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第九十一話「闇夜の疾走、休みなし!」
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こっちが困惑していると、クェルはむしろ「何言ってんの?」という顔をして返してくる。いや本気で言ってるのか、それ?
「クェルだって、一旦帰って休んだほうがいいんじゃないか? というか、俺はそうなんだけど?」
「私は大丈夫! 家って言っても借家でこの一か月は帰ってないし、全然問題ないよ」
「いや、だけど――」
「はい、うだうだ言ってないで、さっさと行って戻ってきなさいよ。その間に私が依頼を見繕っておいてあげるから」
有無を言わせない勢いで言われ、俺は結局頷くしかなかった。
ため息を吐きつつ、リーム家へ戻ると、リームさんは外出していた。代わりにイテルさんがいたので、簡単に事情を説明する。
「クェルって人と、ちょっとこのまままた一泊の依頼に行くことになって」
銀級の冒険者と一緒に行動するという話を聞いて、イテルさんは少しだけ心配そうな顔をしたが、最後には「気をつけてね」と送り出してくれた。
『なんだか忙しいねー』
「本当にな……」
やる気が出なくてだらだらとまたギルドに向かっていると、リラの軽い声が頭に響いた。
再びギルドに戻ると、クェルは腕を組んで外で待っていた。日は傾き始め、あたりはオレンジ色に染まり始めている。
俺に気づいたクェルが、のしのしと歩いてくる。
「やっと来たわね」
「これでも無駄なことはせずに行ってきたんだけど」
「別に怒ったりしてないじゃない。じゃあ行くよ!」
そう言って歩き出そうとするクェルだが、俺はその隣で足を止めた。
とても気になるものがあったからだ。
「……この周りの人たちはどうしたんですか?」
そこには、倒れたまま白目をむいている冒険者たちが五人。全員、どう見ても屈強な男たちだ。
それを見て、クェルがなんでもないというふうに答えた。
「ああ、これ? 気にしないでいいわ。ただちょっとぶっ飛ばしただけだから」
「ぶっ飛ばしたって、えぇ……?」
『見事に気を失ってるねー』
いったい何がどうなって、こうなっているのか? そしてリラの声が妙に楽しそうなのはなんでだ?
「気にしない気にしない、さっさと行くわよー!」
全然気になるんだけど。と思いながらも、俺はその場を離れ、慌ててクェルと歩き出した。
「えっと、どこへ行くんです?」
「別に敬語なんて使わなくていいわよ。私も使えないし」
「……わかった。クェル。これでいいか?」
「うん、いいわ!」
にっこりと笑う彼女を見て、なんだか悪い人じゃないんだろうなと思えてしまうのが不思議だ。
「で、行き先だけど、ターランス山地よ」
「……遠くない?」
ターランス山地と言えば、王都との間にある大きな山地で、ここからは丸二日かかる場所だ。
「あっけらかんとそんな……」
「別に大したことないわ!」
「いやいやいや、そんな旅の準備もしてないし……」
「そんなにかからないから、大丈夫よ!」
「いや、でも二日……」
「走っていけば大丈夫!」
「ええぇ……」
「さ、走るわよ! 依頼内容は、ターランス山地に出たまだら熊の魔獣退治よ!」
「え、まだら熊って。しかも魔獣?」
その名を聞いて、俺の中で警報が鳴った。
あのミネラ村で戦ったまだら熊と同じ種類、しかも魔獣化してる? それって、俺が出ていい依頼じゃないのでは。
「それって本当に、俺が受けていいやつ?」
「……あっ! …………大丈夫よ!」
目を逸らした。絶対大丈夫じゃないやつだ!?
「ダメだろ!」
「大丈夫よ!」
「ステラさんに怒られるぞ」
「だ、大丈夫よ!」
「俺、危なくなったら逃げるからな?」
「あ、それは本当に大丈夫よ。まだら熊なんかに負けないから」
その言葉には、妙に揺るぎない自信があった。
見れば、クェルの目は真っ直ぐだった。
「……まあ、そう言うなら、とりあえずついていくよ」
「うんうん。私に任せておきなさい! さあ、走るわよ!」
空が赤く染まり始める中、クェルは軽やかに駆け出す。
俺も、深く息を吸い込んでから、その背中を追いかけた。
『あはは、なんか面白くなってきたわねー』
「頼むから笑ってないで、少しは警告してくれよ……」
そうぼやきながら、俺は迫りくるトラブルの気配に、腹を括るしかなかった。
それから夜になるのは、本当にあっという間だった。
月の出ない夜というのは本当に暗い。あたりは完全に闇に包まれ、目を凝らしても何も見えない。
光球の魔法を出して辺りを照らしながら走ればいいかと思ったが、クェルには灯りの類を使うことは禁止された。
なんでも、その光に厄介な虫やら獣やらが寄ってくるから、だとか。
別にその程度ならクェルの敵ではないらしいのだが、ただ単に相手をするのが面倒だとのこと。
「でも流石に危ないんじゃないか?」
俺がそう言うと、隣を走るクェルはにかっと笑った。
「大丈夫よ! 肉体強化魔法で視力を強化すればいけるわ」
「そんなことできるのか?」
「できないの? 目に魔力を集中して、見えろーってやればできるわよ!」
……ずいぶん雑な説明だなと思いつつも、試してみることにした。目に魔力を集中して、心の中で「見えろ」と念じる。すると、さっきまで真っ暗だった視界に、ぼんやりとだが輪郭が浮かび上がってきた。
「おお……確かに、見えるようになった」
「でしょ? あとは魔力波で地形を捉えれば転ぶことはないわよ」
魔力波、というのは昨日マルモグラと戦ったときに使ったやつだ。感覚を広げて、空間の密度の違いや動きを読み取る。
それを走りながらやれって、言うのは簡単だが、相当な処理能力がいる。
クェルは俺の足に合わせてくれているのか、速度はそれほど速くない。だけど領都を出てから、もう三時間はずっと走り続けている。俺の方もまだ余裕はあるが、さすがにいつまで続くんだと思い始めた頃――。
「とりあえずは、ターランス山地の麓のデンズ村までかな! そこで情報収集もしたいから!」
「デンズ村……。麓って、もうそれターランス山地じゃ?」
「そうともいう!」
「マジか」
「マジ!」
クェルは明るく笑うが、暗いし初めての場所だし、今どこをどう進んでいるのかさっぱりわからん。いや、マジで。
「大丈夫!」
「絶対それ大丈夫じゃないだろ!?」
クェルがめちゃくちゃな女だってことだけは、よくわかった。
「飯はどうするんだよ?」
「あ、私がパン持ってるから分けてあげるよ!」
「いつ食べるんだ?」
「え? 走りながら」
「おいおいおい!」
冗談かと思ったが、クェルは本気らしい。
「っていうかあんた、まだまだ余裕そうだね? 速度上げる?」
「はあ!?」
返事も待たずに、クェルはすっと速度を上げた。まるで風のような身のこなしで、闇の中を駆け抜けていく。
「はや!?」
『ケイスケ、離されちゃうよー』
リラの念話が耳に届く。
「っ! ……だな!」
俺もあわてて速度を上げて、クェルを追いかけた。
「お、やるね! ついてこれるんだ?」
「な、なんとか!」
クェルはにやっと笑い、さらにペースを落とさず走り続ける。
しかし俺はというと、スピードが上がった分、地形の把握も格段に難しくなってきた。目に魔力を集中し、さらに広範囲を探るように意識を拡げる。
ただ走るだけなのに、ものすごい集中力がいる。息はまだ切れていないけど、意識がすり減っていく感じだ。
『ケイスケ、前方に大きめの岩があるよー! あと、その先には沼もー!』
リラの声が俺を救う。
前にある岩を飛び越え、ぬかるみを避け、また走る。枝が顔にかかりそうになったら屈み、木の根を飛び越える。
走って、避けて、跳んで、また走って――。
「……っ!? ――!?」
もう余計なことを考えている余裕はなかった。
完全に目の前の地形と、リラの声とクェルの背中だけに集中する。
