詩集「支離滅裂」

相良武有

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第一章 二十歳の詩集

⑩めざめ

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 この妊娠女の温かい体温を通して

 僕の感ずるもの


 それは幼い頃の

 辛い

 想い出だけである


 そして


 僕の抱いているもの

 それはもはや白い物体である

 断じて

 女なんかではない
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