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20話 闇色の魔女
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途中ですれ違ったカミラに注意を受けながらも、エステルは全力で廊下を走った。途中で力尽き、ついてこれなくなった宰相を置き去りにし、エステルが向かったのは王の間だった。
「はあっ……はあっ……うっ……」
王の間に近づくほど感じる嫌な気配。これは正しく闇色の魔女のもの。十二年前に呪いを受けた時にも感じた重くどろりとした気配に足が重くなった。
「早く……早く行かないと……!」
ドレスの裾をたくし上げ、ヒールも脱ぐとエステルは再び駆けた。廊下には嫌な気配だけが充満し、エステルを注意する者は最早誰もいなかった。
「はあっ……あれは……!」
息も切れ切れに到着した王の間付近には人だかり──否、半猫だかりが出来ている。発情期の影響か、男性ばかりだ。もふもふ耳の山に辿り着くと、皆がエステルの顔を見て道を開けた。
「……闇色の魔女」
真っ黒な衣装に身を包んだ美しい女性の姿は、十二年前から微塵も変わっていない。魔術で創り出したのか、魔女は気味の悪い椅子に腰掛け、それと向き合う形でライナスとサルサ伯爵が睨みを利かせていた。
「殿下!」
『にゃにゃ──エステル! 来ては駄目だ!』
焦燥した様子のライナスを見て、サルサ伯爵がニヤリと口角を上げた。
『今こそライナスを退けるチャンスだ!』
サルサ伯爵の心の声に、エステルの顔が険しくなった。駆け寄ってきたライナスの腕が、エステルの肩を包みこんだ。
『うにゃあみゃ──忌々しい魔女め! さっさとこの呪いを解くのだ!』
「……は?」
サルサ伯爵の言葉に、魔女が口を開く。エステルは意を決して魔女の顔を見た。
「にゃあにゃあと……何を言っているのか、さっぱりわからぬ」──『これが猫語……? 幼子はおらぬのか! 幼子の猫語が聞いてみたい!』
『うにゃ──どこの国の言葉だ! 聞いたこともないぞ!』
どうやら魔女の使う言葉とハルヴェルゲンの言葉は違うようだ。エステルは魔女の使う言葉を知っていた。屋敷に引きこもっている間、勉強したことがあった国の言葉だった。
ふ、と魔女の視線がエステルに向いた。エステルの体が強張るが、ライナスの腕に包まれていることで、落ち着きを取り戻す。
「どの言葉で話せば、おぬしらと会話が出来るかのう。先程から会話にならなくてな、困っておる」──『ええい、こんなことをしてるいる時間などないというのに……早くしないとあの子が……!』
魔女は涼しい顔をしているが、心の中では何やら焦っている様子であった。
(……怖いけれど、一か八か……わたくしにしか出来ない役目よ)
エステルは顔を上げてライナスを見つめる。それに気が付いたライナスが、何かに勘づいたように小さく頷いた。
「魔女様」
「ほう……おぬし、わしの言葉がわかるのか」──『はぁ、やっと会話が出来る……でもこやつ、半猫ではないな?』
水晶をはめ込んだような魔女の瞳が、瞬きをする度に眩い光を放つ。同じ色の長い睫毛がきらきらと輝いていた。
「魔女様はヴェルーディ王国の、それもうんと田舎の……ザルクシュ辺りのご出身で?」
「そうだが、何故ザルクシュだと」──『この女……まさか魔法使いか? いや、そんな気配はないな。もしかして……これは呪いか』
呪い、という言葉にエステルの眉が跳ね上がる。どうやら魔女はエステルに呪いをかけたことを覚えていないようだ。
「訛りが入っておりますので、そのくらいわかりますわ。わたくし、つい先日まで少々引きこもりでしたので……ありとあらゆる国の言葉を勉強しましたの」
「ふん、随分と肝の座っている女だ」──『こやつになら、あの子のことを相談出来るかもしれない!』
魔女の本音と建前の違いが気になったが、それよりも「あの子」というのは一体何者なのか。エステルにはわかりかねるが、半猫化を解いてもらう交渉には使えそうだと判断した。
(だって、すごく焦っている様子が伝わってくるもの……交渉するにしても、相談にも乗ってあげたいわ)
魔女が長い脚を組み直す。黒いドレスの裾がはらはらと揺れ、半猫たちが皆それを目で追っていた。
「ところで魔女様……どのようなご要件でこの国まで?」
「元々この国にいたのよ。それよりもおぬし……先に伝えておくがその呪い、解かねば腹の子たちにも遺伝するぞ?」──『あとで伝えようとすると忘れてしまうもの。きっと大事なことよ』
「……え?」
思いがけない魔女の発言に、ざわついていた者たちもシンと静まり返る。
