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しおりを挟む春夜さんに接触してしまって、会いませんようにって祈りながら、ドキドキして学校に向かった。けれど、やはりというかなんというか、今まで会わなかっただけあって、そう簡単に会うこともないようだ。安心安心!
でも…向こうが接触しようと思っていたなら話は別だ。昨日会ったように簡単に会えてしまうのだろう。もう会ってしまったのなら仕方なしといった様子で、秋夜さんが春夜さんのことを教えてくれたが、どうやら春夜さんはrionのトップらしいからね。rionの生徒なんてどこにでもいるし、その情報網を使えば俺がどこにいるのかなんてすぐにわかる。
rionのトップを務めるだけあって、秋夜さん、春夜さんの家柄はとんでもないものだった。世界的財閥の御曹司だ。海外で力の強い一族らしく、俺はあまり知らなかったけど、日本での傘下のグループを聞けば、どれほどの力があるのかよくわかった。
ますます俺なんかが番になっていいのか考えてしまうが…今は忘れておこう。
どうやら春夜さんと秋夜さんは、仲が悪いらしく、しきりに近づかないように念を押された。まぁ俺もあんな怖い人に近づきたくないから、それは大丈夫だと思う。
「秋夜さん!送ってくれてありがとうございました!」
「ん、気をつけて。」
「はい!」
「良い子」
俺の頭をぽんぽんして、秋夜さんは教室から出ていった。うぅ…頭ぽんぽんとか、もう、イケメンにしか許されないようなことを当然のようにしてきて…胸がキュンキュンする。顔あっつい!!…すーはー…すーはー…。
うん、落ち着いた。
「鳴海おはよ!」
「おはよーかぐちゃん。朝から見せつけてくれるねー!」
「見てたの?」
「みんな見てたよ!」
「…みんなに見られてたのか…ちょっと恥ずかしい…」
「はよ」「おはよう」
「茜くん藍くんおはよ!」
「おはよー」
「あのさ、三人にも伝えておけって秋夜さんが言ってたから、ちょっと聞いてほしいんだけど…あっちで話せる?」
「ん?いいよー」
「おう」「いいよ」
人のいなさそうなところまで来て秋夜さんに言われたように、春夜さんと接触したことを伝えた。三人は、真剣に聞いてくれた。
「春夜が動いたんだ…かぐちゃんに何かするつもりならもっと警戒しておかないとね。」
「だねぇ…取り敢えず如月は一人にならないでね。」
「一人になったときに会ったんだもんな?」
「うん」
「じゃあ俺と鳴海で一人にしないようにするか」
「うん、情報収集もしておくから。何かわかったら伝えるね」
「三人ともありがとう!助かるよ。春夜さんって人、すごく怖かったから…」
「大丈夫だよ、かぐちゃん!」
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