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13 師
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マリアンヌが現に戻りつつあるのを見守る「師」。
精神世界で交信する、彼もしくは彼女はいったい何者なのか。
結論から言うと、彼女の守護霊であり、彼女の前世である。
生前は日本で、コピーライター兼雑誌取材記者兼編集者をやっていた。エロ雑誌の。
若いうちはエロ雑誌で食って、そこから力を付けてメジャーデビューする漫画家や小説家ライターは多くいるが、彼女はそういうタイプではなかった。
本人的には、売れっ子コピーライターになりたかった。しかし、そう実力があるわけでもなく、運もガッツもさほどはなく、食っていくためにエロ雑誌のライターその他、様々なコピーライドの仕事をやっていたのである。
一応結婚して、それからはエロ雑誌社は退職した。夫とは2児に恵まれ、クラウドソーシングなどでSOHO的にライター業をして小銭を稼いで家計を助けた。えり好みせず様々な文章を扱う仕事をしていたので、雑学にも相当強くなった。
そして、子供を成人まで見届けたあたり、50代後半でガンで死んだ。
ガン告知を受けた後、色々身辺整理もした。子供の成長も大体見届けた。少し早くはあったが、思い残すこともさほどなかった。
しかし、死後の事は気になったりした。宗教心霊系の本を読んだり、死んだら自由に移動できるかな、ならどこか普通にはいけないところ、そうだ宇宙など見たいな、などと思い、天文学や宇宙や星の本なども読み漁った。
そのころ、宇宙的には非常に近くの光年に、地球類似系外惑星発見のニュースがちょくちょく出てきたので、生物の居る星などに思いを馳せていたのだ。
さて、死んでから49日経ち家族への別れも済ませた後。家族を見守りたい気持ちもあった彼女であったが、宇宙を見てみたい欲求が強かった。
彼女の「魂」は家族への気持ちを残しつつ、地球から宇宙へ目を向けた。
すると彼女の「魂魄」より家族への情を多く持つ「魄」の多くと「魂」が一部残り、宇宙を希望する「魂」「魄」が空に飛翔をしたのである。
宇宙は生物がおらず物寂しいかと思ってたが、地上からも人工衛星からも多くの電波が飛び交い、雷はピカピカ光り、ひっきりなしに細かい隕石やデブリが大気の中間圏へ突入して燃え上がる、熱園ではオーロラが華やぎと非常に騒々しい。
それに彼女と同じように地球見物している霊や、電波に乗って移動する霊も多く、交通渋滞が起こりそうなほどである。
彼女はキラキラひかる外装の、大きなバスほどもあるハッブル宇宙望遠鏡に気づき、近づく。ハッブルは人工衛星としては低軌道にある高度559kmにあり、一見煌びやかだが、太陽風やスペースデブリで痛めつけられ、近くで見ると実は傷だらけのボロボロだ。
だが天文学者や宇宙ファンの期待や熱気が絡み、多くの霊も上に乘って見物したり内部に遊んでいる。幾度となく故障しているのに、何度も修理され運用再開されている理由がよくわかった。
夜の部分に差し掛かると、太陽系外惑星を探すのに、最も成果を上げている、ケプラー探査機が見えた。
姿勢制御用のホイール4つのうち2つが故障してからも、はくちょう座とこと座方向をじっと観測し続けている。
ケプラーのもう動かせない視野は、100平方度の狭い範囲だ。
この範囲に450万個の恒星が写っている。
そして3000光年の範囲までを観測し、宇宙にある惑星の数を統計的に見積もるのである。
これにもまた多くの生霊やら死霊やらが取り付いている。天文ファンや学者の死者の霊は、なにやら専門用語で話している。
(ドップラー法とトランジット法を組み合わせた結果でないと、惑星と認めないという論調は何とかならないか)
(トランジット法は蝕が起こらないとわからないからなあ)
(しかし、現在の観測技法では確実性を持たせるには、それしかない)
(他にも直接観測方が……)
(しかし、あまり遠くは見れないぞ)
(霊波ならすぐわかるのにな)
(気の存在もまだ懐疑的な段階だ、その観測法はしばらく無理だ)
(せっかく、近くに超居住可能惑星があり、人類だっているのに…)
女霊は近づいて話を聞いてみることにする。
(こんにちは、なんだか興味深いお話ですので、聞かせてもらっちゃいましたが、地球の近くにそれ以外の生命がある星があるのですか?)
