61 / 142
戦争勃発
しおりを挟む
「なに!? アレンが誘拐されただと!」
「はい。恐らく魔王様の元息子の仕業でしょう」
ゴブくんは頭を下げながら魔王にそう口にした。
ゴブはゴブなりに的確な判断をしたつもりだ。
あそこでゴブくんが無理矢理にでもアレンを助けようとしたところで無下に自分の命を扱うだけ。それはアレンが絶対に喜ばないことである。
ならば、すぐにでも魔王に伝えるべき。そう考えたのだ。
魔王はそのゴブくんの言葉を聞いて一瞬で表情を変える。
「…………ちッ! サルバディの企みか」
「いかがなさいますか?」
「俺が一人で出向いてさっさ助けてくる! クソっ! よりによってなんでアレンなんだ!」
魔王はいつになく雰囲気に殺気を漂わせている。
それはアレンの父としての雰囲気ではない。残虐の魔王としての雰囲気だった。
その一歩動いただけでも自分の命が刈り取られるような空気にゴブくんは冷や汗を流す。
それは魔王も同じようで心の内で炎々と燃やしている憤りと、
「もし、魔獣たちにバレたりでもしたら世界が――」
バタッ!
「……………………今どこからか音しかなったか?」
「はい…………僕も聞こえました」
魔王の言葉を遮るように何かがぶつかったような音が鳴った。
二人はゆっくりと音が鳴った後方へと振り向く。
すると、
「……………………あ」
「「…………あ」」
そこには窓にべったりとへばりついた紫電鳥がいた。
紫電鳥の息で窓は白く曇っている。
その様子にお互い、口を開けてしまった。
その紫電鳥はまるでこの会話を聞こうとしているようで…………
「…………ラーク様ぁ!」
「「待て待て待てぇ!」」
逃げるように飛び去って行く紫電鳥を二人は大声を出しながら追いかけようとする。
しかし、あんな小さな小窓から出られるわけもない。
入ることが出来て鳥が一体分の小さな窓なのだから。
二人は窓の前までたどり着き、その場で呆然としてしまう。
そして、二人は顔を見合わせてゆっくりと暗黙の頷きをした。
((うん。終わったね))
二人はゆっくりと自室へ現実を逃避するように帰ったのだった。
********************
ランドロフはアレンを抱えたまま少し複雑の心境で帰ってきた。
「お帰りなさい。ランドロフ。最後のディルガイナの観光はどうだった?」
「ほんとに期待ハズレでしたね。ほぼ魔王軍は二段階者。それに比べ僕たちに味方してくれている魔獣軍は全員三段階者。舐めてるのかって話ですよ」
ランドロフは苦笑いしながら右手で抱えている魔族をサルバディの目の前に置く。
その子供を見て、当然サルバディは目を見開いた。
「拾ってきたんですよ…………まぁ万が一が何かあったとしても竜神族の変わりの人質として使いましょう」
「こんな一般人を人質にして意味があるのかしら? あの魔王でも流石に一般人をそこまで熱心に助けに来るとは思えないのだけれど」
サルバディは気を失っているジーっとアレンを見ている。
流石にあの睡眠薬を使ったため、後一日は目が覚めることが…………
「あ、おはようございます」
「「…………ん? んんんんん!?」」
二人はアレンを見て、急に顔をひきつらせた。
それはそうだろう。一日たったにもかかわらず、準魔王級のドラはぐっすり寝ているのに、なぜ子供が起きれるというのだ。
「あの…………ここはどこでしょうか?」
床に座って、両手を拘束されているアレンは少しだけ怯えるような目をして二人に聞く。
サルバディは未だに現状を理解していないようなのでランドロフが口を開いた。
「ま、魔王城だ。それよりお前はなんで意識が――」
「へぇ! 魔王城にこんなところあったんですか? 初めて見る場所です!」
すると、アレンはランドロフの声を遮るように言いながら急に目を輝かせた。
その表情には何故か安心感が含まれている。
その表情に動揺しているランドロフと交代するようにサルバディが座っていた玉座から立ち上がった。
そして…………
「【誘惑《テンプラー】!」
「…………あ」
サルバディは少し隠されていた自分の漆黒の肌を露出させる。
その様子を見れば、一瞬でその女性におちてしまうほどの美貌だった。
母でなければランドロフもすぐにおちていただろう。
アレンもその様子を見て素っ頓狂な声を出す。
(一瞬、睡眠薬から逃れたため驚いたが、母上のこの魔法を食らって正常を保っていられる者などいるはずもない)
ランドロフの先ほどまで固くなっていた表情から少し安堵が垣間見えた。
そして、その術者のサルバディも当然、余裕の笑みを浮かべている。
「…………あ、おトイレ借りていいですか? 我慢してたの忘れてました」
「あ、どうぞ…………そこを右に曲がったところです…………」
「ありがとうございます!」
アレンは元気よく頭を下げてトイレに向かって走っていった。
そして、その様子を呆然と見ているランドロフの頭をサルバディは良い音をたてて引っ叩く。
「なんで普通にトイレの場所教えてるの!? ってかなんで私の魔法が通じてないのかしら!?」
「……………………僕に言われても知りませんよ!? 多分たまたまだよ…………うん。すぐ戻ってくるはず…………うん…………そのはず…………」
ディルガイナにいる魔王が現実逃避をしている中、同時刻に魔王の元息子であるランドロフも現実逃避をしようとしていた。
やはり血の繋がりはあるのだろう。
「はい。恐らく魔王様の元息子の仕業でしょう」
ゴブくんは頭を下げながら魔王にそう口にした。
ゴブはゴブなりに的確な判断をしたつもりだ。
あそこでゴブくんが無理矢理にでもアレンを助けようとしたところで無下に自分の命を扱うだけ。それはアレンが絶対に喜ばないことである。
ならば、すぐにでも魔王に伝えるべき。そう考えたのだ。
魔王はそのゴブくんの言葉を聞いて一瞬で表情を変える。
「…………ちッ! サルバディの企みか」
「いかがなさいますか?」
「俺が一人で出向いてさっさ助けてくる! クソっ! よりによってなんでアレンなんだ!」
魔王はいつになく雰囲気に殺気を漂わせている。
それはアレンの父としての雰囲気ではない。残虐の魔王としての雰囲気だった。
その一歩動いただけでも自分の命が刈り取られるような空気にゴブくんは冷や汗を流す。
それは魔王も同じようで心の内で炎々と燃やしている憤りと、
「もし、魔獣たちにバレたりでもしたら世界が――」
バタッ!
「……………………今どこからか音しかなったか?」
「はい…………僕も聞こえました」
魔王の言葉を遮るように何かがぶつかったような音が鳴った。
二人はゆっくりと音が鳴った後方へと振り向く。
すると、
「……………………あ」
「「…………あ」」
そこには窓にべったりとへばりついた紫電鳥がいた。
紫電鳥の息で窓は白く曇っている。
その様子にお互い、口を開けてしまった。
その紫電鳥はまるでこの会話を聞こうとしているようで…………
「…………ラーク様ぁ!」
「「待て待て待てぇ!」」
逃げるように飛び去って行く紫電鳥を二人は大声を出しながら追いかけようとする。
しかし、あんな小さな小窓から出られるわけもない。
入ることが出来て鳥が一体分の小さな窓なのだから。
二人は窓の前までたどり着き、その場で呆然としてしまう。
そして、二人は顔を見合わせてゆっくりと暗黙の頷きをした。
((うん。終わったね))
二人はゆっくりと自室へ現実を逃避するように帰ったのだった。
********************
ランドロフはアレンを抱えたまま少し複雑の心境で帰ってきた。
「お帰りなさい。ランドロフ。最後のディルガイナの観光はどうだった?」
「ほんとに期待ハズレでしたね。ほぼ魔王軍は二段階者。それに比べ僕たちに味方してくれている魔獣軍は全員三段階者。舐めてるのかって話ですよ」
ランドロフは苦笑いしながら右手で抱えている魔族をサルバディの目の前に置く。
その子供を見て、当然サルバディは目を見開いた。
「拾ってきたんですよ…………まぁ万が一が何かあったとしても竜神族の変わりの人質として使いましょう」
「こんな一般人を人質にして意味があるのかしら? あの魔王でも流石に一般人をそこまで熱心に助けに来るとは思えないのだけれど」
サルバディは気を失っているジーっとアレンを見ている。
流石にあの睡眠薬を使ったため、後一日は目が覚めることが…………
「あ、おはようございます」
「「…………ん? んんんんん!?」」
二人はアレンを見て、急に顔をひきつらせた。
それはそうだろう。一日たったにもかかわらず、準魔王級のドラはぐっすり寝ているのに、なぜ子供が起きれるというのだ。
「あの…………ここはどこでしょうか?」
床に座って、両手を拘束されているアレンは少しだけ怯えるような目をして二人に聞く。
サルバディは未だに現状を理解していないようなのでランドロフが口を開いた。
「ま、魔王城だ。それよりお前はなんで意識が――」
「へぇ! 魔王城にこんなところあったんですか? 初めて見る場所です!」
すると、アレンはランドロフの声を遮るように言いながら急に目を輝かせた。
その表情には何故か安心感が含まれている。
その表情に動揺しているランドロフと交代するようにサルバディが座っていた玉座から立ち上がった。
そして…………
「【誘惑《テンプラー】!」
「…………あ」
サルバディは少し隠されていた自分の漆黒の肌を露出させる。
その様子を見れば、一瞬でその女性におちてしまうほどの美貌だった。
母でなければランドロフもすぐにおちていただろう。
アレンもその様子を見て素っ頓狂な声を出す。
(一瞬、睡眠薬から逃れたため驚いたが、母上のこの魔法を食らって正常を保っていられる者などいるはずもない)
ランドロフの先ほどまで固くなっていた表情から少し安堵が垣間見えた。
そして、その術者のサルバディも当然、余裕の笑みを浮かべている。
「…………あ、おトイレ借りていいですか? 我慢してたの忘れてました」
「あ、どうぞ…………そこを右に曲がったところです…………」
「ありがとうございます!」
アレンは元気よく頭を下げてトイレに向かって走っていった。
そして、その様子を呆然と見ているランドロフの頭をサルバディは良い音をたてて引っ叩く。
「なんで普通にトイレの場所教えてるの!? ってかなんで私の魔法が通じてないのかしら!?」
「……………………僕に言われても知りませんよ!? 多分たまたまだよ…………うん。すぐ戻ってくるはず…………うん…………そのはず…………」
ディルガイナにいる魔王が現実逃避をしている中、同時刻に魔王の元息子であるランドロフも現実逃避をしようとしていた。
やはり血の繋がりはあるのだろう。
52
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい
冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。
何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。
「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。
その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。
追放コンビは不運な運命を逆転できるのか?
(完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる