転生したら猫獣人になってました

おーか

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165.魔術学園1年生

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3日ほど篭って致していたけど、テスラさんが治してくれたのか、腰などの痛みは然程でもなかった。リビングでお茶を飲みつつ、学園長がわざわざ届けてくれたらしい課題を眺める。ふむ、図書館で調べたりする必要がありそうだな。

ふと噛まれた首筋に手を伸ばせば凸凹とした感触が伝わってくる。テスラさんの番になった証であるそれが嬉しくて、そこに触れてはニマニマしていると、ティナさんに微笑ましげに見られていた。ちょっと恥ずかしい。

「ふふっ良かったねナルアくん」

「えへへ!ありがと、ティナさん。」

「あ、明日からはもう学園行くのかな?」

「その予定です」

「そ、そっか。一応ポーション渡しておくね」

「うん、ありがとうティナさん!おいでー!」

「え?え?…わわっ」

おいでーと言いつつ、俺が近寄って抱きしめる。なんとも愛らしく上目遣いで見つめられる。なるほどこれが庇護欲をそそる訳だ…そりゃウェンさんも過保護になるよ。可愛い!!

「かわいいねー」

「もう、ナルアくん…めっ!」

「あはは!ごめんね?ティナさん。お詫びに今日はティナさんの好きなもの作っちゃう!」

「ほんと?じゃあきのこ料理とお肉がいい!」

目がキラキラしてる。好きなご飯作るだけでこんなに喜んでくれて、本当に可愛い人だな。

「うん、腕によりをかけるから!期待してて」

「うん」

「ナールアくん、俺のティナに何してるっすか?」

「あ…ごめんなさいウェンさん!ティナさんが可愛くてつい!」

「いや、まぁ二人のことは信じてるしいいんすけど…節度を持って仲良くしてほしいっす」

「了解です!」

やっぱり溺愛してる。ティナさんも嬉しそうだし。ラブラブカップルだよね。それじゃ、ティナさんの為に頑張りますかね。ちなみにきのこ料理はティナさんの好物だけど、肉はウェンさんが好きなものだ。ウェンさんの好物を強請ってくるあたりウェンさんって愛されてるよね。

テスラさんは今日は学園の手続きに行ってくれたらしく、まだ帰っていない。直ぐに帰るとは言ってたけどね。発情期の間は少しでも離れると寂しくて堪らなかったけど、発情期が終わって番になれたって自覚が芽生えてからはどこに居てもテスラさんと繋がってる感じがして離れるのも平気になった。今日は勝手にお祝いパーティーにしちゃお。番になれたってことで。

「ふんふふーん♪」

「なんだか楽しそうだな、ナルア」

「おかえりテスラさん」

「ただいま」

「今日はみんなの好きな物いっぱい作るからね!それでお祝いパーティーしよ!俺達の番祝い!」
 
「ああ、それは良いな。何か手伝えるか?」

「うん、じゃあ野菜切ってくれる?」

「ああ」

手伝って貰いつつ出来た料理を並べて、みんなで机を囲む。みんな美味しそうに食べてくれて、作り手としても大満足だ。簡単なパーティー風だったけど楽しかった。そして最後には特に何も言っていなかったのにウェンさんとティナさんが俺達にプレゼントをくれた。

どうやら俺に発情期が来ている間に準備してくれたようだ。プレゼントは時計で、番になってこれからの時を共に刻んでいく、という意味があるらしい。思わぬサプライズプレゼントが嬉しくて、またティナさんに抱き着いて、怒られたりしたけど本当に良い日だった!

ベッド脇の机の上に置いた時計。きちんと時を刻んでいる。そのうちテスラさんの番じゃなかった時間よりもテスラさんの番になってからの時間の方が多くなるんだな…なんかエモい?

「ナルア、もう寝るぞ。明日からは学園だろう」

「うん…ねぇテスラさん、大好き。番になれて嬉しい」

「そうか、私も嬉しい。」

「んふふ!おやすみなさい」

「おやすみ」





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