不良×平凡 オメガバース

おーか

文字の大きさ
29 / 137

28

しおりを挟む





本格的な発情期が来てしまって、秋夜さんを巻き込んでしまっていた。そのことに申し訳ないと思う理性は消えつつある。本能は秋夜さんを欲しがって…秋夜さんに触りたくて…

「しゅや…さん…」

「ん、香夜大丈夫だから…俺に身体預けて?」

「ん…」

「いいこ…じゃあそのまま、委ねて」

「はい…はっ…はぁ…」

軽く触れられれば、そこから快感が体中に広がっていく…。こんなの初めてで頭の中がぐちゃぐちゃになって何も考えられなくて…ただただ気持ちよくて…

「香夜、ふっ…すっごい愛液あふれてる…少し解すから」

「ん…あぁ…んあぁ!!」

指が入ってきて、もうそれだけで気持ちいい。秋夜さんに触られるだけでもう全部良くて、かんたんにイかされる。頭が真っ白になって…ふわふわしてる。

「ちょっと指入れただけでイッちゃったの?」

「はっ…しゅやさん…はやく…欲しい…」

「ん、ちょっと待って…」

「ああぁ!!…はぁ…んん…」

「はぁ…フェロモンヤバい…こんなん我慢できない…挿れるよ?」

「うん!うん…はやく…ちょーだい…」

「煽るな…はっ…やば…香夜のなか…気持ちいい」

秋夜さんが、押し当てられたと思ったら、一気に奥まで貫かれる。

「ン”ア”ァァ!!!…はっ…あぁ…」

「イッたの?そんなに気持ちいい?……ふぅ…俺もヤバい…かも…」

「秋夜さん…いっぱいして?」

「覚悟して、ね…いっぱいしてあげるから…途中でやめてなんかやらない…」


そこから記憶は曖昧になっている。それでも、優しく激しく抱かれたことだけは覚えている。
秋夜さんにキスされて甘やかされて、ずっと気持ちよかった。すっごい喘いだ記憶あるし、すごいこと言った気もする。我ながらヤバい…。あぁ、恥ずかしすぎる!!
目が覚めたけど秋夜さんは部屋の中には居ないっぽい?身体がギシギシして動かすにも痛みが走る。うぅ…

「しゅ…や…さ…」

まぁそうだよな。あれだけ喘がされたんだ。声も枯れてるよな。喉痛いし。カッスカスの声しか出ないし、秋夜さんを待つしかないか。見られるのも恥ずいけど…もう散々見られた後だし。というか初めてなのに淫乱すぎない?俺…引かれてないといいけど…。

ガチャ

「ん?起きたの?」

「は…い…」

「ああ、声出さなくていいからちょっと待ってな。」

そう言って優しい笑顔で俺の頭をぽんぽんして出ていった。なんだ!?イケメンか!!もう今ので心臓破裂するかと思った。心臓の音聞こえるし…。あーもう!ああいうのは恋人にしてやれよ!

「はい、水飲んで」

「ん…」

身体を起こすのを手伝ってくれた秋夜さんに支えられつつ、ゴクゴクと水を飲み干す。喉が潤ったことで少しは声もマシになったようだ。

「香夜、身体つらい?」

「はい…」

「まあ…3日もヤッてたから仕方ないね…」

なんだって?いま…3日って…ほんとに?ほんとに3日も経ってるの?

「あはははっ…ビックリしてる…初めてみたいなもんだもんな。発情期。覚えてないことも多いみたいだし」

「ちょっとは記憶あるんですけど…ほんとにちょっとで…」

「まぁとりあえず落ち着いてな」

「はい…」

…まじかぁ…。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

隣の番は、俺だけを見ている

雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。 ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。 執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。 【キャラクター設定】 ■主人公(受け) 名前:湊(みなと) 属性:Ω(オメガ) 年齢:17歳 性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。 特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。 ■相手(攻め) 名前:律(りつ) 属性:α(アルファ) 年齢:18歳 性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。 特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

僕の番

結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが―― ※他サイトにも掲載

流れる星、どうかお願い

ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる) オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年 高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼 そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ ”要が幸せになりますように” オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ 王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに! 一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが お付き合いください!

番を囲って逃さない

ネコフク
BL
高校入学前に見つけた番になるΩ。もうこれは囲うしかない!根回しをしはじめましてで理性?何ソレ?即襲ってINしても仕方ないよね?大丈夫、次のヒートで項噛むから。 『番に囲われ逃げられない』の攻めである颯人が受けである奏を見つけ番にするまでのお話。ヤベェα爆誕話。オメガバース。 この話だけでも読めるようになっていますが先に『番に囲われ逃げられない』を読んで頂いた方が楽しめるかな、と思います。

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

処理中です...