彼女の動きは、まるで踊っているようだった。軽快で、無駄がなく、どこにも衝突や引っ掛かりがない。あんな暗がりでも余裕なのか。
「よっ! ほっ! はっ!」
軽い掛け声まで出してるあたり、まだ全然余力があるのか……。
俺も、俺なりに必死に食らいついているつもりだったけど、差は歴然だった。
銀級冒険者――。
この世界で、命を懸けて最前線に立つ者たちの実力。
俺はまだその背中を追いかけているだけで、並ぶには程遠い。
「……くっ」
自分の息づかいが、少しずつ荒くなっていくのを感じながら、俺はその差をひしひしと実感していた。
でも。
それでも。
俺は――足を止めなかった。
止めてなるものかと、歯を食いしばりながら。
夜の闇は深く、月も星も出ていない。
だけど、不思議と怖くはなかった。
『大丈夫、ちゃんと見えてるよー。その調子、その調子ー!』
リラの言葉に、ほんの少しだけ、背中を押された気がした。
「クェルだって、一旦帰って休んだほうがいいんじゃないか? というか、俺はそうなんだけど?」
「私は大丈夫! 家って言っても借家でこの一か月は帰ってないし、全然問題ないよ」
「いや、だけど――」
「はい、うだうだ言ってないで、さっさと行って戻ってきなさいよ。その間に私が依頼を見繕っておいてあげるから」
有無を言わせない勢いで言われ、俺は結局頷くしかなかった。
ため息を吐きつつ、リーム家へ戻ると、リームさんは外出していた。代わりにイテルさんがいたので、簡単に事情を説明する。
「クェルって人と、ちょっとこのまままた一泊の依頼に行くことになって」
銀級の冒険者と一緒に行動するという話を聞いて、イテルさんは少しだけ心配そうな顔をしたが、最後には「気をつけてね」と送り出してくれた。
『なんだか忙しいねー』
「本当にな……」
やる気が出なくてだらだらとまたギルドに向かっていると、リラの軽い声が頭に響いた。
再びギルドに戻ると、クェルは腕を組んで外で待っていた。日は傾き始め、あたりはオレンジ色に染まり始めている。
俺に気づいたクェルが、のしのしと歩いてくる。
「やっと来たわね」
「これでも無駄なことはせずに行ってきたんだけど」
「別に怒ったりしてないじゃない。じゃあ行くよ!」
そう言って歩き出そうとするクェルだが、俺はその隣で足を止めた。
とても気になるものがあったからだ。
「……この周りの人たちはどうしたんですか?」
そこには、倒れたまま白目をむいている冒険者たちが五人。全員、どう見ても屈強な男たちだ。
それを見て、クェルがなんでもないというふうに答えた。
「ああ、これ? 気にしないでいいわ。ただちょっとぶっ飛ばしただけだから」
「ぶっ飛ばしたって、えぇ……?」
『見事に気を失ってるねー』
いったい何がどうなって、こうなっているのか? そしてリラの声が妙に楽しそうなのはなんでだ?
「気にしない気にしない、さっさと行くわよー!」
全然気になるんだけど。と思いながらも、俺はその場を離れ、慌ててクェルと歩き出した。
「えっと、どこへ行くんです?」
「別に敬語なんて使わなくていいわよ。私も使えないし」
「……わかった。クェル。これでいいか?」
「うん、いいわ!」
にっこりと笑う彼女を見て、なんだか悪い人じゃないんだろうなと思えてしまうのが不思議だ。
「で、行き先だけど、ターランス山地よ」
「……遠くない?」
ターランス山地と言えば、王都との間にある大きな山地で、ここからは丸二日かかる場所だ。
「あっけらかんとそんな……」
「別に大したことないわ!」
「いやいやいや、そんな旅の準備もしてないし……」
「そんなにかからないから、大丈夫よ!」
「いや、でも二日……」
「走っていけば大丈夫!」
「ええぇ……」
「さ、走るわよ! 依頼内容は、ターランス山地に出たまだら熊の魔獣退治よ!」
「え、まだら熊って。しかも魔獣?」
その名を聞いて、俺の中で警報が鳴った。
あのミネラ村で戦ったまだら熊と同じ種類、しかも魔獣化してる? それって、俺が出ていい依頼じゃないのでは。
「それって本当に、俺が受けていいやつ?」
「……あっ! …………大丈夫よ!」
目を逸らした。絶対大丈夫じゃないやつだ!?
