127 / 135
アニエス、ビビる
しおりを挟む
ん……気持ち悪い。
吐きそう。目を閉じているのにぐるぐる目が
回っている気がする。
だるくて体が動かない。
私は冷たくて固い地面に横たわっている。
グレン様はどこ?
グレン様の気配がない。
起き上がって状況を確認したいけれど今、
起き上がったら絶対に吐く。
唾液がやたら出る。
飲み込むとそれだけで吐きそう。
「キハダ様じゃない?どういう事だ」
「失敗か?この雌は誰だ?」
「何でキハダ様じゃないんだ?」
「アカネ!ちゃんとキハダ様の巣穴の寝所
に道を繋げたんだろうな?!」
「ちゃんと繋げたよ!寝所に横になったら
発動するようにしてたんだ!キハダ様は
お一人で巣穴に籠っているから……なんで
別の奴が巣穴にいるんだよ……」
──なんか揉めてる?
どうやら私はキハダと間違えられて拉致
されたらしい。
複数の人の声が飛び交う。
グレン様に抱かれてキハダの巣穴に向かっ
たところで意識が途絶えているから推測で
しかないけれど。
グレン様、心配しているだろうな。
金竜がグレン様がキレそうだと言っていた。
ひょっとして私が拉致されてキレそうなの
かもしれない。
「おい、この雌……具合が悪そうだぞ?」
「本当だ顔色が悪い。大丈夫かな?
どこかで休ませた方がいいか。おい起きろ。
あんた大丈夫か?」
心配そうに声をかけられる。
なんか悪い人達ではなさそう。
私は目を開けた。
「お、気がついたぞ?あんた大丈夫か?
悪いな……人違いでこんな所に連れて来て
しまって。起きられるか?」
赤い髪の美男が心配そうに私を覗きこんで
私を抱き起こしてくれる。
私を抱き起こしてくれた赤い髪の美男の他に
四人の男が私のすぐ側に立っている。
少し色味の違う赤い髪の男が一人、
青い髪と藍色の髪の男が一人ずつ。
白い髪の男が一人。
みんな美形。瞳は金色。竜だよね?
みんな戸惑いながらも心配そうに私を見る。
ここどこよ?
やっぱり洞窟みたいだけれど目の前には
さらに横穴があって鉄格子が見える。
鉄格子の向こうには沢山の人がうずくまって
いる。壁に寄りかかってぐったりしている
人や地面に横たわっている人も……。
若い女性が多いような気がする。
──牢屋?
人が沢山いるのに静かだ。皆、怯えている。
誰も話さないし息を潜めるように物音一つ
しない。
やだな。牢屋の前で寝ていたの私。
「この人達は?」
「奴隷だ……長老達が密かに人を拐ってきて
奴隷にしているんだ。キハダ様に何とかして
もらいたくてキハダ様の巣穴に強引に道を
繋げたんだけど……悪い。手違いであんたを
巻き込んでしまった」
赤い髪の美男が私に謝る。
……はあ?
あの馬鹿長老達、人を拐って奴隷にしてる?
そういえばコガネを人の奴隷に竜殺しの剣で
刺させたとリョクが言っていたっけ。
何してんのよ……長老達は。
「それで?あなた達はこの人達を助けたい
のですか?」
「ああ、こんな事は間違っている。
ただ、俺達には力がない。だからキハダ様
に助けてもらいたかったんだ」
「キハダの巣穴に『穴』を繋げられるぐらい
ならあなた達だけでも何とかなるのでは?」
「『穴』?」
「あ~道っていうんでしたっけ?」
「あ~道か。それがそうでもなくてな。
この牢獄の結界が強くて歯がたたない。
キハダ様の巣穴に道を繋げる方が簡単
だったんだ」
成る程……で、間違えて私を引きずり
込んだ訳ね。
結界か……う~ん。私に壊せるかな?
ただ、今の私は竜石の浄化で魔力をごっそり
持っていかれているから無理かも。
「仕方がない。キハダ様と会えなかった
んだ。今日は諦めよう」
私が考えこんでいると青い髪の男が私を
抱き起こしてくれている赤い髪の美男に声を
かける。
「でも……かなり弱っている人もいるし、
何よりこれ以上若い女性が無体を強いられる
のは見ていられない」
「は?若い女性が無体を強いられる?
