15 / 20
職場体験実習の三日間(前編)
しおりを挟む
あの事件から一週間という月日が経った。俺と呼詠さんとの関係も深まり、休み時間や下校時には一緒に楽しく過ごせるほどに進展していた。
そんなある日のホームルームに丘石先生が黒板に『職場体験実習』と言う文字を書き連ねた。
「おまえ達も、あと数年もすれば社会人となって働くことになる、その前に一度、仕事と言うものがどういうものなのかを体験して学ぶための課外授業だ!」
配られたプリントには、いくつかの職業が記載されていた。その中から好みの職業を選び体験することになる。
「なぁ祐希……どの職業にする?」
「僕はもう決めてるよ。末廣《すえひろ》神社で氏子をやるんだ!」
氏子【うじこ】とは
自分の住む土地を守る氏神【うじがみ】を信仰する人のことである。その神社の雑務をこなす人のことである。
「五條君は将来なにになりたいの?」
「俺は……」
中学二年になろうというのに、将来なにになりたいか、なんて考えたこともなかった。強いて言うなら、俺はヒーローとして活躍してみたいが、そんなことは口が裂けても言えない。
妹の風花は、まだ小学六年生だが、しっかりとした将来設計ができている。さすがだ……
呼詠さんがこちらを気にしながら、ちらちらとチラ見してきた。
――呼詠さんは、どの職業を選ぶのだろうか?
「俺はまだ将来のことなんてわかんないなぁ……」
「それじゃ、一緒に氏子やろうよ!決まりだね」
――やけに強引に勧誘してくるなぁ……なにかあるのか?
俺は祐希のいうままに氏子希望で提出した。
実習当日になり、その意味がようやくわかった。
末廣神社の境内に集合することとなっており、俺は祐希とともに体操服姿で集合場所に集まった。
「おはよう上村君、もう来てたの?早いね」
そこへ現れたのは体操服姿の桜井さんであった。――なるほど、これが目当てか?桜井さんも氏子の仕事をやるのだろうか?
「おはよう、桜井さんも氏子の仕事をやるの?」
「ううん……私達は巫女の仕事をするのよ」
――巫女?うんうん、かわいい桜井さんなら巫女の衣装を着れば、祐希もイチコロだろうなぁ……ん?待てよ今、私達って言ったよなぁ?ってことは……
「おお、来てるね、男子諸君……」
そこへ現れたのは藤咲さんだ!その後ろに、ちょこんといる女子……それは!
「おはよう、五條君……」
たらりと長く伸ばした髪、呼詠さんだ!これは祐希が仕組んだサプライズだった。
――祐希ナイス、グッジョブです!
「おはようございます。もう揃っておるようですね……それでは始めるとしますか……」
白い狩衣と呼ばれる衣装を着て現れたのは末廣神社の宮司さんであった。ここで実習を行うメンバーは、この五名であった。その後、朝礼のような簡単な挨拶が行われ、自己紹介などをした。
「私はここ末廣神社で宮司を任されている代々木 純一郎と申します。この三日間よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
みんなで声を揃えて挨拶したのち、着替えが行われ、俺と祐希は神職用白衣に着替えた。
「祐希もなかなか似合ってるなぁ……」
「そうかなぁ、五條君も似合っているよ」
「サンキューな!」
そこへ巫女の衣装で現れたのは藤咲さんだった。
「どう、これ似合うでしょう!」
その衣装は、とても可憐でいくら見ていても飽きなかったが、狐耳としっぽがあれば〖ゴウ狐〗に見えなくもないけど……
ゴウ狐とは……
轟絶カップ麺のCMに出てくる狐のキャラクターのことである。
なぜか嬉しそうにくるくると回り出した。おいおぃ、いくら葉っぱを頭に載せて、回っても〖ゴウ狐〗にはなれないぞ!
うおおおおぉ……
――なんだなんだ、うるさいぞ!
祐希が目を輝かせて眺める、なにを眺めていたのかを見た。
うおおおおぉ……と
俺も目を輝かせて叫んでいた。
「五條君これどうかなぁ?似合ってるかなぁ」
そこに居たのは、呼詠さんと桜井さんであった。二人とも〖ゴウ狐〗の比でも、かわいいなんてものでもなかった……まさに天女そのものだ。
「大丈夫!すごく似合ってるよ」
俺は生きてこれたことを、神様にすごく感謝して涙を流した。横にいた祐希も同じ様に涙を流して喜んでいた。
「二人して何照れてるのよ?これから巫女の舞を教わるから……あとで上村君と一緒に見に来てね」
桜井さんはそう言って神楽殿へ呼詠さんを連れて行ってしまった。呼詠さん絶対に行くよ!俺のテンションだだ上がりだよ!
