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鷹の囲い込み 1※
夫婦の寝室には淫猥な水音とか細く啼くスーランの声だけ。
もう何度達したのか分からないほどで、反っていた背中さえもう上げる気力もなく、ぴくりぴくりと体をひくつかせながらも脚の間にはバウデンが陣取っていた。
バウデンは陶酔したように滴る蜜液を啜り続け、ぽてっと腫れ上がってしまった陰核をこれでもかと責め抜き、蜜壺に入って動かしている指はふやけそうだ。
「お前の啼き声は何でこんなにも唆られるのだろうな…」
脚の間でそう囁くバウデンの息遣いがかかるだけでもスーランはぴくんと反応し、すんすん啼きながら最早答える気力さえない。
自分の感じる箇所を徹底的に甚振られたスーランは、ひたすらバウデンから与えられる快楽に屈していた。
バウデンは指をくるりと回してから抜き、それを口に入れちゅぷりと舐め取る。ゆっくりと起き上がり涙でぐずぐずしているスーランを見て僅かに首を傾げた。
「…これが…捕食したいという感覚か」
バウデンのレモン色の瞳は冷たくもなく温かくもない。
どろりと溶けたように濃く瞳孔が開き切った状態でスーランを見下ろしていた。
「ば、うで、ん…」
「…ああ、本当に愛おしいな」
バウデンは舌舐めずりしながらスーランと肌を重ねる。
その時。
ばさりという羽ばたく音が聞こえ、スーランは涙でぼやけた視界にバウデンの背に何やら羽のような輪郭が目に入った。
「っ!ばうで、ん…」
「…ん?」
「後、ろ…」
スーランの視線の先を見たバウデンが得心がいったように囁いた。
「…なるほどな」
バウデンが体を起こし己の背中を見る。
左右の肩甲骨付近に大きな翼。
それはまるで鳥の王者と言われる鷹の金色と茶色系統の混ざった美しい翼でスーランは瞠目しながら魅了される。
「迷信と思っていたが本当に顕現するものなんだな」
そう呟いたバウデンはスーランを見据えてゆっくりと近づき大きな手で頬を撫でる。
「鷹族は一部の種族のように獣化というものはないが、己の唯一と定めた相手の前ではこうして翼が生えると聞いたことがある」
バウデンの顔が近づき、涙に濡れたスーランの目元付近を口づけしながら舐め取っていく。
「性交中…翼を広げて相手を囲い、誰にも見せずに己だけの唯一として独占…するんだそうだ」
身体が快感でひくつき目が潤んでいるスーランにバウデンは首を傾げながら唇をぺろりと舐めた。
「お前の泣き顔は俺をおかしくさせる…――――ああ、喰らいたいというのはこういうことなんだな」
そう言いながらバウデンは深く口づけをし、ばさりと翼を鳴らして大きく広がったのを見たスーランは目を見開いた。
それがスーランを囲うように降りてきて、まるで小さな天蓋付きの寝台のように周りは翼しか見えなくなった。
まるで鷹に雁字搦めに囚われたかのように。
火照りの冷めないスーランの身体をゆっくりと擦りながらバウデンは口づけしゆっくりと両腕でスーランの頭を抱え込む。
そしてスーランの足を開かせ、ぐずぐずになった蜜口にだらだらと液を垂らし滾り過ぎたガチガチの剛直を充てがった。
あまりの熱さにスーランは反射的に動こうとするが頭を抱えられて微動だにできない。
目を開けるとそこには完全に瞳孔の開き切った捕食手前の鷹のようなバウデンの瞳。
「スーラン…俺の、唯一無二」
ずぶりと切っ先が蜜壺に侵入し、中を侵食しながら進んでいく。
「っ、ぁ、ぁぁぁあっ…!」
スーランは上にも逃げれず背も反らせず、ただただバウデンの熱い屹立を受け入れるしかない。
