56 / 56
第五十六話 第一作戦、行商人
しおりを挟む
「あの領地から兵士を失くすって、実際どうするんですか? あそこは魔獣も多いし、戦争の歴史もあって軍隊との結びつきが強い領地ですよ。需要がある限り、いや、需要がなくなったとしても、あの国から兵士が消えることはないと思います」
俺の目標に対し、プロテリアは早速意義を唱えた。彼の役目は、理想論に偏り過ぎないよう俺の行動を制限すること。知識や技術の全てを俺とエコテラに頼っているこの商店は、彼のようなストッパーがいなければすぐにでも壊滅するのだ。
しかし、逆に言えば、俺の主張が理想論でなければ良いのだ。つまり、意義を唱える彼にしっかりと理論を説明できればそれでいい。ちゃんとした根拠があれば、商店を動かすことは可能なのだ。今の俺には、多数の人間を動かす力がある。
「そうだな。まず大前提として、需要を消滅させるのは必須事項だ。具体的に言うのならば、魔獣問題の解決と、隣の領地と繰り広げている競争を安定させることだ」
需要がない職業は、短期間でなくなることこそないが、失業する者は増える。賃金が著しく減少したり、または一定の期間中に支払われなかったりするからだ。金融機関などが発達してないこの国では、売り上げが出なければ従業員が負担を喰らう。
だからこそ、需要に大打撃を与えるのは大前提なのだ。揺らぎ始めた業種を撤退させることなど、エコテラの知識を動員すれば容易い。彼女の知識は全て善意のモノであるが、まあ俺ほど悪知恵が働けば、悪用することも出来るのだ。
「なるほど、兵士需要に打撃、ですか。なら、それこそウチェリト様に協力を仰ぎますか? 森の中の生態系を意図的にいじるのはあまり褒められた行為ではないですけど、今回は事態が事態ですし、きっと喜んで協力してくださいますよ!」
ふむ、確かにウチェリトさんやロンジェグイダさんに協力を要請することも考えた。
何せ、タイタンロブスターの襲撃が予見されているのだ。あんな連中に時間を使っている余裕は、本来ならばない。だが……。
「いや、これに関してもウチェリトさんの協力はなるべく考えない方向で行こうと思う。アラレスタには悪いが、精霊種という存在が大きすぎる。見ただろう? カッツァトーレを見た一般人の反応を。アレが普通だ。それもこの大陸を守護するような大精霊と結託しているなど公になれば、今後どんな無理難題を押し付けられるかわからない」
精霊というのは、今まで人間とあまり触れてこなかった種族だ。タイタンロブスターもそうだが、人間よりも上位とされる精霊や準精霊というのは、俺たちからすればとても神聖で、ある種の宗教的要素も兼ねた存在なんだ。
確かに、精霊と協力すれば効率は跳ね上がるし解決も容易い。だが、一度それを許してしまえば、今後の活動に負担が掛かるのだ。革新派の精霊たちが人間と交流を結び、俺の領地で精霊を見られるのが一般的になってから、協力を仰ぎたいと思う。
「というわけで、まず魔獣対策だな。すごく初歩的な対策にはなるが、魔獣除けを大量生産しよう。生態系を壊さず、その上人間の手を極力使わせない最も簡単な方法だ。市民に受け入れられるのも早い。今回はとにかくスピード重視だからな」
「……けど、そんな急に魔獣除けなんて大量生産できますか? それに、あの辺には準精霊である獣龍ズェストルがいますよ。あんなのも弾けるような魔獣除けとなると、かなり複雑なものになります。開発にだって時間とお金が……」
彼女の言う通り、魔獣除けというのは大変に高度な魔法で、かつあまり効果が強くない。
強力な精霊の近縁種である獣龍ズェストルが支配権を持っているような地域では、その程度の粗雑な魔法など通用しないのだ。しかし、これを解決できる人物ならいるだろう。