(こんにちは、最近上にあがってきた人かな?そう、結構生命の居る星は多いよ)
聞くとそれは意外なほど近く、20光年ほどの範囲に多数あったのである。プロキシマ・ケンタウリb、グリーゼ667Cc、ルイテンbなど、現在までに地球で発見された20光年ほどの範囲にある居住可能惑星には、生命が存在しているらしい。
2013年11月4日にケプラー宇宙望遠鏡のデータに基づいて銀河系全体で、太陽のような恒星と赤色矮星のハビタブルゾーンを公転している地球サイズの惑星が400億個も存在し、そのうち110億個は太陽に似た恒星を公転している可能性があると発表された。
このハビタブルゾーンはある星系において、中心星からの放射エネルギーが、生命発生の条件に適していると考えられる距離にある領域を指す(英語: Habitable Zone、HZ、生命存在可能領域)。
地球はその範囲にちょうど合致する惑星だ。火星も微妙にその範囲内に入るが、だいぶ外側なので、高度生命は存在出来ない。
地球から近くの恒星にも、この地球類似の居住可能とされる惑星が多数発見されているのだ。
太陽から最も近い恒星4.243光年先にあるプロキシマ・ケンタウリにも、プロキシマ・ケンタウリbという惑星が発見されている。
惑星の発見方法はドップラー法とトランジット法、という間接観測法と直接法の3種である。
ドップラー法は、恒星に惑星が存在した場合、惑星重力に影響され恒星も微妙にぶれる。それはハンマー投げの選手が、ハンマーを振り回す際に中心の選手もぶれるのを想像すると良い。そのブレの光のスペクトルを観測して、惑星があるか予測する間接観測法である。
トランジット法は、地球からみて恒星を横切る惑星があると蝕が起こり光量が変わる、その光量違いで惑星を予測する間接観測法で、地球から見て恒星を横切らない軌道の惑星は発見できない。
直接法は地上から見る望遠鏡で使われている。補償工学システムで、大気の光の揺らぎを補正する技術が進んできたことにより、可能になってきた。さらにコ〇ナグラフといい、恒星と同程度の黒点で、もっとも明るい部分を隠すことにより恒星のコ〇ナを観測する方法がある。明るすぎる光を隠すことにより、近くに恒星の光を反射して輝く惑星を見つけ出す事が出来るのである。
日本が誇る、すばる望遠鏡では、地上から直接法により系外惑星発見を行っている。
*2020/05/01〇はロ ウイルスの名称と被るため禁止規制により修正。
とはいえ、人類が物理的に到達するには、現在の技術では到底無理な距離だが。
しかしこの範囲の星にいるのは、人類と同程度の高度思考を持つ生物ではない。一番高度で地球のネズミ程度の知能のようだ。
さらに生物察知感度を上げると4~50光年ほど先に、人類に類似した思考を持つ生物を感知出来るという。
(トランジット法では見つけられない軌道なんだよね)
(恒星が重なっているので、直接法も難しいかな)
(ケプラーの逆方向だしね)
ワクワクしてきた女霊は、そこに行ってみたいと思った。
(そうなんですか、ちょっと見てみたいですねえ)
(じゃあ送って行ってあげようか?)
(いいんですか?光の速さで進んでも40年以上ですよ?)
(僕らはもう物理法則とは関係ない存在だ、4次元、つまり時間に干渉することも出来るんだよ、40光年ぐらいなら、時間を遡りながら行けばあっという間さ)
(そうそう、時空理論でいうと……)
(す、すみません、専門的すぎる話はちょっと……)
(そうか、とにかくすぐだから、ちょっと行ってみようか)
ちょうど、はくちょう座を背にする方角、そちらに向かって彼女達は飛んだのである。
(すこし観光したいんです。月の裏を見たくて)
(いいよ、チャンドラも見てみようか?)
(わあ、あれですか?)
