トクベツな学園に入学した普通な私、何故かトクベツ側のみんなから迫られる!?~ただ私は平穏に学園生活を過ごしたいだけなのに~

青いバケモノ

文字の大きさ
14 / 14
ミッションの合否の章内短編

短編前編 文月と水無の夜(微えっちかもです。)

しおりを挟む
 タイトルにも書いてある通り、微えっちだと思います。少なくとも、私は書いてて「えっちだ…」って思いました。苦手な人は、読まなくてもストーリー自体に「大きな」影響はありませんので、そこの所はご心配なく。

………これって、性描写扱いですかね…?







 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――







「おっじゃまっしまーす!」


 今は22:30分。約束通り、ミナは私の部屋に来た。


「早く寝るよ。ほら、入って。」


 私のベッドは、扉開けてすぐの所にあり、扉側を頭に、隣の部屋側の壁にくっつけるような配置をしている。
 いつも通り、私が壁側で、ミナが外側。


「わーい!ベッドだ!ふわふわ!」

「良かったね。」


 まるで小学生のような反応。その反応をミナがやると、もうそれは紛れもない小学生なのよ。思わず私も、優しくなっちゃう。
 なんだかんだ、ミナはものすごく小さいし、言うほど邪魔でもないんだよな…逆に、私が寝返り撃ったりしたときに、ミナが潰れないかの方が心配だ。


「ねぇフミ、こっち向いてよ。」

「なんで?」

「特に意味はないけど…」

「じゃあこのままでいいでしょ。」


 二人で寝るとき、私はだいたい壁側を向いて寝る。ミナの方を向くと、顔と顔が近すぎて寝れないからだ。……顔の位置を合わせて寝るんじゃなくて、足の位置を合わせて寝てくれたら、ミナの顔の位置は私の胸くらいの位置になって、ちょうどいいのに。
 ……まぁでも、なんだかんだ言っても定期的にミナの方は向くけど。ずっと一方向だけ向いてても、寝れないから。


「むにむにむにむに」

「……」

「柔らか~い。揉み心地さいこー!」

「……胸揉むな変態」

「え~…代わりに、私のおっぱい揉んでいいよ!」

「揉めるほどないでしょ。」

「は?私のお姉ちゃんがおっぱいに恵まれてるんだから、私だっておっぱい大きくなるもん!将来的に!」

「私たち血繋がってないのよ。」


 あと、おっぱいおっぱい連呼しないで?普通に、私は胸大きくなること望んでないから。変われるのなら、ミナと胸だけ交換したいよ。


「……会話しながら胸揉むな。」

「え~…しょうがないなー。」


 ミナは、私に対して遠慮がない。思ったことは何でも言うし、やりたいことはすぐに実行に移す。柔らかいものを触りたくなる気持ちは分かるけどね…でも、遠慮なしに人の胸なんて触るもんじゃない。


「もみもみむにむに」

「……」

「私はおっぱいの方が好きかな~」

「……お尻揉むな変態」


 胸「は」揉むな。ってことじゃないのよ。胸も、揉んじゃダメだし、お尻ももちろんダメだ。そもそも、人の体に勝手に揉んでいい所なんてないから。


「え~!じゃあどこ揉めばいいの?」

「どこも揉むな変態」

「もみもみ……フミ、もっと食べたほうがいいよ。揉み心地なさすぎ。」

「そんなやせ型じゃないよ私…普通くらいでしょ…」


 次は、お腹を揉むミナ。…私のお腹は、出てはない。けど、そこまで痩せているわけでもないから、普通だと思う。あくまで、普通。


「いーや。フミは食べなさすぎだね。」

「食べてる。それが全部胸に吸収されてるの。」

「はー!?なにそれ!ずるじゃん!チートじゃん!!」

「別に私は胸大きくなりたいだなんて思ってないから。あと、揉むな。胸。」

「こんなに大きくて柔らかくて揉み心地もあって、かといって柔らかすぎない、さいきょーのおっぱいを持ってしてその発言は、フミ、殺されるよ?」

「誰にだよ…あと、揉むなって。」


 最初は、ミナもこんなんじゃなかった。一緒に寝ることはあれど、せいぜい抱きしめるくらいだった。…それが、小学生くらいの頃だ。

 ただ、中一、中二と私が不登校になってからは、ミナとの間に、自然と、壁が作られていた。
 中三で不登校脱却してからは、私の性格が大幅に変わったのと同じで、ミナの性格も変わっていた。めっちゃグイグイ来るし、ハグだけじゃ収まらない。

 私の性格が変わったのは、不登校になって、自信を無くしたから。じゃあ、ミナは?……だいたい、見当はついている。恐らく、お母さんから、「二人は血が繋がっていない」という話を聞いたからだろう。

 あくまで私の勝手な憶測だけど、私みたいな人間が実の姉じゃない、血縁関係じゃない…つまり、ミナは私みたいにはならない。ということに、安堵したのだろう。だから、色々と吹っ切れて、今の遠慮がなさすぎるミナになった、と。


「うーん、このおっぱいは、100点ですね。」

「もしかして学校でも友達の胸触ってるの…?」

「え、そんなわけないじゃん。何言ってるのお姉ちゃん…?」

「よくそんな普通の回答を、私の胸を揉みながら出来るね。」


 ナチュラルに胸揉んだりお尻揉んだり抱きしめたり、お風呂に入って来たりするミナに、最初から適応していたわけではない。そりゃあ、気にしてた。
 胸揉まれても、今なら「くすぐったい」くらいの感想しかないが、前は、もちろん、「え、ちょ、何してるの!?」と、こんな感じの反応だった。すぐに逃げてたし。
 ただ、途中で確信したのだ。ミナは、私と違ってだと。私はの人間だから、特別な人間の考えてることなんてわからない。ミナは特別側だから、仕方ない。受け入れよう…と。

