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しおりを挟むバタバタと駆け込んでくる者が二人。rionの溜まり場として使っている教室で、今はかぐちゃんが攫われたことに関しての情報を募っていた。それ関連の情報を持った人が来たのだろう。
と思ったんだけど、やって来たのは佐久間春夜と知らない奴だった。まぁ、間違いなく関係者ではあるけど。入ってきた春夜には凰李が対応してくれる。その間も休まずパソコンを働かせる。
「春夜か。」
「ん、邪魔するよぉ。どれくらい情報集まってるのかなぁ?」
「そんなにだな…秋夜が"命令"しているんだが…情報持ってるやつがそんなに居ねぇ。」
「ふーん…そう。取り敢えずコイツ、攫われるところ見てたみたい。」
「了解だぜ。」
「それで、そっちの情報屋は?順調?」
「…まぁまぁかな。」
口ではまぁまぁって言ったけど…正直進んでない。僕が苦手なタイプのやつで…遅々として進まない。でも重要な手掛かりだ。無視するという選択肢はない。
「ノア、攫われた正確な時間がわかった。連れ出されたのは9時45分過ぎだ。んで、裏門の方に連れて行かれたらしい。」
「わかった。調べる。」
「俺が手伝おっか?」
後ろから画面をのぞき込んでいた春夜が手伝いを申し出てくる。…見る人が見れば進んでないの丸分かりだしね…。うぅ…情報屋として情けない。けど、今はかぐちゃんが最優先!
「……ハッキングとか出来るの?」
「出来るよぉ?」
「じゃあこのカメラ…見たいんだけど…僕コレはあんまり得意じゃなくて…時間かかっちゃうから…」
「りょーかい…急いで終わらせるよぉ。秋夜も相当怒ってるし、ね。」
「ありがとう…お願い」
言うが早いか、春夜の指が目にも止まらぬ速さでキーボードを叩く。次々に解析が進められていく…すごい…僕じゃ全然駄目だったのに…。僕も出来る方だって思ってたのになぁ…自信無くなりそう。
素早くカメラの解析が終わって、かぐちゃんが攫われた時に乗せられた車が特定される。ナンバーも分かったし、ここから追える。僕もやらなきゃ!すぐにでも行き先を見つけないと。
それからも2台のパソコンで、協力してかぐちゃんの行方を追っていった。凄腕が二人もいるんだもん。特定にそう時間はかからなかった。
「みーつけたぁ…ここだね。番ちゃんがいるの」
「うん、多分間違いないと思う。」
「じゃあすぐにでも秋夜に連絡して…捕らわれのお姫様を取り戻して貰わないとねぇ。」
よかった…まだ車にいるってことは、おそらく手を出されたりはしていない。怪我とかは…分からないけど。番のいるΩとして致命的なのは、番以外に触れられることだ。拒絶反応が出て…最悪の場合、命に関わるからね。
さっさと助けてあげてよね…かぐちゃんは僕の大事な親友なんだから。
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