彼女らの魂はさらに高度を上げ、地球から月へと向かった。地球と月の3分の1の距離にはチャンドラX線観測衛星が浮かんでいる。
地球の大気はX線を遮ってしまうので、宇宙空間でX線観測データを取る必要があるのである。
(ほら、この辺からは静かだ。あっちだよ気を澄ませてみて)
(はい)
そして月の裏側に入ると地球からの騒音が静かになったので、地球外の生物の気を探るアンテナを伸ばした。
確かに案内役の霊の指し示す方に、地球以外の人類の様な霊気があったのである。
**********
40~50光年の範囲に重なった恒星なんかねーよ、とか
天文知識に詳しい方の厳しい突っ込みを覚悟しています。
精神世界で交信する、彼もしくは彼女はいったい何者なのか。
結論から言うと、彼女の守護霊であり、彼女の前世である。
生前は日本で、コピーライター兼雑誌取材記者兼編集者をやっていた。エロ雑誌の。
若いうちはエロ雑誌で食って、そこから力を付けてメジャーデビューする漫画家や小説家ライターは多くいるが、彼女はそういうタイプではなかった。
本人的には、売れっ子コピーライターになりたかった。しかし、そう実力があるわけでもなく、運もガッツもさほどはなく、食っていくためにエロ雑誌のライターその他、様々なコピーライドの仕事をやっていたのである。
一応結婚して、それからはエロ雑誌社は退職した。夫とは2児に恵まれ、クラウドソーシングなどでSOHO的にライター業をして小銭を稼いで家計を助けた。えり好みせず様々な文章を扱う仕事をしていたので、雑学にも相当強くなった。
そして、子供を成人まで見届けたあたり、50代後半でガンで死んだ。
ガン告知を受けた後、色々身辺整理もした。子供の成長も大体見届けた。少し早くはあったが、思い残すこともさほどなかった。
しかし、死後の事は気になったりした。宗教心霊系の本を読んだり、死んだら自由に移動できるかな、ならどこか普通にはいけないところ、そうだ宇宙など見たいな、などと思い、天文学や宇宙や星の本なども読み漁った。
そのころ、宇宙的には非常に近くの光年に、地球類似系外惑星発見のニュースがちょくちょく出てきたので、生物の居る星などに思いを馳せていたのだ。
さて、死んでから49日経ち家族への別れも済ませた後。家族を見守りたい気持ちもあった彼女であったが、宇宙を見てみたい欲求が強かった。
彼女の「魂」は家族への気持ちを残しつつ、地球から宇宙へ目を向けた。
すると彼女の「魂魄」より家族への情を多く持つ「魄」の多くと「魂」が一部残り、宇宙を希望する「魂」「魄」が空に飛翔をしたのである。
宇宙は生物がおらず物寂しいかと思ってたが、地上からも人工衛星からも多くの電波が飛び交い、雷はピカピカ光り、ひっきりなしに細かい隕石やデブリが大気の中間圏へ突入して燃え上がる、熱園ではオーロラが華やぎと非常に騒々しい。
それに彼女と同じように地球見物している霊や、電波に乗って移動する霊も多く、交通渋滞が起こりそうなほどである。
彼女はキラキラひかる外装の、大きなバスほどもあるハッブル宇宙望遠鏡に気づき、近づく。ハッブルは人工衛星としては低軌道にある高度559kmにあり、一見煌びやかだが、太陽風やスペースデブリで痛めつけられ、近くで見ると実は傷だらけのボロボロだ。
だが天文学者や宇宙ファンの期待や熱気が絡み、多くの霊も上に乘って見物したり内部に遊んでいる。幾度となく故障しているのに、何度も修理され運用再開されている理由がよくわかった。
夜の部分に差し掛かると、太陽系外惑星を探すのに、最も成果を上げている、ケプラー探査機が見えた。
姿勢制御用のホイール4つのうち2つが故障してからも、はくちょう座とこと座方向をじっと観測し続けている。
ケプラーのもう動かせない視野は、100平方度の狭い範囲だ。
この範囲に450万個の恒星が写っている。
そして3000光年の範囲までを観測し、宇宙にある惑星の数を統計的に見積もるのである。
これにもまた多くの生霊やら死霊やらが取り付いている。天文ファンや学者の死者の霊は、なにやら専門用語で話している。
(ドップラー法とトランジット法を組み合わせた結果でないと、惑星と認めないという論調は何とかならないか)
(トランジット法は蝕が起こらないとわからないからなあ)
(しかし、現在の観測技法では確実性を持たせるには、それしかない)
(他にも直接観測方が……)
(しかし、あまり遠くは見れないぞ)
(霊波ならすぐわかるのにな)
(気の存在もまだ懐疑的な段階だ、その観測法はしばらく無理だ)
(せっかく、近くに超居住可能惑星があり、人類だっているのに…)
女霊は近づいて話を聞いてみることにする。
(こんにちは、なんだか興味深いお話ですので、聞かせてもらっちゃいましたが、地球の近くにそれ以外の生命がある星があるのですか?)
(こんにちは、最近上にあがってきた人かな?そう、結構生命の居る星は多いよ)
聞くとそれは意外なほど近く、20光年ほどの範囲に多数あったのである。プロキシマ・ケンタウリb、グリーゼ667Cc、ルイテンbなど、現在までに地球で発見された20光年ほどの範囲にある居住可能惑星には、生命が存在しているらしい。
2013年11月4日にケプラー宇宙望遠鏡のデータに基づいて銀河系全体で、太陽のような恒星と赤色矮星のハビタブルゾーンを公転している地球サイズの惑星が400億個も存在し、そのうち110億個は太陽に似た恒星を公転している可能性があると発表された。
このハビタブルゾーンはある星系において、中心星からの放射エネルギーが、生命発生の条件に適していると考えられる距離にある領域を指す(英語: Habitable Zone、HZ、生命存在可能領域)。
地球はその範囲にちょうど合致する惑星だ。火星も微妙にその範囲内に入るが、だいぶ外側なので、高度生命は存在出来ない。
地球から近くの恒星にも、この地球類似の居住可能とされる惑星が多数発見されているのだ。
太陽から最も近い恒星4.243光年先にあるプロキシマ・ケンタウリにも、プロキシマ・ケンタウリbという惑星が発見されている。
惑星の発見方法はドップラー法とトランジット法、という間接観測法と直接法の3種である。
ドップラー法は、恒星に惑星が存在した場合、惑星重力に影響され恒星も微妙にぶれる。それはハンマー投げの選手が、ハンマーを振り回す際に中心の選手もぶれるのを想像すると良い。そのブレの光のスペクトルを観測して、惑星があるか予測する間接観測法である。
トランジット法は、地球からみて恒星を横切る惑星があると蝕が起こり光量が変わる、その光量違いで惑星を予測する間接観測法で、地球から見て恒星を横切らない軌道の惑星は発見できない。
直接法は地上から見る望遠鏡で使われている。補償工学システムで、大気の光の揺らぎを補正する技術が進んできたことにより、可能になってきた。さらにコ〇ナグラフといい、恒星と同程度の黒点で、もっとも明るい部分を隠すことにより恒星のコ〇ナを観測する方法がある。明るすぎる光を隠すことにより、近くに恒星の光を反射して輝く惑星を見つけ出す事が出来るのである。
日本が誇る、すばる望遠鏡では、地上から直接法により系外惑星発見を行っている。
*2020/05/01〇はロ ウイルスの名称と被るため禁止規制により修正。
とはいえ、人類が物理的に到達するには、現在の技術では到底無理な距離だが。
しかしこの範囲の星にいるのは、人類と同程度の高度思考を持つ生物ではない。一番高度で地球のネズミ程度の知能のようだ。
さらに生物察知感度を上げると4~50光年ほど先に、人類に類似した思考を持つ生物を感知出来るという。
(トランジット法では見つけられない軌道なんだよね)
(恒星が重なっているので、直接法も難しいかな)
(ケプラーの逆方向だしね)
ワクワクしてきた女霊は、そこに行ってみたいと思った。
(そうなんですか、ちょっと見てみたいですねえ)
(じゃあ送って行ってあげようか?)
(いいんですか?光の速さで進んでも40年以上ですよ?)
(僕らはもう物理法則とは関係ない存在だ、4次元、つまり時間に干渉することも出来るんだよ、40光年ぐらいなら、時間を遡りながら行けばあっという間さ)
(そうそう、時空理論でいうと……)
(す、すみません、専門的すぎる話はちょっと……)
(そうか、とにかくすぐだから、ちょっと行ってみようか)
ちょうど、はくちょう座を背にする方角、そちらに向かって彼女達は飛んだのである。
(すこし観光したいんです。月の裏を見たくて)
(いいよ、チャンドラも見てみようか?)
(わあ、あれですか?)
彼女らの魂はさらに高度を上げ、地球から月へと向かった。地球と月の3分の1の距離にはチャンドラX線観測衛星が浮かんでいる。
地球の大気はX線を遮ってしまうので、宇宙空間でX線観測データを取る必要があるのである。
(ほら、この辺からは静かだ。あっちだよ気を澄ませてみて)
(はい)
そして月の裏側に入ると地球からの騒音が静かになったので、地球外の生物の気を探るアンテナを伸ばした。
確かに案内役の霊の指し示す方に、地球以外の人類の様な霊気があったのである。
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天文知識に詳しい方の厳しい突っ込みを覚悟しています。
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