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しおりを挟む本格的な発情期が来てしまって、秋夜さんを巻き込んでしまっていた。そのことに申し訳ないと思う理性は消えつつある。本能は秋夜さんを欲しがって…秋夜さんに触りたくて…
「しゅや…さん…」
「ん、香夜大丈夫だから…俺に身体預けて?」
「ん…」
「いいこ…じゃあそのまま、委ねて」
「はい…はっ…はぁ…」
軽く触れられれば、そこから快感が体中に広がっていく…。こんなの初めてで頭の中がぐちゃぐちゃになって何も考えられなくて…ただただ気持ちよくて…
「香夜、ふっ…すっごい愛液あふれてる…少し解すから」
「ん…あぁ…んあぁ!!」
指が入ってきて、もうそれだけで気持ちいい。秋夜さんに触られるだけでもう全部良くて、かんたんにイかされる。頭が真っ白になって…ふわふわしてる。
「ちょっと指入れただけでイッちゃったの?」
「はっ…しゅやさん…はやく…欲しい…」
「ん、ちょっと待って…」
「ああぁ!!…はぁ…んん…」
「はぁ…フェロモンヤバい…こんなん我慢できない…挿れるよ?」
「うん!うん…はやく…ちょーだい…」
「煽るな…はっ…やば…香夜のなか…気持ちいい」
秋夜さんが、押し当てられたと思ったら、一気に奥まで貫かれる。
「ン”ア”ァァ!!!…はっ…あぁ…」
「イッたの?そんなに気持ちいい?……ふぅ…俺もヤバい…かも…」
「秋夜さん…いっぱいして?」
「覚悟して、ね…いっぱいしてあげるから…途中でやめてなんかやらない…」
そこから記憶は曖昧になっている。それでも、優しく激しく抱かれたことだけは覚えている。
秋夜さんにキスされて甘やかされて、ずっと気持ちよかった。すっごい喘いだ記憶あるし、すごいこと言った気もする。我ながらヤバい…。あぁ、恥ずかしすぎる!!
目が覚めたけど秋夜さんは部屋の中には居ないっぽい?身体がギシギシして動かすにも痛みが走る。うぅ…
「しゅ…や…さ…」
まぁそうだよな。あれだけ喘がされたんだ。声も枯れてるよな。喉痛いし。カッスカスの声しか出ないし、秋夜さんを待つしかないか。見られるのも恥ずいけど…もう散々見られた後だし。というか初めてなのに淫乱すぎない?俺…引かれてないといいけど…。
ガチャ
「ん?起きたの?」
「は…い…」
「ああ、声出さなくていいからちょっと待ってな。」
そう言って優しい笑顔で俺の頭をぽんぽんして出ていった。なんだ!?イケメンか!!もう今ので心臓破裂するかと思った。心臓の音聞こえるし…。あーもう!ああいうのは恋人にしてやれよ!
「はい、水飲んで」
「ん…」
身体を起こすのを手伝ってくれた秋夜さんに支えられつつ、ゴクゴクと水を飲み干す。喉が潤ったことで少しは声もマシになったようだ。
「香夜、身体つらい?」
「はい…」
「まあ…3日もヤッてたから仕方ないね…」
なんだって?いま…3日って…ほんとに?ほんとに3日も経ってるの?
「あはははっ…ビックリしてる…初めてみたいなもんだもんな。発情期。覚えてないことも多いみたいだし」
「ちょっとは記憶あるんですけど…ほんとにちょっとで…」
「まぁとりあえず落ち着いてな」
「はい…」
…まじかぁ…。
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