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第4の異世界ーはるか遠くの銀河で戦う少年
第61話 ヨトゥナの最高師範へ会いに行く
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女3人は俺たちの前で足を止める。
年齢はルカと同じくらいか。
彼女たちは嘲笑うような表情でそこに立っていた。
「なんだルカ、あんた生きてたんだ?」
嫌みな口調でそう言ったのは真ん中に立つ赤い髪の女だ。
「きゃは、死んだかと思ってたー」
「ねー」
赤い髪の女の言葉に続いて左右の取り巻きみたいな女らが嘲るようにそう声を発する。
彼女たちはヨトゥナのナイトで、ルカの仲間だろう。だというのに、彼が死んでいてもよかったようなひどい言葉を言う彼女たちを、俺は妙に思う。
「パルサノさん……」
名を言うルカの視線は真ん中の女に注がれていた。
「連合の兵士は撤退して、あんたひとりが残ってデズター・デルガモットのいるところへ向かったって聞いたけど、やっぱり怖くて逃げ帰って来たんだね」
「だっさ。きゃははっ」
「普段はヨトゥナの誇りがどうので逃げないとかいってるのにねー」
と、女3人がケラケラとルカを嘲り笑う。
あの場でデズターが死に、部下は敗走したという事実を彼女らは知らないようだが、さて自分が連中を倒したと言ってしまっていいものかどうか、俺が判断に迷っていると、
「デズター・デルガモットは倒しました」
隣でルカが声を上げてそう言う。
その言葉に、女3人は笑うのをやめるが、ややあってから大声で笑い出す。
「あははははっ! つまらない嘘をつくんじゃないよっ。あんたにあのデズター・デルガモットを倒せるわけないじゃんっ」
と、真ん中に立つ女、パルサノは言う。
「私が倒したとは言っていない。倒したのはここにいるハバンさんだ」
「は? ハバン?」
3人の視線が一斉に俺へと集まる。
「この全身が真っ黒な奴が? こんな奴そっちにいたっけ?」
そっち?
とはどういう意味か? 疑問を浮かべる。
「ルカよ。早く案内をしてくれるかの」
低い位置から発せられた声に、3人の目が今度はツクナに集中する。
「も、申し訳ありませんっ。偉大なサミオンっ。今すぐに……」
「サミオン? そのガキが?」
「言葉に気を付けてください。このお方はデズター・デルガモットを倒したハバンさんの師匠であるサミオンツクナ様ですよ」
「いや、その黒い奴がデズター・デルガモットを倒したってのも信用できないんだけど」
「事実です」
「だったらさ、証拠を見せてよ。ズァーグを活性化すればわかるからさ」
「いいですよ。ねえハバンさん?」
「えっ?」
それは別に構わないが。
「必要ない」
しかしツクナの一喝がそれを止める。
「無駄なことはしなくてよい。とっとと行くのじゃ」
「ああ。そうだな」
ツクナが言うならば、それに従うしかない。
「ほらできないんじゃん。つまらない嘘ついちゃってさ」
「い、いや嘘では……」
「行こ行こ。こんな嘘つきになんて構ってられないし」
そう言って歩き出したパルサノに女2人もついて行き、3人はこの場から立ち去った。
「サミオンツクナ様。なぜ……」
「わかっておる。ハバンにズァーグの活性化をさせて連中に強さを証明するのをなぜ止めたのかと、ルカはそれを聞きたいのじゃろう?」
「は、はい」
「あの場でのことはいずれわかることじゃ。ここで力を見せて証明する必要は無い」
「しかしツクナ様とハバンさんが侮りを受け、私は嘘つきと侮辱を受けましたっ」
「だからなんじゃ?」
「えっ?」
「侮辱など痛くも痒くもない。気にしなければいいだけじゃ」
「あ……」
ポカンとするルカだが、やがてハッとしたように目を見開いて跪く。
「その通りです偉大なサミオンっ! 私の心が未熟でしたっ!」
「うむ」
跪くルカを見下ろしてツクナが頷く。
大袈裟な少年だ。しかし心が未熟というのは事実だと思う。
まだ若いのだからそれもしかたないだろうが。
立ち上がったルカによって、俺たちは大きな両開き扉の前へと案内をされる。
「こちらが最高師範様や、ヨトゥナの幹部が集まる円の間です」
「円の間……」
ここに最高師範がいるのか。
「ツクナ様とハバンさんのことは通信機で報告をしてありますので、デルマ王国での件はすでにご存じかと思います」
「ふむ。ならば話は早いの」
「はい。では……」
ルカが扉の前で姿勢を正し、
「ルカ・モードガラットっ! 報告のお2人をお連れ致しましたっ!」
