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第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年
第57話 ツクナは師匠
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「ふう……」
これで終わりか。……いや、
まだ残っているデズターの手下どもに目をやる。
「あとを追いたいか?」
「い、いや……ひええーっ!」
ひとりが逃げ出すと、それに続いて全員がこの場から逃げ出して行った。
「さて」
俺は残っている3人のもとへ歩み寄り、
「お怪我は? 姫様」
と、手を差し出す。
「あ、いえ、平気です。怪我はありません」
「それはよかった」
姫の手を掴んで立たせる。と、俺はその額に注目した。
戦いの最中で、あまり気に留めなかったが、姫の額からは角が生えているのだ。父親である王の額にも角があり、少し不思議に思ったが特に言及はしなかった。
いろんな世界がある。きっとこういう種族なのかもしれない。
余計なことを聞くと変に思われて面倒なことになる可能性もある。
だからなにも聞かなかった。
「お、おお、強きナイトよ。我が国を帝国の襲撃から救ってくれたこと、まことに感謝するぞ」
「いえ、私は私のやるべきことを果たしたまでのことです」
王へと跪いて礼をし、それからルカへと目をやる。
「ルカ、俺は君に用があってここへ来た」
「私に? あなたは一体……」
「俺の名はハバン・ニー・ローマンド。君の不幸な人生を修正するために来たのだ」
「わ、私の人生を?」
俺の言葉にルカは目を見開き、不思議そうな表情をしていた。
……
王と姫に別れの挨拶をした俺は、城の宇宙船発着所へと、足を怪我したルカに肩を貸しつつ戻って来る。
「うん? おお、ようやく戻って来たか」
そこに停めてあるデュロリアンからツクナが顔を出す。
「ああ。で、彼がルカ君だ」
「あ、ど、どうも。ルカ・モードガラットです」
ルカはツクナを前に、なんだかよくわからないという様子だ。
「うむ。ルカ・モードガラット。15歳。ヨトゥナのナイトでクラスはサービじゃな」
「ええ。よくご存じですね」
きょとんとした表情でルカはツクナを見つめる。
彼は普通の少年だ。身体は小柄だし、表情もやさしい。とてもナイトという風貌ではない。しかしなかなか気概はあるということはさっきの戦いでわかっていた。
「ハバンさん。この子は誰ですか? ハバンさんの娘さんかなにかでしょうか?」
「あ、いや……」
毎度のことだが、自分とツクナの関係をなんと説明したらいいか迷う。
「ツクナはハバンの師匠じゃ」
「えっ? し、師匠っ?」
それはさすがに無理があるんじゃないかと思いつつ、俺はルカのの表情を窺う。
「なるほど。ハバンさんのお師匠様でございましたか」
えっ? 信じちゃうの?
シミュレーター内で剣やズァーグの扱いを教えてくれたのはツクナだから、師匠というのはそんなに間違いでもない。しかしこんな小さな女の子を俺の師匠とあっさり信じるのは違和感である。
「あれほどお強いハバンさん師匠です。もしやナイトのクラスはサミオンでしょうか?」
「うむ。まあそのようなものじゃ」
「おお、やはりっ」
声を上げたルカはその場に跪く。
「偉大なサミオンとは知らず、失礼を致しました」
「構わん」
子供の戯れに付き合っているという様子ではない。本当にツクナを偉大な者として礼を尽くしているようだった。
「してルカよ、これからどうするんじゃ?」
「はい。ヨトゥナの本部がある、惑星アズガランに戻ろうと思います」
「そうか。ではツクナたちもそれに同行しよう。と、その前に……ほれ。これでその足の手当てをしておくのじゃ」
「あ、すいません。ありがとうございます」
包帯を受け取ったルカがそれを怪我した脚へ巻く。
「お前の船はどこじゃ?」
「はい。私の乗って来た船は王都から少し離れた場所に着陸しています」
「うん? なんでここに着陸しなかったんだ? そのほうが早いだろうに」
「オーディアヌ帝国軍の対空兵器がすでに設置されたという情報がありましたので、それを避けるためにやむなく離れた場所に……」
「ああ」
そういえばデュロリアンでここに降りるとき、ぺちぺちとバリアになにか当たっていた。あれが兵器の攻撃だったんだと、俺は今さらながらに気付く。
「ではそこまで乗せて行ってやるのじゃ」
「は、はい。ありがとうございます。偉大なサミオン」
ルカを後部座席に乗せた俺は、運転席に乗り込みデュロリアンを発進させる。
「うん?」
と、隣に座っているツクナの服装が変わっていることに気付く。
これで終わりか。……いや、
まだ残っているデズターの手下どもに目をやる。
「あとを追いたいか?」
「い、いや……ひええーっ!」
ひとりが逃げ出すと、それに続いて全員がこの場から逃げ出して行った。
「さて」
俺は残っている3人のもとへ歩み寄り、
「お怪我は? 姫様」
と、手を差し出す。
「あ、いえ、平気です。怪我はありません」
「それはよかった」
姫の手を掴んで立たせる。と、俺はその額に注目した。
戦いの最中で、あまり気に留めなかったが、姫の額からは角が生えているのだ。父親である王の額にも角があり、少し不思議に思ったが特に言及はしなかった。
いろんな世界がある。きっとこういう種族なのかもしれない。
余計なことを聞くと変に思われて面倒なことになる可能性もある。
だからなにも聞かなかった。
「お、おお、強きナイトよ。我が国を帝国の襲撃から救ってくれたこと、まことに感謝するぞ」
「いえ、私は私のやるべきことを果たしたまでのことです」
王へと跪いて礼をし、それからルカへと目をやる。
「ルカ、俺は君に用があってここへ来た」
「私に? あなたは一体……」
「俺の名はハバン・ニー・ローマンド。君の不幸な人生を修正するために来たのだ」
「わ、私の人生を?」
俺の言葉にルカは目を見開き、不思議そうな表情をしていた。
……
王と姫に別れの挨拶をした俺は、城の宇宙船発着所へと、足を怪我したルカに肩を貸しつつ戻って来る。
「うん? おお、ようやく戻って来たか」
そこに停めてあるデュロリアンからツクナが顔を出す。
「ああ。で、彼がルカ君だ」
「あ、ど、どうも。ルカ・モードガラットです」
ルカはツクナを前に、なんだかよくわからないという様子だ。
「うむ。ルカ・モードガラット。15歳。ヨトゥナのナイトでクラスはサービじゃな」
「ええ。よくご存じですね」
きょとんとした表情でルカはツクナを見つめる。
彼は普通の少年だ。身体は小柄だし、表情もやさしい。とてもナイトという風貌ではない。しかしなかなか気概はあるということはさっきの戦いでわかっていた。
「ハバンさん。この子は誰ですか? ハバンさんの娘さんかなにかでしょうか?」
「あ、いや……」
毎度のことだが、自分とツクナの関係をなんと説明したらいいか迷う。
「ツクナはハバンの師匠じゃ」
「えっ? し、師匠っ?」
それはさすがに無理があるんじゃないかと思いつつ、俺はルカのの表情を窺う。
「なるほど。ハバンさんのお師匠様でございましたか」
えっ? 信じちゃうの?
シミュレーター内で剣やズァーグの扱いを教えてくれたのはツクナだから、師匠というのはそんなに間違いでもない。しかしこんな小さな女の子を俺の師匠とあっさり信じるのは違和感である。
「あれほどお強いハバンさん師匠です。もしやナイトのクラスはサミオンでしょうか?」
「うむ。まあそのようなものじゃ」
「おお、やはりっ」
声を上げたルカはその場に跪く。
「偉大なサミオンとは知らず、失礼を致しました」
「構わん」
子供の戯れに付き合っているという様子ではない。本当にツクナを偉大な者として礼を尽くしているようだった。
「してルカよ、これからどうするんじゃ?」
「はい。ヨトゥナの本部がある、惑星アズガランに戻ろうと思います」
「そうか。ではツクナたちもそれに同行しよう。と、その前に……ほれ。これでその足の手当てをしておくのじゃ」
「あ、すいません。ありがとうございます」
包帯を受け取ったルカがそれを怪我した脚へ巻く。
「お前の船はどこじゃ?」
「はい。私の乗って来た船は王都から少し離れた場所に着陸しています」
「うん? なんでここに着陸しなかったんだ? そのほうが早いだろうに」
「オーディアヌ帝国軍の対空兵器がすでに設置されたという情報がありましたので、それを避けるためにやむなく離れた場所に……」
「ああ」
そういえばデュロリアンでここに降りるとき、ぺちぺちとバリアになにか当たっていた。あれが兵器の攻撃だったんだと、俺は今さらながらに気付く。
「ではそこまで乗せて行ってやるのじゃ」
「は、はい。ありがとうございます。偉大なサミオン」
ルカを後部座席に乗せた俺は、運転席に乗り込みデュロリアンを発進させる。
「うん?」
と、隣に座っているツクナの服装が変わっていることに気付く。
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