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第2の異世界ーお金持ちと結婚したい女
第22話 福来が選んだ幸せ
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クジマアガルと大男を部屋に残して俺たちは宿屋の外へ出て来る。
「あ、ありがとうございますっ!」
駐車場でサワキフクとラッキが声を揃えて礼を言って俺に深く頭を下げた。
「あなたが来てくれなかったら、俺も福ちゃんもどうなっていたか……。俺、あなたのこと悪い人なんじゃないかと思ってて……けど、ぜんぜん違ってて、すいませんでしたっ!」
「ハバンさんは命の恩人ですっ!」
「いや、まあ」
俺は頭を掻いてツクナを見下ろす。
「あの男らからお前らについての記憶は消しておいた。今後はあの男と関わらんことじゃな」
「えっ? そ、そんなことできるの? ツクナちゃん?」
「同じ目に遭いたく無ければ信じるのじゃ」
「う、うん」
半信半疑といった顔でサワキフクは頷く。
「それよりも、お前が好むイケメン高身長金持ちの性格が良い独身男を何人か探しておいたからの。これから会いに行くのじゃ」
「あ、そ、そのことなんだけど……もういい、かなって」
「うん? どうしてじゃ? 目ぼしい男でも見つけたかの?」
「ま、まあそんな感じ」
恥ずかしそうに頬を染めたサワキフクが隣に立つラッキへ寄り添う。
「ふ、福ちゃん?」
「さっき私を助けようとしてくれたとき、格好良かったよ」
「けど俺、結局は助けてあげられなくて、ハバンさんがいなかったら……」
「ううん。楽駆は自分の命をかえりみずに私を守ってくれようとしてくれた。こんなに私を好きなんだなって、すごく格好良かったよ」
「福ちゃん……」
仲良さげに寄り合う2人を見て俺は察する。ツクナは……。
「ふむ」
ポンポンとパソコンを操作し、やがて頷く。
「わかった。それでよい」
「いいのか?」
「うむ。ゆくぞ」
ツクナがデュロリアンに乗り込んだため、俺も運転席の扉を開く。
「じゃあ、元気で」
「あ、はい。ハバンさん、ツクナちゃん、また」
「また会えるかはわからないけどな」
2人に別れのあいさつをした俺は、運転席に座ってデュロリアンを発車させる。
しばらく走って人気の無い路地に入ると、異空間への道を開いてその中に入った。
「よかったのか?」
結局、サワキフクを金持ちの男と結婚させるという目的は達せられなかったが。
「いいんじゃ。さっき調べてみたらの、沢木福来はあの楽駆という男と結婚して、金持ちではないが幸せな人生を送るそうじゃ」
「そうなのか」
「うむ。過程は違ったが、ツクナたちの手で沢木福来の不幸な人生を修正することはできた。目的は達成されたということじゃ」
「ならよかった」
成功したならば手伝ったかいがあるというものだ。
「しかし意外な結末だったな」
「人の幸せは必ずしもひとつではないということじゃ」
「ふっ、まったくだ」
王になるのをやめ、こうしてツクナを手伝っている俺にはよくわかることだった。
「……幼馴染と結婚して幸せになる、か」
ぼんやりと頭にソシアの顔が思い浮かんだ。
「なんじゃハバン? 物思いにふけるような顔をしおって」
「うん? いや、別に……それよりも次はどんな異世界に行くんだ?」
「ふむ。ま、今度も着いてからお楽しみでいいじゃろ。ひとつだけ教えておくと、今度の異世界はハバンのいた世界に似ておるな」
「へー」
はたして次はどんな世界へ行けるのか。今から楽しみだった。
「あ、ありがとうございますっ!」
駐車場でサワキフクとラッキが声を揃えて礼を言って俺に深く頭を下げた。
「あなたが来てくれなかったら、俺も福ちゃんもどうなっていたか……。俺、あなたのこと悪い人なんじゃないかと思ってて……けど、ぜんぜん違ってて、すいませんでしたっ!」
「ハバンさんは命の恩人ですっ!」
「いや、まあ」
俺は頭を掻いてツクナを見下ろす。
「あの男らからお前らについての記憶は消しておいた。今後はあの男と関わらんことじゃな」
「えっ? そ、そんなことできるの? ツクナちゃん?」
「同じ目に遭いたく無ければ信じるのじゃ」
「う、うん」
半信半疑といった顔でサワキフクは頷く。
「それよりも、お前が好むイケメン高身長金持ちの性格が良い独身男を何人か探しておいたからの。これから会いに行くのじゃ」
「あ、そ、そのことなんだけど……もういい、かなって」
「うん? どうしてじゃ? 目ぼしい男でも見つけたかの?」
「ま、まあそんな感じ」
恥ずかしそうに頬を染めたサワキフクが隣に立つラッキへ寄り添う。
「ふ、福ちゃん?」
「さっき私を助けようとしてくれたとき、格好良かったよ」
「けど俺、結局は助けてあげられなくて、ハバンさんがいなかったら……」
「ううん。楽駆は自分の命をかえりみずに私を守ってくれようとしてくれた。こんなに私を好きなんだなって、すごく格好良かったよ」
「福ちゃん……」
仲良さげに寄り合う2人を見て俺は察する。ツクナは……。
「ふむ」
ポンポンとパソコンを操作し、やがて頷く。
「わかった。それでよい」
「いいのか?」
「うむ。ゆくぞ」
ツクナがデュロリアンに乗り込んだため、俺も運転席の扉を開く。
「じゃあ、元気で」
「あ、はい。ハバンさん、ツクナちゃん、また」
「また会えるかはわからないけどな」
2人に別れのあいさつをした俺は、運転席に座ってデュロリアンを発車させる。
しばらく走って人気の無い路地に入ると、異空間への道を開いてその中に入った。
「よかったのか?」
結局、サワキフクを金持ちの男と結婚させるという目的は達せられなかったが。
「いいんじゃ。さっき調べてみたらの、沢木福来はあの楽駆という男と結婚して、金持ちではないが幸せな人生を送るそうじゃ」
「そうなのか」
「うむ。過程は違ったが、ツクナたちの手で沢木福来の不幸な人生を修正することはできた。目的は達成されたということじゃ」
「ならよかった」
成功したならば手伝ったかいがあるというものだ。
「しかし意外な結末だったな」
「人の幸せは必ずしもひとつではないということじゃ」
「ふっ、まったくだ」
王になるのをやめ、こうしてツクナを手伝っている俺にはよくわかることだった。
「……幼馴染と結婚して幸せになる、か」
ぼんやりと頭にソシアの顔が思い浮かんだ。
「なんじゃハバン? 物思いにふけるような顔をしおって」
「うん? いや、別に……それよりも次はどんな異世界に行くんだ?」
「ふむ。ま、今度も着いてからお楽しみでいいじゃろ。ひとつだけ教えておくと、今度の異世界はハバンのいた世界に似ておるな」
「へー」
はたして次はどんな世界へ行けるのか。今から楽しみだった。
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