余命の残りを大切な人にくれてやります

きるる

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愛でたいを掲げて好き放題 3※





入浴でドリス達にぴかぴかにしてもらったスーランは、王宮からの帰り際にガブリアルノから貰った酒を持って夫婦の寝室に向かった。

寝室で待っていたバウデンはその姿を見てふっと微笑む。


「懐かしいな」
「?…ああ、そう言えば初日の夜と一緒ですね」


スーランは「今回はグラスに媚薬は入れてませんよ」と言いながらバウデンに酒を渡し、グラスをサイドテーブルに置いた。


「あー重かった」
「相変わらずお前は体力が無いな。…それにしてもこれはまた特級並みに希少な蒸留酒だな」
「国王陛下から賜った一級品ですね。宰相もびっくりしていました。何でも年間に十本程度しか作られないんだとか」


スーランもバウデンも今回の褒章を辞退しているので、ガブリアルノとしてはこれくらいししてやりたいという思いがあったのだろう、ということでここは遠慮なくいただいておいた。

バウデンが蒸留酒を開け、とくとくとグラスに注いでいく。


「程々にしてくださいよ。勃たなくなったら大変ですから」
「お前な…」


バウデンのいつもの言葉をぼやいた後に、ふと続けてこういった。


「多分どんなに飲んでも、スーランなら俺は滾ると思うぞ。お前は自覚なくても性交モードに変わると色香が凄まじい」


その言葉にスーランは目を丸くし鼓動が忙しなくなり頬も熱くなる。
まだ全然慣れない心情だ。

グラスを渡しながらスーランだけに向けられるバウデンの優しい笑みが、何だか恥ずかし過ぎて耐えられずグラスを持ってバウデンの後ろに隠れた。


「スーラン?」
「乾杯」


後方からにょきっとグラスだけ出したスーランにくすりと笑ったバウデンが「乾杯」と言いながらカチリとグラスを鳴らす。

バウデンの余裕のある様にスーランだけがあたふたしているみたいで面白くない。

スーランは無性に悔しくなり、蒸留酒を飲み終えたバウデンを見計らって残りの蒸留酒を口に含んだ。

飲み終えたバウデンのグラスをひょいっと取り上げ、目を丸くしている美丈夫な伴侶の膝にどすんと座って口づけをしながら酒を流していく。


「ん、…ん」
「!…っ」


バウデンは驚いていたが、すぐに目を閉じてスーランから伝う酒を溢さないようにこくりと飲み、そのままスーランの口の中に温かい舌を滑り込ませた。

それだけでスーランの腰はふるっと震え、気持ち良さが酒と合わさりぞくりとする。

ぴちゃりくちゅりとバウデンとの口づけの卑猥な音、そして先ほどの恥ずかしさよりも興奮の方が勝り始めたスーランの息も長い口づけによって更に乱されていく。


「ふ、ん、んん…」


口づけに夢中になっているスーランが可愛くて仕方ないバウデンは、邪魔にならないようにスーランの前開きの夜着をゆっくりと外していく。胸当てをしていないスーランの白磁の肌は艶めいて美しく、先端は淡い桃色で既に興奮で硬くなっていた。

はらりと夜着が脱がされたスーランは目を閉じながらもバウデンの夜着を脱がし、肩を撫で首を撫で頬を撫でながら口づけを離さない。

後頭部を持たれたスーランはそのままふわりと返されて寝台に寝かされた。

その瞬間にいつの間にかするっと下履きも脱がされ、やるなと思いながらもスーランは口づけが気持ち良いのでそちらにご執心である。


「…、ん。スーランは口づけが好きだな」
「ん、ふっ、…バウデンの口と口づけが、ん、好き…」


その言葉に瞠目したバウデンは今度はがぶりとスーランの口腔に侵入し、緩やかなものから激しいものと変わる。


「んぅ、は、んん―――ぁ、ん!」


同時に胸への突然の刺激にもスーランの腰がひくりと浮く。輪郭を沿うようにさらりと撫でながらゆっくりと揉まれ、中心に来るまでのもどかしい感覚がまた快感になる。

ちゅぷっと外れたバウデンの口が移動し胸へのぬめっとした刺激に移り、口で吸われる快感がぞわりと体に痺れ、スーランは無意識に背中を反らした。


「ん、ふっ、ぁぁ…っ」


胸を舐められ軽く噛まれ吸われるのと同時にもう濡れそぼっているだろう蜜口に、足の付根をゆっくり撫でていた手が到達しぬちゅっと音を立てる。


「ん!…ぁ、ぁぁっ…っ」


ぬるぬると滑りながら次々に蜜口から垂れているだろう蜜液を纏ったバウデンの指がくりんと陰核を一周した瞬間にびりりと快感が迸る。


「ぁあっ…!ん、ゃ、ぁ、ひぅ!」
「…ああ、お前のここは本当に素直すぎていじらしいな」


思わず足を閉じようとするが、当然バウデンの手があるのでそれ以上は無理だ。筋肉のついた手を細いだけのスーランの両足では止めることも出来ず、ぬるぬると陰核への刺激は止まらない。


「ぁ、ぁ、ぁあっ、…バウ、デンも、もう欲しっ…」


このままだとまた気持ち良すぎてまた啼いてしまいそうだとスーランは腕を持って止めようとするが、バウデンが甘く掠れた声で耳元で呟いた。


「―――駄目だ。今夜は俺がスーランを愛でたくて仕方がない」


もうその心地良い低い声音だけでスーランは達しそうになる。

手を必死に押さえているものの全く効果はなく、バウデンの指は巧みにスーランの感じる陰核を的確に責めてくる。


「ぁぅっ…ぁ、ぁあ、ん、バ、ウデン…っ!」


名前を呼んだ瞬間バウデンが激しく口づけをすると同時に陰核への刺激が加速され、スーランは口づけの快感も相まって、瞬く間に絶頂に昇りぴくぴくぴくと足を震わせながら果ててしまう。

敏感になった陰核にもう触らないで欲しいのに、絶妙な加減で触れるバウデンの大きな手に翻弄される。ようやく触れる手が離れたと思った直後にちゅくりと温かいもので陰核が包まれた。


「っっ、ぁ、ひゃ、ぅ!」


バウデンの口に包まれたそれはぬるりと舌で嬲られ、スーランは一気に快楽が上昇しぶるぶると腿と腰を震わせ再度達した。

こんなに隙間なく達したことがなかったスーランは背中を仰け反らせて快感を逃がそうとするが、腰はしっかりと陰核に吸い付いているバウデンによって微動だにしない。


「これは止められんな。スーラン、好きなだけ感じて啼け」
「っ、ば、ばうで―――ゃ、ぁ、ぁあっ…」


それだけ言うとバウデンがまた顔を埋め、スーランの蜜液を舐め啜りながら手で舌で陰核を徹底的に苛み始めた。





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