世にも不幸な女達

あやか

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パパと話終わると自分の部屋に行き

パパ行きつけの銀座の鉄板焼屋さんに予約の電話を入れる




「はい、明日夜の7時から2名で。

嫌いなものは特に何です。

あ!お祝いなので少し豪華にしてください!

コースはお任せで。

はい、明日よろしくお願いします。」



電話切るのベットに寝転がる


正直初恋だ。


彼氏は今までいなかった訳じゃないけど

こんなに好きになれなかった。


自分からこの人といたいなんて思った事がなかったし

幸せにしたいなんて、もちろん思った事ない。



なんでだろ

一ヶ月前彼と出会ってから

ずっと彼の事ばかり考えてる

彼と一緒に居たい笑顔が見たい


不思議ね、お葬式と今日しか会った事ないのに


お葬式後ずっとメールのやりとりはしてた


1日1通もしない日もあったけど

何となく続いてたの


”今日はありがとうございました”


って彼からメールが届いた時

始めて味わう気分だった


ドキドキってゆうか


心臓止まる感じ


返信返したくてたまらないけど、返ってこなかったどーしよって不安になって


なんどもメールの文を打っては消して






”大変だろうけど頑張ってね!”


なんか馴れ馴れしい?





”今日はお会いできてよかったです”


なんか変!



たった一文のメールでこれからの人生が大きく変わる気がして

卒論より必死だったかも




”とんでもないです!今日はゆっくり休んでください!青木さんって下のお名前なんですか?”



悩んで悩んで。送った返事

恋愛初心者の私の必死の疑問文


Googleで調べたら疑問文の方が返事返ってくる確率が上がるって書いてたの!



返事は10分後に来たの

その間スマホのホームボタン5秒に一回くらい押したかな


”優也です。岩本さんは?”


”優也なんですね!私は優子です!なんか似てますね笑”


”本当ですね。”



え。本当ですね?

何これ


返せない・・・


こんな呆気なく終わるなんて・・・



でも諦められなくて

またもらスマホの力





[好きな男性 メール 送り方][検索:]





なんども検索して

なんとかメールは続いていった


一週間経つと


夜にメールを返せなかった方が

”おはよー”


って送るのが日課になって



それで先週パパが海外出張から戻ってきた時


優也の就職の相談をして



パパは即答で面倒見るって



彼の喜ぶ顔が見たくて

メールじゃなくて会って伝えたかた


”来週空いてる?”


てメールを送って今日会うことになったの




優也泣いて喜んでくれて嬉しかったなぁ



正直私は恵まれてる

とっても優しいパパはそこそこ有名なアパレル会社社長。

お仕事が忙しくてあまり家には帰ってこないし兄弟もいないけど、家にはママも居るし。

何より近くに親友の唯が住んでいる。

唯は物心つく前からの親友で、一緒に成長してきた
姉妹みたいな存在。



幼稚園の時はどちらかのママが車で送り迎えしてくれて

小学校受験も一緒に頑張って、電車で私立の小学校へ。

中学も2人で同じ女子校を受験して
ずっと一緒に居たの


私は泣き虫でイジメられってだったけど
いつも唯が守ってくれてた

大丈夫だよ。私は側にいるよ。絶対絶対離れないよ

いつもそう言ってくれてた

大好きな親友

大切な親友
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