【完結済】こんなに好きになるつもりなんて、なかったのに~彼とわたしの愛欲にまみれた日々~

水鏡こうしき

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26/児戯(1)★

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「なあほたる、ほたるってば」

 荷物を置き、リビングに並べられたクッションの傍に腰を下ろしたほたるの背後で、俺は彼女の名を呼び続けている。無視を決め込んでいるのか、振り返る様子はない。

「……なに」
「まだ怒ってんのか?」
「怒ってない。もう疲れた……お風呂もあっちで入ったし、先に寝るね。シャワー勝手に浴びて良いから」
「飲まねえの?」
「そんな気分じゃない。明日のお昼なら飲むかも」
「いいよな、お前明後日も休みだもんな」
「明日も泊まって日曜日、ここから出勤すればいいじゃない」

 それはもう怒っていないという本音なのか。再び訊ねようとするが、ほたるはさっさとベッドに横たわってしまった。

「さっき貰ったやつ、後で使わねえ?」
「そんな気になるわけないじゃない!」
「……悪い」

 ああ……またほたるを怒らせてしまった。身体を重ねれば機嫌が直るかもしれないと安易に考えていたが、そこまで辿り着けないような雲行きになってきた。

「じゃあ、シャワー浴びてくる」

 部屋着からパジャマへ着替え途中のほたるに無言で見送られ、手短にシャワーを済ます。短時間で上がったつもりだったが、ほたるは既に眠ってしまっていた。規則正しい寝息をすうすうと立て、はだけたパジャマの隙間からは黒いブラジャーがチラリと見えた。


(よく寝てるな……)


 可愛い寝顔に思わず頬が弛む。愛しくて堪らない彼女を求める気持ちに歯止めが効かず、額に唇を落とすが無反応。唇を重ねてみるも無反応。相当眠りが深いようだ。

「ほたる……」

 上下する形の良い胸。クリーム色のズボンの隙間からはほっそりとした足首がこちらを向いている。

「本当によく寝てるな……」

 風呂上がり、全裸のままの俺の思考は下半身へとシフトする。このままほたるを襲ってしまいたい。けれど彼女が目覚めてしまったなら、きっとまた罵倒されるに違いない。


(樹李さんに貰ったあれも使ってみえてんだよなあ……)


 ラブホに置いてある電マの類いは「なんだか不衛生そうで嫌」とほたるが言うので使ったことは一度もなかった。俺だって興味がなかった訳じゃない。ほたるが嫌がるならいいかと、堪えていた──が、実際使うとこいつがどんな反応をするのか、めちゃくちゃ気になって仕方がないのだ。

「あっ……」

 枕元に放置した俺のネクタイが目に入る。おもむろに手に取り、ほたるの手首を背中に回し、縛り上げた。

「あとは……」

 洗面所から持ってきたタオルで、ほたるの目隠しをする。パジャマのボタンを上から全て外してゆくと、なんともエロに包まれた光景が出来上がってしまった。


(流石にズボン脱がせたら起きるだろうな……)


 そう思いながらも、そろりそろりと下げて行く。案外起きないもので、ほたるは寝返り一つ打たない。あっという間に黒いレースのショーツを晒す、拘束目隠しほたるが完成した。

「エッロ……」

 ほたるは起きないが、俺の下半身は言うまでもなく起き上がってしまっていて。ほたるのブラジャーのホックを外すと、俺は寝転ぶ彼女の上に跨がった。

「やっべ……」

 何処から手をつけたものか。手に握りしめたピンク色の、あからさまに男性器を模したバイブでほたるの股の間をつつくか。はたまた、その零れ落ちた胸の──乳首を、くりくりと虐めてやるか。

「それとも……いきなり挿れるか?」

 いきなり性器を挿入された眠っているほたるは、どんな反応をみせるだろう。考えるだけでぞくぞくと身が震えてしまう。が、それは流石に止めておくことにした。ほたるの身体が濡れてもいないのにいきなり挿入すれば、彼女が痛みを感じるのは必須。そんなことで傷つけたくはないので、俺は手にしたバイブのスイッチを入れ、ほたるのショーツに指を差しこみ、その隙間──彼女のクリトリスへとその先端を押し当てた。

「……ん……ん……んッ……」

 ほたるはまだ寝ぼけたままのようだ。その間に手早くショーツを剥ぎ取り、彼女の股を押し広げた。前後に這わすようにバイブ動かすと、目覚めたのかほたるの足がぴくぴくと動き始めた。

「あッ……あッあッ、な、なに……!? いッ……ああッ……」

 ほたるは俺の下でごそごそと身を捩るが手首を拘束されていることに気が付き、暴れだす。優しく頭を撫でてやると安心したのか暴れるのをやめ、快感に身を任せるようになった。

 バイブの振動を強めてほたるの股にそれを添える。俺は空いた手で彼女の両胸に触れ、やわやわとした感触を楽しむように揉み回して堪能すると、激しく吸い付き、吸い上げた。

「あッあぅッ、あ……ちょっ……つよぃ……つよいって……い、イクッ……あ、あ、イク、イク……あッ!!」

 胸を吸っている間に達したようで、ほたるは唇を半開きにしたまま呼吸を荒くしている。達したというのにまだそこを苛め続ければ、こいつがどんな反応を見せるのか──そういえば今まで試したことがなかったように思う。性器を挿入している時に連続で達するのとはまた違う反応を見せてくれるだろうか?

「はぁッ、はぁッ、はぁッ……や、や、あ……とおや、とおやッ、バイブのけてッ!のけて、お願いッ!やああッん!イクぅ、あ、あぁッ!!」

 びくん、と大きく腰が跳ねた。いよいよ面白くなってきたので、バイブの振動を効かせたまま、そのスティック状の先端をほたるの膣口に押し当て、ゆっくりと──半分ほど膣に押し込んだ。

「いッ────あ────!!」

 びくん、びくん、と狂ったように腰から下が暴れだす。もはや悲鳴のような甲高い泣き声で喚くほたるの膣からそろりとバイブを抜き、振動を弱めて激しく──ピストンをするように抜き差しすると、悲鳴は甘い嬌声に変わり、だらりと弛緩した足は大きく開かれたまま動かなくなった。

「……ほたる?」

 震える小さな声で名を呼ぶが反応がない。そっと頬に触れると「……う」と呻き声をあげ、またしても沈黙するほたる。

「ごめん……気持ちよすぎて、ぼーっとしちゃって………………とおや?」

 意識が朦朧とするほどの快感。一瞬手に持つバイブに嫉妬を覚えた自分が情けない。これから俺の身体でもっと──。

「ねえ、とおや?とおやってば……」

 避妊具のしまってあるチェストに手を伸ばし、装着する。ほたるの股に手を伸ばし、愛液でとろとろになったなかに指を挿しこんだ。

「あッ……あ、あッ……とおや?とおや……?」


(……ん?)


「とおや、ねえ、なにか……言って……黙ってるの、怖いよ、ねえ、声聴かせて、とおや?」


(こいつ、まさか)


 勃ちあがった性器をほたるの膣口に押し込もうと足を押し広げるが、彼女は怯えるように膝を寄せて足を閉じようとしている。上半身もバタつかせ頑なに身体を許そうとしないので、肩を無理矢理押さえつけ、唇をそっと舐めた。

「い……いやあッ!」
 

(こいつ……俺を俺だと認識していないのか?)


 確かにこれを始めてから俺はほたるに自分の声を聴かせていない。自分の欲に任せて彼女を苛め、耳元で名前すら呼んでいないのだ。
 おまけに目隠しをし、手首は拘束中。こんなことをするのは初めてだったし、ほたるが不安に思うのも無理はない。自分の家にいるというのに、俺以外の男がどうやってお前を犯すんだよ……と考えてみたりもしたが、今のほたるの頭ではそこまで考えられないのだろう。ひょっとするとまだ少しねぼけているのかもしれない。そうでなければこんな反応を見せるわけがない……と思う。

「ねえ、とおや?とおやなんだよね?」

 手首の拘束を解き、ネクタイの片側の先端でほたるの手首を、もう片方の先端はベッドフレームのパイプに縛り付ける。腕を大きく上にあげた彼女は、先程までの拘束姿よりもエロさが一段と増していた。

「お願い、ねえ、やめて、怖い、怖い、とおや……とおや──あ、あああッ! や、いや、いや、ああッ!」

 堪えきれなかった。さっきまで喧嘩をして、顔を赤くして怒って、冷たい態度だったほたるが、AV女優顔負けのあられもない姿で泣き叫び、俺の身体を拒絶する。
 勢いよくほたるの膣に己のものをぶち込んだ俺は、夢中で何度も、何度も何度も息が乱れるまで何度も──彼女を犯し続けた。



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