「当てならある。そうだな、プロテリア?」
「……分かっていますよ。ランジアでしょう。彼女はもう魔法のプロフェッショナルです。数々の属性魔法に対して無効化できる魔法を持っていますし、道具にそれを封じることも可能です。まさに、エコノレさんが持っている隠密魔法もそうですね」
隠密魔法が込められた木の板。これもランジアが作ってくれたものだ。
人間の知識では少々不十分だが、彼女はこれのように魔道具を作る才能に長けている。プロテリアも負けてはいないが、他の仕事があるゆえ動かせるのは彼女だけだ。
「でも、どうやって兵士をいなくさせるんですか? 魔獣除けを売ったとして、魔力量の多い兵士に行き渡る可能性がありますよね。そもそも魔獣除けも兵士の仕事ですし、正直あんまり効果が分からないんですけど」
「プランはこうだ。まず、魔獣除けの素材に鉄を使う。これは本当は必要ないが、まあ市場を動かすためだな。作った魔獣除けは、長旅の多い行商人に売りつける。あの領地は非常に行商人が多いが、領主から安全保障をされているわけではない。護衛を雇えるのも、ごく少数の豊かな人たちだけだ」
あの都市は行商で成り立っているといっても過言ではない。兵士や人は多いが、何せ一次産業が壊滅的に少ないのだ。いわゆる、食料自給率が低い状態にある。食料がなければ、他の産業も成立しない。
「今一番行商がホットな地域と言えば、このマーケット付近ですね。特に僕たちの商店は、営業成績がうなぎ登りで、あらゆる商品が集まる場所となっている。それを餌に、まずは行商人を捕まえる訳ですね」
「その通りだ。正直これは自惚れかもしれないが、一度行商人を捕まえればさらに大量の行商人が利益を求めて集まってくると踏んでいる。そのくらいの魅力が、俺たちの商店にはあるんだ。これは自信を持って言える」
俺たちの商店は、モノが余っているくらいなのだ。集客力の強いスーパーマーケットと小売業の誕生によって、食料の廃棄は驚くほど減っている。このマーケット周辺に住む人口の半分程度は、うちの商店でまかなえるんじゃないだろうか。そのくらいの商品がここには出入りしていた。
「つまり、お金に困っていても護衛を雇えない行商人さんは、過酷な道を抜けてマーケットまで来るために、魔獣除けを購入せざるを得ないと。なら、大量に売れる可能性が期待できますね。それでさっきの話、素材の一部に鉄を使用するというのは……!」
「どうやら見当がついたみたいだな。そうだ、今の時代、鉄の使用用途というのは限られている。今一番鉄を所有しているのは、間違いなく軍隊だ。当然、俺たちも鉄の供給に余裕があるわけじゃない。なら、行商人から買うしかないよな」
「行商人は何とか魔獣除けを買いたい。でも、その素材である鉄が不足している。逆に言えば、ウチの商店に鉄を持ち込めば必ず売れる。ならば当然、行商人は血眼になって鉄を買い集め始めるでしょうね。魔獣除けは彼らの生命線となるんですから」
プロテリアの言う通りだ。理解が早くて本当に助かる。
このマーケットから考えて一番近い距離にある都市は、間違いなくアヴィチェリダのいる都だ。そこには鉄が豊富にある。軍隊の所有物として。
逆に、そこ以外に鉄を仕入れられるような場所はない。付近に鉄鉱山はないし、小規模の集落や村はあっても、鉄を大量に抱えているはずはない。あの都市から持ってくるのが、最短で最適なのだ。
「都市から兵士を消滅させる。つまり第一作戦は、あの都市から兵士の武器を取り上げることですね。魔獣除けで充分なら、戦争に関与しない一般人にとって武器よりも商売の方が重要ですから」
「そうだ。だが、この第一作戦は少なく短く見積もっても三日は掛かる。それまでに、奴らが攻め込んでこないとは限らない。だから、今すぐ打てる手も用意しておいた。これで時間を稼ぎ、鉄のラインを崩壊させるぞ!」
