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消しゴム 唯
しおりを挟む優也との出会いはお通夜だったの。
優也のお父様のね。
だから余計運命を感じたわ。
優也のお父様は優也を男で一つで育てて来たの。
彼は唯一の家族を失った、支えを失ったの。
今までのね。
これからは私が彼支えなんだって思ったの。
神様が仕組んだのよ、私は優也と支えるために出会ったの。
なんで私が優也のお父様のお通夜に参列したかって?
あぁ。お父様の勤め先が私のパパの会社なの。
優也のお父様は優秀な社員だったてパパが言ってたわ
他の社員より可愛がったとも話してた
だから通夜に行きたがってたの、でもね海外出張が入ってて行けなかいから
せめても未来の社長である私が参列するように言われたの。
優也には一目惚れだったの
お父様を、唯一の家族を失ったのに
優也は凛としていて。悲しくなんてないって顔してた。
でも私にはわかったの
どうにかなってしまいそうなほど本当は辛くて
壊れそうなほど苦しくて
崩れ堕ちそうなほど不安なのに
彼はそれを隠してる
その時何故か
私が支えなきゃ!って確信したの
彼の本心を察する事のできるのは私しかいないってね
だから通夜が終わって
参列者に挨拶してる彼を待ってたの
式場から出てきた彼と目が合ったわ
そしたら何故か彼は一直線に私に向かって歩いてきた
初対面なのによ?
普通会釈で終わらない?
だから言ってるでしょ!神様が巡り合わせたのよ!
彼は深く頭を下げて「今日はありがとうございました」って
いいのよ。当たり前だもの
お辛かったでしょ?
失礼ですけど、これからどうするの?
父からは私と同い年の大学4年生って聞いてるけど・・・
まだしばらくは学生さんなのよね?
お金とか・・・ほら・・・将来のこととか・・・
優也は冗談ぽく
「実は就活もダメダメで。もぅ12月なのに、このままじゃホームレスですよ。父が亡くなった事なんて気にしてられないっすよ!」
とニコニコしながら言ってた。
連絡先教えてくれない?パパの会社で雇ってもらえるか相談してみるわ!
とっさいそんな約束しちゃったの
逆ナンみたい?
不謹慎よ!
運命だったのよ!
親友が運命の人を見つけたのよ?
もっと喜んでよ!唯!
あ!もぅすぐクリスマスなのに私だけいい感じの人が出来たから拗ねてるんでしょ~~
大丈夫よ!まだ彼氏じゃないから
今年も2人でクリスマスパーティーしましょ!
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