王宮侍女は穴に落ちる

斑猫

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アニエス、元婚約者と再会する

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ワイバ―ンの毒の解毒薬。
私には心当たりがあった。けれど、王都で
手に入るのだろうか?

とにかく時間との戦いだ。

「マクドネル卿、王都で薬草を扱う商会は
どれくらいありますか?
探したい薬草があるのです」

「ああ、市中の事は第三の方が詳しい。
よし、引っ張り込みましょう。
伝令鳥を飛ばします」

青い伝令鳥が空に消える。
程なく部下を連れた第三騎士団長、義兄の
マルクがやって来た。
いつ見てもオ―ウェン様似の人の善さそうな
お顔だ。実際、善い人だけど。
まさか団長自ら来てくれるとは思わなかっ
た。ワイバーンの件で忙しいだろうに。
ありがとうマルク義兄様。


「アニエス!薬草探しと聞いた。
カルヴァン団長のためか?」

「ええ、辺境で使われる赤草という薬草
なんですけど……王都にあるかどうか。
わからなくて」

「その赤草とやらの詳しい特徴を教えて
くれ。手分けして探そう」

「赤草だけでなく、あと数種類の薬草が
必要です。お願いします!」


第三騎士団の騎士達が、しらみ潰しに王都
中の商会を当たったが赤草は見つからない。
もうじき夕刻だ。日が傾いてきた。

駄目、なのかな?
なんでないの。他にあれを置いていそうな
所はない?
必死で自分の記憶をたどる。

『王都の古本屋に赤草があったぜ。置いて
置くと本を食う虫が嫌がるらしいよ。
虫避けによりによって赤草とか笑えるよな』

……そう言っていたのは生家の三番目の兄。
セドリック兄さん。
本が好きでよく古書店巡りをしていたな。
どうしているかな……。
あれ、本当の話かな?でも、
──ひょっとしたら、古書を扱う商会に
赤草があるかもしれない。

「マクドネル卿、古書を扱う商会を調べて
みたいのですが」

「古書ですか?……分かりました。他の奴ら
にも伝令します」

よかった。訝しげだけど、何も聞かれない。
不確かな情報で申し訳ない。
でも、最後まで足掻きたい。
私も第三騎士団の人に教えてもらった古書店
へと急いで向かった。

三軒空振り。足が痛い。豆が潰れたようだ。
足に痛みを感じながら五軒、六軒と廻り、
七軒目で思わぬ人と再会する。

目抜通りから少し外れた路地にある古書店。
ズラリと並んだ書架。
本の種類が多い。
古書店というわりに内装は新しい。
女性客にも喜ばれそうな
ちょっとオシャレな本屋さん。

カウンターに座る店員が古い装丁の本を
読んでいる。
私達に気がつき、本を閉じて顔を上げた。


「アニエス?」

「……ロベルト様?」


婚約破棄され、二年ぶりに会う
元婚約者のロベルト様だった。

「アニエス嬢?……こちらは、どういった
お知り合いで?」

あ、マクドネル卿が警戒してる。
そりゃ、怪しいよね。
こんなキラキラな王子様みたいな人が
古書店の店員していたら。

豪奢な金の髪をサラサラ肩に流し、
ちょっと愁いのあるアメジストの瞳。
色の白さを引き立てる薔薇色の頰。
細身で少し小柄だけれど絵本に出てくる
王子様そのものだ。

白馬に乗って登場しそう。実際は古書店の
カウンターから登場したけど。

「私の元婚約者です。すみません、少し話し
をしてもいいですか?マクドネル卿」

「えっ!それマズいでしょ。確実に明日、
私が川に浮きます。薬草の話は私が尋ねま
すから、下がって下さいアニエス嬢!」

もう、殺されるだの、川に浮くだの一人で
物騒な事を騒ぐ人だなぁ。
面倒臭い。
でも一日私にずっと付いていてくれて、
とても気を使ってくれているのは分かる。
わがままかな?
でも、少しでいいから話したいな。
侯爵家の嫡男がなんでこんな所で
店員してるの?

うう、話したい。話したい。駄目かなぁ?
チロリと小首を傾げマクドネル卿を見る。

「うっ……その、顔はズルい。なんですか
そのおねだり顔は。ああもう分かりました。
いいですよ、私が死にます。
話してもいいですが、それ以上近づかないで
下さい。このまま私も同席しますよ」

やったー!ありがとうマクドネル卿!!
でも、なんで死ぬの?解せない。

「元気そうだねアニエス。良かった」

「ロベルト様もお元気そうです」

うん。すごく元気そう。以前はすごく
ピリピリしていた。いつも何か緊張した
感じだった。今は穏やかな表情。
頬も少しふっくらしたのね。

「ああ、長年のストレスから解放された
からね。今はのんびりしているよ」

「長年のストレスですか?」

「ドルツ侯爵家だよ。取り潰しになった。
お蔭で自由を手に入れた。今では楽しい
平民暮しさ」

「えっ!取り潰しって、ええ?!」

「その様子だと何も聞いてないようだね。
君の前の養家、パリス伯爵家も潰れたよ」

「ええ?!」

「懐かしいなぁ、君のその驚いた顔。
そういうところは変わらないねアニエス」

「取り潰しって一体どうして……」

「うちは帝国の手先として国内の情報を
渡していたから国家叛逆罪で火刑になった。
伯爵家は、違法薬物を流通させたり、
人身売買に手を染めたりが色々バレて逮捕。
もうすでに、処刑されたよ」

頭が追い付かない。あの人達、処刑せれた
んだ。嘘でしょう?
あっ!従姉妹のシェリルは?
ロベルト様と婚約したはず。彼女は?

「ロベルト様、シェリルは?シェリルは
どうしました?」

大人しいシェリルは両親達に、何も言え
なかったが、いつも私の事を気にかけ、
なんとか庇おうとしてくれていた事を
知っている。彼女はどうなったの?

「ああ、ちゃんと結婚したよ。先月子供
が生まれたんだ。彼女も今は平民さ。
今は産後の肥立ちが悪くてね……。
シェリルの友達のキャロルを覚えている?
今は子爵夫人なんだけど彼女を子供と
一緒に預かってくれているんだよ」

「お子様が……。おめでとうございます。
でも、産後の肥立ちが悪いって、大丈夫
なんですか?」

「小柄な女性だからね。出産でかなり無理
をしたみたいなんだ。
ここだと手厚く看護できなくて。
キャロルが手を差しのべてくれて助かった。
きちんと養生すれば問題ないと医者からは
言われているんだ」

「そうですか。良かった」

キャロルさんの事は覚えている。
シェリルと確かに仲が良かった。
子爵夫人ということは婚約者の方と
そのまま、結婚したんだろうな。
とても優しそうな人だったよね。
あの人達なら、シェリルをきちんと
労ってくれるだろう。良かった。

「その様子だと何も知らされていない
みたいだね。
ひょっとしたら、君の実家が処罰されたの
も知らないんじゃない?」

「え!うちですか?なんで!!」

「……やっぱり知らなかったか」

「しょ、処罰って、なんで?うちの家族は
どうなったんですか!!」

思わずロベルト様に、にじり寄る。

「アニエス嬢、下がって下さい。その辺の
事情はオーウェン様に尋ねた方がきっと
早いし、正確ですよ」

マクドネル卿が私とロベルト様の間に
割り込む。え?オーウェン様に尋ねろって
言った?

「大丈夫だよ。そんなひどい処罰じゃない
から心配はいらないよ。ただ高魔力持ちの
女の子の隠匿が問題になったんだ。
アニエス、魔力検査を受けてないでしょう?
それ、かなり問題なんだよ」

「え?私の事で処罰されたんですか」

なんかびっくりする事だらけだ。
ずっと手紙の返事がないから怖くなって
もう、手紙は書いていなかった。
そんな事になっていたなんて。

あまりのショックにクラクラする。
そんな私を見たロベルト様は申し訳なさ
そうに眉を八の字にする。
王子様系の美男の困り顔。キラキラです。

そういえば、私の初恋はこの人でした。
キラキラした優しい王子様のロベルト様。

ギラギラしたグレン様が強烈過ぎて頭の
片隅にさえ、もうこの人の存在は私の中
にはないという事に気づいた。

「僕は、アニエスに謝らなくてはいけない
事があるんだ。君が実家へ送った手紙は
届いていないよ。もちろん、実家からの
手紙も侯爵家で握り潰されていたんだ」

「え!どういう事ですか」

手紙が届いてない?実家からの手紙も
握り潰された?なんでまた、そんな事を。

「うちが帝国と通じていたと言ったよね。
僕とアニエスの婚約はカモフラージュ。
実際は君を帝国に売るつもりだったんだ。
実家とやり取りして気づかれたくなかった
んだろうね。せっかく、婚約という形で実家
から引き離したのだから」

「帝国に売るって?私をですか?
売れます?私。誰が買うというのです」

「隷属の腕輪を嵌められていたでしょう?
本当ならアニエスは意思を持たない高魔力
持ちの人形として出荷されるはずだった。
でも何故か君の意思は封じる事が
できなくて、何度か腕輪をより強力な物に
交換したらしい。
無駄だったみたいだけど」

