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しおりを挟む今日は帰ってもタカミがいない。獣人の冒険者と呑みにいくって聞いてる。ふたりっきりで。二人っきりで!!!そんなの…そんなの許せるわけなくない?僕の告白聞いてたよね!?
タカミ家でお酒飲んでるときだってすぐ酔っちゃって…ふにゃふにゃで可愛くなっちゃうのにさ?そんな無防備な姿…見せるっていうんでしょ?そんなの駄目だよ…。せっかく最近ちょっと僕のこと意識してくれるようになってきたのに…。
というわけで…監視させてもらうからね!
ギルドから出てきたタカミと獅子の獣人。コソコソと跡をつける。僕は目立つ方だけど、気配を消すのだって得意だ。
「ぐぅ……タカミ…そんな男と楽しそうにしちゃって…ばか!!」
はっ!!ついつい本音が声に出てしまった。一瞬視線が集まったがすぐに散っていく。ふぅ…危うくバレるところだった。落ち着いて…気配を薄めないとね。
流石に二人にバレずに店に入るのは無理だ。外から盗み聞き出来れば良かったんだけど…防音もしっかりしてる。くそー…出てくるまで待つしかないか。
あ!出てきた!タカミは自分で立つこともままならないようで、獣人に肩を借りている。…むぐぐ…タカミにベタベタ触りやがって!!あームカつく!!獣人ならそういうの嫌だって分かってるくせに!!
「ふにぁ…こ…くよ…ははっ…かわいいやつ…」
僕の名前!可愛いタカミ!僕のこと考えてくれてるんだね。んふふ。
「おい…酔っ払い…しっかり歩け!」
「ふはは!!」
「あ~駄目だな…こりゃ…おい!居るんだろコクヨウ」
「…なんだ…気付いてたの」
「そりゃああんな殺気向けられりゃ分かるってんだよ。これでもAランクだぞ?俺は」
「む…僕だって直ぐにAランクくらい…」
「ってそうじゃねぇ!!そろそろタカミのこと任せていいかよ?」
「ん、当たり前。早く渡して」
「おう。」
鍛え上げた自慢の腕でタカミを抱き上げる。うん、ふらついたりもしないし大丈夫。
「なぁ、番にと思ってるんだよな?そいつのこと」
「そうだったら何?」
「いや、ただの確認だ。お前も色々苦労するな?」
「まぁね…」
「一ついいこと教えてやる。…この間も今日も、話したのはお前の事ばっかだ。」
「…そーなんだ。教えてくれてありがと…」
「おうよ。まぁそういう事だからあんまり怒んなよ。俺はただの相談相手だからよ。」
「それは…ごめんなさい…」
「いいぜ。別に。獣人としてその辺は理解出来るしな。」
「ありがとう」
僕のことばっかり…そっか。やっぱり意識してくれてたんだ。嬉しい。タカミ、ちゃんと考えてくれてるんだね。んふふ。
宿に付き、タカミについた匂いを落とす為、風呂に入れた。その後眠っているタカミにそっとキスをして、僕もその隣で眠りにつく。
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