大声で叫ぶ。すると、
「うおっ!?」
両開きの扉がバンと勢い良く開いた。
年齢はルカと同じくらいか。
彼女たちは嘲笑うような表情でそこに立っていた。
「なんだルカ、あんた生きてたんだ?」
嫌みな口調でそう言ったのは真ん中に立つ赤い髪の女だ。
「きゃは、死んだかと思ってたー」
「ねー」
赤い髪の女の言葉に続いて左右の取り巻きみたいな女らが嘲るようにそう声を発する。
彼女たちはヨトゥナのナイトで、ルカの仲間だろう。だというのに、彼が死んでいてもよかったようなひどい言葉を言う彼女たちを、俺は妙に思う。
「パルサノさん……」
名を言うルカの視線は真ん中の女に注がれていた。
「連合の兵士は撤退して、あんたひとりが残ってデズター・デルガモットのいるところへ向かったって聞いたけど、やっぱり怖くて逃げ帰って来たんだね」
「だっさ。きゃははっ」
「普段はヨトゥナの誇りがどうので逃げないとかいってるのにねー」
と、女3人がケラケラとルカを嘲り笑う。
あの場でデズターが死に、部下は敗走したという事実を彼女らは知らないようだが、さて自分が連中を倒したと言ってしまっていいものかどうか、俺が判断に迷っていると、
「デズター・デルガモットは倒しました」
隣でルカが声を上げてそう言う。
その言葉に、女3人は笑うのをやめるが、ややあってから大声で笑い出す。
「あははははっ! つまらない嘘をつくんじゃないよっ。あんたにあのデズター・デルガモットを倒せるわけないじゃんっ」
と、真ん中に立つ女、パルサノは言う。
「私が倒したとは言っていない。倒したのはここにいるハバンさんだ」
「は? ハバン?」
3人の視線が一斉に俺へと集まる。
「この全身が真っ黒な奴が? こんな奴そっちにいたっけ?」
そっち?
とはどういう意味か? 疑問を浮かべる。
「ルカよ。早く案内をしてくれるかの」
低い位置から発せられた声に、3人の目が今度はツクナに集中する。
「も、申し訳ありませんっ。偉大なサミオンっ。今すぐに……」
「サミオン? そのガキが?」
「言葉に気を付けてください。このお方はデズター・デルガモットを倒したハバンさんの師匠であるサミオンツクナ様ですよ」
「いや、その黒い奴がデズター・デルガモットを倒したってのも信用できないんだけど」
「事実です」
「だったらさ、証拠を見せてよ。ズァーグを活性化すればわかるからさ」
「いいですよ。ねえハバンさん?」
「えっ?」
それは別に構わないが。
「必要ない」
しかしツクナの一喝がそれを止める。
「無駄なことはしなくてよい。とっとと行くのじゃ」
「ああ。そうだな」
ツクナが言うならば、それに従うしかない。
「ほらできないんじゃん。つまらない嘘ついちゃってさ」
「い、いや嘘では……」
「行こ行こ。こんな嘘つきになんて構ってられないし」
そう言って歩き出したパルサノに女2人もついて行き、3人はこの場から立ち去った。
「サミオンツクナ様。なぜ……」
「わかっておる。ハバンにズァーグの活性化をさせて連中に強さを証明するのをなぜ止めたのかと、ルカはそれを聞きたいのじゃろう?」
「は、はい」
「あの場でのことはいずれわかることじゃ。ここで力を見せて証明する必要は無い」
「しかしツクナ様とハバンさんが侮りを受け、私は嘘つきと侮辱を受けましたっ」
「だからなんじゃ?」
「えっ?」
「侮辱など痛くも痒くもない。気にしなければいいだけじゃ」
「あ……」
ポカンとするルカだが、やがてハッとしたように目を見開いて跪く。
「その通りです偉大なサミオンっ! 私の心が未熟でしたっ!」
「うむ」
跪くルカを見下ろしてツクナが頷く。
大袈裟な少年だ。しかし心が未熟というのは事実だと思う。
まだ若いのだからそれもしかたないだろうが。
立ち上がったルカによって、俺たちは大きな両開き扉の前へと案内をされる。
「こちらが最高師範様や、ヨトゥナの幹部が集まる円の間です」
「円の間……」
ここに最高師範がいるのか。
「ツクナ様とハバンさんのことは通信機で報告をしてありますので、デルマ王国での件はすでにご存じかと思います」
「ふむ。ならば話は早いの」
「はい。では……」
ルカが扉の前で姿勢を正し、
「ルカ・モードガラットっ! 報告のお2人をお連れ致しましたっ!」
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「うおっ!?」
両開きの扉がバンと勢い良く開いた。
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