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第三章 転生王妃
第八十二話 武力制裁
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「アグロムニー、私たちは君の罪を許さない。転生の秘術は、この部族では2000年前に禁忌指定されている。リーンビレニーが復活したということは、私たちは無条件で君を処罰しなければならない! この意味が、まさかわからないわけではないだろうな!」
次の日、俺たちは父の邸宅に来ていた。族長であるムドラストの家に続き、この部族では最大級の大きさを持つ家だ。天然の岩と海藻で作られた外観に、魔法によって不朽の力を手に入れた邸宅である。
この場にいるのは族長ムドラストを始め、ウチョニーに大精霊ロンジェグイダ様。純粋な森の精霊種アーキダハラ、そして俺の5人である。霊王ウチェリト様は、現在ほかの場所で待機していた。
……正直、この場にいる誰もが緊張している。声を張り上げるムドラストさえも、まだ姿すら見せていないアグロムニーに恐怖していた。ここまで来て、やはり止めておけば良かったなどという、とてもかっこ悪い思考が出てくる。それほどまでの圧力を、皆感じ取っているのだ。
「分かっているとも。我も、昔は法律を勉強していた。この部族どころか、他の部族に至るまですべての掟は記憶している。そして、それを破った際の処罰に関しても、当然覚えているとも」
ついに、家の中からアグロムニーが姿を現す。
全タイタンロブスターを考えても間違いなく最大級。数多くの伝説を持つ大鋏は雄々しく、精霊の瞳を持つと言われるその魚眼は、前後左右360度どころか、魔法や思考に至るまですべてを見通している。
畏怖、恐怖。普段絶対的な頼もしさを放つ彼の肉体が、今は恐れの対象にしか映らない。
まさか、敵に回ればこれほどのものだとは。いつかは戦うものと思っていたが、どうやら俺の想像力が不足していたらしい。まったく、彼の本質を見抜けていなかった。
「アグロムニー。君には悪いが、禁忌指定されている法律の処罰は、死刑以外に存在しない。数多くの功績を残し、幾度もこの部族を救ってくれた恩はある。しかし、だからと言って減刑はできない。これは部族の決まりだ。……おとなしく、私に殺されてはくれないか」
「我の方こそ、お前たちに謝らなければならない。これだけは、譲れないのだ。悪いが、この場で全員殺させてもらう。ニーズベステニー、少なくともお前だけは確実に殺す。……安心しろ。これ以降、身勝手なことで部族を危険にさらすことはない。必ず法を守り部族を導くと約束しよう」
父の、俺を見る目が恐ろしい。アレは本気だ。本気で、俺を殺そうとしているのだ。
そして、他の者も例外ではない。敵対する者は、すべからく殺すと言っているのだ。俺の愛する雌すらも、殺すと言っているのだ。
「アグロムニー、吾輩は君を友と思っていた。ウチェリトやムドラストと同じく、吾輩と対等の視点を持つ数少ない友と、そう思っていた。しかしな、アストライア大陸の頂点に立つ万物の父は、子を見捨てないものだ。君が子を殺めるというのならば、吾輩はそれを止めなければならない。殺してでも!」
「ロンジェグイダ……。いや、我も君を友と思っていたさ。後悔はある。だからこそ、あえて言葉にしよう。我と君とでは、もはや対等ではない。400年。その時間は、タイタンロブスターと精霊では大きな広がりを見せるものだ。この瞬間、我と君は友ではいられなくなった!」
大精霊ロンジェグイダも、そして父アグロムニーも、互いに悲しそうな表情をしている。
どうして、旧知の友と戦わなければならないのかと。どうして、最愛の友を殺さなければならないのかと。それでも、自らの信念を突き通すために、二人は戦うのだ。
「クーイク! こいつらをなぎ倒せ!」
「洗脳魔法、クーイクの行動を制限せよ!!」
「行くぞウチェリト、受け止めよ! テレポーテーション!」
アグロムニーの呼び出しに応え、龍種における最強格、海龍クーイクが召喚される。
それは、巨大クジラであるメルビレイやフルサイズのタイタンロブスターなど足元にも及ばないほどの巨体を持つ魔獣。最大級の生物である。
しかし、正義の龍としての格を持つクーイクは、ムドラストの魔法も相まって一瞬硬直した。俺たちに牙を向けるよりも先に、ムドラストの命令に従ったのだ。
そしてその瞬間、ロンジェグイダが新しい魔法を放つ。
テレポーテーション。アーキダハラが開発した空間系魔法の新しい使い方を、ロンジェグイダがさらに改良したものだ。ゲートよりも強制力が強く、対象を指定して移動させることができる。
「な!?」
一瞬にして、クーイクは姿を消した。空間系魔法が発展していることを知らないアグロムニーは、非常に驚愕している様子である。当然だろう。相棒が突如として消え去ったのだから、召喚ミスをまず疑う。
「……クーイクの対策はできているということか。地上に転移してしまえば、彼の行動を制限できると。……浅はかな。クーイクは陸上でも無類の強さを発揮する。無尽蔵の魔力がどれほど脅威か、知らないわけではないだろう」
「父さんこそ、クーイクの心配だけしていて大丈夫ですか? 五対一ですよ。それもそこらの魔獣が相手じゃないんです。気を引き締めないと、惚れてる雌の前で醜態をさらすことになりますよ。僕たちも本気ですから」
ちょっと強がってはみたが、正直めちゃめちゃ焦っている。作戦の第一段階が、早々に失敗してしまった。予定の狂いは、緻密に作り上げた作戦を崩壊させかねない。それでは、この男に勝てないのだ。
何かの間違いではないかと、ロンジェグイダ様の方を見る。しかし、返ってきたのは申し訳なさそうな目線だけだ。やはり、第一段階は失敗で間違いないらしい。まさか、ここが失敗するなど思っていなかった。……どうやらもう一つは成功してそうだが。
作戦の第一段階。それは、アグロムニーを海上まで転移させるというものだった。
実は、ウチェリト様はクーイクではなく、まずはアグロムニーにダメージを食らわせるため地上に待機しているのだ。空中であれば、さしものアグロムニーと言えど最強種である精霊には敵わない。
しかし、あろうことか父アグロムニーは、己の魔法耐性たったひとつで、アストライア大陸随一の魔術師であるロンジェグイダ様のテレポーテーションを回避してしまった。
本人は気づいていない様子だが、こんなことができるのは世界中探しても彼以外に存在しない。
「とにかく所定の位置まで誘導します! 総攻撃を開始してください!」
ムドラストとロンジェグイダ様から、とてつもない魔法が放たれる。
この場の水圧が一瞬にして増大し、爆発にも似た衝撃を生み出した。それはアグロムニーの邸宅も破壊し、彼の身を襲う。
それに対し、アグロムニーは水系魔法水刃で対抗してきた。俺も多用している魔法だが、その威力は桁違いである。ムドラストの魔法を切断し、瞬きよりも早く彼女に迫る。
しかし、その一撃はムドラストには当たらず、逆にアグロムニーの硬い外骨格を強襲した。
なんと驚くべきことに、あれほど早い魔法に、アーキダハラは反応できていたのだ。彼の空間系魔法ゲートが、間一髪ムドラストを守った。
ゲートは魔法の攻撃力や速度に関係なく、如何な攻撃も守れる最強の盾である。
今回、俺たちは攻撃手としての役割を果たせない。アグロムニーの装甲を突破できないのだ。だからこそ、ムドラストとロンジェグイダのサポートに回る。アーキダハラは防御担当だ。
「空間系の新魔法か、厄介な。まさか精霊種の技術がここまで進化していたとは、驚いたぞ!」
アグロムニーは、アーキダハラに防がれるのもお構いなしに水刃を放ち続ける。
彼の魔法は強力すぎて、実際当たっていなくても余波が海水を伝ってダメージとなることがあるのだ。実際、周囲の地形はすでに壊れ始めている。
「まったく、耐久力の高い奴だ。吾輩たちの魔法を真正面から受け、かつ自身の魔法もすべてその身に受けているというのにびくともしないとは」
「ロンジェグイダ殿、奴に生半可な攻撃は通用しない。今は作戦を進めることを第一に考えよう」
戦いは長引く。大英雄との一大決戦は、部族どころかこの海域すべてを巻き込んでの大戦争へと発展していった。
次の日、俺たちは父の邸宅に来ていた。族長であるムドラストの家に続き、この部族では最大級の大きさを持つ家だ。天然の岩と海藻で作られた外観に、魔法によって不朽の力を手に入れた邸宅である。
この場にいるのは族長ムドラストを始め、ウチョニーに大精霊ロンジェグイダ様。純粋な森の精霊種アーキダハラ、そして俺の5人である。霊王ウチェリト様は、現在ほかの場所で待機していた。
……正直、この場にいる誰もが緊張している。声を張り上げるムドラストさえも、まだ姿すら見せていないアグロムニーに恐怖していた。ここまで来て、やはり止めておけば良かったなどという、とてもかっこ悪い思考が出てくる。それほどまでの圧力を、皆感じ取っているのだ。
「分かっているとも。我も、昔は法律を勉強していた。この部族どころか、他の部族に至るまですべての掟は記憶している。そして、それを破った際の処罰に関しても、当然覚えているとも」
ついに、家の中からアグロムニーが姿を現す。
全タイタンロブスターを考えても間違いなく最大級。数多くの伝説を持つ大鋏は雄々しく、精霊の瞳を持つと言われるその魚眼は、前後左右360度どころか、魔法や思考に至るまですべてを見通している。
畏怖、恐怖。普段絶対的な頼もしさを放つ彼の肉体が、今は恐れの対象にしか映らない。
まさか、敵に回ればこれほどのものだとは。いつかは戦うものと思っていたが、どうやら俺の想像力が不足していたらしい。まったく、彼の本質を見抜けていなかった。
「アグロムニー。君には悪いが、禁忌指定されている法律の処罰は、死刑以外に存在しない。数多くの功績を残し、幾度もこの部族を救ってくれた恩はある。しかし、だからと言って減刑はできない。これは部族の決まりだ。……おとなしく、私に殺されてはくれないか」
「我の方こそ、お前たちに謝らなければならない。これだけは、譲れないのだ。悪いが、この場で全員殺させてもらう。ニーズベステニー、少なくともお前だけは確実に殺す。……安心しろ。これ以降、身勝手なことで部族を危険にさらすことはない。必ず法を守り部族を導くと約束しよう」
父の、俺を見る目が恐ろしい。アレは本気だ。本気で、俺を殺そうとしているのだ。
そして、他の者も例外ではない。敵対する者は、すべからく殺すと言っているのだ。俺の愛する雌すらも、殺すと言っているのだ。
「アグロムニー、吾輩は君を友と思っていた。ウチェリトやムドラストと同じく、吾輩と対等の視点を持つ数少ない友と、そう思っていた。しかしな、アストライア大陸の頂点に立つ万物の父は、子を見捨てないものだ。君が子を殺めるというのならば、吾輩はそれを止めなければならない。殺してでも!」
「ロンジェグイダ……。いや、我も君を友と思っていたさ。後悔はある。だからこそ、あえて言葉にしよう。我と君とでは、もはや対等ではない。400年。その時間は、タイタンロブスターと精霊では大きな広がりを見せるものだ。この瞬間、我と君は友ではいられなくなった!」
大精霊ロンジェグイダも、そして父アグロムニーも、互いに悲しそうな表情をしている。
どうして、旧知の友と戦わなければならないのかと。どうして、最愛の友を殺さなければならないのかと。それでも、自らの信念を突き通すために、二人は戦うのだ。
「クーイク! こいつらをなぎ倒せ!」
「洗脳魔法、クーイクの行動を制限せよ!!」
「行くぞウチェリト、受け止めよ! テレポーテーション!」
アグロムニーの呼び出しに応え、龍種における最強格、海龍クーイクが召喚される。
それは、巨大クジラであるメルビレイやフルサイズのタイタンロブスターなど足元にも及ばないほどの巨体を持つ魔獣。最大級の生物である。
しかし、正義の龍としての格を持つクーイクは、ムドラストの魔法も相まって一瞬硬直した。俺たちに牙を向けるよりも先に、ムドラストの命令に従ったのだ。
そしてその瞬間、ロンジェグイダが新しい魔法を放つ。
テレポーテーション。アーキダハラが開発した空間系魔法の新しい使い方を、ロンジェグイダがさらに改良したものだ。ゲートよりも強制力が強く、対象を指定して移動させることができる。
「な!?」
一瞬にして、クーイクは姿を消した。空間系魔法が発展していることを知らないアグロムニーは、非常に驚愕している様子である。当然だろう。相棒が突如として消え去ったのだから、召喚ミスをまず疑う。
「……クーイクの対策はできているということか。地上に転移してしまえば、彼の行動を制限できると。……浅はかな。クーイクは陸上でも無類の強さを発揮する。無尽蔵の魔力がどれほど脅威か、知らないわけではないだろう」
「父さんこそ、クーイクの心配だけしていて大丈夫ですか? 五対一ですよ。それもそこらの魔獣が相手じゃないんです。気を引き締めないと、惚れてる雌の前で醜態をさらすことになりますよ。僕たちも本気ですから」
ちょっと強がってはみたが、正直めちゃめちゃ焦っている。作戦の第一段階が、早々に失敗してしまった。予定の狂いは、緻密に作り上げた作戦を崩壊させかねない。それでは、この男に勝てないのだ。
何かの間違いではないかと、ロンジェグイダ様の方を見る。しかし、返ってきたのは申し訳なさそうな目線だけだ。やはり、第一段階は失敗で間違いないらしい。まさか、ここが失敗するなど思っていなかった。……どうやらもう一つは成功してそうだが。
作戦の第一段階。それは、アグロムニーを海上まで転移させるというものだった。
実は、ウチェリト様はクーイクではなく、まずはアグロムニーにダメージを食らわせるため地上に待機しているのだ。空中であれば、さしものアグロムニーと言えど最強種である精霊には敵わない。
しかし、あろうことか父アグロムニーは、己の魔法耐性たったひとつで、アストライア大陸随一の魔術師であるロンジェグイダ様のテレポーテーションを回避してしまった。
本人は気づいていない様子だが、こんなことができるのは世界中探しても彼以外に存在しない。
「とにかく所定の位置まで誘導します! 総攻撃を開始してください!」
ムドラストとロンジェグイダ様から、とてつもない魔法が放たれる。
この場の水圧が一瞬にして増大し、爆発にも似た衝撃を生み出した。それはアグロムニーの邸宅も破壊し、彼の身を襲う。
それに対し、アグロムニーは水系魔法水刃で対抗してきた。俺も多用している魔法だが、その威力は桁違いである。ムドラストの魔法を切断し、瞬きよりも早く彼女に迫る。
しかし、その一撃はムドラストには当たらず、逆にアグロムニーの硬い外骨格を強襲した。
なんと驚くべきことに、あれほど早い魔法に、アーキダハラは反応できていたのだ。彼の空間系魔法ゲートが、間一髪ムドラストを守った。
ゲートは魔法の攻撃力や速度に関係なく、如何な攻撃も守れる最強の盾である。
今回、俺たちは攻撃手としての役割を果たせない。アグロムニーの装甲を突破できないのだ。だからこそ、ムドラストとロンジェグイダのサポートに回る。アーキダハラは防御担当だ。
「空間系の新魔法か、厄介な。まさか精霊種の技術がここまで進化していたとは、驚いたぞ!」
アグロムニーは、アーキダハラに防がれるのもお構いなしに水刃を放ち続ける。
彼の魔法は強力すぎて、実際当たっていなくても余波が海水を伝ってダメージとなることがあるのだ。実際、周囲の地形はすでに壊れ始めている。
「まったく、耐久力の高い奴だ。吾輩たちの魔法を真正面から受け、かつ自身の魔法もすべてその身に受けているというのにびくともしないとは」
「ロンジェグイダ殿、奴に生半可な攻撃は通用しない。今は作戦を進めることを第一に考えよう」
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