それはどういう事でしょう?」
今、何か聞き逃せない事を言った?
「ほら、この里は男だらけだから……さ?」
私が女性なので言いにくそうに赤い髪の美男
はボソボソと言う。
「それは番とか関係なくただ女性を弄んで
いるという事ですか?拐ってきて閉じ込めた
うえにそんな事を?」
「……あ、うん。そう」
ここにいる五人の男達は恥ずかしそうに
俯く。恥ずべき所業だという事が分かって
いるのね。
何て事してんのよ!
頭にきた!!
要するに性奴隷……。
金竜!駄目だ。腐ってるわよあなたが守り
たかった竜達は!
腹が立ったら気分が悪いのがどこかに
飛んでいった。
まだふらつくけれど何とか立ち上がる。
「お、おい。大丈夫か?ふらついているぞ」
赤い髪の美男が慌ててふらついた私を
支えてくれる。
この人はまともだよね。
普通に親切だ。
竜の中にも良い奴と悪い奴がいる。
当たり前だけれど。
「平気です。私はアニエス。あなた達は?」
「俺はアカネ。そっちの赤い髪の奴は
コキヒ。青い髪の奴がアサギ。それで白い
のがハクジだ」
赤い髪の美男ことアカネが皆の名前を教え
てくれる。
「こんな所にこの人達を一時でも置いて
おけない……私、結界を壊してみます」
「え?!壊すってあんたが?無理だろ。
やめとけよ。下手に魔力を流すと反発して
自分に跳ね返ってくるぞ」
アカネが私を止めるけれど絶対にやめない。
「いやちょっと待て。アニエス……さん?」
「はい?」
ハクジが私の名前を呼ぶ。
何よ?
「……南大陸にいる金竜様の名前がアニエス
じゃなかった?」
「え?!まさか!」
あれ?アカネ達はリョク達と私達の騒動を
知らない?キハダの巣穴に私達がいる事も
知らなかったし。
「は~い。竜化できない出来損ないの
金竜。アニエス・ザルツコードです」
「ええっ!本当に金竜様?!」
「えっ!すみません。俺達なんて無礼な事
をしてしまったんだろう。金竜様を間違え
て拐うなんて……」
真っ青な顔で狼狽える五人。
いや、あなた達は別に無礼じゃないから。
無礼なのはリョク達だからね!
「私は竜化しないし人のつもりだから変に
敬わなくてもいいですよ」
「いや、いやそんな訳にはいきませんよ!」
アカネが敬語になっている。
別にいいのに。
「確かに金竜様なら牢獄の結界を壊せる
かもしれない。でも金竜様……具合が
悪そうですけれど大丈夫ですか?」
「あ~その金竜様って呼び方やめて下さい。
竜石を浄化したので魔力が底をついている
けれど、放っておけないでしょう?」
「え?!竜石を浄化したんですか?
あんな負のエネルギーの塊を……いくら
金竜……あ~アニエス様でも無茶です。
そのうえ、牢獄の結界を壊そうなんて
駄目です。もう少し体調と魔力が回復して
からにしましょう?」
アカネが必死で私を止める。
「駄目そうなら途中でやめます。とりあえず
挑戦するだけ挑戦してみます!」
私はアカネを押しきり前に出る。
牢獄の結界を壊そうと魔力を込めようと
したところでバリバリ、バリンバリンと
大きな音をたてて、牢獄の結界どころか
この洞窟にある複数の『穴』が壊れて
消えていく。
圧倒的な金色の魔力が流れ込んでくる。
あ、グレン様だ。
「結界が!牢獄の結界が壊れた!」
「いや、道も壊れたぞ!これ一体どうなって
いるんだ?!」
「なんだこれ!凄い魔力だ。金竜様の魔力?
