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六話 六之宮家の自慰指南(★)
「お嬢様、よろしくお願いしますね」
「あ……よろしく、ジェイク」
ゆるりと弛緩して細められたジェイクの瞳が、ゆっくりと開く。深い青緑に射抜かれ、史乃は慌てて目を逸らした。
「お嬢様。先にお伝えしておくのですが」
「なに?」
「僕は先の二人が行った口づけも、愛撫も、全て行ないます。場合によっては同時に進行しますので」
「全て……」
禄郎の甘い唇も、誠の長くて硬い指も、二人の熱い舌も。思い出すだけで全身がぞくりと震えてしまう。あれらを全て──同時に責められたら──……
(考えるだけで……自我が保てなくなりそう……!)
股の間が熱く、じわりと滲むものがあった。男の体を想像するだけで、求めるように反応してしまった自分の体を恥じた。
「失礼しますね」
「あ……!」
ジェイクの両手が史乃の太股の内側に添えられるが、史乃は抵抗しなかった。先程は晒すことをあんなにも抵抗していたというのに。
(だって……あんな気持ちいいことをされてしまったら……私っ……!)
下を向いて恥じらいながらも、史乃はされるがまま大きく股を開いた。
「うん……美しいですね。僕を受け入れる準備も万全のようです」
「準備……?」
「濡れていますよ、お嬢様」
「あぅ……!」
節ばったジェイクの指が、無遠慮に膣内に挿し込まれる。内部でぐるんと掻き回され、史乃の腰がヒクヒクと持ち上がった。
「先程、誠の指が二本入りましたよね?」
「そうね」
「ならば、僕のこちらも入るでしょう。誠の指より細いはずです」
「え……?」
ジェイクの手の中から現れた陰茎に、史乃は目を奪われる。誠のものとは色味も違えば大きさも長さも異なっていた。
「きっとすんなり入りますよ。これだけ濡れているのですから」
「いえ、どうかしら……そんなことはないと思うけれど……?」
ジェイクの手の中の凶器から目を離せない。ジェイクは肌の色が白いだけに、亀頭の赤味が強く見え、惹きつけられてしまう。
「お嬢様、仰向けに」
「ええ……」
「足を開いて、力を抜いて下さいね。力むと痛みますから」
「痛いの?」
今までの行為に痛みは伴わなかった。それが今回は痛むのだと言われれば、体は自然と強張ってしまう。
「大丈夫です。力を抜いて下さい」
「そう言われると……余計緊張して……!」
迫りくる肉棒に、期待と不安が入り混じる。史乃の膣口に亀頭が触れた瞬間、ジェイクの唇が史乃のものと重なった。
(温かい……)
蕩けるように柔らかい唇に、遠慮がちに重なる舌。それとは対象的に、下半身のほうは無遠慮に押し付けられていた。
「んぁッ……ジェイク……?」
「お嬢様……息を吸って……吐いて…………ッ……!」
「あッ……あッ……あ゙ッぃ゙……! あついッ……!」
何かが自分の中に踏み込んできた感覚があった。膣口が咥えた肉棒を、窟いっぱいに頬張ったのだ。
「ふ、ぅ、あ、ああッ……」
快感に痛み、それに幸福感──言葉では言い表せない不思議な感覚が史乃を襲った。
「今、雁首まで挿れております」
「がんくび?」
「陰茎の……亀頭の下の、括れのような部分です」
腰から下が痺れて動くことができない。そうこうしてる間にも、ジェイクはどんどん腰を沈めてくるのだ。
「ジェイクッ……いッ……痛い、痛いわ」
「力を抜いて」
「んッ……!」
まるで史乃の抗議を拒否するかのように、ジェイクは史乃の唇を吸った。スッと伸びてきた白い手が史乃の乳房を揉み回すので、思考が乱れれてしまう。
「大丈夫。痛くない」
「はぁッ……ふ、ぅ……あ゙! 痛く……ない……」
「痛くない」
「ふ……ぅあッ!?」
ずん──と根本まで押し込まれ、腹の底に熱いものが叩き込まれる。自然と溢れていた涙は舐め取られ、歪んだジェイクの顔がはっきりと見えた。
「あぁ、お嬢様……やっと繋がれた」
「あ……あ……ぁ……」
「気持ち良くしてあげますから」
「え……あッ……!」
史乃の下腹を何度も撫でつけたジェイクの手が、史乃の腰の括れを掴む。一旦身を引いたかと思いきや、勢いをつけて何度も腰を打ち付けられた。
「あぁッ! あッ……ッぁぁぁ! あッジェイ……ク……ッぅ! んぁぁッ!」
「こうやって腰を打ち付けて快感を得ると、互いに達することができるのです」
「あ……ぅ……ぃ゙ッ……あぁ……」
溢れ続ける蜜のお陰か、徐々に痛みには慣れてきた。痛みが引き、遠くから迫ってくる快感の予兆に戸惑ってしまう。ぎゅっと枕にしがみつき、目を閉じてしまった。
「お嬢様、目を開けて」
「はぁッ……はッ……ジェイク……」
自分の体の中にジェイクのものが入っていると考えるだけで、不思議と興奮してしまう。二人の体がゆっくりと擦れ合い、快感を生む。
「おなか……あつい……」
「まだまだ」
「へ……あ……?」
先程までは遠慮でもしていたのか、緩やかだったジェイクの腰の動きが早まってゆく。それに合わせて史乃の乳房も上下に激しく暴れ回る。
「あぁッ! あ゙ッんッ! ンぁッッ! あぅぅ……!」
右の乳房は唇に啄まれ、左の乳房は鷲掴みにされてしまう。敏感なところを刺激され、史乃の口から溢れるのは部屋に響くほどの甘い声。
「体位を変えます」
「たいい……?」
「後ろを向いて、四つん這いになって下さい」
「ええ……」
言われるがまま体の向きを変え四つん這いになると、その上にジェイクの大きな体が覆い被さった。スッと伸びてきた左手が乳房を揉み、それとは別に何やら耳朶にはひんやりとした感覚が。
「やぁんッ!? なに!?」
「舌です」
「あ……やッだめ! 今は……今はだめ! あ……あ……あああッ!?」
間髪入れず腹の中に捩じ込まれた陰茎に、上半身が崩れ落ちてしまった。蹲るように寝台に肘をついたまま、起き上がることができない。
「あ……あッあッ……ああッ! ああッぅッ! こ、れきもちい……!」
「それはよかった」
「おなか……奥まで……ジェイクが……はぁッ……入ってくる……!」
「もっと、一番奥まで」
後ろから腰を押さえつけられた刹那、ジェイクの動きが早まった。熱を孕んだ肉棒は、史乃の腹の底の──一番気持ちのいいところを繰り返し刺激する。肉同士のぶつかり合う音に、史乃は酔い始めていた。
「あああ……ぅああッあああッ!!」
「お嬢様、ここが一番奥です」
「ッ! ッ!? ぅぅぅッ! あッあッあッ!」
みっともない声だ。甲高い悲鳴にも似たどろどろな嬌声は、この場にいる全ての者たちの鼓動を早めていった。
「ジェイク……! ジェイク! や、あッ! イクッ……イクッ!!」
「うん、いいですね」
全身が痺れて動くことのできない史乃を置き去りに、ジェイクは腰を振り続ける。史乃が溶けきったところで仰向けに体位を戻し、彼は満足そうに目を細めた。その間も動きを止めることなく、史乃に全てを捧げるかのように腰を打ち付ける。
「ッ……! すみませんお嬢様……ぅ、ぐ……い゙ッ……!!」
腰を引いたジェイクの陰茎の先から、白濁の液が飛び出した。史乃の腹の上に飛び散り、腰を伝って寝台まで滑り落ちてゆく。
「え……ジェイク?」
「達してしまいました……」
「これは……」
「精液ですよ」
肩で息をするジェイクが、史乃の腹の上に精液を絞り出す。離ればなれになった部分がじんわりと熱く、どうやら史乃の体はまだジェイクを求めているようだ。
「申し訳ありません……もっとお嬢様を満足させるつもりが」
「そんな……こと」
きっとここで「もっと」と言うことは恥ずべき行為。そのくらいのことは理解ができた。
「休憩を挟みましょう。初めてなのですから、無理は禁物です」
言い終えたジェイクの元に、禄郎が湯と手拭いを運んできた。胸元を両手で隠し、禄郎と目を合わせまいと必死だ。
湯に浸した手拭いを硬く絞ったジェイクは、史乃の体を上から順に拭いてゆく。
「ごめんなさい、こんなことまでさせて……」
「いえ。これも仕事のうちですよ」
全身が痺れて動くことができない。このまま溶けて消えてしまいそうだった。全身を隈無く清拭された史乃の体に、ジェイクが浴衣を着付けて布団を掛けてくれた。史乃の状態を目視で確認すると、彼は手際よく寝台の周りを片付け始めた。
(え……もう、終わりなの……?)
端ないことに、史乃の体は未だ雄の体を求めて疼いていた。触れられてもいないのに、太股をもじもじと動かせば、蕾が擦れてじゅんわりと蜜が滲み出す。
(駄目よ……! でも、もう少し……欲しいだなんて言ったら、どんな顔をされるか……!)
やはり次期当主となる者として、ここで求めることは憚られる。
(大丈夫、我慢をすればいいだけだから──!)
「お嬢様、いいことを教えて差し上げます」
「なあに?」
目を逸らしてしまった史乃は、ジェイクの顔が歪んだことに気が付かなかった。
「欲しくて欲しくて堪らないのに……貰えないこともあるでしょう。そういう時の解消法です」
「解消法……?」
「ええ。起き上がれますか?」
布団を跳ね除けゆるりと起き上がった史乃は、不安げにジェイクを見上げた。
「え……ジェイク?」
史乃の背後に回ったジェイクが、先程と同じように史乃の太股を大きく横に開いた。よりにもよって、禄郎と誠のいる方へ向かって、全開の秘部が晒される。僅かに開いた蜜口からとろりと溢れる蜜に、二人は目を見開いた。
「いやぁッ! ジェイク!? 何するの!?」
「今から行うのは、自慰です」
「じ……い?」
「そうです」
正面に座る禄郎と誠は、今にも立ち上がりそうな勢いで椅子から腰を浮かせかけている。首を捻って上を見れば、ジェイクのにこやかな目に捕まってしまった。
「じいって……なんなの?」
「自分で一人で致すのですよ。最後まできちんと自慰を伝授しますから、ご安心下さい」
背後にぴったりとくっついたジェイクの指先が、史乃の胸元を誘うようにツツ、と滑る。寄せられた唇が、僅かに耳朶に触れた──吐息が、熱い。
「な……なんでこんな……!」
「だって……欲しいのでしょう?」
「それは……!」
誤魔化そうと身を捩れば捩るほど、ジェイクの追撃が深くなる。舌先がちろちろと、浴衣の上から胸の尖りに触れたかと思えば、太股を支える手のひらが足の付け根に伸びてくる。
「いや……いやぁ……!」
「こんなにも濡れているのに?」
「んあッ……」
それにしても誘うようなこのジェイクの手の動きはいただけない。股の間でくるくると円を描き、焦らしているようにしか思えないのだ。
(こんなことされたらまた……!)
じんわりと秘部の滲む気配に、史乃の足が少しづつ開いてゆく。熱を孕んだ花弁に伸びてきた指先が、それを横にくい、と開いた。
「ちょっ……やだ……!」
ジェイクの中指が膣口へ添えられた。無意識のうちにきゅ、と吸い付いてしまい慌てて足を閉じようと藻掻いた。
「駄目です。開いて」
「や……ぁ……!」
「禄郎、誠」
ジェイクに呼びつけられた二人が、無言のまま寝台に上がる。下半身を晒したまま三人に取り囲まれた史乃は、視線をどこは向ければいいのかわからず瞼を半分ほど伏せた。
(やだ……三人に見られて……!)
