トラウマ克服の為にクズに徹します

きるる

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外道の心を折る方法 3※※




「それからリアは素直になって私の愛を少し受け入れるようになった。私の与える快楽にちゃんと反応して何度も私の陰茎を包んで搾り取った。あの子の膣は私の為にある。あの子の全てが私のものだ」


アーロの根本の思考がそもそも狂っているのだろう。媚薬の効能を知っていても己の都合の良い事実として勝手に作り上げているのだ。恐らくまともに対話は不可能だ。

ぐっと腕を掴まれ、イアンは牢に入ろうとした己に気づいた。


「まだ駄目」
「あの口を潰したいよ」
「それでもよ。あんたが直に聞きたいって来たんだから我慢して」


予想以上に胸糞悪いアーロの戯言にイアンは殺気が溢れるが、再度腕をぐっと掴まれる。デュークが淡々と質問しているが、声色の抑揚が失くなっていることも分かっていた。


「今回の媚薬には幻覚効果が施されている。その理由も彼女か」
「――――ああ。私の商いはリアとの将来の為…これで彼女は私の子を次々に孕んで私の愛をそこで全て知って受け入れるだろう。そうなる為に助けてくれる奇跡の薬なんだよ」


もうここまで来ると最早同じ姿かたちというだけで中身は全く異なるものだとしか思えない。

粗方媚薬の件の尋問を終えたところで、デュークがエリックを見て彼がそれに頷いた。


「…リアとの出逢いは」
「リアの母親にしつこく言い寄られていてね。半ば無理やり関係を持たせられた。あれは顔だけは良かったが、媚び諂い男に依存しないと生きていけないような態度が尽く腹が立っていた。…そんな時にたまたま部屋から出てきたリアに会った――――身体中が稲妻に打たれたような衝撃だったよ」


アーロは顔が腫れた状態でうっとりと微笑む。


「まだ十二歳なのに、視線や仕草…全て私を誘うような…あんな幼子に私は果てしなく情欲を煽られた。リアはわざとつれない態度で私の気を引こうとしているのが手に取るようにわかった。だから私はジュリアから熱望されていた婚姻に踏み出した」


アーロの不気味としか言いようがない思考に寒気すら感じる。


「その後もリアは私に会おうとしなかった。きっとあの女…母親に気遣って私との関係を知られないように沢山我慢していてくれたのだろう」


当時のシュナがそうだとはとてもではないが思えない。アーロにはどんなシュナを見ても自分の都合良いように物事を書き換えられる特技があるようだ。


「だからね。大人の私が全て段取りを整えてあげたんだ。でもリアはなかなかやり手でね。私は我慢出来ずに彼女の好きなホットミルクに媚薬と睡眠薬を入れてまずは彼女の純潔をいただいた。少しだけ膨らんできた胸にこれでもかとむしゃぶりついて、あの子のまだあまり生えていない陰―――」
「リアはお前を愛していたと?」


あまりに聞くに耐えない内容にデュークが遮る。


「そんなの当然に決まっているだろう」
「言葉や行動で示したと?」
「何を言っているんだ。あの子はまだ小さかった。男女の何某を知らない彼女がどう大人の私とやり取りができる。それでも彼女の行動はどれも私を好いている行動だった。だから幼くまだ恋したことすらないリアに私は愛を教えてあげたんだ」


デュークが僅かに首を横に振る。何を言っているのかと言いたいのは三人全員の方だ。


「媚薬を使わずに性交したことは?」
「リアはとても恥ずかしがり屋でね。あれからホットミルクを飲まなくなった。まだ私との駆け引きをしたい幼い年頃だ。そのまま私に抱かれるのはまだ恥じらいがあったのだろう。媚薬の虜にもなったのかな?」


イアンの腕を持つエリックの力がぐっと込められる。


「そんな彼女との心理戦も私には新鮮でね。媚びる女ばかりでうんざりしていた私はそのやり取りを楽しんだ。ミルク以外の食べ物や飲み物に、時にはちょっと嫌がる振りをするリアに口移しということもあった。わざとそうしているリアが可愛くて仕方なかった」


狂っている。その一言に尽きる。


「リアがお前を想う言葉も行動も一切なかったんだな」
「それはまだ彼女は経験も年も若かったからね。そういうのはこの先ずっと私と共にいることで育まれていくものだから、ゆっくり時間をかければいい」
「もう良い」


エリックが手を振って止める。イアンも同じく頭がおかしくなりそうだし、直ぐ様目の前で不気味に微笑み続ける害悪を嬲り殺したくなってしまう。

デュークが布を口に含ませ二重に布で縛り黙らせた。





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