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1 ジェレミー ーダイアナに何があったのか?
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あの時からダイアナの様子はおかしかった。
そう気がつくと、楽しそうに見えていた笑顔が哀しそうな笑顔に思えてくる。
ジェレミーはダイアナの安心できる居場所になりたいとずっと思ってきたのに、無理をしていることにも気付けないなんて。
「落ち着きなさい。今は何があったのか突き止めるのが先でしょう」
エレナの声にジェレミーはハッとして詰めていた息を吐いた。
エレナの言う通りだ。ジェレミーは絶対に婚約解消なんて受け入れたくないけれど、何があったかわからなければダイアナを引き止めることもできない。動揺している暇などないのだ。
「パーティーで気になることは?」
………なかった、と思う。
つい先程までダイアナの元気がなかったことにも気づかなかったくらいなので、本当に問題だと思うようなことはなかったのだ。
だけど本当に何もなかったのならダイアナが落ち込むことはないし、婚約解消など言い出さない。
「僕は本当に何も気が付きませんでした。ということは、僕がダイアナの傍を離れている間に何かあったのでしょう」
パーティーには権勢を誇る侯爵家に相応しく大勢の人が招かれていた。
最初に誕生日を迎えたシリウスと侯爵夫妻に祝いの言葉を伝えて、持参したプレゼントを渡した。近くにいた人たちと挨拶を交わし、友人たちとは少し話をして互いに社交へ戻る。
そうする内にダンスフロアに音楽が流れてダンスの時間が始まった。
「ダイアナと最初に離れたのはダンスの後です。少し疲れたので飲み物を取りに行きました」
ダイアナを壁際のソファに座らせてジェレミーは傍を離れたが、それ程長い時間ではなかった。
何人かの人がダイアナに声を掛けているのも見たが、長く会話を続けることはなく、ダイアナに動揺したような素振りもなかった。
ジェレミーとダイアナが婚約してからまだ一年半しか経っていない。
それまで目立たなかった伯爵令嬢が公爵家の嫡男と婚約したことで、妬んだ令嬢から嫌味を言われることも時々あったが、今のダイアナは笑顔で躱すことができる。 もしあの時何か言われていたとしても動じることはなかったはずだ。
その後ダイアナはミリアムとの演奏があったので用意されていた控室へ送った。
そこでミリアムが待っていて、音合わせをしてから二人は音楽室へ向かう。ジェレミーは先に音楽室へ向かい、エレナや弟のライナスと合流して一番前の席に座った。
それから演奏が終わるまでは傍を離れていたけどミリアムがいたのだから何もなかっただろう。
その後はプレゼントの開封式があり、招待客がすべて大広間に集まった。
開封式ではシリウスが包みを開ける度に歓声が上がり、大いに盛り上がっていた。
「………大広間にはアイリーン嬢も居ましたね。ペレスフォード侯爵夫妻も見かけました」
「ええ、いらしたわね。ご挨拶をいただいたわ」
ジェレミーは姿を見かけても声は掛けなかった。
だけど彼らはオースティン公爵家への礼儀を通したのだろう。
アイリーン・ペレスフォード侯爵令嬢はジェレミーの前の婚約者である。
そう気がつくと、楽しそうに見えていた笑顔が哀しそうな笑顔に思えてくる。
ジェレミーはダイアナの安心できる居場所になりたいとずっと思ってきたのに、無理をしていることにも気付けないなんて。
「落ち着きなさい。今は何があったのか突き止めるのが先でしょう」
エレナの声にジェレミーはハッとして詰めていた息を吐いた。
エレナの言う通りだ。ジェレミーは絶対に婚約解消なんて受け入れたくないけれど、何があったかわからなければダイアナを引き止めることもできない。動揺している暇などないのだ。
「パーティーで気になることは?」
………なかった、と思う。
つい先程までダイアナの元気がなかったことにも気づかなかったくらいなので、本当に問題だと思うようなことはなかったのだ。
だけど本当に何もなかったのならダイアナが落ち込むことはないし、婚約解消など言い出さない。
「僕は本当に何も気が付きませんでした。ということは、僕がダイアナの傍を離れている間に何かあったのでしょう」
パーティーには権勢を誇る侯爵家に相応しく大勢の人が招かれていた。
最初に誕生日を迎えたシリウスと侯爵夫妻に祝いの言葉を伝えて、持参したプレゼントを渡した。近くにいた人たちと挨拶を交わし、友人たちとは少し話をして互いに社交へ戻る。
そうする内にダンスフロアに音楽が流れてダンスの時間が始まった。
「ダイアナと最初に離れたのはダンスの後です。少し疲れたので飲み物を取りに行きました」
ダイアナを壁際のソファに座らせてジェレミーは傍を離れたが、それ程長い時間ではなかった。
何人かの人がダイアナに声を掛けているのも見たが、長く会話を続けることはなく、ダイアナに動揺したような素振りもなかった。
ジェレミーとダイアナが婚約してからまだ一年半しか経っていない。
それまで目立たなかった伯爵令嬢が公爵家の嫡男と婚約したことで、妬んだ令嬢から嫌味を言われることも時々あったが、今のダイアナは笑顔で躱すことができる。 もしあの時何か言われていたとしても動じることはなかったはずだ。
その後ダイアナはミリアムとの演奏があったので用意されていた控室へ送った。
そこでミリアムが待っていて、音合わせをしてから二人は音楽室へ向かう。ジェレミーは先に音楽室へ向かい、エレナや弟のライナスと合流して一番前の席に座った。
それから演奏が終わるまでは傍を離れていたけどミリアムがいたのだから何もなかっただろう。
その後はプレゼントの開封式があり、招待客がすべて大広間に集まった。
開封式ではシリウスが包みを開ける度に歓声が上がり、大いに盛り上がっていた。
「………大広間にはアイリーン嬢も居ましたね。ペレスフォード侯爵夫妻も見かけました」
「ええ、いらしたわね。ご挨拶をいただいたわ」
ジェレミーは姿を見かけても声は掛けなかった。
だけど彼らはオースティン公爵家への礼儀を通したのだろう。
アイリーン・ペレスフォード侯爵令嬢はジェレミーの前の婚約者である。
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