21 / 47
21、~佐藤マユside5~ 毒の効果
宰相が慌てた様子で王子の部屋に入って来た。
「ど、どうされましたか、ハロルド王子」
「おい、外を見てみろ」
王子に言われて、宰相が窓から外に視線を向けたた。
「あれは……、魔獣? どういうことですか。今日は魔獣が街へ行くということで外出を許可しました。あのように楽し気にお庭で食事を楽しむことなど聞いておりません。予定変更になったのでしたら、まずわたくしに報告すべきで――」
「そんなことじゃねーよ、黒い服のメイドを見てみろ」
「ああ、はいはい。あの女性ですね。黒のワンピースを貸して欲しいと言われたもので、あのような恰好をしておりまして……」
「だから、そんな話じゃねーだろ! 今朝、あの女の食事に毒を盛ったと俺に言っただろう」
「ええ、たしかにそのように指示を出し、わたくしも毒が入った朝食も部屋に運び込むところまで確認しましたが」
「あれはなんだ? あの女、元気じゃねーか」
「どういうことでしょう……、不思議ですね」
言いながら宰相は首をかしげていた。
「もういい! 俺が確かめる!」
王子が黒服メイドたちに言う。
「今すぐここへ薬師と料理長を連れてこい」
そうして、腰を曲げて杖を突きながら、じいさんが部屋に入って来た。
「なんですかのぉ、王子様」
「薬師、お前はたしかに食事に毒を入れたのだな」
王子の言葉に、じいさんが耳に手をあてて聞き返す。
「ああ? なんですかのぉ」
「だ・か・ら、お前がつくった毒を、食事に入れたのか聞いている!」
王子の大きな声に、じいさんは大きく頷いた。
「少量でも熱に強く、食べたら真っ青な顔に――、はて、なんの話じゃったかのぉ」
「あの女の食事に入れたのか聞いているんだ!」
「ふぉ、ふぉ、ふぉ。王子が毒の種類を聞きたいとは、わしも嬉しいですの。まずは即効性の毒から説明しますと……、で、なんの話でしたかの、王子?」
王子が顔を赤くして、鼻息を荒くする。
「そんな詳しい毒の説明など、今はどうでもいい! あの女の食事に、毒を盛ったのかと聞いているのだ!」
王子の声が廊下まで聞こえていたようで、慌てて入って来たコック帽をかぶった男が帽子を取り、代わりに応えた。
「はい、たしかに薬師様からいただいた紫色の毒をパンに混ぜました」
それを聞いて驚いたのは宰相だった。
「なんと……、料理長! 紫色のパンに毒が?」
宰相がおろおろとして、自分の喉に手を置き、
「わたくし、先ほど厨房でこっそり、レーズンパンを食べたのですが」
「ロドリック様、そのパンでしたら大丈夫です。私が申しましたのは毒の色が紫色だったということでして、それにレーズンパンはもっと早く焼き上がっていましたから」
料理長が安心させるように言うと、宰相はホッとした表情をして胸に手を当て安堵する。
「よかった……」
「おい! 今はそんな話をしている場合ではないだろ! お前が厨房で盗み食いしたことなんて、どうでもいい! あの女の料理に毒を入れたのか聞いているのだ!」
王子が怒鳴る横で、じいさんがシャキリとした顔で勝手に話し出した。
「わしの作った毒は熱に反応すると色がなくなりますのじゃ。アレは遅延型の毒でして、少量でも毒の作用は落ちず、熱にも強いが効果が出るのに時間がかかりますわ。効き目が現れたときには真っ青な顔になり、徐々に効果がでますのじゃ。なぜなら即効性の毒でしたら、すぐに毒だと気付かれ」
話の途中だったが、またじいさんは、うつろな顔に戻って、のんびり口調になった。
「発作を起こすような遅延型の毒ですからの、効果が現れるのは遅いのですじゃ。食事をして時間が経つと力が抜け、視界はグルグル回って――、で、なんの話じゃったかの――。ん? あ? なんでしたかの、王子? そうそう、思い出した、手は震え、舌は痺れて――」
「もういい、じじい! さっきと同じことを言っているじゃないか! 毒の効果なんて聞いてない! 料理長! 本当にあの女の料理に毒を入れたのだな」
王子が窓から顔をのぞかせると、ちょうどそのとき、あのバリキャリの女が大きな丸いパンをちぎって、食べていた。
「ええ、そうです。ちょうどあの女性が食べているパンは、たしかに今朝、毒を入れたパンです」
「ならば、どうしてあの女は毒の入ったパンを平然と食べている?」
「おかしいですね……。確かに、自分は、あの丸いパンに毒を入れたのですが」
首をかしげる料理長に、宰相が尋ねた。
「パンを焼いているときに、毒が消えたのでしょうか?」
すると、横から薬師のじいさんが、
「わしの毒は熱を入れても消えず……、ええっとなんの話じゃったかの――、そうそう毒の効果じゃった」
「もういい、へぼじじい! お前の話は長いし、同じことを繰り返しているだけで邪魔だ! 向こうへ行っていろ! 料理長、毒を入れたパンはまだ残っているのだろう。今すぐ、ここへ持って来い。今から確認する!」
「どのように確かめるのですか?」
宰相が王子に聞いた。
「もちろん宰相、お前が食べるんだ」
「そ、そんな……」
そうして料理長が部屋から出ていくと、
「王子、ご勘弁ください」
宰相が泣きそうな顔で王子に懇願していた。
「見てみろ、宰相。あの女も、魔獣やメイドも普通に食べているではないか」
「ですが、本当にわたくしが?」
「万が一のときには、薬師もいる」
ソファに座っている薬師のじいさんに視線を向けるとポカンと口をあけて呆けた顔だった。
あのじじぃダメだな、万が一のときに全然役に立たねーや。
マユと同じことを思ったのか、宰相が王子の足元にすがりつく。
「王子、お願いします。どうして、わたくしなのでしょう。ほかにメイドもいるではありませんか。それに、聖女様なら……」
宰相がマユを見ると、マユが上目遣いで睨み返す
ふぜけんじゃねーぞ、このクソ宰相。
なんで私がたべなきゃいけねーんだよ!
マユの殺気を感じたのか、宰相は肩をすくめた。
「心配するな、ただの確認だ。いざとなったら、解毒剤もある」
「し、しかし……」
「往生際が悪いぞ、宰相!」
「は、はい」
そうしてカゴに入った大きな丸いパンが来た。
マユはパンに目を向ける。
ふーん、見た目は普通のパンじゃない。
カゴを受け取った王子が、マユの前に出した。
「マユ、お前も食べてみるか」
「ホホホ、王子さまったら、ご冗談を」
ぶっ殺されてぇのか、このクソ王子。
お前が食えよ。
「さあ、宰相、食べろ」
王子が宰相の前にカゴを持っていた。
「本当に……、でございますか?」
「当たり前だろ」
「では、少々いただきます」
パンに手を伸ばし、手でちぎった宰相は、目をつぶってパンの欠片を口に入れた。
もぐもぐもぐ――。
ごっくんと飲み込んだ。
「あっ! 普通においしいパンです」
晴れやかな笑顔を見せた。
「ほらみろ、なんともないだろ。失敗だ、薬師」
王子の声が聞こえないのか、薬師のじいさんは宙を見上げたまま呆けていた。
そこだけ時間が止まったように、じいさんは座ったまま、ソファから全く動きもしなかった。
王子が深いため息をつく。
「おい、宰相、屋敷の薬師を交代させろよ」
「そうでございますね。新しい薬師を連れてきますが、すぐには見つからないかと」
王子が困ったように腕を組む。
「そうだな、あの女をどうやってここから追い出すか……。やはりさっさと金を払って追い出すか、宰相」
「それが一番だと思います。はあ、しかし、さきほどはびっくりしましたよ。王子が突然、毒の入ったパンをわたくしに食べさせたのですから」
王子と宰相は笑っていた。
ちっ、なんだよ。
失敗かよ、役にも立たねぇ、奴らだな。
マユが苛立って爪を噛んでいた時だ、宰相の顔がみるみる青くなっていく。
「ぐ、ぐるしい……」
心臓を押さえて、宰相がパタンと床に倒れた。
「宰相、どうした! 大丈夫か!」
「毒じゃありませんの?」
マユの言葉に、王子がハッとした。
「おい、じじぃ、解毒剤は?」
慌てた王子がソファに座っているじじいの薬師をみた。
「はて? 解毒剤? なんの話じゃったかの。そうそう、わしが作る毒の作用は――」
とぼけた表情のじいさんに、王子は、
「役立たずのクソじじい、今すぐこの屋敷から出て行け――!」
と、顔を真っ赤にして怒鳴った。
マユは床で転がっている宰相を見下ろしていた。
目はグルグルまわっているし、手は震え、なにやらしゃべっている。
