不良×平凡

おーか

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副総長×平凡 後日談

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ペッタリと秋夜さんをくっつけたまま教室のドアをくぐる。授業の間も離れないと言い張る秋夜さんを俺は説得しきれずに結局一緒に来てしまった。

秋夜さんは俺が攫われたことで、よっぽど怖かったらしい。それに、俺もたまたま夜起きて一人だった時、とても怖かった…。自分でもびっくりするほど、今回のことは俺の心にしっかり刻まれていたらしい。
それを察した秋夜さんは、より俺から離れるのを拒んだ。そんな優しさと強引さで、俺にとっても利しかない提案を朝の寝ぼけている内に飲まされていた。しっかり録画済みでした…。

「お…おはようございます…。」

そんなふうに挨拶してみたものの、教室内の人たちは静止している。視線は俺にくっついた秋夜さんに向けられている。驚愕と言わんばかりに目を見開いている人多数。目乾いちゃうよ?瞬きもしないけど。

静止していること数秒、俺的にはみんなに見られていて、長く感じた。我に返った人から、ガタガタと立ち上がり、頭を下げ始める。

「佐久間さんお疲れ様です!」「佐久間さんおはようございます。お疲れ様です」

などなど様々な声が重なって何言ってるかわからないけど、とにかくみんな秋夜さんに挨拶していた。

「おう」

対して秋夜さんの返しはこれだけ…。確かに俺への態度を驚かれるのもわかる反応だな。とりあえず座ろうと進めばみんなが避けていく。こんなに避けられるとなんだか悲しいよ…。

そんな中で近づいてきてくれた勇者たちがいた。
茜くん、藍くんのコンビと親友の鳴海だ。

「おはよー!!かぐちゃん!!すっごい心配したんだよ?なのに…なのに一切連絡返ってこないし!!」

「それは…ほんとにごめん……あと、俺のこと助けようとしてくれてありがと!」

「ん!まぁ無事だったならいいんだけど…これに懲りたらちゃんと忠告は聞くんだよ!いいね!約束!!」

「うん!約束する!」

「俺が側にいるから関係ないけどな。」

相変わらず鳴海には喧嘩腰な秋夜さんの言葉は軽く流しつつ、怪我をしているらしい茜くんと藍くんに声をかける。

「茜くん藍くんおはよー。…えっと…その…怪我大丈夫?」

「はよ。無事でよかった…。攫われたときホントに大変だった。」

「おはよ…ホントに…佐久間さん超荒れてたし。rion潰しに行くとか、言って実際潰したし…」

「…その…rionとの喧嘩で怪我したの?」

「…ソレは俺が殴った。」

まさかの秋夜さんが!?なんで!?

「ええっ!!何してるんですか秋夜さん!」

「それは俺らがお前のことちゃんと見てなかったからだろ。俺らが任されてた仕事ちゃんと出来なかったんだよ…。」

「…でも…それは俺が悪くて…」

「それでもだよ。茜の言うとおり俺達の責任だったの。」

「…うぅ…俺が勝手なことしたせいでごめん!!」

「ま、お前のせいなんて思ってねぇから気にすんな。それに佐久間さんに殴られるなんて貴重な経験だったしな。」

「茜の言うとおり気にしなくていいからさ。それはともかく茜ってMだったの?なら、俺もそういうプレイ学んどこうか?」

「ふざっけんな!Mじゃねぇ!!クソ藍これ以上ふざけたこと抜かしやがったらぶん殴る。」

相変わらずの仲の良さだな、そんなことを思って眺めていると、腕を引かれる。俺の席に座った秋夜さんに従ってそのまま秋夜さんの上に座る。

みんなやはりびっくりしてるけど、俺達としては慣れたことだったから、視線さえ気にしなければ…やっぱり人前は少し恥ずかしい。

チャイムがなってドアが開く。担任教師が来たらしい。学生にとってもノリのいい兄ちゃんといった感じの先生だ。

「お前ら席つけーって、今日は静かだな。なんだ?」

絶対秋夜さんや俺のせいだけど…。黙っておけば…当然と言えば当然で、先生の視線は秋夜さんを捉える。

「佐久間?ここはお前の教室じゃないだろ。出てけー」

「……」

秋夜さんはまさかの無視。シーンとした静寂が流れる。

「…えっと…あの、秋夜さんは俺のために居てくれてて…その…」 

「…如月、佐久間と仲良かったのか?うーん、よくわかんねぇけどまぁ…いいか…静かにしてろよ。」

どうにか許してくれたらしい。担任はいいとしても、他の先生は…駄目だろうなー。

そんな俺の予想は完全に外れた。というより、秋夜さんが睨みつけて黙らせていたので、こちらには一切触れてこなかった。

そうして秋夜さんが教室にいることも、俺の側を離れないことも当たり前のこととして受け入れられていった。





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