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しおりを挟む普通に生活いていても周りを気にしていないといけない生活は、それなりにストレスだったりしたらしく、珍しく体調を崩してしまったらしい。朝は少し変だなと思った程度で大丈夫だったんだけれど…昼頃には完全に、熱だなってわかった。
でも秋夜さんには言わなかったし、みんなにもバレないように気をつけていた。熱があると言ってもそれ以外は少し頭が痛いくらいだし。授業終わりの夕方まで耐えられるだろう。
そう思っていたんだけど…思ったよりも重症だったようだ。俺は午後の授業の途中で意識はあったものの平衡感覚がつかめず倒れたらしい。まわりが驚いて慌ただしい。
「如月!?」
「ちょっ…大丈夫かよ!」
「…かぐちゃん熱あるみたい…」
「俺佐久間さんに連絡入れてくるから」
「おう」
「ごめ…だい…じょぶ…」
「かぐちゃん!意識はあるんだね…良かった…」
電話をかけに騒がしい教室から出て、廊下へ来た茜は、すぐにスマホで佐久間へ電話する。
プルルルル…プルルルル
コール音が鳴り響くが、一向に佐久間が出てくれる様子はない。如月が倒れたことで俺も随分と焦っているらしい。佐久間さんへの連絡が通じないとなると…神谷さんなら側にいるか?
プルルルル
「おう、茜どうした?」
「すみません、佐久間さん側にいますか?」
「あ?秋夜に用事か?今はいねぇな。」
「そうですか…ありがとうございます。あの、佐久間さんがいる場所に心当たりとか…」
「いつものサボり部屋じゃねぇの?」
「わかりました。行ってみます。ありがとうございます」
「おう」
早急に連絡を切ってサボり部屋に向かって走る。連絡つかねぇならもう直接行くしかない。息を切らしてたどり着いた最上階。チャイムがついているので、それを連打する。
「…茜か?どうした?」
「如月が倒れました」
「……は?」
「如月が倒れたので佐久間さんに連絡したんですけど…出なかったので直接呼びにきました」
「…わかったすぐ行く。案内して」
「はい」
珍しく焦った様子の佐久間さんとともに向かうが、全然足の速さが違う。佐久間さんのほうが先に行ってしまうので案内は途中で諦めて場所を簡潔に述べる。
「わかった、ありがとな茜」
「はい……ハァ……ハァ……あー…きつ……」
騒がしい室内に飛び込むようにやってきたのは秋夜さんだった。近づいてきているのは匂いでわかったけど、速すぎる。
「香夜!」
「ん…しゅ…やさん…」
「かぐちゃん、熱あるみたい。倒れたときに茜が支えたから頭は打ってない」
「わかった。連れて帰る。鳴海、三野瀬さんに連絡してくれ」
「…わかってるよ。部屋に行ってくれるように伝える」
「…ありがとう」
「荷物も後で届けるから」
「ああ」
秋夜さんに抱きかかえられて、すぐに部屋に連れ帰られた。ベッドに寝かされて、制服から着替えさせられた。それから熱を測って、冷えぴたを貼られて、忙しなく秋夜さんが俺のために動いてくれているのはわかったけれど…俺は眠気が襲ってきて…そのまま側に秋夜さんの雰囲気を感じながら眠りに落ちた。
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