「お、お助けを、おおおお、うじじじじじ」
舌も痺れているみたいだ。
王子が急いで棚の中から透明の瓶を取り出し、苦しむ宰相に飲ませていた。
「宰相、しっかりしろ――! 万能薬だ」
「ど、どうされましたか、ハロルド王子」
「おい、外を見てみろ」
王子に言われて、宰相が窓から外に視線を向けたた。
「あれは……、魔獣? どういうことですか。今日は魔獣が街へ行くということで外出を許可しました。あのように楽し気にお庭で食事を楽しむことなど聞いておりません。予定変更になったのでしたら、まずわたくしに報告すべきで――」
「そんなことじゃねーよ、黒い服のメイドを見てみろ」
「ああ、はいはい。あの女性ですね。黒のワンピースを貸して欲しいと言われたもので、あのような恰好をしておりまして……」
「だから、そんな話じゃねーだろ! 今朝、あの女の食事に毒を盛ったと俺に言っただろう」
「ええ、たしかにそのように指示を出し、わたくしも毒が入った朝食も部屋に運び込むところまで確認しましたが」
「あれはなんだ? あの女、元気じゃねーか」
「どういうことでしょう……、不思議ですね」
言いながら宰相は首をかしげていた。
「もういい! 俺が確かめる!」
王子が黒服メイドたちに言う。
「今すぐここへ薬師と料理長を連れてこい」
そうして、腰を曲げて杖を突きながら、じいさんが部屋に入って来た。
「なんですかのぉ、王子様」
「薬師、お前はたしかに食事に毒を入れたのだな」
王子の言葉に、じいさんが耳に手をあてて聞き返す。
「ああ? なんですかのぉ」
「だ・か・ら、お前がつくった毒を、食事に入れたのか聞いている!」
王子の大きな声に、じいさんは大きく頷いた。
「少量でも熱に強く、食べたら真っ青な顔に――、はて、なんの話じゃったかのぉ」
「あの女の食事に入れたのか聞いているんだ!」
「ふぉ、ふぉ、ふぉ。王子が毒の種類を聞きたいとは、わしも嬉しいですの。まずは即効性の毒から説明しますと……、で、なんの話でしたかの、王子?」
王子が顔を赤くして、鼻息を荒くする。
「そんな詳しい毒の説明など、今はどうでもいい! あの女の食事に、毒を盛ったのかと聞いているのだ!」
王子の声が廊下まで聞こえていたようで、慌てて入って来たコック帽をかぶった男が帽子を取り、代わりに応えた。
「はい、たしかに薬師様からいただいた紫色の毒をパンに混ぜました」
それを聞いて驚いたのは宰相だった。
「なんと……、料理長! 紫色のパンに毒が?」
宰相がおろおろとして、自分の喉に手を置き、
「わたくし、先ほど厨房でこっそり、レーズンパンを食べたのですが」
「ロドリック様、そのパンでしたら大丈夫です。私が申しましたのは毒の色が紫色だったということでして、それにレーズンパンはもっと早く焼き上がっていましたから」
料理長が安心させるように言うと、宰相はホッとした表情をして胸に手を当て安堵する。
「よかった……」
「おい! 今はそんな話をしている場合ではないだろ! お前が厨房で盗み食いしたことなんて、どうでもいい! あの女の料理に毒を入れたのか聞いているのだ!」
王子が怒鳴る横で、じいさんがシャキリとした顔で勝手に話し出した。
「わしの作った毒は熱に反応すると色がなくなりますのじゃ。アレは遅延型の毒でして、少量でも毒の作用は落ちず、熱にも強いが効果が出るのに時間がかかりますわ。効き目が現れたときには真っ青な顔になり、徐々に効果がでますのじゃ。なぜなら即効性の毒でしたら、すぐに毒だと気付かれ」
話の途中だったが、またじいさんは、うつろな顔に戻って、のんびり口調になった。
「発作を起こすような遅延型の毒ですからの、効果が現れるのは遅いのですじゃ。食事をして時間が経つと力が抜け、視界はグルグル回って――、で、なんの話じゃったかの――。ん? あ? なんでしたかの、王子? そうそう、思い出した、手は震え、舌は痺れて――」
「もういい、じじい! さっきと同じことを言っているじゃないか! 毒の効果なんて聞いてない! 料理長! 本当にあの女の料理に毒を入れたのだな」
王子が窓から顔をのぞかせると、ちょうどそのとき、あのバリキャリの女が大きな丸いパンをちぎって、食べていた。
