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しおりを挟むみんなで保健室に移動したら、予想通り咲人さんが三野瀬さんとともにそこにいた。俺達を見て、どうしてここに来たのかも察したようだ。
「お!みんな来てくれたんだ!連絡取る手間が省けたや」
「サクちゃんのことなんてお見通しだよ!」
「流石ノアちゃん!オレのことよくわかってる~!」
「えへへー!」
「お前たちも来たのか。ちょうどいい。少し話せるか?佐久間も」
「はい」「ああ」
他の人たちに聞かれないよう、保健室備え付けの相談室に入る。3人になって、ドアをきっちり閉じると、話し始める。
「如月は発情期だったようだな。久しぶりだな。」
「はい、俺の記憶的には、そんなに経ってないんですが…」
「ああ、そうか。発情期の間のことは覚えていないタイプか。」
「ええと…はい…」
「それで、とりあえず大丈夫だったようだな。抑制剤の服用はしっかりしていたんだな?」
「はい…飲んでたんですけど…」
「普通と違うことなどは何かあったか?」
「えっと…あの日電話したように発情期を起こしたΩに遭遇しました。それで体調が悪くなった秋夜さんを部屋に連れて行って…その後発情期がきました…多分そんな感じでした。」
「そうか、合っているか?佐久間」
「合ってる」
「わかった…とりあえず、薬はそのままで行こう。最初のうちは発情期の周期が乱れることも少なくないからな。」
「はい、ありがとうございます」
「佐久間も気をつけてやれ。お前が一番わかっていると思うが。」
「ありがと三野瀬さん」
「まぁ番を得るのが一番手っ取り早く、安全だ。一度考えてみるといい。相手もいることだしな。」
「えっと…はい…」
「それで、Ωについて教えるのはいつにするんだ?」
「放課後。俺が連れてくる。」
「わかった。時間を取ろう。」
「ありがと三野瀬さん」
昼に行くのは辞めるんだな。まぁ、あんなことがあったばかりだし。そういう判断も正しいよな。どのみち一人では迷子になって歩けないし。そろそろ覚えないとだけど。
「話はこれで終わりだ。では戻るぞ」
「はい!ありがとうございます!」
「ああ、また何かあれば気軽に相談に来てくれていい。」
「はい!」
皆がそれぞれ談笑していたようだ。班としての相談はまだなのかな?話し合ったほうがいいんだろうけど。俺が仕切るのは違うよな…?
「お!来たねー!じゃあ話し合い始めるよー」
「かぐちゃん、こっち!ここ座ろ?」
鳴海がよんでくれたのは、鳴海の隣で反対側は壁だ。行くのはいいんだけど…なんか秋夜さんが嫌がりそうなんだよね。勘だけど。多分当たってるし。
「えっと…」
「いいよ。あそこ座っても。」
「え?いいんですか?」
「ん、いいよ」
なんか意外と大丈夫そう?
そう思ったけど、どうやらそれは間違いだったようだ。鳴海の隣に先に座ったかと思えば、秋夜さんの膝の上に座らされた…。これはなんか違くないか?恥ずかしいんですが…
それに、胸の音が秋夜さんに聞こえそうで…ヤバい…この体制で話し合い参加するのか?だとしたら早く終わってくれ!!頼むから!
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