学校1のイケメン♀️から逃げ出した先には地獄しかありませんでした

山田空

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第60話 別れの涙はきれい

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「まあこれが俺様の惚れた理由だよ」

「……よくわからなかったんだけど」

「かあわからねえかなお前の内面に一緒にいるうちに惚れたんだよ」

「俺の内面ってそんなに魅力的だったか」

「なんだ俺様の見る目がないって言いてえのか」

「いやそうわけでは」

「言ってるだろお前の内面に魅力がなければお前の内面の魅力を認めている俺様の見る目がないってことになるんだから」

「そうなるのか」

「ああそうなるんだよ」

「……そうかすまない」

「許す」

「ありがとう」

「それじゃあ俺様は去るとするよ」

「え?でもまだ2人が来ていないよ」

「いいんだよ別にほら」

そういって俺様は渡す。

空中に投げ出されたプレゼントは宙を舞う。

佐久間雄平が両手を使って挟もうとするが滑ってとるのに苦難する。

そしてようやくプレゼントを掴める。

「なんだこれ髪飾り?」

「ああ似合うと思ったんだがダメだったかな」

「いやありがとう」

その髪飾りは氷の結晶をかたどったような形だった。

透明でその髪飾りを通して見たら全てが見通せそうだと思ってしまえそうなほどきれいだった。

俺はその髪飾りを自分の頭につける。

「おうやっぱり似合っているな」

「……でもいうべきかわからねえけどこれ本当に似合っているのかあまり俺には合わない気が」

「なにをいうすごい似合っているよ」

「そっかそれならいいけどさ」

「そんじゃ誰を選んでも後悔しねえようにしろよ」

「なあ怜本当によかったのか」

「なにがだ」

「いや怜が言った過去で本当は好きだったけど応援するために言わなかったて言ってたじゃん」

「……あははどうだったかな」

「言ってたよ絶対にだから今でも好きなら答えないといけない」

「あははいや今は本当に答えないでほしいからやめて」

「……でも」

「もう本当にさやめてよ泣きたくなるから」

「えっ泣くのか」

「あはは本当に泣くわけないじゃんそうじゃなくて……ああもうなんかこころが乱れる」

なんで俺様が清々しく去ろうとしているのに邪魔をするんだ。

答えは求めていないんだ。

片想いで終わっていいと俺様は思っている。

きっとあの恋心はいつか大人になったときに思い出して笑い話になる。

それでいいのだ。

未だに恋心を引きずっている。

そんなことがバレたらきっとダメだからだから俺様ははぐらかすようにウソをついているように言葉を紡ぐ。

恋心を引きずっていてもそれが悪いことではないのはわかっている。

それでも俺様は好きであることがバレたくない。

だってきっとバレたらふられてしまうから

「俺様たちはもう会わないと思うよ」

「なんで」

「俺様はさ海外にいたことがあっただろその時にスカウトされたんだよだからそっちで働くことにした」

「それならわかったけどでもいつかは会えるんだろ」

「ああ会えると思うよ10年後とかにはなると思うけど」

そうして俺様が去ろうとしたときに佐久間雄平が無理やり俺様の腕をつかみ自分のところに引き寄せてくる。

そしてそのまま熱い熱いキスをした。

未熟者で半端者な2人のキスである。

浮気である。

最低である。

それでも離したくないと思ってくれているみたいですごく嬉しいという気持ちに浸る。

ああもっと求めてほしい。

愛してほしい。

好きでいてほしい。

自分がいなくなってもずっと忘れないでいてほしい。

もしも死んだとしてもそれでも心の隅っこにはいたい。

そんなどこか欲深い気持ちがあった。

そしてやがて俺様は佐久間雄平の元から去る。
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