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視線が集まったのは、あの学生が現れた瞬間だった
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「はあ、間に合った……」
明らかに“場違いな”女子学生が、この小さな教室に飛び込んできた。
その瞬間、この学生は教室にいたすべての人間の視線を惹きつけてしまった。
その女性は、急いで走って来たせいか、ミディアムショートの髪は少し乱れて、透き通った頬がうっすら紅潮している。
それがなにか映画のワンカットのような“絵”になっていた。
彼女は、教室をざっと見渡す。
その視線は俺のいる方向で”ぴたり”と止まった。
ドキリとしたが、彼女は”俺そのもの”に目を向けたのではない。
俺の両隣の席がぽっかり空いていたのが、目に入ったのだ。
だからスタスタと俺に近づき、迷いもなく俺の隣に腰を下ろしてしまった。
この教室は、小学校で使うような小さな机がぎっしり並んでいる。
大学生にもなって隣に座られると、想像以上に距離が近い。
だから──座った瞬間に、ほのかに漂ってきたフローラルな香りが──
静かに俺の鼻腔を刺激した。
──こんな出来事のほんの1時間前。
俺は早朝のキャンパスに着いて、キャリーバッグをゴロゴロ引いていた。
この難関市立大学、K大学のキャンパスには、国際会議場か美術館のような講堂がいくつも並んでいる。
だが、俺が向かっていたのはそんな立派な建物ではなく、木の匂いが残る平屋の小さな校舎の小さな教室だった。
早朝のキャンパスで、重そうなキャリーバッグを引きながら歩く姿は、よほど奇異に映ったらしく、すれ違う学生たちの視線がいちいち痛かった。
目的の教室につくと、狭い空間に小さな机と椅子がぎっしり並んでいた。
俺は最前列に座りたい気持ちをぐっと抑え、無難な三列目に着席した。
俺――櫻井義人は、このK大学の新入生だ。
世間では“有名校”“ブランド校”なんて言われているK大学だ。就職に強いとか、親が喜ぶとか、異性にもてるとか……そんな動機の奴らが多い。
けれど、俺の場合は違う。
田尻明彦という心理学者の講義を受ける。
「学者の講義を受けたい」なんて言えば“へえ、優等生かよ”と思われるかもしれない。
笑わせるなと言いたい。
田尻はそんな甘い学者じゃない。
一言でいえば、モンスター。
学問の枠を平然と踏み越える変人。
その“キワキワ”な姿勢ゆえに、一部の人間が熱狂的な支持を送っている。
もちろん俺もその一人だ。
つまり、その偏執狂的な熱意に絆されて、難関のK大学に必死で滑り込んだ、というわけだ。
今日は、その記念すべき初講義。
俺にとっては“教祖”の説法を聞きに来るようなものである。
……なのに、この小学校みたいな教室に押し込められているあたり、田尻の大学内での立ち位置が透けて見える。
教室の席は三十ほど。
開講十分前、未だ俺の両隣の席はポッカリときれいに空いていた。
理由はわかっている。
俺の机の上には分厚いハードカバーの田尻本が十冊きれいに積まれている。
そう、これがあの重そうなキャリーバッグの中身だ。
こんな事をすれば、周りがドン引きして近寄れないということだ。
……まあ、どうでもいい。
いよいよ講義の時間が近づいてきた。
これから“あの田尻明彦”が目の前に現れる。
そう思うだけで、手のひらがじんわり汗ばんだ。
その瞬間だった。
教室のドアを激しく開けて飛び込んできたのは、田尻ではなく――異様な学生だった。
「はあ、間に合った……」
──
ということで冒頭の場面だ。
「なんだ? あれは……?」
思わず小声で漏れた。
フローラルの香りとともに俺の隣に座った学生。
およそ平均的な女子大生のレベルを逸脱していた。
教室に入ってきた瞬間、オンボロな木造教室という風景が、彼女ひとりの存在だけで“別の場所”に塗り替えられたように見えた。
「ここは、ミスキャンパスのオーディション会場かよ……?」
ここは大学の教室だよな?
