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トラウマに全身全霊で抗う 1※※
『――――屋敷に帰ってきたよ。…ああ、そしてやっと私の元へ戻ってきてくれた。リア、リアリア…』
―――違う。拉致されただけだ。
口から大量に甘ったるくどろりとしたものを流しこまれゲホゲホと噎せる。
シュナは一糸まとわぬ姿にさせられて、そこに悍ましい全裸の肌が重なり、ぐちょぐちょと口腔内を這い回られる。
『リア…ああ、リアだ、リアだ。…頭がおかしくなりそうなくらい私が興奮しているのがわかるかい?』
―――元々お前の頭はおかしい。普通の時なんて一度も無かった。
『私に触れられて喜んでいるのが分かる…ああ、もう果ててしまったのかい?可愛いね』
―――大量の媚薬を盛られれば誰だってそうなる。
シュナの両腕は上に固定されているようで動かせない。寝台にでも縛りつけられているのだろう。
『ごめんね、リア?私がある程度落ち着くまではここから一歩足りとも動かしたくないんだ。ちょっとだけ我慢して?』
―――初めからずっと我慢しかしていない。どうせ弛緩剤の入った媚薬で動きたくても動けないじゃないか。
滑ったものが口、顔、耳に隈無く這い回る。そして脚の間にひたすら顔を埋め唸りながら啜っている。
『ん、んん…リアの、リアだけの味だ。全部私の為だけに流されるリアの…』
―――気色悪い。気持ち悪い。
正面から身体を覆われ固定され。全く微動だに動けずにひたすら身体が揺さぶられる。
『っ、はっはっ…ああ、リア、また果てたね?幾らでもたっぷりあげるから』
―――止めろ、外道が。
『気持ち良すぎるからって唇を噛んじゃだめだよ。切れて血が流れてしまった―――もう少し薬を足しておこうか』
―――せめて動く時は何が何でも声を漏らしたくないし、舐められたくない。唇が切れて血が流れた方が全然良い。
『……私が教えた反応じゃないね。ちゃんと……ちゃんと時間かけてもう一度教えないと。私の愛の印もたっぷりつけよう』
―――お前に反応したことなんて一度もない。鬱血痕は私にとって烙印でしかない。
今回の夢はなかなか覚めてくれない。
「リア?このシャツは…誰のかな?……男物だね―――――こんなものはリアに相応しくないよ」
シャツが引き裂かれる音にビクリと反応し、直後に身体をがっちりと動けなくされ激しく身体が揺さぶられながら暴力的な快楽に叩き落される。
「リア、リアリアリアリア……!ああ、また果てそうだ…!っ…!」
どくりどくりとまるで猛毒のように中がじわりとシュナを汚染していく。
―――――――ああ、そうか。
―――――――――これは夢では、ない。
現実だ。
大量に媚薬を飲まされたのか、シュナの意識は混濁しつつ、目が開いても視界は濁っている。
どこにも窓がないことが分かるほどの薄暗く小さな灯りだけが灯る部屋だと何となくぼやける視界で辛うじて理解する。
ずっと両腕は上に固定されたままで、ずっと悍ましい相手が傍から離れない。
そいつは己の吐き出したものとシュナのものを一心不乱に脚の間に顔を埋めてむしゃぶりついている外道。
そして身体中に烙印の象徴を次々に残し、それに興奮してひたすら腰を振り続ける屑。
どれくらい経ったのか。
ようやく僅かに落ち着いたのか、アーロがシュナの身体をまさぐりながら、ポツポツと独り言を溢していく。
「本当はリアが飛び出した後すぐに探しに行きたかった。でも商売の方が色々と立て込んでいて出来なかったんだ」
アーロがシュナの首元に痣くらいの大きな鬱血痕をじゅっと音を立ててつけている。
「バロアス国に行ったことまでは何とかわかったけど、それ以上動くのはちょっと危険だったんだ。それから長い年月…リアが一番華やかで輝かしい年頃に沢山可愛がってあげられなかったことが何より悔やまれるよ」
会わなくて死ぬほど嬉しかった。
アーロがまた興奮したのか必死に腰を振り、果てて止まり、埋め続けたまま、また身体を弄り始める。
「ようやく商売の軌道が乗って落ち着いてきて、沢山の金貨を使ってリアがあの花屋に良く行くところまでどうにか掴めた。でもあの薬屋の上の部屋まではどうしても調べられなかった。質の悪い輩がいるから不味いって頼んだ者から全員断られたよ」
寂れた薬屋ではあるが、エリックが営む店。今更ながら思うことはシュナはずっと守られていたのだろう。―――ユニュイスでも。
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