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しおりを挟む「凰ちゃん!」
「お?ノア珍しいな。」
「かぐちゃんがGRACE来たいって言うからついてきた!」
「ああ、なるほどな。まぁここが一番安全だろうしな。」
話しながら神谷さんは、自然に鳴海の隣の席についた。そして、咲人さんもやってきて、神谷さんの反対隣に座った。
「みんな揃ってるの珍しいね!」
「咲人も来たのか。」
「来たよー。だってさぁ!澄人さん、良い返事くれたんだよ!嬉しくて!でも今日は出張だって言うから。」
「おめでと!!サクちゃん!!」
「ありがと~ノアちゃん」
「おめでとうございます!咲人さん!」
「ありがと如月くん」
秋夜さんが紅茶を持って戻ってきてくれた。よかったぁ…知ってる人が多いとはいえ、めちゃくちゃ仲がいいわけでもないから、やっぱり気を遣っちゃうもんね。秋夜さんがいてくれると落ち着く。
「香夜、紅茶入ったよ。」
「ありがとうございます!秋夜さん」
「ん」
そんな俺達のやり取りに注目していた部屋の中の面々は、驚愕の表情を浮かべる。みんながみんなそんな顔をするんだ…よっぽど驚くべきことがあるんだろうな。
「「「「「!?」」」」」
「ふふっみんな驚いてるねぇ。」
「そりゃ驚くだろ、あの秋夜だぞ?それがあんなに優しくしてんのなんか見たことねぇよ。」
…やっぱり秋夜さんのことかぁ…うん…もう気にしない…
「うるさいよお前ら」
「いただきます」
「ん、どうぞ」
「如月、秋夜とはどうなんだ?」
「ええと…?神谷さんの聞きたいことがよくわからないです」
「だから、番なんだろ?」
「番…登録はしてます…けど…番ではないですけど…」
「あ"?そりゃあどういう意味だ…?番になる気はねぇってことか?」
「それは…まだ分からない…といいますか…」
「凰李…余計なこと聞くな。言うな。黙ってろ。」
「はぁ?大事な事だろうが。GRACEとしても把握しておきたいんだが?」
「香夜は俺の番だ。それだけ知ってればいいだろ。」
「…わかった。まぁいい。」
それからは、紅茶を飲みつつ、皆でしばらく雑談して部屋を出た。夕飯の時間になるしね。部屋に戻って、ご飯を手早く作って一緒に食べた。
(情報屋:一応情報は集まった)
(佐久間:わかった。報告しろ)
(情報屋:春夜は取り敢えず、かぐちゃんに危険な事をする様子はないよ。接触はしようとしているみたいだけどね。rionを使うつもりもないみたい。)
(佐久間:そうか、わかった。また何かわかったら教えろ)
(情報屋:わかった)
春夜…なんのつもりだ…。手を出さないなら静観しておくか。rionに下手に手を出す訳にもいかないしな。香夜に何かするつもりなら許さない…。まだ何もしてないし…何も出来ない…もどかしい。rionを使わないということは春夜個人的な興味ってことだな…。
アイツが何かしようとしている…けれど何も出来ないという苛立ちばかりが募っていく。はぁ…ホントに鬱陶しい…春夜…
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