「絶対見に行くからね……」
祐希と二人、うんうんうんと首を縦に振って喜んでいた。それはまるで首振り人形のようであった。
「おおぃ、そこのキミ達もそろそろ行くよ」
氏子を仕事を指導してくれる職員が、俺たちを呼んでいた。なにをするのかとドキドキしながら、ついて行くと竹ぼうきを手渡され、境内の掃除をいい渡された。
はぁ~と二人で深いため息を吐いて、掃除を始めた。この大きな境内には落ち葉がたくさん落ちていて、二人だけで掃除するには広すぎた。
祐希には悪いが退屈な清掃作業から、こっそりと抜け出し神社の散策を行った。階段を登った先には、拝殿があり、そこに龍の絵馬が飾られていた。最初はその絵は、干支だと思っていた。
だが、違う今年の干支ではない……ギョロりとむき出した目が今にも襲いかかろうとして、こちらを見ている。その絵に恐怖を感じながら眺めていた。
俺はこの絵の黒い龍を知っている…………震災のあの日、三陸沖に見た……龍だ!
「それは津波の龍と呼ばれているものですよ」
カッカッカッと拝殿へと上がって来るものがいた。振り返ってみると、その人は宮司の代々木さんであった。
「その龍は別名、死神の龍と呼ばれて恐れらている存在です。目が合ったものはみなに等しく、死が訪れると言う言い伝えがあるのですよ」
死神の龍……あの日出会った、あの龍は俺も殺そうとしていたのか?だが、俺はまだ生きている……なぜだ?鋭い眼光に睨まれ、記憶が昨日のように蘇ってくる。
宮司さんは続けて、こう話してくれた。
「古文書によると、その龍は龍の住処から龍脈という道を通って移動する。ふとした弾みで龍穴に歪みが起こると、そこから外界へと迷い出ることがあると書き記されているのです……そして外界に出た龍は、地震と津波を起こして、見たもの全てのものに絶望の恐怖と死を与えることから死神の龍と言われ恐れられております」
その話を聞いて冷や汗が流れ落ち恐怖のあまり、その場にうずくまると全身がブルブルと震えた。
「どうされました。大丈夫ですか?」
驚いた宮司さんが心配そうに駆け寄って来てくれた。そして社務所へと運び込まれたのち、少し安静に休んでいるうちに症状も治まり、大事には至らなかった。
「そうですかぁ……剣道部ですか?私も若いころに武術の心得がありまして、よくやっていたものです。どうでしょう一度お手合わせ願えませんか?」
「いいですね……こちらこそよろしくお願いします。いつでも喜んでお相手させて頂きます」
体調が良くなった俺は、宮司さんと二人で日向ぼっこをしながら、まったりとお茶を飲み、和菓子を頬張って楽しい時を過ごしていた。それはまるでご老人が、つどう集会のようでとても楽しかった。
「それでは、実習最終日にお手合わせお願いします」
「わかりました。よろしくお願いします」
そこへ知らせを聞きつけた祐希が、血相を変えて社務所へと駆けつけてくれた。やはり持つべきものは友達だなぁ……
「五條君、大丈夫?倒れたって聞いたけど……あれ?」
「おぉ、上村君もこっちに来て座りなさい。ようかんでも切りましょう」
宮司さんは戸棚から頂き物のヨウカンを切り分け、お皿に載せて出してくれた。
「すみません。頂きます」
そのヨウカンを食べていると宮司さんが、ふと俺が首提げていた鍔のペンダントを見つけ眺めてきた。
「おや!いいペンダントをつけておられる」
「これですか?これは千葉で行われた雑貨市のフリマで五百円で買ったんですよ。いい買い物をしました」
「ほほぉ……五百円ですか?少し見せてもらってもよろしいですかなぁ?」
「いいですよ」
俺は首から外し、宮司さんにも見えるように手渡したのだが、そんなにいいものなのだろか?