つい数時間前まではただの使用人として接していたはずだ。それがまさかこんなことになるだなんて。
「禄郎は左足、誠は右足を頼む」
「お前、またいいとこ取りを……!」
「長は僕だ。言うことは聞いてもらう」
禄郎との睨み合いの末、ジェイクは史乃の正面へ。彼女の右手首を掴んだジェイクは、小さな手を秘部へと導いた。
「え……自分で致すって、まさか」
「はい。自分で触って絶頂に達する。それが自慰です」
「ま……待って……!」
ジェイクに導かれるまま、史乃の指先は秘部へ触れる。温かくじっとりと湿った突起に、体が強張ってしまう。
「お嬢様、ここが陰核ですよ」
「あ……あッ、あ……」
「優しく触れて、弾いて」
「あああ……!」
こりこりと硬さを増した蕾に触れれば、指先にねっとりと蜜が纏わりつく。その手を滑らせながら何度も刺激を与えると、ヒクヒクと腰が跳ね始めた。
「……すっげ」
禄郎の言葉に反撃する気も湧いてこないほどに気持ちが良いこの行為に、次第に夢中になっていった。力加減や角度を変えると良いと言うジェイクの言葉に頷きながら、史乃は延々と自慰を晒し続ける。
「お嬢様、左指を膣内に」
「あ……あ……う……ぃ、あああんッ!」
「そう、もっと」
泥濘む秘部に、少しづつ浮いてゆく腰。ピンと立ち上がった乳首に、誰かの喉がゴクリと鳴った、
「中に指を、そう、少し挿れて……掻き混ぜて」
「あッあッあッううう~! きもちい……!」
温かな内壁に指を這わすと、ぞわぞわと背中が仰け反った。自分の内部に触れたのは初めてのことで、人に触れられるのとはまた違う感覚を、繰り返し味わった。
「陰核を押し上げて」
魔法の言葉に、史乃の指先に力が籠もる。ぐい、と陰核を押し上げた刹那、全身に電気が走った。
「あああッぃ、クッ!! イクッ!! イグッ……!!」
「素晴らしいです」
ピンと立ち上がった爪先が体重を支え、足は全開だ。腰は完全に浮き上がり、眼の前の三人の目に飛び込むのは朱に染まって濡れた花。
「……これ……ふぁッ……これ……そんなに必要なの……?」
「身に付けておく必要があります」
余韻で痙攣する史乃の下半身を尻目に、三人の視線が自然と交わる。三者三様に耐えるように目を閉じると、口を開いたのはジェイクだった。
「お嬢様。いかがでしたか?」
「う……ぁ……どっちも気持ちいいわ……」
「それはよかった」
微温くなった湯の中で手拭いを絞ったジェイクは、再び史乃の秘部を拭う。べたつき、誘っているかのように花開いたそこから、なかなか目を逸らすことができない。
「お嬢様。自慰、きちんと身に付けられて下さいね」
「身に付ける……?」
「欲しくても貰えない時などに行えば、落ち着くかと」
「ええ……わかったわ……」
全身の力が抜け、頭に靄がかかったままだ。目頭は熱く視界が揺れている。
「他にも学ばねばならないことはたくさんあります。順番に勉強していきましょうね」
「ほ……か……?」
「ええ。世の中には様々な性癖を持った方がいらっしゃいます。どのような婿殿が来られても困らぬよう、多くの技術を身に付けておく必要があります」
「婿殿の……ため」
今はまだ知らぬ結婚相手。どのような相手が充てがわれるのか、史乃の知るところではないのだ。
「そうです。例えば……複数人でを所望されるかも。人に見せつけるように行為をしたがる方もいらっしゃいますね」
「え……?」
驚いた史乃は勢いで上半身を起こす。三人を順番に見つめたが、あまりの気まずさに俯いてしまった。
(それはつまり……この三人の前で、婚姻を結んだ婿殿と行為に励むということ?)
そんなことが起こりうるのかと、考えるだけでのぼせてしまいそうになる。しかし先程三人に自慰を見られた自分は──どんな心持ちだっただろうか。
「~ッ……!」
「お嬢様?」
垣間見えた自分の本心に、戸惑ってしまう。
「大丈夫、なんでもないわ」
「少しお休みになられて下さい」
「ありがとう、ジェイク」
浴衣の足元を整え、史乃は頭の上まですっぽりと掛け布団を被る。三人が部屋を出て行った後、おずおずと自分の秘部に指を伸ばすと、じっとりと熱を孕んだままの蕾に、溜め息が零れた。
「あ……よろしく、ジェイク」
ゆるりと弛緩して細められたジェイクの瞳が、ゆっくりと開く。深い青緑に射抜かれ、史乃は慌てて目を逸らした。
「お嬢様。先にお伝えしておくのですが」
「なに?」
「僕は先の二人が行った口づけも、愛撫も、全て行ないます。場合によっては同時に進行しますので」
「全て……」
禄郎の甘い唇も、誠の長くて硬い指も、二人の熱い舌も。思い出すだけで全身がぞくりと震えてしまう。あれらを全て──同時に責められたら──……
(考えるだけで……自我が保てなくなりそう……!)
股の間が熱く、じわりと滲むものがあった。男の体を想像するだけで、求めるように反応してしまった自分の体を恥じた。
「失礼しますね」
「あ……!」
ジェイクの両手が史乃の太股の内側に添えられるが、史乃は抵抗しなかった。先程は晒すことをあんなにも抵抗していたというのに。
(だって……あんな気持ちいいことをされてしまったら……私っ……!)
下を向いて恥じらいながらも、史乃はされるがまま大きく股を開いた。
「うん……美しいですね。僕を受け入れる準備も万全のようです」
「準備……?」
「濡れていますよ、お嬢様」
「あぅ……!」
節ばったジェイクの指が、無遠慮に膣内に挿し込まれる。内部でぐるんと掻き回され、史乃の腰がヒクヒクと持ち上がった。
「先程、誠の指が二本入りましたよね?」
「そうね」
「ならば、僕のこちらも入るでしょう。誠の指より細いはずです」
「え……?」
ジェイクの手の中から現れた陰茎に、史乃は目を奪われる。誠のものとは色味も違えば大きさも長さも異なっていた。
「きっとすんなり入りますよ。これだけ濡れているのですから」
「いえ、どうかしら……そんなことはないと思うけれど……?」
ジェイクの手の中の凶器から目を離せない。ジェイクは肌の色が白いだけに、亀頭の赤味が強く見え、惹きつけられてしまう。
「お嬢様、仰向けに」
「ええ……」
「足を開いて、力を抜いて下さいね。力むと痛みますから」
「痛いの?」
今までの行為に痛みは伴わなかった。それが今回は痛むのだと言われれば、体は自然と強張ってしまう。
「大丈夫です。力を抜いて下さい」
「そう言われると……余計緊張して……!」
迫りくる肉棒に、期待と不安が入り混じる。史乃の膣口に亀頭が触れた瞬間、ジェイクの唇が史乃のものと重なった。
(温かい……)
蕩けるように柔らかい唇に、遠慮がちに重なる舌。それとは対象的に、下半身のほうは無遠慮に押し付けられていた。
「んぁッ……ジェイク……?」
「お嬢様……息を吸って……吐いて…………ッ……!」
「あッ……あッ……あ゙ッぃ゙……! あついッ……!」
何かが自分の中に踏み込んできた感覚があった。膣口が咥えた肉棒を、窟いっぱいに頬張ったのだ。
「ふ、ぅ、あ、ああッ……」
快感に痛み、それに幸福感──言葉では言い表せない不思議な感覚が史乃を襲った。
「今、雁首まで挿れております」
「がんくび?」
「陰茎の……亀頭の下の、括れのような部分です」
腰から下が痺れて動くことができない。そうこうしてる間にも、ジェイクはどんどん腰を沈めてくるのだ。
「ジェイクッ……いッ……痛い、痛いわ」
「力を抜いて」
「んッ……!」
まるで史乃の抗議を拒否するかのように、ジェイクは史乃の唇を吸った。スッと伸びてきた白い手が史乃の乳房を揉み回すので、思考が乱れれてしまう。
「大丈夫。痛くない」
「はぁッ……ふ、ぅ……あ゙! 痛く……ない……」
「痛くない」
「ふ……ぅあッ!?」
ずん──と根本まで押し込まれ、腹の底に熱いものが叩き込まれる。自然と溢れていた涙は舐め取られ、歪んだジェイクの顔がはっきりと見えた。
「あぁ、お嬢様……やっと繋がれた」
「あ……あ……ぁ……」
「気持ち良くしてあげますから」
「え……あッ……!」
史乃の下腹を何度も撫でつけたジェイクの手が、史乃の腰の括れを掴む。一旦身を引いたかと思いきや、勢いをつけて何度も腰を打ち付けられた。
「あぁッ! あッ……ッぁぁぁ! あッジェイ……ク……ッぅ! んぁぁッ!」
「こうやって腰を打ち付けて快感を得ると、互いに達することができるのです」
「あ……ぅ……ぃ゙ッ……あぁ……」
溢れ続ける蜜のお陰か、徐々に痛みには慣れてきた。痛みが引き、遠くから迫ってくる快感の予兆に戸惑ってしまう。ぎゅっと枕にしがみつき、目を閉じてしまった。
「お嬢様、目を開けて」
「はぁッ……はッ……ジェイク……」
自分の体の中にジェイクのものが入っていると考えるだけで、不思議と興奮してしまう。二人の体がゆっくりと擦れ合い、快感を生む。
「おなか……あつい……」
「まだまだ」
「へ……あ……?」
先程までは遠慮でもしていたのか、緩やかだったジェイクの腰の動きが早まってゆく。それに合わせて史乃の乳房も上下に激しく暴れ回る。
「あぁッ! あ゙ッんッ! ンぁッッ! あぅぅ……!」
右の乳房は唇に啄まれ、左の乳房は鷲掴みにされてしまう。敏感なところを刺激され、史乃の口から溢れるのは部屋に響くほどの甘い声。
「体位を変えます」
「たいい……?」
「後ろを向いて、四つん這いになって下さい」
「ええ……」
言われるがまま体の向きを変え四つん這いになると、その上にジェイクの大きな体が覆い被さった。スッと伸びてきた左手が乳房を揉み、それとは別に何やら耳朶にはひんやりとした感覚が。
「やぁんッ!? なに!?」
「舌です」
「あ……やッだめ! 今は……今はだめ! あ……あ……あああッ!?」
間髪入れず腹の中に捩じ込まれた陰茎に、上半身が崩れ落ちてしまった。蹲るように寝台に肘をついたまま、起き上がることができない。
「あ……あッあッ……ああッ! ああッぅッ! こ、れきもちい……!」
「それはよかった」
「おなか……奥まで……ジェイクが……はぁッ……入ってくる……!」
「もっと、一番奥まで」
後ろから腰を押さえつけられた刹那、ジェイクの動きが早まった。熱を孕んだ肉棒は、史乃の腹の底の──一番気持ちのいいところを繰り返し刺激する。肉同士のぶつかり合う音に、史乃は酔い始めていた。
「あああ……ぅああッあああッ!!」
「お嬢様、ここが一番奥です」
「ッ! ッ!? ぅぅぅッ! あッあッあッ!」
みっともない声だ。甲高い悲鳴にも似たどろどろな嬌声は、この場にいる全ての者たちの鼓動を早めていった。
「ジェイク……! ジェイク! や、あッ! イクッ……イクッ!!」
「うん、いいですね」
全身が痺れて動くことのできない史乃を置き去りに、ジェイクは腰を振り続ける。史乃が溶けきったところで仰向けに体位を戻し、彼は満足そうに目を細めた。その間も動きを止めることなく、史乃に全てを捧げるかのように腰を打ち付ける。
「ッ……! すみませんお嬢様……ぅ、ぐ……い゙ッ……!!」
腰を引いたジェイクの陰茎の先から、白濁の液が飛び出した。史乃の腹の上に飛び散り、腰を伝って寝台まで滑り落ちてゆく。
「え……ジェイク?」
「達してしまいました……」
「これは……」
「精液ですよ」
肩で息をするジェイクが、史乃の腹の上に精液を絞り出す。離ればなれになった部分がじんわりと熱く、どうやら史乃の体はまだジェイクを求めているようだ。
「申し訳ありません……もっとお嬢様を満足させるつもりが」
「そんな……こと」
きっとここで「もっと」と言うことは恥ずべき行為。そのくらいのことは理解ができた。
「休憩を挟みましょう。初めてなのですから、無理は禁物です」
言い終えたジェイクの元に、禄郎が湯と手拭いを運んできた。胸元を両手で隠し、禄郎と目を合わせまいと必死だ。
湯に浸した手拭いを硬く絞ったジェイクは、史乃の体を上から順に拭いてゆく。
「ごめんなさい、こんなことまでさせて……」
「いえ。これも仕事のうちですよ」
全身が痺れて動くことができない。このまま溶けて消えてしまいそうだった。全身を隈無く清拭された史乃の体に、ジェイクが浴衣を着付けて布団を掛けてくれた。史乃の状態を目視で確認すると、彼は手際よく寝台の周りを片付け始めた。
(え……もう、終わりなの……?)
端ないことに、史乃の体は未だ雄の体を求めて疼いていた。触れられてもいないのに、太股をもじもじと動かせば、蕾が擦れてじゅんわりと蜜が滲み出す。
(駄目よ……! でも、もう少し……欲しいだなんて言ったら、どんな顔をされるか……!)
やはり次期当主となる者として、ここで求めることは憚られる。
(大丈夫、我慢をすればいいだけだから──!)
「お嬢様、いいことを教えて差し上げます」
「なあに?」
目を逸らしてしまった史乃は、ジェイクの顔が歪んだことに気が付かなかった。
「欲しくて欲しくて堪らないのに……貰えないこともあるでしょう。そういう時の解消法です」
「解消法……?」
「ええ。起き上がれますか?」
布団を跳ね除けゆるりと起き上がった史乃は、不安げにジェイクを見上げた。
「え……ジェイク?」
史乃の背後に回ったジェイクが、先程と同じように史乃の太股を大きく横に開いた。よりにもよって、禄郎と誠のいる方へ向かって、全開の秘部が晒される。僅かに開いた蜜口からとろりと溢れる蜜に、二人は目を見開いた。
「いやぁッ! ジェイク!? 何するの!?」
「今から行うのは、自慰です」
「じ……い?」
「そうです」
正面に座る禄郎と誠は、今にも立ち上がりそうな勢いで椅子から腰を浮かせかけている。首を捻って上を見れば、ジェイクのにこやかな目に捕まってしまった。
「じいって……なんなの?」
「自分で一人で致すのですよ。最後まできちんと自慰を伝授しますから、ご安心下さい」
背後にぴったりとくっついたジェイクの指先が、史乃の胸元を誘うようにツツ、と滑る。寄せられた唇が、僅かに耳朶に触れた──吐息が、熱い。
「な……なんでこんな……!」
「だって……欲しいのでしょう?」
「それは……!」
誤魔化そうと身を捩れば捩るほど、ジェイクの追撃が深くなる。舌先がちろちろと、浴衣の上から胸の尖りに触れたかと思えば、太股を支える手のひらが足の付け根に伸びてくる。
「いや……いやぁ……!」
「こんなにも濡れているのに?」
「んあッ……」
それにしても誘うようなこのジェイクの手の動きはいただけない。股の間でくるくると円を描き、焦らしているようにしか思えないのだ。
(こんなことされたらまた……!)
じんわりと秘部の滲む気配に、史乃の足が少しづつ開いてゆく。熱を孕んだ花弁に伸びてきた指先が、それを横にくい、と開いた。
「ちょっ……やだ……!」
ジェイクの中指が膣口へ添えられた。無意識のうちにきゅ、と吸い付いてしまい慌てて足を閉じようと藻掻いた。
「駄目です。開いて」
「や……ぁ……!」
「禄郎、誠」
ジェイクに呼びつけられた二人が、無言のまま寝台に上がる。下半身を晒したまま三人に取り囲まれた史乃は、視線をどこは向ければいいのかわからず瞼を半分ほど伏せた。
(やだ……三人に見られて……!)
つい数時間前まではただの使用人として接していたはずだ。それがまさかこんなことになるだなんて。
「禄郎は左足、誠は右足を頼む」
「お前、またいいとこ取りを……!」
「長は僕だ。言うことは聞いてもらう」
禄郎との睨み合いの末、ジェイクは史乃の正面へ。彼女の右手首を掴んだジェイクは、小さな手を秘部へと導いた。
「え……自分で致すって、まさか」
「はい。自分で触って絶頂に達する。それが自慰です」
「ま……待って……!」
ジェイクに導かれるまま、史乃の指先は秘部へ触れる。温かくじっとりと湿った突起に、体が強張ってしまう。
「お嬢様、ここが陰核ですよ」
「あ……あッ、あ……」
「優しく触れて、弾いて」
「あああ……!」
こりこりと硬さを増した蕾に触れれば、指先にねっとりと蜜が纏わりつく。その手を滑らせながら何度も刺激を与えると、ヒクヒクと腰が跳ね始めた。
「……すっげ」
禄郎の言葉に反撃する気も湧いてこないほどに気持ちが良いこの行為に、次第に夢中になっていった。力加減や角度を変えると良いと言うジェイクの言葉に頷きながら、史乃は延々と自慰を晒し続ける。
「お嬢様、左指を膣内に」
「あ……あ……う……ぃ、あああんッ!」
「そう、もっと」
泥濘む秘部に、少しづつ浮いてゆく腰。ピンと立ち上がった乳首に、誰かの喉がゴクリと鳴った、
「中に指を、そう、少し挿れて……掻き混ぜて」
「あッあッあッううう~! きもちい……!」
温かな内壁に指を這わすと、ぞわぞわと背中が仰け反った。自分の内部に触れたのは初めてのことで、人に触れられるのとはまた違う感覚を、繰り返し味わった。
「陰核を押し上げて」
魔法の言葉に、史乃の指先に力が籠もる。ぐい、と陰核を押し上げた刹那、全身に電気が走った。
「あああッぃ、クッ!! イクッ!! イグッ……!!」
「素晴らしいです」
ピンと立ち上がった爪先が体重を支え、足は全開だ。腰は完全に浮き上がり、眼の前の三人の目に飛び込むのは朱に染まって濡れた花。
「……これ……ふぁッ……これ……そんなに必要なの……?」
「身に付けておく必要があります」
余韻で痙攣する史乃の下半身を尻目に、三人の視線が自然と交わる。三者三様に耐えるように目を閉じると、口を開いたのはジェイクだった。
「お嬢様。いかがでしたか?」
「う……ぁ……どっちも気持ちいいわ……」
「それはよかった」
微温くなった湯の中で手拭いを絞ったジェイクは、再び史乃の秘部を拭う。べたつき、誘っているかのように花開いたそこから、なかなか目を逸らすことができない。
「お嬢様。自慰、きちんと身に付けられて下さいね」
「身に付ける……?」
「欲しくても貰えない時などに行えば、落ち着くかと」
「ええ……わかったわ……」
全身の力が抜け、頭に靄がかかったままだ。目頭は熱く視界が揺れている。
「他にも学ばねばならないことはたくさんあります。順番に勉強していきましょうね」
「ほ……か……?」
「ええ。世の中には様々な性癖を持った方がいらっしゃいます。どのような婿殿が来られても困らぬよう、多くの技術を身に付けておく必要があります」
「婿殿の……ため」
今はまだ知らぬ結婚相手。どのような相手が充てがわれるのか、史乃の知るところではないのだ。
「そうです。例えば……複数人でを所望されるかも。人に見せつけるように行為をしたがる方もいらっしゃいますね」
「え……?」
驚いた史乃は勢いで上半身を起こす。三人を順番に見つめたが、あまりの気まずさに俯いてしまった。
(それはつまり……この三人の前で、婚姻を結んだ婿殿と行為に励むということ?)
そんなことが起こりうるのかと、考えるだけでのぼせてしまいそうになる。しかし先程三人に自慰を見られた自分は──どんな心持ちだっただろうか。
「~ッ……!」
「お嬢様?」
垣間見えた自分の本心に、戸惑ってしまう。
「大丈夫、なんでもないわ」
「少しお休みになられて下さい」
「ありがとう、ジェイク」
浴衣の足元を整え、史乃は頭の上まですっぽりと掛け布団を被る。三人が部屋を出て行った後、おずおずと自分の秘部に指を伸ばすと、じっとりと熱を孕んだままの蕾に、溜め息が零れた。
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