「え?あの腕輪って魔力封じの腕輪じゃな
かったんですか?隷属の腕輪って?」

「奴隷の腕輪だよ。君の出荷予定先からは
高度の淑女教育を施すように金を積まれた
ようだから、帝国の身分と魔力の高い者が
絡んでいると思う。嫁にするか妾にするか
高位貴族への献上品だよ。
そうこうしている内に君が大きくなった」

「……自分より背の高い女は嫌だと婚約破棄
されましたよね」

つい、恨みがましい口調になる。

「ごめん。あれは婚約破棄の適当な
理由だから!気にしてるよね。ごめん。
でも、大きくなったの意味が違う。
……あの時、危なかったんだ。
父が媚薬を用意してた。
商品なのに手を付けるつもりだったんだ。
アニエス、父に狙われてたの気付いてない
でしょう?
あの日、婚約破棄して伯爵家に戻せば
逃がせると思ったんだ」

背中に嫌な悪寒が走る。
気持ち悪い。
出荷だの、奴隷の腕輪だの、嫁だの、妾に
献上品?何それ?
何より侯爵に狙われてたって何?
媚薬って……気持ち悪い。

「伯爵家には前々からシェリルと婚約
したいからアニエスと婚約破棄したい。
早く除籍して放逐しろと唆していたから
予想通り、すぐに除籍して君を追い出し
てくれたよ。
あとは君をオーウェン様に保護して
もらった訳だ」

「オーウェン様?」

「僕とシェリルが連座での処罰を逃れたのは
僕が帝国と侯爵家の情報をオーウェン様に
流していたからだよ。
その功績で逃げられたようなものさ。
大体の事情は分かったかな?」

そう言うとロベルト様は私に頭を
深く下げた。

「長い間、苦しめてすまなかった。
ドルツ侯爵家の者として、謝罪します。
本当に申し訳ありませんでした」

頭が追い付かない。
こんな事している場合じゃないのに。
体がふらふらする。

「アニエス嬢、大丈夫ですか?」

マクドネル卿が支えてくれる。
なんで、この腕がグレン様のものじゃない
のだろう。──グレン様に会いたい。
グレン様の金の瞳を思い出す。

少し気分が浮上した。

駄目だ。しっかりしなきゃ。
今は、赤草を手に入れなければ。
私は自分の頬を両手でピシャリと叩いた。

「ロベルト様こちらに赤草はありませんか」

「赤草って虫避けの?この店の前の店主から
よく効くと教えてもらって、君の実家から
仕入れているけど?」

「え?うちからですか。……そうですか。
少し分けて頂きたいのですが」

「あんな物で良ければいくらでもどうぞ」

ロベルト様に赤草をもらう。
匂いを嗅ぐ。間違いない赤草だ。

「台所を少し御借りしても?」

「ああ、構わないが……あっちだよ」

ロベルト様に台所を借り、赤草と他の
薬草を煎じる。煎じた物を魔力で凍らせる。
そしてまた加熱。それを繰り返すと
だんだん赤色から色が抜けて透明になる。
完全に透明になったら完成だ。
凍結させる温度にコツがある。
色が完全に抜けないと毒が残る。

「できた。できました。マクドネル卿。
すぐに戻りましょう!」

できた薬湯を薬瓶に入れて店を出た。
見送りに来たロベルト様に声をかける。

「赤草をありがとうございます。お元気で。
シェリルをよろしくお願いします」

「アニエスも元気でね」


挨拶を交わしたところでマルク義兄様が
馬で走ってくる。

「乗れアニエス、急ぐぞ!」

馬上に引き上げられる。マクドネル卿を
振り返ると声をかけられる

「私は王宮に一旦戻ります。マルクと一緒に
行って下さい」

今日一日、一緒にいてくれたマクドネル卿と
ここで別れる。

「マクドネル卿、ありがとうございました」

「いいえ。さ、早くお戻り下さい。
カルヴァン団長をよろしくお願いします」

マクドネル卿はニッコリ笑ってチャコール
グレーの前髪をかきあげた。

「飛ばすぞ!掴まれアニエス」

馬に身体強化を、かけてますね。
爆走です。
長く話し込んでしまった。
カルヴァン団長は大丈夫だろうか。
もし、亡くなっていたらどうしよう。

カルヴァン侯爵邸についた。
マルク義兄様はそのまま、王宮に戻った。
家令さんの案内でカルヴァン団長の部屋
に戻ってきた。

──良かった。まだ間に合いそうだ。



一夜明け。薬湯は効いた。

カルヴァン団長は一命を取り留めた。













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