宮司さんは取り出した老眼鏡をかけると、もの珍しそうに鍔をじっくりと眺め、驚いた顔をしていた。
その鍔には醤油屋梧兵の家紋が刻まれており、これもなにかのご縁か……と宮司さんは関心していた。
「あっ……五條君、倒れたって聞いたけど大丈夫なの?」
「あぁ……大丈夫だよ!」
呼詠さんが心配そうな表情で駆けつけてくれた。元気そうな俺を見て、ホッと一安心していた。
「はい、宮司さんお茶をどうぞ……」
「いや、済まないね……」
優しい笑顔で急須のお茶を注いでくれた。そのお茶を飲みながら宮司さんと祐希の三人で楽しい一時を過ごした。
――呼詠さん将来、いい介護士さんになれるよ……
こうして実習活動の一日目が終わった。
そんなある日のホームルームに丘石先生が黒板に『職場体験実習』と言う文字を書き連ねた。
「おまえ達も、あと数年もすれば社会人となって働くことになる、その前に一度、仕事と言うものがどういうものなのかを体験して学ぶための課外授業だ!」
配られたプリントには、いくつかの職業が記載されていた。その中から好みの職業を選び体験することになる。
「なぁ祐希……どの職業にする?」
「僕はもう決めてるよ。末廣《すえひろ》神社で氏子をやるんだ!」
氏子【うじこ】とは
自分の住む土地を守る氏神【うじがみ】を信仰する人のことである。その神社の雑務をこなす人のことである。
「五條君は将来なにになりたいの?」
「俺は……」
中学二年になろうというのに、将来なにになりたいか、なんて考えたこともなかった。強いて言うなら、俺はヒーローとして活躍してみたいが、そんなことは口が裂けても言えない。
妹の風花は、まだ小学六年生だが、しっかりとした将来設計ができている。さすがだ……
呼詠さんがこちらを気にしながら、ちらちらとチラ見してきた。
――呼詠さんは、どの職業を選ぶのだろうか?
「俺はまだ将来のことなんてわかんないなぁ……」
「それじゃ、一緒に氏子やろうよ!決まりだね」
――やけに強引に勧誘してくるなぁ……なにかあるのか?
俺は祐希のいうままに氏子希望で提出した。
実習当日になり、その意味がようやくわかった。
末廣神社の境内に集合することとなっており、俺は祐希とともに体操服姿で集合場所に集まった。
「おはよう上村君、もう来てたの?早いね」
そこへ現れたのは体操服姿の桜井さんであった。――なるほど、これが目当てか?桜井さんも氏子の仕事をやるのだろうか?
「おはよう、桜井さんも氏子の仕事をやるの?」
「ううん……私達は巫女の仕事をするのよ」
――巫女?うんうん、かわいい桜井さんなら巫女の衣装を着れば、祐希もイチコロだろうなぁ……ん?待てよ今、私達って言ったよなぁ?ってことは……
「おお、来てるね、男子諸君……」
そこへ現れたのは藤咲さんだ!その後ろに、ちょこんといる女子……それは!
「おはよう、五條君……」
たらりと長く伸ばした髪、呼詠さんだ!これは祐希が仕組んだサプライズだった。
――祐希ナイス、グッジョブです!
「おはようございます。もう揃っておるようですね……それでは始めるとしますか……」
白い狩衣と呼ばれる衣装を着て現れたのは末廣神社の宮司さんであった。ここで実習を行うメンバーは、この五名であった。その後、朝礼のような簡単な挨拶が行われ、自己紹介などをした。
「私はここ末廣神社で宮司を任されている代々木 純一郎と申します。この三日間よろしくお願いします」
「「よろしくお願いします」」
みんなで声を揃えて挨拶したのち、着替えが行われ、俺と祐希は神職用白衣に着替えた。
「祐希もなかなか似合ってるなぁ……」
「そうかなぁ、五條君も似合っているよ」
「サンキューな!」
そこへ巫女の衣装で現れたのは藤咲さんだった。
「どう、これ似合うでしょう!」
その衣装は、とても可憐でいくら見ていても飽きなかったが、狐耳としっぽがあれば〖ゴウ狐〗に見えなくもないけど……
ゴウ狐とは……
轟絶カップ麺のCMに出てくる狐のキャラクターのことである。
なぜか嬉しそうにくるくると回り出した。おいおぃ、いくら葉っぱを頭に載せて、回っても〖ゴウ狐〗にはなれないぞ!
うおおおおぉ……
――なんだなんだ、うるさいぞ!
祐希が目を輝かせて眺める、なにを眺めていたのかを見た。
うおおおおぉ……と
俺も目を輝かせて叫んでいた。
「五條君これどうかなぁ?似合ってるかなぁ」
そこに居たのは、呼詠さんと桜井さんであった。二人とも〖ゴウ狐〗の比でも、かわいいなんてものでもなかった……まさに天女そのものだ。
「大丈夫!すごく似合ってるよ」
俺は生きてこれたことを、神様にすごく感謝して涙を流した。横にいた祐希も同じ様に涙を流して喜んでいた。
「二人して何照れてるのよ?これから巫女の舞を教わるから……あとで上村君と一緒に見に来てね」
桜井さんはそう言って神楽殿へ呼詠さんを連れて行ってしまった。呼詠さん絶対に行くよ!俺のテンションだだ上がりだよ!
