転生したら猫獣人になってました

おーか

文字の大きさ
229 / 239

227.不穏な空気4

しおりを挟む





取り敢えず分かったことをフェルノさん達に伝えて、各国に共有した。ダンジョンを持つ国には魔石に魔力を吸収させる魔法陣も配布してもらった。そして早急に避難が始められた。

ヘルメスの残した財産も一度確かめておかないと。俺にしか開けられないんだし。何か役立つものも入っているはずだ。

テスラさんにともに来てもらって、学園の庭へ向かう。日記に書かれていたとおりに進んでいけば、確かに日本語の書かれた扉を発見できた。

「田中幸太は天才イケメンモテ男だ!」

……まじか…。

「ナルアどうした?」

「あ…ううん。大丈夫。…田中幸太は天才イケメンモテ男だ。」

いや今は突っ込みどころは置いておいて、急がないとね。日本語の発音で読み上げればあっさりと扉が開かれた。そして中に足を踏み入れる。部屋の中は、打ちっぱなしのコンクリートのようであまりにも簡素な様相を呈しているが、置かれているものはこれでもかと言わんばかりにギラギラしている。

「すごい部屋だな…ナルア、武器などを探そう」 

「うん」 

そんないかにも高そうな物には目もくれず、埋もれるように置かれた武器たちを発見した。テスラさんも驚いたように目を見開いていた。俺にはその凄さなんてわからないけど…

「…これは…エンシェントドラゴンの素材で作られている…驚いたな。こんなものがあるとは…流石ヘルメス…」

エンシェントドラゴンの素材で作られた杖は眉唾ものの素晴らしい杖なんだってさ。今使っているやつとは違う。長杖と言うやつなのかな?杖に魔力を通せば、魔力効果を増幅させられるんだってさ。

「テスラさん、他に使えそうなものは?」

「この辺りは魔法陣だろうな。あとは、魔石がある。それも魔力の篭っていない物だ」

「うん。持っていこう。」

俺達がダンジョンに向かったらまだ間に合うかもしれない。最近の問題は、ヘルメスの時分に解決しきれなかった呪い…なのだと書かれていた。俺は避難所にヘルメスの守りの結界を張る。街一つ覆う規模の結界を張るには中々の魔力が必要だったが問題なく発動できた。

ダンジョンに潜るのは、俺、テスラさん、リオネル、それからツェルトさん。ウェンさん達には避難所で待機してもらう。この都市のダンジョンが最も階層も深く、大規模なものとなっているから心して掛からないとね。

このダンジョンの難易度は最高難易度と言っていい。考えられる中で最高のメンバーだ。こんな風に本格的にダンジョンに挑む予定ではなかったんだけどね…。

「…各々準備はいいな?」

「はい」「うん」「おう」

「それでは…行こう。必ず生きて帰るぞ」

「うん、それに必ずみんなを守るよ」

「ああ」

ダンジョンの入り口に魔物が出入りできない結界を張る。もしもスタンピードを防げなかった時の為の時間稼ぎにはなるだろう。1歩中に踏み入れば、異様な雰囲気だった。

普段よりも余程魔力濃度が高くなっている。肌で感じられるくらいに…。手分けして魔石を配置していく。みるみるうちに魔力を吸いきってしまう。最初の階層でコレだと、下の方はヤバそうだな。気を引き締めないと…

「よし、出来ることはした。攻略を最優先にする。魔物は出来るだけ避けていく。ナルア、ノエルを」

「うん、ノエル、道案内お願いね」

「うんご主人」






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~

水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。 アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。 氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。 「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」 辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。 これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜

隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。 目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。 同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります! 俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ! 重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ) 注意: 残酷な描写あり 表紙は力不足な自作イラスト 誤字脱字が多いです! お気に入り・感想ありがとうございます。 皆さんありがとうございました! BLランキング1位(2021/8/1 20:02) HOTランキング15位(2021/8/1 20:02) 他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00) ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。 いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!

【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります

ナナメ
BL
 8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。  家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。  思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!  魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。 ※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。 ※表紙はAI作成です

処理中です...