敏感な腟内にゆっくりと進んでいく屹立が余計に感じる箇所を的確に抉っていき、スーランはもう無理だと言う風に首を振るが、バウデンの口づけで阻まれてしまう。
「ん、んぅ…はっふ、―――んんぅ!」
あまりの快感にスーランは止まったと思っていた涙がまた溢れ始め、咽び泣くように嗚咽したいが口を塞がれてそれすら出来ない。
「…スーラン、これ以上煽ってくれるな。俺を狂わせたいのか?」
優しい声音なのに優しくない言葉がスーランの脳内へ高揚感として押し寄せ、もう快感でおかしくなりそうになりバウデンの頬を引き寄せて口づけに没頭する。
「ん、…ああ、愛しい、…喰らいたい」
ずぶんと奥まで到達した矢先、ぐちゅりと入口まで一気に引き抜いた剛直を物凄い勢いでずぶりと最奥に打ち込める。
「!っんんぅーっ!」
スーランはその一突きで瞬く間に快感が暴走し、身体中が痙攣に震え頬から手が離れて達した。それでもバウデンは口づけを止めず徐々に律動を再開する。
「ぁ、ひぅっ!…ぁ、ぁ、…ぁあ…!」
一定のリズムで律動する間、バウデンはスーランの首元に顔を埋めちゅくちゅくと首周りに鬱血痕を執拗に散らしていく。
バウデンの荒い息と首元にちくりとする刺激にスーランの身体は都度反応し、もう嗚咽が治まらない。
「――――ああ、啼くな―――いや、啼け。スーラン…俺だけの前で」
「っっ、あっ…!きゃぅっ…!!」
がぶりと首元の横にバウデンが噛み付いた。
直後一定だった律動が恐ろしい速さで加速され、達したばかりのどろどろの蜜壺がこれでもかと掻き回される。
バウデンに噛みつかれた場所の痛みが即座に快感に変換され、膣内を抉り刮げられスーランは子供のように咽び泣いて身体中を激しく痙攣させ再度達した。
ぐっと噛み付きを強くしたバウデンが唸るようにじゅぶんと屹立を最奥にめり込ませ白濁を大量に撒き散らせた。
奥に奥にとぐぐっと突破しようとするバウデンの達した大きな剛直は僅かにも萎える気配がない。
ようやく首元から口を離したバウデンは息を乱したままそこを舐め取り口づけをし甘咬みしている。
スーランは過ぎた快楽にぼろぼろと涙を溢しひっくひっくと嗚咽しながらも、ここまで興奮しているバウデンを愛しく感じ、震えている腕を持ち上げ首元に執着しているバウデンの頭を撫でながら頬を寄せる。
ゆるりと首元から顔を離したバウデンの瞳孔はまだ開いていたが、スーランを見つめ首をゆっくりと傾げながら頬を包み目元付近を舐め始め、顔中に口づけし、ゆっくりと口腔内に舌を滑り込ませて縦横無尽にスーランの全てを暴こうとする。
「はふ…ぁぅ…バ、ウデ…ン、もう、許し――んっ」
「ああ…堪らない…スーラン、…スーラン」
スーランの乞う言葉を膣内の雄をぐるりと回して遮る今のバウデンは完全に獲物を囚えて恍惚と捕食する鷹のよう。
スーランに対してのみ現れる、スーランだけに見せる獣人の本能を前面に出したバウデンだ。
「ん、バウデン…ばう、でん…」
「…もっとだ…もっと俺を呼べ…」
「ん、ん、…ばうで…ん」
普段表に出さないバウデンの攻撃性に、僅かな恐れ以上に悦楽と愛しさが凌駕したスーランはここまで乱れる伴侶が愛しくて仕方がない。
未だにスーランの頭を両手で囲い、翼もスーランを包囲したままだ。
激烈なバウデンの独占欲と止まない口づけを堪能しながら再度ゆっくりと動き始めた律動に、スーランは脆弱な声を漏らし快楽の奈落に引き摺り込まれていった。
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