「ええ、そうです。ちょうどあの女性が食べているパンは、たしかに今朝、毒を入れたパンです」
「ならば、どうしてあの女は毒の入ったパンを平然と食べている?」
「おかしいですね……。確かに、自分は、あの丸いパンに毒を入れたのですが」
首をかしげる料理長に、宰相が尋ねた。
「パンを焼いているときに、毒が消えたのでしょうか?」
すると、横から薬師のじいさんが、
「わしの毒は熱を入れても消えず……、ええっとなんの話じゃったかの――、そうそう毒の効果じゃった」
「もういい、へぼじじい! お前の話は長いし、同じことを繰り返しているだけで邪魔だ! 向こうへ行っていろ! 料理長、毒を入れたパンはまだ残っているのだろう。今すぐ、ここへ持って来い。今から確認する!」
「どのように確かめるのですか?」
宰相が王子に聞いた。
「もちろん宰相、お前が食べるんだ」
「そ、そんな……」
そうして料理長が部屋から出ていくと、
「王子、ご勘弁ください」
宰相が泣きそうな顔で王子に懇願していた。
「見てみろ、宰相。あの女も、魔獣やメイドも普通に食べているではないか」
「ですが、本当にわたくしが?」
「万が一のときには、薬師もいる」
ソファに座っている薬師のじいさんに視線を向けるとポカンと口をあけて呆けた顔だった。
あのじじぃダメだな、万が一のときに全然役に立たねーや。
マユと同じことを思ったのか、宰相が王子の足元にすがりつく。
「王子、お願いします。どうして、わたくしなのでしょう。ほかにメイドもいるではありませんか。それに、聖女様なら……」
宰相がマユを見ると、マユが上目遣いで睨み返す
ふぜけんじゃねーぞ、このクソ宰相。
なんで私がたべなきゃいけねーんだよ!
マユの殺気を感じたのか、宰相は肩をすくめた。
「心配するな、ただの確認だ。いざとなったら、解毒剤もある」
「し、しかし……」
「往生際が悪いぞ、宰相!」
「は、はい」
そうしてカゴに入った大きな丸いパンが来た。
マユはパンに目を向ける。
ふーん、見た目は普通のパンじゃない。
カゴを受け取った王子が、マユの前に出した。
「マユ、お前も食べてみるか」
「ホホホ、王子さまったら、ご冗談を」
ぶっ殺されてぇのか、このクソ王子。
お前が食えよ。
「さあ、宰相、食べろ」
王子が宰相の前にカゴを持っていた。
「本当に……、でございますか?」
「当たり前だろ」
「では、少々いただきます」
パンに手を伸ばし、手でちぎった宰相は、目をつぶってパンの欠片を口に入れた。
もぐもぐもぐ――。
ごっくんと飲み込んだ。
「あっ! 普通においしいパンです」
晴れやかな笑顔を見せた。
「ほらみろ、なんともないだろ。失敗だ、薬師」
王子の声が聞こえないのか、薬師のじいさんは宙を見上げたまま呆けていた。
そこだけ時間が止まったように、じいさんは座ったまま、ソファから全く動きもしなかった。
王子が深いため息をつく。
「おい、宰相、屋敷の薬師を交代させろよ」
「そうでございますね。新しい薬師を連れてきますが、すぐには見つからないかと」
王子が困ったように腕を組む。
「そうだな、あの女をどうやってここから追い出すか……。やはりさっさと金を払って追い出すか、宰相」
「それが一番だと思います。はあ、しかし、さきほどはびっくりしましたよ。王子が突然、毒の入ったパンをわたくしに食べさせたのですから」
王子と宰相は笑っていた。
ちっ、なんだよ。
失敗かよ、役にも立たねぇ、奴らだな。
マユが苛立って爪を噛んでいた時だ、宰相の顔がみるみる青くなっていく。
「ぐ、ぐるしい……」
心臓を押さえて、宰相がパタンと床に倒れた。
「宰相、どうした! 大丈夫か!」
「毒じゃありませんの?」
マユの言葉に、王子がハッとした。
「おい、じじぃ、解毒剤は?」
慌てた王子がソファに座っているじじいの薬師をみた。
「はて? 解毒剤? なんの話じゃったかの。そうそう、わしが作る毒の作用は――」
とぼけた表情のじいさんに、王子は、
「役立たずのクソじじい、今すぐこの屋敷から出て行け――!」
と、顔を真っ赤にして怒鳴った。
マユは床で転がっている宰相を見下ろしていた。