俺の目標に対し、プロテリアは早速意義を唱えた。彼の役目は、理想論に偏り過ぎないよう俺の行動を制限すること。知識や技術の全てを俺とエコテラに頼っているこの商店は、彼のようなストッパーがいなければすぐにでも壊滅するのだ。
しかし、逆に言えば、俺の主張が理想論でなければ良いのだ。つまり、意義を唱える彼にしっかりと理論を説明できればそれでいい。ちゃんとした根拠があれば、商店を動かすことは可能なのだ。今の俺には、多数の人間を動かす力がある。
「そうだな。まず大前提として、需要を消滅させるのは必須事項だ。具体的に言うのならば、魔獣問題の解決と、隣の領地と繰り広げている競争を安定させることだ」
需要がない職業は、短期間でなくなることこそないが、失業する者は増える。賃金が著しく減少したり、または一定の期間中に支払われなかったりするからだ。金融機関などが発達してないこの国では、売り上げが出なければ従業員が負担を喰らう。
だからこそ、需要に大打撃を与えるのは大前提なのだ。揺らぎ始めた業種を撤退させることなど、エコテラの知識を動員すれば容易い。彼女の知識は全て善意のモノであるが、まあ俺ほど悪知恵が働けば、悪用することも出来るのだ。
「なるほど、兵士需要に打撃、ですか。なら、それこそウチェリト様に協力を仰ぎますか? 森の中の生態系を意図的にいじるのはあまり褒められた行為ではないですけど、今回は事態が事態ですし、きっと喜んで協力してくださいますよ!」
ふむ、確かにウチェリトさんやロンジェグイダさんに協力を要請することも考えた。
何せ、タイタンロブスターの襲撃が予見されているのだ。あんな連中に時間を使っている余裕は、本来ならばない。だが……。
「いや、これに関してもウチェリトさんの協力はなるべく考えない方向で行こうと思う。アラレスタには悪いが、精霊種という存在が大きすぎる。見ただろう? カッツァトーレを見た一般人の反応を。アレが普通だ。それもこの大陸を守護するような大精霊と結託しているなど公になれば、今後どんな無理難題を押し付けられるかわからない」
精霊というのは、今まで人間とあまり触れてこなかった種族だ。タイタンロブスターもそうだが、人間よりも上位とされる精霊や準精霊というのは、俺たちからすればとても神聖で、ある種の宗教的要素も兼ねた存在なんだ。
確かに、精霊と協力すれば効率は跳ね上がるし解決も容易い。だが、一度それを許してしまえば、今後の活動に負担が掛かるのだ。革新派の精霊たちが人間と交流を結び、俺の領地で精霊を見られるのが一般的になってから、協力を仰ぎたいと思う。
「というわけで、まず魔獣対策だな。すごく初歩的な対策にはなるが、魔獣除けを大量生産しよう。生態系を壊さず、その上人間の手を極力使わせない最も簡単な方法だ。市民に受け入れられるのも早い。今回はとにかくスピード重視だからな」
「……けど、そんな急に魔獣除けなんて大量生産できますか? それに、あの辺には準精霊である獣龍ズェストルがいますよ。あんなのも弾けるような魔獣除けとなると、かなり複雑なものになります。開発にだって時間とお金が……」
彼女の言う通り、魔獣除けというのは大変に高度な魔法で、かつあまり効果が強くない。
強力な精霊の近縁種である獣龍ズェストルが支配権を持っているような地域では、その程度の粗雑な魔法など通用しないのだ。しかし、これを解決できる人物ならいるだろう。
「当てならある。そうだな、プロテリア?」
「……分かっていますよ。ランジアでしょう。彼女はもう魔法のプロフェッショナルです。数々の属性魔法に対して無効化できる魔法を持っていますし、道具にそれを封じることも可能です。まさに、エコノレさんが持っている隠密魔法もそうですね」
隠密魔法が込められた木の板。これもランジアが作ってくれたものだ。
人間の知識では少々不十分だが、彼女はこれのように魔道具を作る才能に長けている。プロテリアも負けてはいないが、他の仕事があるゆえ動かせるのは彼女だけだ。
「でも、どうやって兵士をいなくさせるんですか? 魔獣除けを売ったとして、魔力量の多い兵士に行き渡る可能性がありますよね。そもそも魔獣除けも兵士の仕事ですし、正直あんまり効果が分からないんですけど」
「プランはこうだ。まず、魔獣除けの素材に鉄を使う。これは本当は必要ないが、まあ市場を動かすためだな。作った魔獣除けは、長旅の多い行商人に売りつける。あの領地は非常に行商人が多いが、領主から安全保障をされているわけではない。護衛を雇えるのも、ごく少数の豊かな人たちだけだ」
あの都市は行商で成り立っているといっても過言ではない。兵士や人は多いが、何せ一次産業が壊滅的に少ないのだ。いわゆる、食料自給率が低い状態にある。食料がなければ、他の産業も成立しない。
「今一番行商がホットな地域と言えば、このマーケット付近ですね。特に僕たちの商店は、営業成績がうなぎ登りで、あらゆる商品が集まる場所となっている。それを餌に、まずは行商人を捕まえる訳ですね」
「その通りだ。正直これは自惚れかもしれないが、一度行商人を捕まえればさらに大量の行商人が利益を求めて集まってくると踏んでいる。そのくらいの魅力が、俺たちの商店にはあるんだ。これは自信を持って言える」
俺たちの商店は、モノが余っているくらいなのだ。集客力の強いスーパーマーケットと小売業の誕生によって、食料の廃棄は驚くほど減っている。このマーケット周辺に住む人口の半分程度は、うちの商店でまかなえるんじゃないだろうか。そのくらいの商品がここには出入りしていた。
「つまり、お金に困っていても護衛を雇えない行商人さんは、過酷な道を抜けてマーケットまで来るために、魔獣除けを購入せざるを得ないと。なら、大量に売れる可能性が期待できますね。それでさっきの話、素材の一部に鉄を使用するというのは……!」
「どうやら見当がついたみたいだな。そうだ、今の時代、鉄の使用用途というのは限られている。今一番鉄を所有しているのは、間違いなく軍隊だ。当然、俺たちも鉄の供給に余裕があるわけじゃない。なら、行商人から買うしかないよな」
「行商人は何とか魔獣除けを買いたい。でも、その素材である鉄が不足している。逆に言えば、ウチの商店に鉄を持ち込めば必ず売れる。ならば当然、行商人は血眼になって鉄を買い集め始めるでしょうね。魔獣除けは彼らの生命線となるんですから」
プロテリアの言う通りだ。理解が早くて本当に助かる。
このマーケットから考えて一番近い距離にある都市は、間違いなくアヴィチェリダのいる都だ。そこには鉄が豊富にある。軍隊の所有物として。
逆に、そこ以外に鉄を仕入れられるような場所はない。付近に鉄鉱山はないし、小規模の集落や村はあっても、鉄を大量に抱えているはずはない。あの都市から持ってくるのが、最短で最適なのだ。
「都市から兵士を消滅させる。つまり第一作戦は、あの都市から兵士の武器を取り上げることですね。魔獣除けで充分なら、戦争に関与しない一般人にとって武器よりも商売の方が重要ですから」
「そうだ。だが、この第一作戦は少なく短く見積もっても三日は掛かる。それまでに、奴らが攻め込んでこないとは限らない。だから、今すぐ打てる手も用意しておいた。これで時間を稼ぎ、鉄のラインを崩壊させるぞ!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる