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1話 秘密の個別指導
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青空を埋め尽くしていた入道雲が消え去り、アキアカネが宙を舞う季節。
心地よく吹く風が、教室の窓際に座る少女の美しい黒髪をふわりと揺らした。
少し乱れたその長い髪をそっと耳に掛け、彼女は机の中から本を取り出す。
本を開くと桜の押し花で手作りされた可愛いらしい栞が挟まっていた。
時刻は昼休み。生徒達は食事を終え思い思いのお喋りに興じている。
「なんか違う高校の友達に聞いた噂なんだけどさ~」
一際騒がしいグループの中の一人、雨宮春香の声が教室に響いた。
「放課後に個別指導とかいって誰もいない美術室に呼び出されるらしいんだ。そこでいろ~んな事指導する先生がいるらしいよ」
「あ~いろんな事ってなんなん?」
ピンクのメッシュにピアスと、いかにもギャルの一人が気怠そうにスマホを見ながら言った。
「そりゃ決まってるっしょ! エッチな指導よ、エッチな! まずヌードモデルとか言って脱がされるっしょ~んで段々エロいポーズ要求されて~」
きゃきゃっと手を叩いて盛り上がる彼女たち。
「ど~する? ちょっと放課後、美術室覗きに行ってみる?」
「いやそれ、うちの高校の話じゃないんでしょ?」
それなーと再び甲高い声をあげ笑いあうギャルグループ。
彼女たちのはしゃぐ声がようやくチャイムの音によってかき消された時
窓際の少女は再び桜の押し花の栞を本に挟み本を閉じた。
ふっと窓の外に視線を移すと聞こえないくらいの小さな声で――
「それ美術室じゃなくて音楽室だよ」
誰にも見られないようクスッと笑った。
―――――――――――――――――――――――――――――――
第一話をお読み頂きありがとうございます。
本作は性描写、胸糞シーンが何ヵ所かあります事を予めお伝えしておきます。
また、ざまぁ好きの作者としてもかなり不本意ですが
おそらくざまぁは終盤のみとなります。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。
心地よく吹く風が、教室の窓際に座る少女の美しい黒髪をふわりと揺らした。
少し乱れたその長い髪をそっと耳に掛け、彼女は机の中から本を取り出す。
本を開くと桜の押し花で手作りされた可愛いらしい栞が挟まっていた。
時刻は昼休み。生徒達は食事を終え思い思いのお喋りに興じている。
「なんか違う高校の友達に聞いた噂なんだけどさ~」
一際騒がしいグループの中の一人、雨宮春香の声が教室に響いた。
「放課後に個別指導とかいって誰もいない美術室に呼び出されるらしいんだ。そこでいろ~んな事指導する先生がいるらしいよ」
「あ~いろんな事ってなんなん?」
ピンクのメッシュにピアスと、いかにもギャルの一人が気怠そうにスマホを見ながら言った。
「そりゃ決まってるっしょ! エッチな指導よ、エッチな! まずヌードモデルとか言って脱がされるっしょ~んで段々エロいポーズ要求されて~」
きゃきゃっと手を叩いて盛り上がる彼女たち。
「ど~する? ちょっと放課後、美術室覗きに行ってみる?」
「いやそれ、うちの高校の話じゃないんでしょ?」
それなーと再び甲高い声をあげ笑いあうギャルグループ。
彼女たちのはしゃぐ声がようやくチャイムの音によってかき消された時
窓際の少女は再び桜の押し花の栞を本に挟み本を閉じた。
ふっと窓の外に視線を移すと聞こえないくらいの小さな声で――
「それ美術室じゃなくて音楽室だよ」
誰にも見られないようクスッと笑った。
―――――――――――――――――――――――――――――――
第一話をお読み頂きありがとうございます。
本作は性描写、胸糞シーンが何ヵ所かあります事を予めお伝えしておきます。
また、ざまぁ好きの作者としてもかなり不本意ですが
おそらくざまぁは終盤のみとなります。
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