 そう考えるようになってからは、今のような対応に変わった。正直、ミナが何をしてきても私は驚かないと思う。……何をしてきても、は言い過ぎた。


「ねぇフミ、ちょっとこっち向いてよ。」

「…なんで?」

「おっぱいに顔埋《うず》めたい。」

「はー…よくもまぁそんなことを恥ずかしげもなく…」


 このやり取りだけでも、ミナが特別変態ということは分かる。……これは、特別天才すぎる妹の欠点だと思っている。

 人間には、必ず欠点が存在する。どんな人間も、必ず、だ。だから、妹は特別天才すぎるがあまり、特別変態という欠点を持ってしまった。大きい才能と引き換えに、大きい欠点を持っている。
 むっちゃんは、天使なので、欠点はない。

 私は、欠点だらけの人間だ。人間には才能と欠点は必ずあると信じている。私の才能は………周りの友達、人間運が良いというところだと思う。お母さんも、友達も、もちろん、ミナも。みんな、優しくて良い子で…

 結局、私はシスコン…までとはいかずとも、妹、ミナのことが好きなのだと思う。むっちゃんにミナの話をするときも、「顔が良くて頭も良くて性格も普通に良くて、ちっちゃい奴」って言ってるし。


「……はい。これでいい?」


 だからまぁ、こんな変態的な要望にも、応えてしまう。大抵のことは、許してしまう。


「わーい!クッションよりも弾力があって暖かみもあって安心する~…あと良い匂いもするし。」

「明日が休みで、テストまで一週間前とかじゃないからだからね?平日だったり、用事があったらこんなことしないからね。」

「じゃあ今満喫するしかないってことだ!」

「そこで喋らないで。くすぐったい。あと、お尻揉むな。」

「感じてる?」

「くすぐったいって意味ではね。」


 ミナは下ネタも躊躇しない。そして、ミナとは対照的に、私は、言葉にするのすら恥ずかしい。……ミナからの下ネタは、もはや慣れたけど…。


「ぷはっ。息しづらかった~。よいしょっと。」


 ミナが胸から顔を離し、私と顔の位置が同じになる高さまで来る。相変わらず顔が近い……とりあえず、壁側へ向き直すか…


「ちょっと待ってフミ。」

「…何?」


 壁側へ向き直そうと、もぞもぞと足を動かしたら、その足に、ミナが足を絡ませてきた。
 …なんとなく、嫌な予感がする。


「最近、睦月ちゃん以外に友達出来たんでしょ。」

「うん。出来たけど…」

「何人?」

「…むっちゃんも合わせて、五人。…ミナ、顔近い。」


 私は壁に背中が当たっているから、明らかにミナがこっちに詰め寄ってきている。もう一人は入れるレベルの空きがあるはずだ。


「五人……睦月ちゃんを抜いても、四人も……………」

「ミナ?」

「しかも、放課後デートをしてきた人も睦月ちゃん以外にいる………」

「デートじゃないけどね…」

「ねぇフミ。…いや、お姉ちゃん。」

「……ミナ、何を企んでるの?」


 私をお姉ちゃんと呼ぶ時のミナは、碌でもないことをし出す、で有名だ。私の中で。
 胸を揉むようになったのも、お風呂に乱入してくるようになったのも、スキンシップが過激になったのも、その提案する時は、決まって「ねぇお姉ちゃん」と呼んでいた。そして、天才ミナの策略に私がハマって、そのままずるずると流されるのだ。


「お姉ちゃん、ちゅーしようよ。」

「ちゅー?……なんで?」

「んー……それは~…リラックス効果?的な。」

「ミナそればっかだよね。」


 ハグを良くするようになった時、私の胸を揉むようになった時も、同じことを言っていた。ハグはまだわかるけどね。私も、ミナとぎゅーしてる時はリラックスするし。ただ、他はよく分からない。


「あとは、安心感とか、幸福感とか。今日一日の疲れを癒そう!的な?」

「キスなんかで安心感、幸福感でる…?」

「うん!絶対出るよ!」

「……まぁ、別にいいけど。」

「え!?そんなアッサリ!?」

「え…?いや、まぁ、うん…。」

「わーい!じゃあちゅーするね~!」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

私たちって本当に双子なの?

青いバケモノ
恋愛
成績優秀でスポーツも出来る。何でも出来るお姉ちゃんに対し、私、カエデは成績はそこそこ、運動も出来ない。 妹カエデは常々、お姉ちゃんと自分とのこの能力の差に疑問を抱いていた。 ───本当に私とお姉ちゃんは双子なの? そんな時にできた「週に一回、お姉ちゃんとキスをする習慣」 どんどん普通の双子とは言えない関係になっていく2人。 そんな妹カエデと姉フウの物語。 ※小説家になろう、カクヨムで同時掲載してます

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった

白藍まこと
恋愛
 主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。  クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。  明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。  しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。  そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。  三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。 ※他サイトでも掲載中です。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました

ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。 意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。 しかし返ってきたのは―― 「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。 完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。 その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。

女の四角関係

上野蜜子
恋愛
学生時代は王子様だった館真琴、のことが大好きな尾根心、真琴のネッ友の乙女椿、のことが大好きな松葉牡丹の四角関係小説です。部分的に女同士の性的な描写があるため苦手な方はUターンをお願いします。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

処理中です...