……でも、アニエス様のじゃない?」
「え?!どうなっているんだ!」
アカネ達がパニックになる。
あ~うん。
来た、来た。
私の足元に新しい『穴』が出現する。
その『穴』からにょきりと手が出てくる。
左手に私とお揃いの指輪。
掌に金竜の刻印が見える。
『穴』からとても不機嫌なグレン様が
這い上がってくる。
うわ、うわ、うわっ!
目茶苦茶怒ってるぅ~~!!
──魔王降臨。
「え?この魔力……金竜様?」
「金竜様が二人?!」
「え?!金竜様がお怒り?」
アカネ達がグレン様を見て固まる。
あ~うん。怖いわ。そりゃ固まるわ。
グ、グレン様……お顔が怖いです。
「アニエス……呼べと言ったはずだぞ」
地を這うような低い声。
はい。すみません。呼びませんでしたね。
「お前、何かまた一人で無茶な事をしようと
していたな?」
「あはは……あは。す、すみません」
グレン様お見通しですね。ううっ!
笑って誤魔化そうとしたらさらにお顔が
厳しくなりました。
ひいぃぃ!
グ、グレン様、どうどう。
これ、どう宥めたらいいの~~!
絶対零度な魔王様にビビりまくる私でした。
吐きそう。目を閉じているのにぐるぐる目が
回っている気がする。
だるくて体が動かない。
私は冷たくて固い地面に横たわっている。
グレン様はどこ?
グレン様の気配がない。
起き上がって状況を確認したいけれど今、
起き上がったら絶対に吐く。
唾液がやたら出る。
飲み込むとそれだけで吐きそう。
「キハダ様じゃない?どういう事だ」
「失敗か?この雌は誰だ?」
「何でキハダ様じゃないんだ?」
「アカネ!ちゃんとキハダ様の巣穴の寝所
に道を繋げたんだろうな?!」
「ちゃんと繋げたよ!寝所に横になったら
発動するようにしてたんだ!キハダ様は
お一人で巣穴に籠っているから……なんで
別の奴が巣穴にいるんだよ……」
──なんか揉めてる?
どうやら私はキハダと間違えられて拉致
されたらしい。
複数の人の声が飛び交う。
グレン様に抱かれてキハダの巣穴に向かっ
たところで意識が途絶えているから推測で
しかないけれど。
グレン様、心配しているだろうな。
金竜がグレン様がキレそうだと言っていた。
ひょっとして私が拉致されてキレそうなの
かもしれない。
「おい、この雌……具合が悪そうだぞ?」
「本当だ顔色が悪い。大丈夫かな?
どこかで休ませた方がいいか。おい起きろ。
あんた大丈夫か?」
心配そうに声をかけられる。
なんか悪い人達ではなさそう。
私は目を開けた。
「お、気がついたぞ?あんた大丈夫か?
悪いな……人違いでこんな所に連れて来て
しまって。起きられるか?」
赤い髪の美男が心配そうに私を覗きこんで
私を抱き起こしてくれる。
私を抱き起こしてくれた赤い髪の美男の他に
四人の男が私のすぐ側に立っている。
少し色味の違う赤い髪の男が一人、
青い髪と藍色の髪の男が一人ずつ。
白い髪の男が一人。
みんな美形。瞳は金色。竜だよね?
みんな戸惑いながらも心配そうに私を見る。
ここどこよ?
やっぱり洞窟みたいだけれど目の前には
さらに横穴があって鉄格子が見える。
鉄格子の向こうには沢山の人がうずくまって
いる。壁に寄りかかってぐったりしている
人や地面に横たわっている人も……。
若い女性が多いような気がする。
──牢屋?
人が沢山いるのに静かだ。皆、怯えている。
誰も話さないし息を潜めるように物音一つ
しない。
やだな。牢屋の前で寝ていたの私。
「この人達は?」
「奴隷だ……長老達が密かに人を拐ってきて
奴隷にしているんだ。キハダ様に何とかして
もらいたくてキハダ様の巣穴に強引に道を
繋げたんだけど……悪い。手違いであんたを
巻き込んでしまった」
赤い髪の美男が私に謝る。
……はあ?
あの馬鹿長老達、人を拐って奴隷にしてる?
そういえばコガネを人の奴隷に竜殺しの剣で
刺させたとリョクが言っていたっけ。
何してんのよ……長老達は。
「それで?あなた達はこの人達を助けたい
のですか?」
「ああ、こんな事は間違っている。
ただ、俺達には力がない。だからキハダ様
に助けてもらいたかったんだ」
「キハダの巣穴に『穴』を繋げられるぐらい
ならあなた達だけでも何とかなるのでは?」
「『穴』?」
「あ~道っていうんでしたっけ?」
「あ~道か。それがそうでもなくてな。
この牢獄の結界が強くて歯がたたない。
キハダ様の巣穴に道を繋げる方が簡単
だったんだ」
成る程……で、間違えて私を引きずり
込んだ訳ね。
結界か……う~ん。私に壊せるかな?
ただ、今の私は竜石の浄化で魔力をごっそり
持っていかれているから無理かも。
「仕方がない。キハダ様と会えなかった
んだ。今日は諦めよう」
私が考えこんでいると青い髪の男が私を
抱き起こしてくれている赤い髪の美男に声を
かける。
「でも……かなり弱っている人もいるし、
何よりこれ以上若い女性が無体を強いられる
のは見ていられない」
「は?若い女性が無体を強いられる?
それはどういう事でしょう?」
今、何か聞き逃せない事を言った?
「ほら、この里は男だらけだから……さ?」
私が女性なので言いにくそうに赤い髪の美男
はボソボソと言う。
「それは番とか関係なくただ女性を弄んで
いるという事ですか?拐ってきて閉じ込めた
うえにそんな事を?」
「……あ、うん。そう」
ここにいる五人の男達は恥ずかしそうに
俯く。恥ずべき所業だという事が分かって
いるのね。
何て事してんのよ!
頭にきた!!
要するに性奴隷……。
金竜!駄目だ。腐ってるわよあなたが守り
たかった竜達は!
腹が立ったら気分が悪いのがどこかに
飛んでいった。
まだふらつくけれど何とか立ち上がる。
「お、おい。大丈夫か?ふらついているぞ」
赤い髪の美男が慌ててふらついた私を
支えてくれる。
この人はまともだよね。
普通に親切だ。
竜の中にも良い奴と悪い奴がいる。
当たり前だけれど。
「平気です。私はアニエス。あなた達は?」
「俺はアカネ。そっちの赤い髪の奴は
コキヒ。青い髪の奴がアサギ。それで白い
のがハクジだ」
赤い髪の美男ことアカネが皆の名前を教え
てくれる。
「こんな所にこの人達を一時でも置いて
おけない……私、結界を壊してみます」
「え?!壊すってあんたが?無理だろ。
やめとけよ。下手に魔力を流すと反発して
自分に跳ね返ってくるぞ」
アカネが私を止めるけれど絶対にやめない。
「いやちょっと待て。アニエス……さん?」
「はい?」
ハクジが私の名前を呼ぶ。
何よ?
「……南大陸にいる金竜様の名前がアニエス
じゃなかった?」
「え?!まさか!」
あれ?アカネ達はリョク達と私達の騒動を
知らない?キハダの巣穴に私達がいる事も
知らなかったし。
「は~い。竜化できない出来損ないの
金竜。アニエス・ザルツコードです」
「ええっ!本当に金竜様?!」
「えっ!すみません。俺達なんて無礼な事
をしてしまったんだろう。金竜様を間違え
て拐うなんて……」
真っ青な顔で狼狽える五人。
いや、あなた達は別に無礼じゃないから。
無礼なのはリョク達だからね!
「私は竜化しないし人のつもりだから変に
敬わなくてもいいですよ」
「いや、いやそんな訳にはいきませんよ!」
アカネが敬語になっている。
別にいいのに。
「確かに金竜様なら牢獄の結界を壊せる
かもしれない。でも金竜様……具合が
悪そうですけれど大丈夫ですか?」
「あ~その金竜様って呼び方やめて下さい。
竜石を浄化したので魔力が底をついている
けれど、放っておけないでしょう?」
「え?!竜石を浄化したんですか?
あんな負のエネルギーの塊を……いくら
金竜……あ~アニエス様でも無茶です。
そのうえ、牢獄の結界を壊そうなんて
駄目です。もう少し体調と魔力が回復して
からにしましょう?」
アカネが必死で私を止める。
「駄目そうなら途中でやめます。とりあえず
挑戦するだけ挑戦してみます!」
私はアカネを押しきり前に出る。
牢獄の結界を壊そうと魔力を込めようと
したところでバリバリ、バリンバリンと
大きな音をたてて、牢獄の結界どころか
この洞窟にある複数の『穴』が壊れて
消えていく。
圧倒的な金色の魔力が流れ込んでくる。
あ、グレン様だ。
「結界が!牢獄の結界が壊れた!」
「いや、道も壊れたぞ!これ一体どうなって
いるんだ?!」
「なんだこれ!凄い魔力だ。金竜様の魔力?
……でも、アニエス様のじゃない?」
「え?!どうなっているんだ!」
アカネ達がパニックになる。
あ~うん。
来た、来た。
私の足元に新しい『穴』が出現する。
その『穴』からにょきりと手が出てくる。
左手に私とお揃いの指輪。
掌に金竜の刻印が見える。
『穴』からとても不機嫌なグレン様が
這い上がってくる。
うわ、うわ、うわっ!
目茶苦茶怒ってるぅ~~!!
──魔王降臨。
「え?この魔力……金竜様?」
「金竜様が二人?!」
「え?!金竜様がお怒り?」
アカネ達がグレン様を見て固まる。
あ~うん。怖いわ。そりゃ固まるわ。
グ、グレン様……お顔が怖いです。
「アニエス……呼べと言ったはずだぞ」
地を這うような低い声。
はい。すみません。呼びませんでしたね。
「お前、何かまた一人で無茶な事をしようと
していたな?」
「あはは……あは。す、すみません」
グレン様お見通しですね。ううっ!
笑って誤魔化そうとしたらさらにお顔が
厳しくなりました。
ひいぃぃ!
グ、グレン様、どうどう。
これ、どう宥めたらいいの~~!
絶対零度な魔王様にビビりまくる私でした。
36
あなたにおすすめの小説
カナリアというよりは鶸(ひわ)ですが? 蛇令息とカナリア(仮)令嬢
しろねこ。
恋愛
キャネリエ家にはカナリアと呼ばれる令嬢がいる。
その歌声は癒しと繁栄をもたらすと言われ、貴族だけではなく、王族や他国からの貴賓にも重宝されていた。
そんなカナリア令嬢と間違えられて(?)求婚されたフィリオーネは、全力で自分はカナリア令嬢ではないと否定する。
「カナリア令嬢は従妹のククルの事です。私は只の居候です」
両親を亡くし、キャネリエ家の離れに住んでいたフィリオーネは突然のプロポーズに戸惑った。
自分はカナリアのようにきれいに歌えないし、体も弱い引きこもり。どちらかというと鶸のような存在だ。
「間違えてなどいない。あなたこそカナリアだ」
フィリオーネに求婚しに来たのは王子の側近として名高い男性で、通称蛇令息。
蛇のようにしつこく、そして心が冷たいと噂されている彼は、フィリオーネをカナリア令嬢と呼び、執拗に口説きに来る。
自分はそんな器ではないし、見知らぬ男性の求婚に困惑するばかり。
(そもそも初めて会ったのに何故?)
けれど蛇令息はフィリオーネの事を知っているようで……?
ハピエン・ご都合主義・両片思いが大好きです。
お読みいただけると嬉しいです(/ω\)!
カクヨムさん、小説家になろうさんでも投稿しています。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
番は君なんだと言われ王宮で溺愛されています
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私ミーシャ・ラクリマ男爵令嬢は、家の借金の為コッソリと王宮でメイドとして働いています。基本は王宮内のお掃除ですが、人手が必要な時には色々な所へ行きお手伝いします。そんな中私を番だと言う人が現れた。えっ、あなたって!?
