
……拍手。
素晴らしい言葉が聞こえた気がするのだが……?
フェンス越しからコソコソ女子のスク水姿を拝まなくても済むってことだよね。
「問題はそれだけじゃないよ。うちの学園には指定の水着が無いから、各々が好きな水着を着ている。そのほとんどが、マイクロビキニや見た目はただの紐と変わらない水着ばかりなんだよ」
「あんな布面積の小さい身体ででベタベタされるの、ほんと嫌だよな……」
「あ、ああ……」
そう話す高橋と田中は、全身から血の気が引いたように、腕をさすっていた。
これ、アレじゃない?
作戦実行する前に理性の方が心配じゃない?
すると、七崎さんが教室に入ってきた。
あっ、話しかけないと。
気持ちが高ぶっていた僕は、席に向かう七崎さんににっこり微笑みこう言った。
「おはよう――立夏ちゃん」
「え………」
…………ん?
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