転生したら猫獣人になってました

おーか

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62.小学校編25

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それぞれの興味のある分野についても聞かせて貰うことが出来たようで、また訓練の時間がはじまったら、それぞれ別れてまた訓練の時間見学させてもらえるみたいだ。テスラさんがそういうふうに手配してくれたんだって。

王族主催の訓練が始まる時間になって、俺とリオネルはテスラさんの側に立っていた。ウルたちには、魔道士団員の後ろに並んでもらった。ヨルク含む王族の人たちがやってくる。

前にも一度見たことのある兎の王子と、獅子の高貴そうなおじさん、それからヨルクとその隣にヨルクの兄らしき、獅子の特徴を持つ20代前半くらいのイケメンさんが立っていた。

テスラさんを見るなり、兎の王子が駆け寄ってきて、テスラさんの腕を勝手に取って、片腕に抱きついた。

それを見て少しムッとしたのは…きっと、気のせい。

「テスラ!!久しぶり!様子は聞いてたけど、元気そうで安心した!」

「お久しぶりです。第三王子殿下」

「むぅ!!エルミって呼んでよ!!」

「申し訳ございませんが、そのようにお呼びできる立場ではありませんので」

テスラさんはあくまでも業務的に、冷たくも見える態度を貫いている。兎の王子の名前を呼んでほしいという願いをかわそうとしたテスラさんに王様から横やりが入る。

「エルミがいいと言うんだ、呼んであげてくれ」

「………陛下がそうおっしゃるのならば…お言葉に準じましょう。」

「…よんで?」

「エルミ第三王子殿下。これでよろしいですか?」

「うーん…もっと親しげに呼んでほしかったけど…今はいいことにする!テスラ、これからもそう呼んでね」

「…かしこまりました。」

抱きつかれたままのテスラさんは、ずっと真顔だったけれど、機嫌は悪そうだった。兎の王子から抑えることもなく振りまかれるフェロモンに顔を顰める人が多数いるものの、誰も窘めることもないため、王子がそれに気づくこともなさそうだ。

トール先生に教わったけれど、マナーとして、フェロモンは抑えておくべきものだそう。フェロモンを無差別に振りまくことは、性的に奔放で、誰でもどうぞ襲ってください、という状態ということになる。

国際的にも、他国の王族を片っ端から誘惑しようとしているというのは良い事ではない。大事な王族に何かあってはいけないからな…。父である王も注意しないし…大丈夫なのかな…?

大丈夫なのかなーと思いながら、王族のいる方を見ているとヨルクと目が合う。軽く手を振っておいた。それが見えたようで、とても嬉しそうに手を振り返してきた。なんだかんだ可愛いやつだ。

機嫌の悪そうなテスラさんに代わって、ウェンさんが段取りを進めることにしたようだ。王様に挨拶を促している。

「そろそろ陛下の挨拶をしていただいて、訓練を始めたいと思うのですが…」

「そうだな、それでは訓練の開始にあたって挨拶をするか。

皆のもの!!今回は、我らとともに訓練を行っていく。王族として、魔道士団員の実力を把握するとともに、我々自身も魔法に関しての技術を向上したいと考えている。王族だからと萎縮せず、魔法について指導してくれるようお願いする。また、今回参加させてもらうのは、王である私、第一王子、第三王子、第四王子だ。よろしく頼む。」

「これで挨拶は終わったので、参加したい訓練に混ざっていただきます。テスラ団長、いいですか?」

「ああ、第三王子殿下離していただけますか」

「えー!!一緒に行く!いいでしょ?」

「………」

「テスラ団長、一緒に行ってあげてくれ。」

「それは命令ですか?陛下」

「…命令…というほどでもないが…」

「ではお断りさせていただきます。」

「むぅ…そんなにはっきり拒否しなくてもいいじゃん!!」

「離れてください。」

「…わかったよ…」

「…ナルア、リオネル、行こうか」

「はい」「はい…」

自分でも元気のない返事をしてしまったのはわかっていた。なぜこんなにも嫌な気分なのかなんて…そんなことは、前世の記憶がある俺にはわかりきっていたけど…でもこの気持ちを認めてしまえば…このままの関係ではいられなくなる…。

「ナルア?どうかしたのか?」

「ううん!大丈夫!」

「心配だ…抱っこしてあげよう。」

「え?…うん、ありがとうテスラさん」

兎の王子からの視線を感じながらもテスラさんの腕の中で、彼のぬくもりに包まれて安心しきっていた。王子の顔が歪んで…こちらを射殺しそうなほど睨んでいたとしても…何もしてきたりしないと高を括っていたのだ。








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