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第9話 社交界の囁き
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王都に再び夜明けが訪れる頃、街の中心では新たな噂が広がり始めていた。
「ねえ、聞いた? 第一王子殿下の婚約者様は、奇跡を起こす聖女なんですって」
「まあ、またそんな御伽噺を。先月までは“平民出”の奨学生だったでしょうに」
「それがね、南方の神殿から正式に祝福を受けたらしいの。王家と教団が手を結ぶのも時間の問題ですって」
噴水の周りで騒ぐ令嬢たちの声は、清らかな水音と一緒に空に上がっていく。だが、そこに交ざる小さな違和感に気づく者はいない――彼女たち自身が語っている真実が、誰かの手で巧みに塗り替えられていることに。
その噂は瞬く間に広まり、翌日には社交界の中心・ベルガモン侯爵家の大広間で開かれる夜会の主要話題となっていた。どの貴族もフォルステイン公爵令嬢、つまり王子の新しい婚約者リリアーヌを称賛し、彼女こそこの国の新しい“光”だと口を揃えた。
ただ一人、クラリス=リヴィエール――彼らが“過去の影”と呼ぶ令嬢を除いては。
その夜会には、オルフェンとクラリスの姿もあった。二人は互いに視線を交わさず、あくまで形式的に招かれた客として会場の隅に立っていた。
「今宵は殿下の婚約発表前夜祭。警備の名目なら堂々と潜り込める」
「本当に……私なんかがここにいてよかったのかしら」
クラリスは手にしたワイングラスを見つめた。透けるような琥珀色が照明に反射して、まるで過去の栄光をなぞるようだった。
「君はもう“なんか”じゃない。真実を掴む者の顔をしている」
オルフェンの声は低く確信に満ちていた。
大広間には王族高官たちが集まり、楽団の奏でる甘い旋律が響く。だがその奥、二階へと続く階段の先にリリアーヌが姿を現した瞬間、すべての音が吸い込まれるように静まり返った。
純白のドレス、銀糸を編み込んだ髪、その両耳から下がる青い宝石はまるで氷を閉じ込めたように冷たく光っている。
「……まるで聖女のようだわ」
「いや、悪魔でもこれほど美しくはなれないだろうさ」
周囲の囁きに混じり、クラリスは目を細めた。彼女のドレスの胸元には南方の神紋が刻まれている。王国では禁術認定された印。普通なら許されぬはずのものが、今は堂々と輝いていた。
(本当に……教団が関わっている)
オルフェンが彼女の耳元で囁く。「リリアーヌの背後に別の魔力反応。護衛に見せかけた魔術師がひとりいる。おそらく外部の者だ」
「捕まえられますか?」
「下手に動けば殿下に気づかれる。だが――」
彼はゆっくりと歩き出した。クラリスは人々の視線を避けるため、反対側の廊下へと向かう。
そこは誰もいない控え室。壁には古い鏡が掛けられ、ほんのり香る花の匂いが残っている。
(社交の場で息を潜めるのは慣れているけれど、今日は……戦場みたいね)
クラリスは胸の鼓動を抑えようと深呼吸をした。そのとき、背後の扉が静かに開く。
「クラリス……?」
聞こえた声に凍りつく。振り向けば、そこに立っていたのはユリウス殿下本人だった。
金糸の制服、いつも通りの完璧な姿。だが、その瞳が紫にかすかに濁っているのを、クラリスは見逃さなかった。
「殿下……」
「久しいな。まさか、君がここにいるとは思わなかった」
「私も、もう会うことはないと思っていました」
彼の微笑は優しく、しかしどこか虚ろだった。
「あの日、君を傷つけたのは私だ。だが真実を知ってほしい。私は君を……今でも――」
その言葉が終わる前に、クラリスは一歩下がる。
「殿下、その言葉は貴方の意志ではありません」
「……何?」
「リリアーヌ嬢の魔術に心を縛られている。ご自身の瞳を鏡でご覧ください」
ユリウスは困惑したように眉をひそめた。クラリスは壁際の鏡の前に立ち、その視線を誘導する。鏡に映った瞳は、紫色に輝き揺らめいていた。
「これは……まさか」
「信じてください。これは愛ではなく呪いです。貴方の心を奪っているのは、彼女の魔術です」
ユリウスの手が震える。額から汗が流れ落ちる。
「でも、私は確かに彼女を愛している。君ではない。私が選んだのはリリアーヌだ……!」
言葉の後ろで、何者かの光が瞬いた。次の瞬間、強い魔力が部屋を覆い、クラリスは床に押し倒された。鏡が砕け、紫の霧が渦巻く。
「殿下、駄目です――!」
クラリスが叫んだ刹那、閃光のような冷気が走った。氷の壁が彼女とユリウスの間を遮り、霧を押し返す。
「間一髪だったな」
冷気の中から現れたのはオルフェンだった。氷の剣を片手に構え、その背には青白い魔力が渦を巻く。
「王子を狙うか。やはり外部の者がいたか」
扉の陰から黒ずくめの男が姿を現す。フードの内側から覗く瞳は、完全に生気を失っていた。
「お前たちは……南方の教団の手先か」
オルフェンが低く唸るように言う。男は何の反応も見せず、呪文を唱え始めた。赤紫の光が彼の手を包み込み、即座に放たれる。
「クラリス、下がれ!」
オルフェンが腕を広げ、氷の障壁を展開する。衝撃が壁を砕き、床を裂く。クラリスは瓦礫をよけながら、必死に倒れたユリウスに駆け寄った。
「お願いです、どうか目を覚まして」
その声が届いたのか、ユリウスの瞳が一瞬だけその本来の青を取り戻す。
「クラリス……逃げろ」
かすれた声。だがその言葉こそ、彼の意志の残滓だった。
オルフェンの剣が火花を散らし、男の放った魔弾を切り裂く。氷の結晶が空へ舞い上がり、やがて散っていく。
「君を操っているのはこいつらだ。殿下、今助ける」
「オルフェン……頼む」
激しい光と音が交錯し、控え室の扉が吹き飛ぶ。外の広間では人々が悲鳴を上げ、逃げ惑っていた。
クラリスは振り向き、震える声で叫ぶ。
「オルフェン様、あの男の魔力印章——壊せば!」
「分かっている!」
氷の刃が閃き、男の手首を狙う。だが、その直前で男は血を吐くように呪文を完成させた。
「殿下に呪を返す……?!」
クラリスの悲鳴が響く。紫の光がユリウスへと吸い込まれる瞬間、オルフェンが彼の体を抱き寄せ、全ての魔力を氷の結界に注いだ。光が弾け、世界が歪み、痛みが走る――
クラリスは倒れ込むオルフェンの背を抱きしめた。
「オルフェン様! しっかりして!」
だが彼の胸には冷たい血が滲んでいた。
「君は……やはり危険なところに飛び込む」
「そんなことを言ってる場合じゃありません!」
涙が頬を伝う。
その時、砕けた鏡の破片に映る影が動いた。リリアーヌだった。広間の階上から静かに見下ろし、唇の端を歪める。
「クラリス様、まだ生きていらしたのね。でもそろそろ――あなたの役目、終わりにしましょうか」
彼女の声は甘く、しかし冷たい刃のように響いた。
(続く)
「ねえ、聞いた? 第一王子殿下の婚約者様は、奇跡を起こす聖女なんですって」
「まあ、またそんな御伽噺を。先月までは“平民出”の奨学生だったでしょうに」
「それがね、南方の神殿から正式に祝福を受けたらしいの。王家と教団が手を結ぶのも時間の問題ですって」
噴水の周りで騒ぐ令嬢たちの声は、清らかな水音と一緒に空に上がっていく。だが、そこに交ざる小さな違和感に気づく者はいない――彼女たち自身が語っている真実が、誰かの手で巧みに塗り替えられていることに。
その噂は瞬く間に広まり、翌日には社交界の中心・ベルガモン侯爵家の大広間で開かれる夜会の主要話題となっていた。どの貴族もフォルステイン公爵令嬢、つまり王子の新しい婚約者リリアーヌを称賛し、彼女こそこの国の新しい“光”だと口を揃えた。
ただ一人、クラリス=リヴィエール――彼らが“過去の影”と呼ぶ令嬢を除いては。
その夜会には、オルフェンとクラリスの姿もあった。二人は互いに視線を交わさず、あくまで形式的に招かれた客として会場の隅に立っていた。
「今宵は殿下の婚約発表前夜祭。警備の名目なら堂々と潜り込める」
「本当に……私なんかがここにいてよかったのかしら」
クラリスは手にしたワイングラスを見つめた。透けるような琥珀色が照明に反射して、まるで過去の栄光をなぞるようだった。
「君はもう“なんか”じゃない。真実を掴む者の顔をしている」
オルフェンの声は低く確信に満ちていた。
大広間には王族高官たちが集まり、楽団の奏でる甘い旋律が響く。だがその奥、二階へと続く階段の先にリリアーヌが姿を現した瞬間、すべての音が吸い込まれるように静まり返った。
純白のドレス、銀糸を編み込んだ髪、その両耳から下がる青い宝石はまるで氷を閉じ込めたように冷たく光っている。
「……まるで聖女のようだわ」
「いや、悪魔でもこれほど美しくはなれないだろうさ」
周囲の囁きに混じり、クラリスは目を細めた。彼女のドレスの胸元には南方の神紋が刻まれている。王国では禁術認定された印。普通なら許されぬはずのものが、今は堂々と輝いていた。
(本当に……教団が関わっている)
オルフェンが彼女の耳元で囁く。「リリアーヌの背後に別の魔力反応。護衛に見せかけた魔術師がひとりいる。おそらく外部の者だ」
「捕まえられますか?」
「下手に動けば殿下に気づかれる。だが――」
彼はゆっくりと歩き出した。クラリスは人々の視線を避けるため、反対側の廊下へと向かう。
そこは誰もいない控え室。壁には古い鏡が掛けられ、ほんのり香る花の匂いが残っている。
(社交の場で息を潜めるのは慣れているけれど、今日は……戦場みたいね)
クラリスは胸の鼓動を抑えようと深呼吸をした。そのとき、背後の扉が静かに開く。
「クラリス……?」
聞こえた声に凍りつく。振り向けば、そこに立っていたのはユリウス殿下本人だった。
金糸の制服、いつも通りの完璧な姿。だが、その瞳が紫にかすかに濁っているのを、クラリスは見逃さなかった。
「殿下……」
「久しいな。まさか、君がここにいるとは思わなかった」
「私も、もう会うことはないと思っていました」
彼の微笑は優しく、しかしどこか虚ろだった。
「あの日、君を傷つけたのは私だ。だが真実を知ってほしい。私は君を……今でも――」
その言葉が終わる前に、クラリスは一歩下がる。
「殿下、その言葉は貴方の意志ではありません」
「……何?」
「リリアーヌ嬢の魔術に心を縛られている。ご自身の瞳を鏡でご覧ください」
ユリウスは困惑したように眉をひそめた。クラリスは壁際の鏡の前に立ち、その視線を誘導する。鏡に映った瞳は、紫色に輝き揺らめいていた。
「これは……まさか」
「信じてください。これは愛ではなく呪いです。貴方の心を奪っているのは、彼女の魔術です」
ユリウスの手が震える。額から汗が流れ落ちる。
「でも、私は確かに彼女を愛している。君ではない。私が選んだのはリリアーヌだ……!」
言葉の後ろで、何者かの光が瞬いた。次の瞬間、強い魔力が部屋を覆い、クラリスは床に押し倒された。鏡が砕け、紫の霧が渦巻く。
「殿下、駄目です――!」
クラリスが叫んだ刹那、閃光のような冷気が走った。氷の壁が彼女とユリウスの間を遮り、霧を押し返す。
「間一髪だったな」
冷気の中から現れたのはオルフェンだった。氷の剣を片手に構え、その背には青白い魔力が渦を巻く。
「王子を狙うか。やはり外部の者がいたか」
扉の陰から黒ずくめの男が姿を現す。フードの内側から覗く瞳は、完全に生気を失っていた。
「お前たちは……南方の教団の手先か」
オルフェンが低く唸るように言う。男は何の反応も見せず、呪文を唱え始めた。赤紫の光が彼の手を包み込み、即座に放たれる。
「クラリス、下がれ!」
オルフェンが腕を広げ、氷の障壁を展開する。衝撃が壁を砕き、床を裂く。クラリスは瓦礫をよけながら、必死に倒れたユリウスに駆け寄った。
「お願いです、どうか目を覚まして」
その声が届いたのか、ユリウスの瞳が一瞬だけその本来の青を取り戻す。
「クラリス……逃げろ」
かすれた声。だがその言葉こそ、彼の意志の残滓だった。
オルフェンの剣が火花を散らし、男の放った魔弾を切り裂く。氷の結晶が空へ舞い上がり、やがて散っていく。
「君を操っているのはこいつらだ。殿下、今助ける」
「オルフェン……頼む」
激しい光と音が交錯し、控え室の扉が吹き飛ぶ。外の広間では人々が悲鳴を上げ、逃げ惑っていた。
クラリスは振り向き、震える声で叫ぶ。
「オルフェン様、あの男の魔力印章——壊せば!」
「分かっている!」
氷の刃が閃き、男の手首を狙う。だが、その直前で男は血を吐くように呪文を完成させた。
「殿下に呪を返す……?!」
クラリスの悲鳴が響く。紫の光がユリウスへと吸い込まれる瞬間、オルフェンが彼の体を抱き寄せ、全ての魔力を氷の結界に注いだ。光が弾け、世界が歪み、痛みが走る――
クラリスは倒れ込むオルフェンの背を抱きしめた。
「オルフェン様! しっかりして!」
だが彼の胸には冷たい血が滲んでいた。
「君は……やはり危険なところに飛び込む」
「そんなことを言ってる場合じゃありません!」
涙が頬を伝う。
その時、砕けた鏡の破片に映る影が動いた。リリアーヌだった。広間の階上から静かに見下ろし、唇の端を歪める。
「クラリス様、まだ生きていらしたのね。でもそろそろ――あなたの役目、終わりにしましょうか」
彼女の声は甘く、しかし冷たい刃のように響いた。
(続く)
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