「ダメだろ!」
「大丈夫よ!」
「ステラさんに怒られるぞ」
「だ、大丈夫よ!」
「俺、危なくなったら逃げるからな?」
「あ、それは本当に大丈夫よ。まだら熊なんかに負けないから」
その言葉には、妙に揺るぎない自信があった。
見れば、クェルの目は真っ直ぐだった。
「……まあ、そう言うなら、とりあえずついていくよ」
「うんうん。私に任せておきなさい! さあ、走るわよ!」
空が赤く染まり始める中、クェルは軽やかに駆け出す。
俺も、深く息を吸い込んでから、その背中を追いかけた。
『あはは、なんか面白くなってきたわねー』
「頼むから笑ってないで、少しは警告してくれよ……」
そうぼやきながら、俺は迫りくるトラブルの気配に、腹を括るしかなかった。
それから夜になるのは、本当にあっという間だった。
月の出ない夜というのは本当に暗い。あたりは完全に闇に包まれ、目を凝らしても何も見えない。
光球の魔法を出して辺りを照らしながら走ればいいかと思ったが、クェルには灯りの類を使うことは禁止された。
なんでも、その光に厄介な虫やら獣やらが寄ってくるから、だとか。
別にその程度ならクェルの敵ではないらしいのだが、ただ単に相手をするのが面倒だとのこと。
「でも流石に危ないんじゃないか?」
俺がそう言うと、隣を走るクェルはにかっと笑った。
「大丈夫よ! 肉体強化魔法で視力を強化すればいけるわ」
「そんなことできるのか?」
「できないの? 目に魔力を集中して、見えろーってやればできるわよ!」
……ずいぶん雑な説明だなと思いつつも、試してみることにした。目に魔力を集中して、心の中で「見えろ」と念じる。すると、さっきまで真っ暗だった視界に、ぼんやりとだが輪郭が浮かび上がってきた。
「おお……確かに、見えるようになった」
「でしょ? あとは魔力波で地形を捉えれば転ぶことはないわよ」
魔力波、というのは昨日マルモグラと戦ったときに使ったやつだ。感覚を広げて、空間の密度の違いや動きを読み取る。
それを走りながらやれって、言うのは簡単だが、相当な処理能力がいる。
クェルは俺の足に合わせてくれているのか、速度はそれほど速くない。だけど領都を出てから、もう三時間はずっと走り続けている。俺の方もまだ余裕はあるが、さすがにいつまで続くんだと思い始めた頃――。
「とりあえずは、ターランス山地の麓のデンズ村までかな! そこで情報収集もしたいから!」
「デンズ村……。麓って、もうそれターランス山地じゃ?」
「そうともいう!」
「マジか」
「マジ!」
クェルは明るく笑うが、暗いし初めての場所だし、今どこをどう進んでいるのかさっぱりわからん。いや、マジで。
「大丈夫!」
「絶対それ大丈夫じゃないだろ!?」
クェルがめちゃくちゃな女だってことだけは、よくわかった。
「飯はどうするんだよ?」
「あ、私がパン持ってるから分けてあげるよ!」
「いつ食べるんだ?」
「え? 走りながら」
「おいおいおい!」
冗談かと思ったが、クェルは本気らしい。
「っていうかあんた、まだまだ余裕そうだね? 速度上げる?」
「はあ!?」
返事も待たずに、クェルはすっと速度を上げた。まるで風のような身のこなしで、闇の中を駆け抜けていく。
「はや!?」
『ケイスケ、離されちゃうよー』
リラの念話が耳に届く。
「っ! ……だな!」
俺もあわてて速度を上げて、クェルを追いかけた。
「お、やるね! ついてこれるんだ?」
「な、なんとか!」
クェルはにやっと笑い、さらにペースを落とさず走り続ける。
しかし俺はというと、スピードが上がった分、地形の把握も格段に難しくなってきた。目に魔力を集中し、さらに広範囲を探るように意識を拡げる。
ただ走るだけなのに、ものすごい集中力がいる。息はまだ切れていないけど、意識がすり減っていく感じだ。
『ケイスケ、前方に大きめの岩があるよー! あと、その先には沼もー!』
リラの声が俺を救う。
前にある岩を飛び越え、ぬかるみを避け、また走る。枝が顔にかかりそうになったら屈み、木の根を飛び越える。
走って、避けて、跳んで、また走って――。
「……っ!? ――!?」
もう余計なことを考えている余裕はなかった。
完全に目の前の地形と、リラの声とクェルの背中だけに集中する。
彼女の動きは、まるで踊っているようだった。軽快で、無駄がなく、どこにも衝突や引っ掛かりがない。あんな暗がりでも余裕なのか。
「よっ! ほっ! はっ!」
軽い掛け声まで出してるあたり、まだ全然余力があるのか……。
俺も、俺なりに必死に食らいついているつもりだったけど、差は歴然だった。
銀級冒険者――。
この世界で、命を懸けて最前線に立つ者たちの実力。
俺はまだその背中を追いかけているだけで、並ぶには程遠い。
「……くっ」
自分の息づかいが、少しずつ荒くなっていくのを感じながら、俺はその差をひしひしと実感していた。
でも。
それでも。
俺は――足を止めなかった。
止めてなるものかと、歯を食いしばりながら。
夜の闇は深く、月も星も出ていない。
だけど、不思議と怖くはなかった。
『大丈夫、ちゃんと見えてるよー。その調子、その調子ー!』
リラの言葉に、ほんの少しだけ、背中を押された気がした。
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