目はグルグルまわっているし、手は震え、なにやらしゃべっている。
「お、お助けを、おおおお、うじじじじじ」
舌も痺れているみたいだ。
王子が急いで棚の中から透明の瓶を取り出し、苦しむ宰相に飲ませていた。
「宰相、しっかりしろ――! 万能薬だ」
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
異世界に召喚されたけど、従姉妹に嵌められて即森に捨てられました。
バナナマヨネーズ
恋愛
香澄静弥は、幼馴染で従姉妹の千歌子に嵌められて、異世界召喚されてすぐに魔の森に捨てられてしまった。しかし、静弥は森に捨てられたことを逆に人生をやり直すチャンスだと考え直した。誰も自分を知らない場所で気ままに生きると決めた静弥は、異世界召喚の際に与えられた力をフル活用して異世界生活を楽しみだした。そんなある日のことだ、魔の森に来訪者がやってきた。それから、静弥の異世界ライフはちょっとだけ騒がしくて、楽しいものへと変わっていくのだった。
全123話
※小説家になろう様にも掲載しています。
聖女召喚に巻き込まれた挙句、ハズレの方と蔑まれていた私が隣国の過保護な王子に溺愛されている件
バナナマヨネーズ
恋愛
聖女召喚に巻き込まれた志乃は、召喚に巻き込まれたハズレの方と言われ、酷い扱いを受けることになる。
そんな中、隣国の第三王子であるジークリンデが志乃を保護することに。
志乃を保護したジークリンデは、地面が泥濘んでいると言っては、志乃を抱き上げ、用意した食事が熱ければ火傷をしないようにと息を吹きかけて冷ましてくれるほど過保護だった。
そんな過保護すぎるジークリンデの行動に志乃は戸惑うばかり。
「私は子供じゃないからそんなことしなくてもいいから!」
「いや、シノはこんなに小さいじゃないか。だから、俺は君を命を懸けて守るから」
「お…重い……」
「ん?ああ、ごめんな。その荷物は俺が持とう」
「これくらい大丈夫だし、重いってそういうことじゃ……。はぁ……」
過保護にされたくない志乃と過保護にしたいジークリンデ。
二人は共に過ごすうちに知ることになる。その人がお互いの運命の人なのだと。
全31話
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
ハズレ嫁は最強の天才公爵様と再婚しました。
光子
恋愛
ーーー両親の愛情は、全て、可愛い妹の物だった。
昔から、私のモノは、妹が欲しがれば、全て妹のモノになった。お菓子も、玩具も、友人も、恋人も、何もかも。
逆らえば、頬を叩かれ、食事を取り上げられ、何日も部屋に閉じ込められる。
でも、私は不幸じゃなかった。
私には、幼馴染である、カインがいたから。同じ伯爵爵位を持つ、私の大好きな幼馴染、《カイン=マルクス》。彼だけは、いつも私の傍にいてくれた。
彼からのプロポーズを受けた時は、本当に嬉しかった。私を、あの家から救い出してくれたと思った。
私は貴方と結婚出来て、本当に幸せだったーーー
例え、私に子供が出来ず、義母からハズレ嫁と罵られようとも、義父から、マルクス伯爵家の事業全般を丸投げされようとも、私は、貴方さえいてくれれば、それで幸せだったのにーーー。
「《ルエル》お姉様、ごめんなさぁい。私、カイン様との子供を授かったんです」
「すまない、ルエル。君の事は愛しているんだ……でも、僕はマルクス伯爵家の跡取りとして、どうしても世継ぎが必要なんだ!だから、君と離婚し、僕の子供を宿してくれた《エレノア》と、再婚する!」
夫と妹から告げられたのは、地獄に叩き落とされるような、残酷な言葉だった。
カインも結局、私を裏切るのね。
エレノアは、結局、私から全てを奪うのね。
それなら、もういいわ。全部、要らない。
絶対に許さないわ。
私が味わった苦しみを、悲しみを、怒りを、全部返さないと気がすまないーー!
覚悟していてね?
私は、絶対に貴方達を許さないから。
「私、貴方と離婚出来て、幸せよ。
私、あんな男の子供を産まなくて、幸せよ。
ざまぁみろ」
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。