櫻木学園物語〜君のために〜

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プロローグ「歴史」

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 ある災害がきっかけで不思議な力が目覚める人が現れ始めた。人々は彼らを能力者と呼んだ。
 能力者は一般的に外観では判別できない。だが、能力者はリングのような物を手首に着ける事が義務付けされている。
それによって、能力者の人権も法律によって保障されている。
そのリングは能力者が人間に危害を加えて死んでしまうというような一定ラインを超えた時に、能力者を取り締まる組織に、知らせがすぐに届くようになっている。
なので通常の場合は現場の近くにいる隊員が駆けつけて逮捕する。
 今はこのように、能力者が困る事がない社会になっているが、前はこんなふうではなかった。
前は、災害が起きていて、社会が混乱していた。
この災害は人々が色々な建物に閉じ込められるという不思議な事が起きていた。
その建物の事を迷宮と呼んだ。
しかし、なぜ迷宮と呼ばれたのか。
それは、建物が迷宮になって、数十時間経った。後に突然、穴が空いた。
迷宮の中に入っていくと、そこは迷路のように入り組んでいた。
だが、内部に閉じ込められている、人が能力に目覚めて迷宮を突破した。
その後、他の人も能力に目覚めて、各地の迷宮を解決した。
解決しても能力に目覚める人が少数だが増えている。
その能力者が現れた時は、救世主だとかある宗教団体は「彼らこそが神だ」とか「神が力を与えた、神の使いだ」などと称えていた。
だが、災害が解決してから数年たった時、人々はある不信感を覚えていた。
それは、能力者がいつか能力を持たない者に危害を加えるのではないかという事を思う人が増えていった。
そうして、人々の間にこんな噂が広まった。「能力者達は、この社会を乗っとるつもりだ」などの噂が広まっていった。
その噂のせいで能力が発現している人や能力が発現したばかりの人の事を忌み嫌われ始めた。
能力が発現した本人に留まらず、家族にも矛先が向いた。
能力を宿した子供を産んだなどと忌み嫌われて、暴言や虐めを受けていた。
それがきっかけで家庭が崩壊した家族が少なくはなかった。
だが、人々は大事な事に気づかなかった。
それは彼らも同じ人間だということに。
おそらく先入観に捉われていてそんなことにも、気付けなかったのだろう。
政府がこのままではまずいと、能力者に対する差別や虐めのような行為を禁止にする法律を作り、治めようとした。通称APHだ。
この法律によって人権があるなどの事を保障された。
しかし、まだ課題は残っている。
いくら法律によって人権などが保障されたとしても、能力者は強い力持っていて脅威である事には変わりはないからだ。
万が一、強い能力を持っている能力者が暴走してしまったら、という最悪の事態が起きるかもしれない。
その時は、生かして暴走を止める事は難しいだろう。
政府は議論をした。
そして能力を育成して正しく使えるようにする事を学ばせる学校を作るという結果に行き着いた。
そうして、作った学校が櫻木学園だ。櫻木学園はもちろん能力の制御や育成を最優先とする学校だ。
だが、普通の学校で学ぶ事も同時に勉強をする。
そうしなければ社会に出ても、働けないからだ。
櫻木学園が作られてから能力の研究が進み、生まれた段階で能力の有無やレベルなどが分かるようになった。
しかし、櫻木学園には、その研究を悪用する者がいた。
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