転生したら猫獣人になってました

おーか

文字の大きさ
171 / 239

169.魔術学園1年生5

しおりを挟む





ナルアの語った内容は…現実的には思えないようなもので、しかし現実だと納得出来るものでもあった。ナルアが幼い頃からやけに賢く、努力家だった理由としては十分な説得力がある。

しかし異世界の前世の記憶、か。魔法もなく魔力もない、そんな不思議な世界なのだそうだ。今度詳しく聞いてみたいものではあるが…

しかし、それよりも何よりも衝撃的だったのは、ナルアが魔道士ヘルメスの魔法陣の文字が読めると言うことだ。これまで魔道士ヘルメスの魔法文字は解析が進んでいない。そこに読める者が現れたとなれば…狙われるだろうな…。

「て、テスラさん…やっぱり変だよね。面倒くさい?嫌になった?」

「いや、愛している。ナルア、そのことは絶対にバレないようにな。」

つらつらと考え事をしていると、ナルアを不安にさせてしまったらしい。こちらを見上げてくる瞳がゆらゆらと揺れる。抱き締めて撫でてやるとすり寄ってくる。愛らしい。

「うん、バレないようにする!」

「あと、ヘルメスの魔法文字を使えるのならソレを使った魔法陣で護りを強くしよう。」

「うん」

「カラーやイヤーカフにも組み込もう。」

「うん」

「必ずお前を守ってみせる。だから側に居てくれるか?ナルア」

「もちろん!大好き!」

これからも側にいてくれるという言質を取れたところで、ナルアと向かい合う。

「それでだな…ナルア」

「ん?なぁに?テスラさん…」

「前世では…その…他の奴とも……したのか?」

向かい合わされたかと思えば、テスラさんの長くてキレイな指がスルリと頬に滑る。手を添えられ、ドキリとする。…キスとか…するのかな?と待ってみれば、顔を逸らしてとても言いづらそうにテスラさんが、よくわからないことを尋ねてくる。ちょっと不安そう…?

「……?」

「…誰かを好きになったり…したのか?と聞いている」

「え?あー…なるほど…えっと、してないよ。」

「っ…そうか…それは良かった。ナルアの中で恋人は私ただ一人ということだな?」

「うん、テスラさんしか好きになったことない。」

テスラさんの独占欲なのかな?テスラさんって基本的には自信あるタイプだし、俺の気持ちについても信じてくれてる。だからこういう嫉妬?みたいなのって珍しくて…ギャップっていうか…胸がギューってなる。最高に可愛い!

他の奴と恋愛をしたという経験はおそらくない…はず。前世のことは曖昧な記憶も多いから分からないことも多い。けど、おそらくないと思うんだよね。モテるような顔立ちではなかったし。それに恋愛に積極的でもなかった。

恋愛経験が無いと言った時のテスラさんは、とても安心したといった様子でとても嬉しそうだった。テスラさんが嬉しそうだと俺も凄く嬉しい。あんまり表情に出すことのないテスラさんだけど、今は満面の笑みと言っていいだろう。美しい顔の浮かべる笑顔の破壊力といったら…もう…俺の心臓がやばい…

「ねぇ、ちゅーして?」

「ん、ナルア…」

ゆっくりと顔が近づいてきて、俺は目を閉じる。柔らかな唇が触れ、心地いい。唇を軽く食まれ、そして口を開ければ舌が差し込まれる。舌を絡ませて、吸われて…気持ちいい…

「ん…ちゅ……ふっ…」

テスラさんの背に手を回して、そのままされるがままに押し倒される。テスラさんの手が俺の耳を撫でる。敏感なところを撫でられて、キスされて力が抜ける。ふにゃふにゃになった俺を満足そうに眺めるテスラさん。美しいかんばせで見下される。

あぁ…もうどうにでもしてくれ…。

テスラさんになら何をされたって構わない。まぁ、そもそもテスラさんは俺の嫌がるような事しないんだけどね。

発情期じゃない時にするエッチも…うん…。きもちかったです…。

テスラさんに優しく高められて、ぐすぐずになるまで前戯で甘やかされて…発情期じゃないから、と凄く念入りに解されて…全く痛みなんかなかった。繋がる瞬間もただただ嬉しくて…幸せで…

俺の体への負担が大きいから、と一度で終わろうとしてくれたテスラさんにもう一回を自分から求めてしまったことは…ぜひ忘れてほしい…後悔はしてないけどね…。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

転生?憑依? 中身おっさんの俺は異世界で無双しない。ただし予想の斜め上は行く!

くすのき
BL
最初に謝っておきます! 漬物業界の方、マジすまぬ。 &本編完結、番外編も! この話は――三十路の男が、ある日突然、ラシェル・フォン・セウグとして異世界におりたち、ひょんな事から助けた8歳の双子と婚約して、ゴ◯チュウもどきから授かった力で回復薬(漬物味)を作って、なんか頑張るコメディーBLです!

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

小っちゃくたって猛禽類!〜消えてしまえと言われたので家を出ます。父上母上兄上それから婚約者様ごめんなさい〜

れると
BL
【第3部完結!】 第4部誠意執筆中。平日なるべく毎日更新を目標にしてますが、戦闘シーンとか魔物シーンとかかなり四苦八苦してますのでぶっちゃけ不定期更新です!いつも読みに来てくださってありがとうございます!いいね、エール励みになります! ↓↓あらすじ(?) 僕はツミという種族の立派な猛禽類だ!世界一小さくたって猛禽類なんだ! 僕にあの婚約者は勿体ないって?消えてしまえだって?いいよ、消えてあげる。だって僕の夢は冒険者なんだから! 家には兄上が居るから跡継ぎは問題ないし、母様のお腹の中には双子の赤ちゃんだって居るんだ。僕が居なくなっても問題無いはず、きっと大丈夫。 1人でだって立派に冒険者やってみせる! 父上、母上、兄上、これから産まれてくる弟達、それから婚約者様。勝手に居なくなる僕をお許し下さい。僕は家に帰るつもりはございません。 立派な冒険者になってみせます! 第1部 完結!兄や婚約者から見たエイル 第2部エイルが冒険者になるまで① 第3部エイルが冒険者になるまで② 第4部エイル、旅をする! 第5部隠れタイトル パンイチで戦う元子爵令息(までいけるかな?) ・ ・ ・ の予定です。 不定期更新になります、すみません。 家庭の都合上で土日祝日は更新できません。 ※BLシーンは物語の大分後です。タイトル後に※を付ける予定です。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

処理中です...