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しおりを挟む俺が意識を失ってからの経緯は、ともに商隊の護衛をしていた冒険者たちが俺が目覚めたのを聞いて見舞いに来てくれて、教えてくれた。コクヨウは俺が街に帰ってきてから片時も離れることなく側にいてくれたらしい。
「見舞い来たぞ!俺らも次の依頼あるから、その挨拶もあってな。」「おー、元気そうだな」「目が覚めて良かった」
「わざわざありがとな。迷惑かけた。もう行くんだな」
「ああ、また商隊の護衛をする。今回のはありゃあ避けれねぇよ。普通ないことだしな。」
「だな…ともかく助かった。商隊も無事でよかった…」
「これ、成功報酬な。」
「ああ、ありがとな。」
「じゃあまた会うこともあるだろうしそろそろお暇する。じゃあな」「またな」「また会おうぜ」
「おう!またな」
因みに俺達二人ともぶっ倒れてからは、冒険者たちが俺達の家に運んでくれたのだそうだ。ありがてぇ。先に意識を取り戻したコクヨウがそう言ったんだと。
冒険者たちが来ている間もべったりだったが、コクヨウは常時抱きつき状態だ。顔色悪いんだよな。体調悪そうだ。
「コクヨウ、お前一旦寝ときな。」
「うん…」
「おやすみ」
「…どこも…いかない…?」
「当たり前だろ。」
「おやすみ…」
目の下に隈作ってまで必死に看病してくれたらしいコクヨウを寝かせる。それにしても…回復魔法か。使える奴はそこそこいるけど、教会所属のやつばっかだからな。教えれるやつがそんなにいない。
俺も使えるけど…擦り傷くらいしか治せねぇから適正低いんだよな。コクヨウのは様子を聞くに、適正高いんだろうな。どうすっかなー。
回復魔法が使える奴ってのは狙われる。教会に所属することで守ってもらう奴が多い訳だが…コクヨウのことを教会に入れる気はない。教会に所属した奴はそれはそれで幸せなようだが、自由は少なくなる。半強制的に回復魔法を使わされるってのもあるからな。
あー…とりあえず、コクヨウのおかげで元気になったし、色々礼言いに行かねぇと。けど、今はコクヨウの側にいてやらないとな。凄く心配をかけたようだしな。
「ん…た…かみ…すき…」
「コクヨウ…ふっ…俺も好きだぞ」
「んふふ…」
寝言言ってるし、なんか楽しそう。にこにこしてる。ぷにぷにしたほっぺたをつつく。
「んにゃ…や…」
軽く手を払われた。払ったかと思えば、ぎゅっと掴まれる。絶対に離さないと言わんばかりに両手でしっかりと抱え込まれる。そして尻尾も絡まる。
「ははっホント可愛いなお前。」
片手はがっちりと拘束されたので、もう片方の手で抱き寄せる。俺の半分にも満たない小さな体。こんなにも小さな子が必死に俺を助けてくれた。本当にいつも助けられてばかりだな…。
暖かな体温。俺よりも少し高い温度に癒やされる。今出来ることもないし、俺も寝ておくか。
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