貧乏令嬢が番と幸せになるまでのすれ違いを書いていきます。
愛の花第2弾です。前の話を読んでいなくても、単体のお話として読んで頂けます。
枯渇聖女は婚約破棄され結婚絶対無理ランキング1位の辺境伯に言い寄られる
はなまる
恋愛
らすじ
フレイシアは10歳の頃母と一緒に魔物に遭遇。その時母はかなりの傷を負い亡くなりショックで喋れなくなtったがその時月の精霊の加護を受けて微力ながらも魔法が使えるようになった。
このニルス国では魔力を持っている人間はほとんどいなくて魔物討伐でけがを負った第二王子のジェリク殿下の怪我をほんの少し治せた事からジェリク殿下から聖女として王都に来るように誘われる。
フレイシアは戸惑いながらも淡い恋心を抱きジェリク殿下の申し出を受ける。
そして王都の聖教会で聖女として働くことになりジェリク殿下からも頼られ婚約者にもなってこの6年フレイシアはジェリク殿下の期待に応えようと必死だった。
だが、最近になってジェリクは治癒魔法が使えるカトリーナ公爵令嬢に気持ちを移してしまう。
その前からジェリク殿下の態度に不信感を抱いていたフレイシアは魔力をだんだん失くしていて、ついにジェリクから枯渇聖女と言われ婚約を破棄されおまけに群れ衣を着せられて王都から辺境に追放される事になった。
追放が決まり牢に入れられている間に月の精霊が現れフレイシアの魔力は回復し、翌日、辺境に向かう騎士3名と一緒に荷馬車に乗ってその途中で魔物に遭遇。フレイシアは想像を超える魔力を発揮する。
そんな力を持って辺境に‥
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。少し間が開いてしまいましたがよろしくです。
まったくの空想の異世界のお話。誤字脱字などご不快な点は平にご容赦お願いします。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。他のサイトにも投稿しています。
呪われた黒猫と蔑まれた私ですが、竜王様の番だったようです
シロツメクサ
恋愛
ここは竜人の王を頂点として、沢山の獣人が暮らす国。
厄災を運ぶ、不吉な黒猫─────そう言われ村で差別を受け続けていた黒猫の獣人である少女ノエルは、愛する両親を心の支えに日々を耐え抜いていた。けれど、ある日その両親も土砂崩れにより亡くなってしまう。
不吉な黒猫を産んだせいで両親が亡くなったのだと村の獣人に言われて絶望したノエルは、呼び寄せられた魔女によって力を封印され、本物の黒猫の姿にされてしまった。
けれど魔女とはぐれた先で出会ったのは、なんとこの国の頂点である竜王その人で─────……
「やっと、やっと、見つけた────……俺の、……番……ッ!!」
えっ、今、ただの黒猫の姿ですよ!?というか、私不吉で危ないらしいからそんなに近寄らないでー!!
「……ノエルは、俺が竜だから、嫌なのかな。猫には恐ろしく感じるのかも。ノエルが望むなら、体中の鱗を剥いでもいいのに。それで一生人の姿でいたら、ノエルは俺にも自分から近付いてくれるかな。懐いて、あの可愛い声でご飯をねだってくれる?」
「……この周辺に、動物一匹でも、近づけるな。特に、絶対に、雄猫は駄目だ。もしもノエルが……番として他の雄を求めるようなことがあれば、俺は……俺は、今度こそ……ッ」
王様の傍に厄災を運ぶ不吉な黒猫がいたせいで、万が一にも何かあってはいけない!となんとか離れようとするヒロインと、そんなヒロインを死ぬほど探していた、何があっても逃さない金髪碧眼ヤンデレ竜王の、実は持っていた不思議な能力に気がついちゃったりするテンプレ恋愛ものです。世界観はゆるふわのガバガバでつっこみどころいっぱいなので何も考えずに読んでください。
※ヒロインは大半は黒猫の姿で、その正体を知らないままヒーローはガチ恋しています(別に猫だから好きというわけではありません)。ヒーローは金髪碧眼で、竜人ですが本編のほとんどでは人の姿を取っています。ご注意ください。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる