転生したら猫獣人になってました

おーか

文字の大きさ
180 / 239

178.学園祭

しおりを挟む





テストの結果が張り出されて、αで背が高く体格が良い生徒らが掲示板に群がるのを遠目に、魔力による視力強化をして結果を見てみる。どれどれ…

魔術学園 第135回生初年度前期定期テスト結果

1位ナルア
2位ククル



50位ウェネル



1位、2位に俺達の名前が並び、そこからは知らない名が続く。ウェネルどこ?あー、居た!でもウェネルなんであんなに順位低いの…!?だって筆記の点数良かったじゃん!!おかしいよ!!

「ウェネル!!実技サボったでしょ!!」

「…うるさ」

「なんでなんでぇ!?なんで?」  

「俺目立ちたく無いから。…だるいし」

「ばかばか!!学園祭一緒に演技するつもりだったのにぃ!!」

「うるさいってば。学園祭とか出ないし。」

「えぇ…なんでそんなこと言うの?絶対楽しいよ?ねぇねぇ!ウェネルー!」

「はぁ…しつこ…だる…」

俺が絡み過ぎたせいか、ひょいっと身軽に木を登って去っていってしまった…。怒らせちゃった…

「負けたな。流石ナルアだ。」

「ククル~…ウェネル怒らせちゃったかも…ふぇ…」

「む?まぁいつものことだろう。次に会ったら謝っておけ」

「うん…」

「実技はやはり差がつくな。」

「ククル、俺筆記筆記低かった…なんで勝ったの?絶対負けたと思ってた…」

「そりゃあお前が100点なら俺は80点程度だろうな。ちなみに俺は剣術の方は100点だったがな、魔法がな…」

「…ククルって魔法苦手なの?」

普通に強かったし、実技の点数低いわけ無いと思うんだけど…戦ってるとき魔法使ってたよね?

「まぁ剣術に比べたら苦手だな。戦闘に使う分には長けているんだろうな。最低限の詠唱で最短で発動出来るし強化魔法もつかえる。だが、テスト向きではないからな。」

「そっか。んーと…俺がやってたのは魔力操作だな!取り敢えず、精度も威力も魔法操作やるといい感じになる!」

「前にも言っていたな。魔力操作か…基礎の基礎だからな…ある程度出来るが確かに極めてはいないな…やってみるか。」

「うん!頑張ってね」

「ああ、ありがとう」

テストの結果が出たことで、これから学園祭に向けての顔合わせがある。学園祭で演技する生徒は優秀だし、スカウトなんかもあるんだって。俺はそういうの興味無いけどさ。国に縛られたりしたくないし、自由気ままにテスラさんと一緒にいられればそれが何より幸せだと思う。

「ククル、行こー」

「ああ行くか。」

「ウェネル、また後でねー」

「はいはい、静かになって清々する」

「ひど!?もー、アイス作ってあげないよ?」

そう!1度試作したときに食べさせたらアイスにハマってしまったらしいのだ。度々強請られるが、まぁ可愛いので良し!小さい口でペロペロするのが可愛いんだよね。あ!変態的な意味ではなく、ね。

「はっ?それはズルだろ…アイス寄越せ!」

「んふふ…じゃあまたね?」

「また…な。くそったれナルア」

「うんうん、可愛いねウェネル」

「可愛くねぇ!…もうさっさと行け…お前といると疲れる」

「お前達は仲がいいな」

「えへへ!でしょ!でもククルとも仲良いよ!」「勘弁してくれ…」

「そうだな。」

顔合わせはちょっと広めの講義室で行われて、他学年とも合同だ。この学園は4学年あるので合計20名が集まることになる。1年生は俺とククルとあと三人。

俺達が着いたときにはもう殆ど揃っていて、空いている席についた。少しするとフェルノさんがユニを伴って入ってくる。

「えっと…ん、皆揃っているみたいだね。じゃあ始めよう。ユニ、名前の読み上げを」

「はい、畏まりました。それでは学年ごとに纏まって頂きます。4学年はここ、3学年はここに、2学年はここに。1学年はここにお願いします。」

各自席に移動し終えて、俺達以外の三人を知った訳だけど…知らない人たちだ。それに年齢も結構違うっぽい。一人は落ち着いた感じの同年代の子。あとの二人は結構年齢高いかな?って感じで、前世で言う30代くらいに見える。

「一人一人呼んでいきますので、返事をして下さい。4学年から行きます。シル」

「はい」

「ココナ」

「はーい」



「ナルア、ククル、カルネ、ミヤ、チノ、以上ですね。」

若い子がチノ君か。猫っぽいほうがカルネさんで、犬っぽいほうがミヤさん。よし!覚えたぞ。上手くやっていけるといいんだけど…

「ん、ありがとうユニ。全員ちゃんと揃ってるね。取り敢えず、今から学年ごとに話す時間を取るから。どうぞ、話してくれ。」

上の学年の人たちは顔見知り同士なのか自然に話し始めた。俺達も話したほうがいいよね。前に座る3人に声をかける。

「ええと、話してもいいですか?まず自己紹介しようと思うんですが。」

「ええ、どうぞ。」「ああ」「おう」

「猫獣人のナルアです。得意魔法は雷です。じゃあ次」

「竜人のククルだ。得意なのは肉体強化系だ。」

「それでは次は私が。ゴリラ獣人のチノです。得意なのは…地属性ですかね。」

「カラカル獣人のカルネだ。得意というのは特にない。それなりに全般使える。」

「最後は俺だな。狼獣人のミヤだ。俺も得意魔法は肉体強化だな。」

軽い自己紹介を終えて、質問とかしてみるべきか?と空気を伺っているとミヤさんが口を開いてくれた。

「それにしてもお前ら若いな。俺なんてこの年まで修行してようやくこの学園に受かるレベルになったってのによ。すげぇ奴らはいっぱいいんだな!ナルア…あぁ、ナルアって呼んでいいか?」

「はい、他の方も呼び捨てで大丈夫です」

「じゃあナルア、今度雷魔法のコツとか教えてくれね?成長してぇんだ。まぁお前に取ったら迷惑でしか無いかも知んねぇけどよ…」

「ええと、俺で良ければ…でも結構辛いかもです。」

「マジで!?いいのかよ!断られる前提だったんだが…ありがとな!」

「私もいいですか?」「俺も行く。」「俺もナルアに教われるなら聞いてみたいな」

「上手く教えれるか分からないですけど…頑張って教えますね!」

今度雷魔法勉強会が開かれる事が決まったが、正直どうやって使えるようになったかわからない。前世知識で雷について知っていたからだろうか?試行錯誤しながら頑張ろう。テスラさんたちにもコツ聞いておこう。

「盛り上がってるみたいだね。けれど、そろそろ時間だ。解散にしよう。次の集まりは来週だよ。今度は上の学年に学園祭で行う演技を見せてもらう予定だから訓練場に集まってくれ。」

いい感じに話がまとまった所でフェルノさんから声がかかり、顔合わせの終了が告げられる。今度は上の学年の人たちの魔法が見られるんだ!!楽しみ!

それに同学年の人達とも上手くやっていけそうで良かった。正直どうなることかと思ってたけど…学園生にはエリート意識で凝り固まった人も多いと聞いていたし、実際にそういう生徒たちを見てきた。けれど今回集まった人は向上心が高く、年下に教わることも厭わないらしい。

「ククル、3人とも良い人だったね!」

「ああ、そうだな。」




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります

ナナメ
BL
 8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。  家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。  思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!  魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。 ※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。 ※表紙はAI作成です

性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!

モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。 その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。 魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。 その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?! ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。

【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。 病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。 この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。 しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。 ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。 強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。 これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。 甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。 本編完結しました。 続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?

米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。 ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。 隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。 「愛してるよ、私のユリタン」 そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。 “最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。 成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。 怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか? ……え、違う?

処理中です...