そんな馬鹿げたツッコミを真顔で呟いている自分がいた。
場の空気が変わる。
そんなことが目の前で起こっている。
その女性は──
小さすぎる顔が中性的で、どこか幼い。
そのアンバランスさが絶妙すぎて、こんな俺でもザワつかずにはいられなかった。
黄金比というものがどういうものか知らないが、この美しさは、それを忠実に再現してるんじゃないか?なんて想像までした。
その美しさは、大学という場においては洗練され過ぎていた。
色々な疑問が頭を駆け巡る中、なんとか俺を納得させた推理はこうだ。
「別の講義と間違えた」
きっとそうに違いない。
この大学でトップに君臨できる“表の世界”の彼女が、“裏の世界”の象徴みたいな田尻の講義を受けるはずがない。
「あれ? わたし、教室間違えちゃった?」
――とでも言ってくれれば、予定調和の世界が完成したのだが。
そんな願いも虚しく、彼女は俺の方を向いて不意に口を開いた。
「田尻先生好きなの?」
一瞬、思考が完全に止まった。
何が起きたのか理解できず、俺は口を開けたまま固まってしまった。
もちろん俺だって平均的な男子大学生だ。
こんな素敵すぎる女子に突然話しかけられれば、固まるのも当たり前だろう。
……が、問題はそこじゃない。
“田尻先生好きなの?”
彼女のこの問いかけはどう聞いても、
「私も田尻先生好きなんだけど、あなたもそうなんでしょ?」
というニュアンスにしか受け取れない。
この規格外に美しい女子学生の容姿が、まさかモンスター田尻が好きだと?
そんなバカな。
結局、声を出そうとしても喉がうまく動かず、開けっぱなしの口を慌てて閉じながらモゴモゴするのが精いっぱいだった。
そんな俺をみて彼女は「フフ」とほほ笑んでから──
急に「ぱっ」と表情がはじけた。
「え!? その本も読んだの? それ、なかなか読んでる人いないよね!?」
さすがに血の気が引いて、鳥肌まで立った。
彼女が指さした図書。
それは絶版して久しく、オークションを探してもそう簡単に手に入る代物ではない。
なんでこの本を知っている?
俺は相手が規格外の美女であることを忘れ、その整った顔を穴があくほど凝視してしまった。
未だかつて女性の顔をここまで凝視したことなんてあっただろうか?
しかし彼女は俺の視線を気にする様子もなく、さらりと言った。
「私、咲坂雪菜。……君は?」
「あ、櫻井義人だけど……」
「櫻井義人くんか。よろしくね?」
「え? あ、ああ、よろしく」
って、間合い詰めるの早すぎやしないか?
幸い、ここでいったん会話が途切れた。
さて、状況整理をしないといけない。
彼女はとてつもない美人だ。
まあ、それはいい。
いや男にとってはむしろ重大事項なのだが、女性とのコミュ力が壊滅的な俺にとっては「さわるな危険」級の存在なので、そこにフォーカスしてはいけない。
問題は、その後だ。
彼女は間違いなく俺レベルの田尻マニアだ。
それは、俺がオークションでようやく手に入れた絶版本にピンポイントで反応した時点で確定している。
そんな彼女はまた質問をしてくる。
「義人くんは、なんで田尻先生が好きなの?」
はぁ?
もう名前呼び?
なんだ?そのコミュ力。怖いよ、怖い。
自慢じゃないが女性に名前を呼ばれるなんて、小学生以来だぞ?
俺は耳まで熱くなり、心拍数も上がっているのがわかった。
だが俺の動揺など気にも留めず、彼女は涼しい顔で返事を待っている。
「いや、それを一言で説明するのはちょっと……」
なんとも曖昧な返事しかできなかった。
「まあそうだよね……フフフ」
それでもこの美人、咲坂雪菜はニコニコと微笑んでいた。
「じゃあさ。義人くんが田尻先生を好きな理由、当ててみようか?」
なんだ、なんだ?
今度は挑むような目つきで、そう言った。
「ど、どういうこと?」
そう問い返すと、今度は意地悪そうな笑みを浮かべてこう言った。
「君、オカルト好きでしょ?」
そう聞いた俺の背中にジワリと嫌な汗が流れた。
明らかに“場違いな”女子学生が、この小さな教室に飛び込んできた。
その瞬間、この学生は教室にいたすべての人間の視線を惹きつけてしまった。
その女性は、急いで走って来たせいか、ミディアムショートの髪は少し乱れて、透き通った頬がうっすら紅潮している。
それがなにか映画のワンカットのような“絵”になっていた。
彼女は、教室をざっと見渡す。
その視線は俺のいる方向で”ぴたり”と止まった。
ドキリとしたが、彼女は”俺そのもの”に目を向けたのではない。
俺の両隣の席がぽっかり空いていたのが、目に入ったのだ。
だからスタスタと俺に近づき、迷いもなく俺の隣に腰を下ろしてしまった。
この教室は、小学校で使うような小さな机がぎっしり並んでいる。
大学生にもなって隣に座られると、想像以上に距離が近い。
だから──座った瞬間に、ほのかに漂ってきたフローラルな香りが──
静かに俺の鼻腔を刺激した。
──こんな出来事のほんの1時間前。
俺は早朝のキャンパスに着いて、キャリーバッグをゴロゴロ引いていた。
この難関市立大学、K大学のキャンパスには、国際会議場か美術館のような講堂がいくつも並んでいる。
だが、俺が向かっていたのはそんな立派な建物ではなく、木の匂いが残る平屋の小さな校舎の小さな教室だった。
早朝のキャンパスで、重そうなキャリーバッグを引きながら歩く姿は、よほど奇異に映ったらしく、すれ違う学生たちの視線がいちいち痛かった。
目的の教室につくと、狭い空間に小さな机と椅子がぎっしり並んでいた。
俺は最前列に座りたい気持ちをぐっと抑え、無難な三列目に着席した。
俺――櫻井義人は、このK大学の新入生だ。
世間では“有名校”“ブランド校”なんて言われているK大学だ。就職に強いとか、親が喜ぶとか、異性にもてるとか……そんな動機の奴らが多い。
けれど、俺の場合は違う。
田尻明彦という心理学者の講義を受ける。
「学者の講義を受けたい」なんて言えば“へえ、優等生かよ”と思われるかもしれない。
笑わせるなと言いたい。
田尻はそんな甘い学者じゃない。
一言でいえば、モンスター。
学問の枠を平然と踏み越える変人。
その“キワキワ”な姿勢ゆえに、一部の人間が熱狂的な支持を送っている。
もちろん俺もその一人だ。
つまり、その偏執狂的な熱意に絆されて、難関のK大学に必死で滑り込んだ、というわけだ。
今日は、その記念すべき初講義。
俺にとっては“教祖”の説法を聞きに来るようなものである。
……なのに、この小学校みたいな教室に押し込められているあたり、田尻の大学内での立ち位置が透けて見える。
教室の席は三十ほど。
開講十分前、未だ俺の両隣の席はポッカリときれいに空いていた。
理由はわかっている。
俺の机の上には分厚いハードカバーの田尻本が十冊きれいに積まれている。
そう、これがあの重そうなキャリーバッグの中身だ。
こんな事をすれば、周りがドン引きして近寄れないということだ。
……まあ、どうでもいい。
いよいよ講義の時間が近づいてきた。
これから“あの田尻明彦”が目の前に現れる。
そう思うだけで、手のひらがじんわり汗ばんだ。
その瞬間だった。
教室のドアを激しく開けて飛び込んできたのは、田尻ではなく――異様な学生だった。
「はあ、間に合った……」
──
ということで冒頭の場面だ。
「なんだ? あれは……?」
思わず小声で漏れた。
フローラルの香りとともに俺の隣に座った学生。
およそ平均的な女子大生のレベルを逸脱していた。
教室に入ってきた瞬間、オンボロな木造教室という風景が、彼女ひとりの存在だけで“別の場所”に塗り替えられたように見えた。
「ここは、ミスキャンパスのオーディション会場かよ……?」
ここは大学の教室だよな?
そんな馬鹿げたツッコミを真顔で呟いている自分がいた。
場の空気が変わる。
そんなことが目の前で起こっている。
その女性は──
小さすぎる顔が中性的で、どこか幼い。
そのアンバランスさが絶妙すぎて、こんな俺でもザワつかずにはいられなかった。
黄金比というものがどういうものか知らないが、この美しさは、それを忠実に再現してるんじゃないか?なんて想像までした。
その美しさは、大学という場においては洗練され過ぎていた。
色々な疑問が頭を駆け巡る中、なんとか俺を納得させた推理はこうだ。
「別の講義と間違えた」
きっとそうに違いない。
この大学でトップに君臨できる“表の世界”の彼女が、“裏の世界”の象徴みたいな田尻の講義を受けるはずがない。
「あれ? わたし、教室間違えちゃった?」
――とでも言ってくれれば、予定調和の世界が完成したのだが。
そんな願いも虚しく、彼女は俺の方を向いて不意に口を開いた。
「田尻先生好きなの?」
一瞬、思考が完全に止まった。
何が起きたのか理解できず、俺は口を開けたまま固まってしまった。
もちろん俺だって平均的な男子大学生だ。
こんな素敵すぎる女子に突然話しかけられれば、固まるのも当たり前だろう。
……が、問題はそこじゃない。
“田尻先生好きなの?”
彼女のこの問いかけはどう聞いても、
「私も田尻先生好きなんだけど、あなたもそうなんでしょ?」
というニュアンスにしか受け取れない。
この規格外に美しい女子学生の容姿が、まさかモンスター田尻が好きだと?
そんなバカな。
結局、声を出そうとしても喉がうまく動かず、開けっぱなしの口を慌てて閉じながらモゴモゴするのが精いっぱいだった。
そんな俺をみて彼女は「フフ」とほほ笑んでから──
急に「ぱっ」と表情がはじけた。
「え!? その本も読んだの? それ、なかなか読んでる人いないよね!?」
さすがに血の気が引いて、鳥肌まで立った。
彼女が指さした図書。
それは絶版して久しく、オークションを探してもそう簡単に手に入る代物ではない。
なんでこの本を知っている?
俺は相手が規格外の美女であることを忘れ、その整った顔を穴があくほど凝視してしまった。
未だかつて女性の顔をここまで凝視したことなんてあっただろうか?
しかし彼女は俺の視線を気にする様子もなく、さらりと言った。
「私、咲坂雪菜。……君は?」
「あ、櫻井義人だけど……」
「櫻井義人くんか。よろしくね?」
「え? あ、ああ、よろしく」
って、間合い詰めるの早すぎやしないか?
幸い、ここでいったん会話が途切れた。
さて、状況整理をしないといけない。
彼女はとてつもない美人だ。
まあ、それはいい。
いや男にとってはむしろ重大事項なのだが、女性とのコミュ力が壊滅的な俺にとっては「さわるな危険」級の存在なので、そこにフォーカスしてはいけない。
問題は、その後だ。
彼女は間違いなく俺レベルの田尻マニアだ。
それは、俺がオークションでようやく手に入れた絶版本にピンポイントで反応した時点で確定している。
そんな彼女はまた質問をしてくる。
「義人くんは、なんで田尻先生が好きなの?」
はぁ?
もう名前呼び?
なんだ?そのコミュ力。怖いよ、怖い。
自慢じゃないが女性に名前を呼ばれるなんて、小学生以来だぞ?
俺は耳まで熱くなり、心拍数も上がっているのがわかった。
だが俺の動揺など気にも留めず、彼女は涼しい顔で返事を待っている。
「いや、それを一言で説明するのはちょっと……」
なんとも曖昧な返事しかできなかった。
「まあそうだよね……フフフ」
それでもこの美人、咲坂雪菜はニコニコと微笑んでいた。
「じゃあさ。義人くんが田尻先生を好きな理由、当ててみようか?」
なんだ、なんだ?
今度は挑むような目つきで、そう言った。
「ど、どういうこと?」
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