そんな中、口を開いたのはサルサ伯爵であった。魔女に詰め寄り、彼女に掴みかかろうとするが、見えない壁に阻まれて前に進めないようであった。
『うにゃあにゃあ──でたらめを言うなこの腐れ魔女が! この女が身籠れるはずがないだろう!』
「……無礼な」
鋭いヒールの踵を鳴らした魔女は、スッと腕を前に出して指をピンと伸ばした。エステルは覚えていた──あれは呪いをかけるときの動作だ。
「無礼者は消えろ」
指の先から真っ黒な靄がどろりと零れ落ちる。靄はサルサ伯爵を包み、あっという間に伯爵は小さな猫の姿に変えられてしまった。
「にゃ……!」
「不細工な猫め。さっさと去れ」──『ああまずいわ、魔力が……』
完全な猫の姿となったサルサ伯爵は、四足歩行で逃げてゆく。集まっていた者たちの足元をすり抜けて、あっという間に見えなくなってしまった。
魔女の魔術を見た半猫達は、にゃあにゃあと叫びながら足早に逃げてゆく。転げながら四足歩行で駆け出す者までいる始末。
王の間に残されたのは、エステルとライナスだけになってしまった。
(目の前であんなすごい魔術を見てしまえば……皆恐ろしくなるわよね)
自分もこの場から逃げ出してしまいたくなる衝動を抑え込み、エステルはライナスの服の裾をギュッと握る。下手なことを言えば、次は自分が猫にされてしまうかもしれない。
「邪魔が入ったな。わしがこの国に来た目的であったな」──『早くあの子を』
「えっ、えっ、魔女様あの、腹の子とは……!」
「ほんの少し先の未来を視たのだ。そうか……これはまだ自覚がない段階なんじゃな」──『いけない、つい先走ったことを!』
大いに自覚のある指摘ではあったが、昨日の今日で妊娠など、信じられるはずがない。
「そんな、魔女様……! だって……!」
「ふむ、これは……三人になりそうじゃな」──『こんな話はあとで……でもこやつにとっては大事なことであるし……』
「さ、三人!?」
魔女と交渉をせねばならないというのに、エステルは自身の体のことで混乱状態だ。堪らずライナスを見上げると、彼も同じ顔になっていた。
『にゃん──僕たちの子ということでいいんだよな?』
「それは勿論です、殿下」
『うにゃ──よかった……!』
「ちょっと待ってください殿下! 魔女様とお話するほうが先ですわ!」
ライナスの鼻がエステルの髪に埋もれてゆく。それを押しのけて、エステルは魔女に頭を下げた。
「魔女様、ありがとうございます。それについては後程またお聞きしても?」
「構わん。それよりも……助けてほしいのだ」
魔女が顔を伏せ、大きな帽子が彼女の顔を隠した。
「はあっ……はあっ……うっ……」
王の間に近づくほど感じる嫌な気配。これは正しく闇色の魔女のもの。十二年前に呪いを受けた時にも感じた重くどろりとした気配に足が重くなった。
「早く……早く行かないと……!」
ドレスの裾をたくし上げ、ヒールも脱ぐとエステルは再び駆けた。廊下には嫌な気配だけが充満し、エステルを注意する者は最早誰もいなかった。
「はあっ……あれは……!」
息も切れ切れに到着した王の間付近には人だかり──否、半猫だかりが出来ている。発情期の影響か、男性ばかりだ。もふもふ耳の山に辿り着くと、皆がエステルの顔を見て道を開けた。
「……闇色の魔女」
真っ黒な衣装に身を包んだ美しい女性の姿は、十二年前から微塵も変わっていない。魔術で創り出したのか、魔女は気味の悪い椅子に腰掛け、それと向き合う形でライナスとサルサ伯爵が睨みを利かせていた。
「殿下!」
『にゃにゃ──エステル! 来ては駄目だ!』
焦燥した様子のライナスを見て、サルサ伯爵がニヤリと口角を上げた。
『今こそライナスを退けるチャンスだ!』
サルサ伯爵の心の声に、エステルの顔が険しくなった。駆け寄ってきたライナスの腕が、エステルの肩を包みこんだ。
『うにゃあみゃ──忌々しい魔女め! さっさとこの呪いを解くのだ!』
「……は?」
サルサ伯爵の言葉に、魔女が口を開く。エステルは意を決して魔女の顔を見た。
「にゃあにゃあと……何を言っているのか、さっぱりわからぬ」──『これが猫語……? 幼子はおらぬのか! 幼子の猫語が聞いてみたい!』
『うにゃ──どこの国の言葉だ! 聞いたこともないぞ!』
どうやら魔女の使う言葉とハルヴェルゲンの言葉は違うようだ。エステルは魔女の使う言葉を知っていた。屋敷に引きこもっている間、勉強したことがあった国の言葉だった。
ふ、と魔女の視線がエステルに向いた。エステルの体が強張るが、ライナスの腕に包まれていることで、落ち着きを取り戻す。
「どの言葉で話せば、おぬしらと会話が出来るかのう。先程から会話にならなくてな、困っておる」──『ええい、こんなことをしてるいる時間などないというのに……早くしないとあの子が……!』
魔女は涼しい顔をしているが、心の中では何やら焦っている様子であった。
(……怖いけれど、一か八か……わたくしにしか出来ない役目よ)
エステルは顔を上げてライナスを見つめる。それに気が付いたライナスが、何かに勘づいたように小さく頷いた。
「魔女様」
「ほう……おぬし、わしの言葉がわかるのか」──『はぁ、やっと会話が出来る……でもこやつ、半猫ではないな?』
水晶をはめ込んだような魔女の瞳が、瞬きをする度に眩い光を放つ。同じ色の長い睫毛がきらきらと輝いていた。
「魔女様はヴェルーディ王国の、それもうんと田舎の……ザルクシュ辺りのご出身で?」
「そうだが、何故ザルクシュだと」──『この女……まさか魔法使いか? いや、そんな気配はないな。もしかして……これは呪いか』
呪い、という言葉にエステルの眉が跳ね上がる。どうやら魔女はエステルに呪いをかけたことを覚えていないようだ。
「訛りが入っておりますので、そのくらいわかりますわ。わたくし、つい先日まで少々引きこもりでしたので……ありとあらゆる国の言葉を勉強しましたの」
「ふん、随分と肝の座っている女だ」──『こやつになら、あの子のことを相談出来るかもしれない!』
魔女の本音と建前の違いが気になったが、それよりも「あの子」というのは一体何者なのか。エステルにはわかりかねるが、半猫化を解いてもらう交渉には使えそうだと判断した。
(だって、すごく焦っている様子が伝わってくるもの……交渉するにしても、相談にも乗ってあげたいわ)
魔女が長い脚を組み直す。黒いドレスの裾がはらはらと揺れ、半猫たちが皆それを目で追っていた。
「ところで魔女様……どのようなご要件でこの国まで?」
「元々この国にいたのよ。それよりもおぬし……先に伝えておくがその呪い、解かねば腹の子たちにも遺伝するぞ?」──『あとで伝えようとすると忘れてしまうもの。きっと大事なことよ』
「……え?」
思いがけない魔女の発言に、ざわついていた者たちもシンと静まり返る。
そんな中、口を開いたのはサルサ伯爵であった。魔女に詰め寄り、彼女に掴みかかろうとするが、見えない壁に阻まれて前に進めないようであった。
『うにゃあにゃあ──でたらめを言うなこの腐れ魔女が! この女が身籠れるはずがないだろう!』
「……無礼な」
鋭いヒールの踵を鳴らした魔女は、スッと腕を前に出して指をピンと伸ばした。エステルは覚えていた──あれは呪いをかけるときの動作だ。
「無礼者は消えろ」
指の先から真っ黒な靄がどろりと零れ落ちる。靄はサルサ伯爵を包み、あっという間に伯爵は小さな猫の姿に変えられてしまった。
「にゃ……!」
「不細工な猫め。さっさと去れ」──『ああまずいわ、魔力が……』
完全な猫の姿となったサルサ伯爵は、四足歩行で逃げてゆく。集まっていた者たちの足元をすり抜けて、あっという間に見えなくなってしまった。
魔女の魔術を見た半猫達は、にゃあにゃあと叫びながら足早に逃げてゆく。転げながら四足歩行で駆け出す者までいる始末。
王の間に残されたのは、エステルとライナスだけになってしまった。
(目の前であんなすごい魔術を見てしまえば……皆恐ろしくなるわよね)
自分もこの場から逃げ出してしまいたくなる衝動を抑え込み、エステルはライナスの服の裾をギュッと握る。下手なことを言えば、次は自分が猫にされてしまうかもしれない。
「邪魔が入ったな。わしがこの国に来た目的であったな」──『早くあの子を』
「えっ、えっ、魔女様あの、腹の子とは……!」
「ほんの少し先の未来を視たのだ。そうか……これはまだ自覚がない段階なんじゃな」──『いけない、つい先走ったことを!』
大いに自覚のある指摘ではあったが、昨日の今日で妊娠など、信じられるはずがない。
「そんな、魔女様……! だって……!」
「ふむ、これは……三人になりそうじゃな」──『こんな話はあとで……でもこやつにとっては大事なことであるし……』
「さ、三人!?」
魔女と交渉をせねばならないというのに、エステルは自身の体のことで混乱状態だ。堪らずライナスを見上げると、彼も同じ顔になっていた。
『にゃん──僕たちの子ということでいいんだよな?』
「それは勿論です、殿下」
『うにゃ──よかった……!』
「ちょっと待ってください殿下! 魔女様とお話するほうが先ですわ!」
ライナスの鼻がエステルの髪に埋もれてゆく。それを押しのけて、エステルは魔女に頭を下げた。
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