虐げられて右腕を失った仮面の王子 天才幼女に機械の右腕をもらってたくさんの異世界(宇宙、現代、ファンタジー世界など)で不幸な者たちを救う

渡 歩駆

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第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年

第60話 空中要塞ヘルマイム

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「あの黄色い輪を通るのじゃ」
「どうして?」
「あれが入り口だからじゃ」
「ふーん」

 言われた通り黄色い輪を通って惑星へ向かう。
 そして惑星の空へと到達して、ルカの戦闘機を追って飛ぶ。

「わあ……」

 デュロリアンの窓から下を覗くと、そこには巨大なビルが多く立ち並ぶ広い町があった。

「すごいなぁ」

 最初に行った異世界にもビルはたくさんあったけど、こうして上空から眺めると壮観だ。自分の生まれ育った世界にいたら、こんな光景を目にすることはきっとできなかった。

「うん? 目的地に到着のようじゃぞ」
「あ、うん。って、ええっ!?」」

 上空に平たく丸い巨大な皿のようなものが浮いている。
 ルカの乗った戦闘機はそこの中へと入って行った。

「な、なんだあれ? なんか巨大な皿を上下に2つ重ねたみたいな変なものが浮いているけど」
「反重力物質で作られた施設じゃ。別に珍しくもない」
「そ、そうなの?」

 ハンジュウリョクと聞いても俺にはわからない。聞いてもたぶんわからないだろうから、要は建物が浮くんだということだけを理解した。

 ルカの戦闘機に続いてデュロリアンを空飛ぶ建物へ進入させ、中の戦闘機が多く並ぶスペースの端にデュロリアンを着陸させる。

「ふーん……」

 外に出た俺は辺りを見回す。

 入ってしまうと、ここが空に浮かんでいる物体の中とはわからない。揺れは無いし、なんとも不思議な建築物だ。

「さて、では最高師範ゼナイエ・ボーナンへあいさつに行こうかの」
「最高師範……」

 なんとなく老練なじいさんを想像した。

「ヨトゥナの空中要塞へルマイムへようこそ。ゼナイエ様のもとへは私がご案内します」
「うむ。頼んだぞ」

 ルカに連れられ、俺とツクナは建物の奥へと歩く。

「けどなんで空中に建物を作ったんだろう? 地上でもいいんじゃないの?」

 と、歩きながら素朴な疑問が浮かぶ。

「地上にあるより、空中にあるほうが目立って格好良いじゃろ」
「そういう理由なの?」
「そんなわけはない。冗談じゃ」
「あ、そうだよね。やっぱり」

 はははと笑って俺はツクナの頭をポンと撫でる。

 意外にツクナはユニークだ。

「これは移動が可能な軍事施設じゃ。敵が攻めて来たときには、施設を移動させて優位な位置で迎撃態勢をとることができる」
「へー」

 こんなにでかい物体が空を移動するのか。なんだかすごい世界だなと俺は感嘆する。

「……ん?」

 通路の先から女が3人、こちらへ向かって歩いて来る。ルカと同じ格好をしているが、彼女たちもナイトなのだろうか?
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