「絶対見に行くからね……」
祐希と二人、うんうんうんと首を縦に振って喜んでいた。それはまるで首振り人形のようであった。
「おおぃ、そこのキミ達もそろそろ行くよ」
氏子を仕事を指導してくれる職員が、俺たちを呼んでいた。なにをするのかとドキドキしながら、ついて行くと竹ぼうきを手渡され、境内の掃除をいい渡された。
はぁ~と二人で深いため息を吐いて、掃除を始めた。この大きな境内には落ち葉がたくさん落ちていて、二人だけで掃除するには広すぎた。
祐希には悪いが退屈な清掃作業から、こっそりと抜け出し神社の散策を行った。階段を登った先には、拝殿があり、そこに龍の絵馬が飾られていた。最初はその絵は、干支だと思っていた。
だが、違う今年の干支ではない……ギョロりとむき出した目が今にも襲いかかろうとして、こちらを見ている。その絵に恐怖を感じながら眺めていた。
俺はこの絵の黒い龍を知っている…………震災のあの日、三陸沖に見た……龍だ!
「それは津波の龍と呼ばれているものですよ」
カッカッカッと拝殿へと上がって来るものがいた。振り返ってみると、その人は宮司の代々木さんであった。
「その龍は別名、死神の龍と呼ばれて恐れらている存在です。目が合ったものはみなに等しく、死が訪れると言う言い伝えがあるのですよ」
死神の龍……あの日出会った、あの龍は俺も殺そうとしていたのか?だが、俺はまだ生きている……なぜだ?鋭い眼光に睨まれ、記憶が昨日のように蘇ってくる。
宮司さんは続けて、こう話してくれた。
「古文書によると、その龍は龍の住処から龍脈という道を通って移動する。ふとした弾みで龍穴に歪みが起こると、そこから外界へと迷い出ることがあると書き記されているのです……そして外界に出た龍は、地震と津波を起こして、見たもの全てのものに絶望の恐怖と死を与えることから死神の龍と言われ恐れられております」
その話を聞いて冷や汗が流れ落ち恐怖のあまり、その場にうずくまると全身がブルブルと震えた。
「どうされました。大丈夫ですか?」
驚いた宮司さんが心配そうに駆け寄って来てくれた。そして社務所へと運び込まれたのち、少し安静に休んでいるうちに症状も治まり、大事には至らなかった。
「そうですかぁ……剣道部ですか?私も若いころに武術の心得がありまして、よくやっていたものです。どうでしょう一度お手合わせ願えませんか?」
「いいですね……こちらこそよろしくお願いします。いつでも喜んでお相手させて頂きます」
体調が良くなった俺は、宮司さんと二人で日向ぼっこをしながら、まったりとお茶を飲み、和菓子を頬張って楽しい時を過ごしていた。それはまるでご老人が、つどう集会のようでとても楽しかった。
「それでは、実習最終日にお手合わせお願いします」
「わかりました。よろしくお願いします」
そこへ知らせを聞きつけた祐希が、血相を変えて社務所へと駆けつけてくれた。やはり持つべきものは友達だなぁ……
「五條君、大丈夫?倒れたって聞いたけど……あれ?」
「おぉ、上村君もこっちに来て座りなさい。ようかんでも切りましょう」
宮司さんは戸棚から頂き物のヨウカンを切り分け、お皿に載せて出してくれた。
「すみません。頂きます」
そのヨウカンを食べていると宮司さんが、ふと俺が首提げていた鍔のペンダントを見つけ眺めてきた。
「おや!いいペンダントをつけておられる」
「これですか?これは千葉で行われた雑貨市のフリマで五百円で買ったんですよ。いい買い物をしました」
「ほほぉ……五百円ですか?少し見せてもらってもよろしいですかなぁ?」
「いいですよ」
俺は首から外し、宮司さんにも見えるように手渡したのだが、そんなにいいものなのだろか?
宮司さんは取り出した老眼鏡をかけると、もの珍しそうに鍔をじっくりと眺め、驚いた顔をしていた。
その鍔には醤油屋梧兵の家紋が刻まれており、これもなにかのご縁か……と宮司さんは関心していた。
「あっ……五條君、倒れたって聞いたけど大丈夫なの?」
「あぁ……大丈夫だよ!」
呼詠さんが心配そうな表情で駆けつけてくれた。元気そうな俺を見て、ホッと一安心していた。
「はい、宮司さんお茶をどうぞ……」
「いや、済まないね……」
優しい笑顔で急須のお茶を注いでくれた。そのお茶を飲みながら宮司さんと祐希の三人で楽しい一時を過ごした。
――呼詠さん将来、いい介護士さんになれるよ……
こうして実習活動の一日目が終わった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる