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賢者、勇者のひとりに会う。
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リアムの慕ってくれる気持ちは嬉しかったが、この町にいるのも一時のこと──
私の目的は『魔王に会う』ことだが、そんなことをこの幼い少年に告げるわけにもいかず、とりあえずは保留ということで先に案内を頼む。
冒険ギルド館の地下2階と3階に広がる牢の一室にいた赤毛の若い男は、世の中のすべてを諦めた目で見ているようで、私やティグリスを眺めて溜め息をついた。
「……私の処分が決まったんですか?」
「ああ。とりあえず事情聴取だ。入るぞ」
簡易そうに見えるが強固魔術を掛けた鉄扉を開け、ティグリスは牢に入れられていた男に少し脇に寄るようにと命じる。
その牢室に入った瞬間、私がサッと駆け寄って目くらましの術を掛けた外套を被せると、男は驚いた目でこちらをやっと見てくれた。
「シィッ……ちょっとあなたがここを出たと知ったら煩わしいことを言い出す奴らが、今この牢を占拠してるんです。声を出さずにティグの……ギルドマスターの後についていってもらえますか?詳しいことは後ほど説明しますので」
尋ねようと口を開けた男の口からはパクパクという開閉の音しか出ず、それによってまた疑惑の色が強くなるのを見て、ちゃんと人としての感覚があると安堵する。
「いいかっ!お前の商売のことは後からちゃんと調べるからなっ!そこでもうしばらく大人しくしていろよ?」
ガンッとわざとらしくティグリスは壁を蹴り、誰もいない空間に向かって大声を張り上げる。
開け放った扉からは、その声が牢室のどれもに届いたはずだ。
「さあ……もういいでしょう?気が済んだのなら、家探しを始めないと」
「おう!そうだな。ひとり残さず、逃がさねぇぞ」
ニヤリと声を出せない男に向かって笑いながら頷き、ティグリスも口に人差し指をあてて黙ったままついてくるようにと合図した。
強い嫌悪感と疑惑の表情を崩さず、それでも大人しく付いてきてくれた男を、ギルド職員しか知らない裏階段から四階の客室へと上げる。
「こ……ここは……?」
見たこともない部屋に目を見開き、ようやく術を解かれた男がぐるりと辺りを見回した。
さすがに風呂は共同だが、安宿よりは備え付けられたテーブルや椅子、ベッドも格上で、もちろんそれはこの男の家よりも安全で過ごしやすいだろう。
「ここはAランク以上の冒険者が一時的に滞在する部屋だ。今は誰もいないから、共同風呂も使っていいぞ」
「な…んで……?」
「いっ……」
「え?へ?」
戸惑う男に向かい、ティグリスが勢い良く頭を下げる。
「今までっ!申し訳なかった!!」
「はぁっ?!」
男の名はランダ。
孤児院出身ではあるが、誰かに買われることもなく成人して出院できた。
その孤児院では武器ギルドから小さな部品を作る下請作業を請け負い、子供たちにその作業をさせていたという。
「そこではもっと昔の価値で鉄1片を部品10個の価格にして、出来上がりを買い取る形にしてくれた。鉄10片で銅貨1枚……それを週ごとに渡してくれるんだけど、そのまま孤児院の預け所に預けておいてもいいし、銅貨1枚以上で引き出して使ってもいい……余った鉄片は下せなくて積み立てられて、孤児院から出る時にまとめて渡されたんだ」
「比較的まともな孤児院だが……買い取り価格がひでぇな」
「うん……俺も最初はわからなかった。でもちょっとした修理も教えてもらっていたから、孤児院出てから紹介された職人の家に住み込んで、給金を月に銀貨3枚もらって……それから自分の工房を出した」
「でもやっぱり適正価格がわからないから……」
最初は敵意剥き出しだったが、リアムに引っ張られて共同風呂で身を綺麗にし、ついでに部屋に食事を届けてやると、ようやく気持ちを落ち着けてくれて話ができるようになった。
「それでリアムが見た日、武器ギルドの窓に貼りついていたのか」
「驚いたよ……銀貨10枚だの、20枚だの……俺が孤児院出る時にもらった銀貨25枚ですら鉄の大槌1個直したら吹っ飛んじまう金額だ」
「そりゃたぶん金の無ぇ冒険者向けに、壊れにくくなる魔術を組み込むのも入れての金額だと思うがな。お前は今どこに住んでるんだっけ?」
「ぼろいアパートの1階部分を買い取って……つっても、そこの購入金額が金20枚って言われて。弟子入りしていた時にも貯めてた金5枚払って、残りはそこに構えた工房で修理請け負いながら払ってってる」
ボリボリとティグリスは頭を掻きながらそのアパートの場所を聞き、町の地図を広げた。
「ふぅん……場所は悪くねぇ。個人工房より外れているから、まあ……金額を考えたら嫌がらせされそうなものだが、目こぼししてもらえる位置だが……それでも銅貨15枚は安すぎらぁ」
「前にもっと……魔法付与無しで銀貨2枚の修理代を持ちかけたら、『親無しのくせに銀貨なんかもらえると思ってるのか?こんな良いもん触れて、銅貨20枚でも高いぜ!』って言われて……だから、俺んとこは何直しても魔法付与はできない代わりに銅貨15枚で請け負ってる」
グッと下唇を噛むようにランダが話すと、ティグリスはリアムに合図した。
「今の、記録用魔宝珠に記録したな?」
「うん!できてる」
「今すぐそいつを武器ギルドのオッサンとこに持ってけ。このカード見せてから『上で話がある』っていやぁいい。通してもらえなかったら、そのカードを店先で展開していい」
そう言いながら何の変哲もない白いカードにサラサラと一筆書き込んで自分の名をサインし、さらに血判を押す。
「いいかい?この間も教えたように、この位置に君の印が刻まれている。必要になるまで強く押したらダメだよ?触る分にはいい」
「……うんっ!…じゃなくて、はいっ!」
コクコクと頷き、もらったカードの印がある部分には触れないようにと気を付けながらリアムは自分の懐に、宝珠と共にしまい込むと、教えたとおりに一礼して部屋を出た。
「……あの子、風呂であんたらのことを『いい人だ』って話してくれた。一体……?」
「ちょっとした行き違いが……いや、長年の悪習が露見して、お前みたいなのやあの子らを真っ当に育てねぇといけねぇってわかっただけさ。お前のその工房には、他にも雇ってんのとか、孤児院から出されたのとかいるんじゃねぇのか?」
「あっ……ああ……行き場のない子たちを何人か……か、匿っているっていうか……」
「よっしゃっ。んじゃぁ、まずはそいつらの確保。今は全員いるんだろうな?」
壁にある時計はまだ昼の2時だ。
「ああ……工房仕事をしてるのはそこにいるはずだし、その……手癖の悪い奴は、夜に備えて寝てるはず……つ、捕まえるのかっ?!」
「やってることによれば……だな。大丈夫だ。もう俺たちは間違えねぇから。お前をちょっと引き留めすぎちまってる間に、この『先生』がいろいろ変えてくれたからな!」
「せ…先生……?」
バシバシと強い力で私の背中を叩くのをランダはキョトンと眺めるだけで、さすがに止めてはくれなかった。
私の目的は『魔王に会う』ことだが、そんなことをこの幼い少年に告げるわけにもいかず、とりあえずは保留ということで先に案内を頼む。
冒険ギルド館の地下2階と3階に広がる牢の一室にいた赤毛の若い男は、世の中のすべてを諦めた目で見ているようで、私やティグリスを眺めて溜め息をついた。
「……私の処分が決まったんですか?」
「ああ。とりあえず事情聴取だ。入るぞ」
簡易そうに見えるが強固魔術を掛けた鉄扉を開け、ティグリスは牢に入れられていた男に少し脇に寄るようにと命じる。
その牢室に入った瞬間、私がサッと駆け寄って目くらましの術を掛けた外套を被せると、男は驚いた目でこちらをやっと見てくれた。
「シィッ……ちょっとあなたがここを出たと知ったら煩わしいことを言い出す奴らが、今この牢を占拠してるんです。声を出さずにティグの……ギルドマスターの後についていってもらえますか?詳しいことは後ほど説明しますので」
尋ねようと口を開けた男の口からはパクパクという開閉の音しか出ず、それによってまた疑惑の色が強くなるのを見て、ちゃんと人としての感覚があると安堵する。
「いいかっ!お前の商売のことは後からちゃんと調べるからなっ!そこでもうしばらく大人しくしていろよ?」
ガンッとわざとらしくティグリスは壁を蹴り、誰もいない空間に向かって大声を張り上げる。
開け放った扉からは、その声が牢室のどれもに届いたはずだ。
「さあ……もういいでしょう?気が済んだのなら、家探しを始めないと」
「おう!そうだな。ひとり残さず、逃がさねぇぞ」
ニヤリと声を出せない男に向かって笑いながら頷き、ティグリスも口に人差し指をあてて黙ったままついてくるようにと合図した。
強い嫌悪感と疑惑の表情を崩さず、それでも大人しく付いてきてくれた男を、ギルド職員しか知らない裏階段から四階の客室へと上げる。
「こ……ここは……?」
見たこともない部屋に目を見開き、ようやく術を解かれた男がぐるりと辺りを見回した。
さすがに風呂は共同だが、安宿よりは備え付けられたテーブルや椅子、ベッドも格上で、もちろんそれはこの男の家よりも安全で過ごしやすいだろう。
「ここはAランク以上の冒険者が一時的に滞在する部屋だ。今は誰もいないから、共同風呂も使っていいぞ」
「な…んで……?」
「いっ……」
「え?へ?」
戸惑う男に向かい、ティグリスが勢い良く頭を下げる。
「今までっ!申し訳なかった!!」
「はぁっ?!」
男の名はランダ。
孤児院出身ではあるが、誰かに買われることもなく成人して出院できた。
その孤児院では武器ギルドから小さな部品を作る下請作業を請け負い、子供たちにその作業をさせていたという。
「そこではもっと昔の価値で鉄1片を部品10個の価格にして、出来上がりを買い取る形にしてくれた。鉄10片で銅貨1枚……それを週ごとに渡してくれるんだけど、そのまま孤児院の預け所に預けておいてもいいし、銅貨1枚以上で引き出して使ってもいい……余った鉄片は下せなくて積み立てられて、孤児院から出る時にまとめて渡されたんだ」
「比較的まともな孤児院だが……買い取り価格がひでぇな」
「うん……俺も最初はわからなかった。でもちょっとした修理も教えてもらっていたから、孤児院出てから紹介された職人の家に住み込んで、給金を月に銀貨3枚もらって……それから自分の工房を出した」
「でもやっぱり適正価格がわからないから……」
最初は敵意剥き出しだったが、リアムに引っ張られて共同風呂で身を綺麗にし、ついでに部屋に食事を届けてやると、ようやく気持ちを落ち着けてくれて話ができるようになった。
「それでリアムが見た日、武器ギルドの窓に貼りついていたのか」
「驚いたよ……銀貨10枚だの、20枚だの……俺が孤児院出る時にもらった銀貨25枚ですら鉄の大槌1個直したら吹っ飛んじまう金額だ」
「そりゃたぶん金の無ぇ冒険者向けに、壊れにくくなる魔術を組み込むのも入れての金額だと思うがな。お前は今どこに住んでるんだっけ?」
「ぼろいアパートの1階部分を買い取って……つっても、そこの購入金額が金20枚って言われて。弟子入りしていた時にも貯めてた金5枚払って、残りはそこに構えた工房で修理請け負いながら払ってってる」
ボリボリとティグリスは頭を掻きながらそのアパートの場所を聞き、町の地図を広げた。
「ふぅん……場所は悪くねぇ。個人工房より外れているから、まあ……金額を考えたら嫌がらせされそうなものだが、目こぼししてもらえる位置だが……それでも銅貨15枚は安すぎらぁ」
「前にもっと……魔法付与無しで銀貨2枚の修理代を持ちかけたら、『親無しのくせに銀貨なんかもらえると思ってるのか?こんな良いもん触れて、銅貨20枚でも高いぜ!』って言われて……だから、俺んとこは何直しても魔法付与はできない代わりに銅貨15枚で請け負ってる」
グッと下唇を噛むようにランダが話すと、ティグリスはリアムに合図した。
「今の、記録用魔宝珠に記録したな?」
「うん!できてる」
「今すぐそいつを武器ギルドのオッサンとこに持ってけ。このカード見せてから『上で話がある』っていやぁいい。通してもらえなかったら、そのカードを店先で展開していい」
そう言いながら何の変哲もない白いカードにサラサラと一筆書き込んで自分の名をサインし、さらに血判を押す。
「いいかい?この間も教えたように、この位置に君の印が刻まれている。必要になるまで強く押したらダメだよ?触る分にはいい」
「……うんっ!…じゃなくて、はいっ!」
コクコクと頷き、もらったカードの印がある部分には触れないようにと気を付けながらリアムは自分の懐に、宝珠と共にしまい込むと、教えたとおりに一礼して部屋を出た。
「……あの子、風呂であんたらのことを『いい人だ』って話してくれた。一体……?」
「ちょっとした行き違いが……いや、長年の悪習が露見して、お前みたいなのやあの子らを真っ当に育てねぇといけねぇってわかっただけさ。お前のその工房には、他にも雇ってんのとか、孤児院から出されたのとかいるんじゃねぇのか?」
「あっ……ああ……行き場のない子たちを何人か……か、匿っているっていうか……」
「よっしゃっ。んじゃぁ、まずはそいつらの確保。今は全員いるんだろうな?」
壁にある時計はまだ昼の2時だ。
「ああ……工房仕事をしてるのはそこにいるはずだし、その……手癖の悪い奴は、夜に備えて寝てるはず……つ、捕まえるのかっ?!」
「やってることによれば……だな。大丈夫だ。もう俺たちは間違えねぇから。お前をちょっと引き留めすぎちまってる間に、この『先生』がいろいろ変えてくれたからな!」
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