28 / 51
第五章「魔女の遺産」
5-2:魔女のフィルグリフ
しおりを挟む
「気を付けて、恐らくマザー・ヴィオレッタが来ている筈よ」
二人に警戒を促しながら、カラナは魔導研究所と思しき館へと近寄って行く。
入口までの道中も整備されており、良く見れば生い茂る植物に飲み込まれて、石の彫刻や石像が建てられている。
この辺りは庭先の様だ。
館全体は風雨にさらされボロボロだが、入口の扉はしっかりとした造りの頑丈なものだ。
カラナとサフィリア、クラルに別れて扉の両側から壁を背にして近づく。
カラナが目配せすると、クラルは無言で頷き扉の取っ手に手をかけた。
――瞬間!
取っ手から雷撃と火花が散り、クラルの腕を絡め取る!
「く……ッ!」
慌てて腕を引っ込めるクラル。
「クラ……ッ!」
声を上げようとしたサフィリアの口を手で覆って静止する!
騒げば、ここにいる何者かたちに気付かれる。
ローブの裾をまくり、焼けて煙を上げる腕を露わにする。
取っ手を掴んだ手のひらは黒く炭化し、電撃が走った後がミミズ腫れの様に浮き出ていた。
「大丈夫……!?」
サフィリアを小声で心配する。クラルは脂汗を流しながらも微笑んで頷いた。
すぐに回復魔法で傷ついた右腕を癒して行く。
「トラップが仕掛けてあるとは、ここがあたしたちの捜している場所で間違いなさそうね」
クラルが治療をするあいだ、カラナは慎重にツタで覆われた壁を調べる。
すぐにツタの下から青い宝石が埋め込まれたモニュメントが見つかった。罠を起動させている魔導石だろう。
「サフィリア、出番よ!」
「オッケー!」
カラナから場所を譲られたサフィリアは、手にした錫杖の先端を、壁の魔導石に向け、瞳を閉じて集中した。
彼女の描いた”マギコード”が魔導石に干渉し、暗号を解きほどいて行く。
クラルが治療を終えた丁度その時、扉全体が青く光り、その光も空中に飛び散って消える。
くるりと向き直るサフィリア。
「開いたよ!」
取っ手を掴んで扉を開けようとするサフィリアを制止して――クラルは直ったばかりの右腕で、ゆっくりと扉を奥に開いた。
人一人が入れる隙間を開けて、三人は身体を滑り込ませる。
すぐに扉を閉め、床に膝をついて身を伏せた。
窓がすべて閉じられているせいで館の中は薄暗く、崩れた壁の隙間から外の日差しが差し込む程度の明るさである。
扉の先は、広めのエントランス。
左右に通路があり、向かいの両端には吹き抜けの階段が二階へと続く。その階段の間にも、奥へと続く扉がひとつ。
指で右側の通路を指差し、クラルに様子を探る様に伝える。
カラナはサフィリアを連れ、左の通路へ向かった。
壁伝いに通路に近寄り、覗き込む。
通路は長く左側は窓が並び、右側には客間に続くと思われるドアが並ぶ。
「カラナ!」
サフィリアが小声で呼ぶ。
見ると反対側の通路に入ったクラルが手招きしている。
何か見つけたか?
“彼女”の方へと歩み寄る。
「地下へ続く階段があります」
右の通路を一番奥まで進んで突き当りの左側に地下へと続く階段があった。
館は左右対称なのでもしかするとカラナたちが進んだ方の通路も同じ構造かも知れない。
しかし、先に見つけたのも何かの導きだろう。
「降りてみましょう」
カラナの言葉に頷いて、クラルが先陣を切る。
ゆっくりと薄暗い階段を一歩一歩、慎重に降りて行く。
階段はまっすぐに続き、降り切るとこれまたまっすぐの地下通路。
もはや日の光は届かず、数メートル先も見えない。
「向かって左に扉が見えます」
クラルの眼が、暗闇に扉を見つけた様だ。
”彼女”の後に続いて扉の前まで移動する。
古ぼけた木で出来たドア。
入口の堅牢なドアと違い、こちらはうかつに押すとそのまま倒れそうなほどボロボロである。
「開けてみて」
カラナの指示に一瞬躊躇しながらも、クラルはドアノブを回した。幸い、先ほどの様な電撃に見舞われることもなくドアは開く。
ドアの向こうからむわっとした空気と、喉を突く埃が噴き出す。
永いあいだ、誰も足を踏み入れていない証拠だ。
部屋の中は書斎の様だった。
壁の棚に大量の本が整然と並んでいる。中央にはテーブルと椅子が無残に崩れ落ちていた。
人の気配は無い様なので、カラナは”照明球”を生み出して視界を確保する。
足元に注意しながら本棚に近づく。並べられた本は魔導書の類だろうが、どれも外国語でタイトルが書かれており、読むことが出来なかった。
少なくとも、この部屋にカラナたちを満足させるものはなさそうである。
「他の部屋を当たってみましょう」
「ちょっと待って……!」
カラナを制し、サフィリアが呟く。目を閉じて聞き耳を立てている様だった。
「何かを感じる……! 近くに何かあるよ」
くるくると周囲を見回すと、彼女はやがて一点に目を止めた。
視線の先には変哲のない本棚。
だが、そこだけ周りの本棚より一段後ろにずれている。
おもむろに近寄り、サフィリアは棚に手をかけてちからを込めた。
本棚全体が横にスライドし、後ろから扉が現れる。
「隠し扉か……!」
「待って、ここにも魔法で封印がかけられてる」
「解除できそう?」
「もちろん!」
頷いてサフィリアは、再び錫杖の先端をドアに向ける。
もはや当たり前の様に、彼女の魔力で扉を封じていた魔力は光となって無散した。
クラルが扉を開け、二人を招き入れる。
「おー! これは怪しいわね」
カラナは感嘆の声を上げた。
隠された部屋はそこそこ広く、部屋の中央には大きなテーブル。
それ以外にも机やカウンターが置かれ、その上には雑多に、様々な器具や本が所狭しと置かれている。
如何にも研究室ですと言わんばかりの風景だ。
扉を閉め、照明球の明るさを最大限に上げて部屋全体を照らす。
「!」
そこで初めて気が付いたが、ドアの正面の壁に大きな絵がかけられていた。
高級そうな額縁に納められた身の丈ほどもある肖像画だ。
「これは…………」
サフィリアが近寄って肖像画を見上げる。
描かれている人物は二人。
ひとりはイスに腰かけた白髪の老婆。優し気な笑みを浮かべているが、高貴なローブを纏い背筋を正して座るその姿には気品が感じられる。
そして、その横に寄り沿う様に佇む少女の姿――
「クラル……?」
髪の色こそ金髪だが、その顔立ちはクラル――と言うより『ゴーレム』のそれそのものだった。
こちらも穏やかな微笑みを浮かべた姿で描かれている。
その手には人の頭ほどの大きさの銀細工が施された宝石が納められていた。
「魔女サイザリスは、自分の孫娘をモデルに『ゴーレム』を創ったと言われているわ」
「じゃあ――このおばあさんがサイザリス?」
「そう言うことかしらね――ちょっと待って!」
振り返って、カウンターの上を見やる。
「そこに置いてある置物、この女の子が持っているものじゃないかしら?」
それは確かに同じものだった。
銀の台座と複雑なデザインの彫刻の中に、緑青色の大きな宝石が埋め込まれている。
この宝石は魔導石だろう。
「……フィルグリフと同じ記録媒体ね」
カラナが手をかざして魔力を感応させる。しかし起動しない。
「ダメ、これも暗号化されているわ」
「サフィリアが見てみるよ」
場所を変わってサフィリアが手をかざす。
やがて魔導石の複雑な結晶構造の奥に一筋の光が生まれ、それは魔導石全体を青く輝かせた。
魔導石から光の粒子が投影され、”フィルグリフ”と同様に文字列のリストを形作る。
「これは当りかもよ! ……見た感じサイザリスの研究記録っぽいわ!」
膨大なリストを軽くスクロールさせながらカラナは呟いた。
「どう!? ヴェルデグリスについて書いてありそう?」
サフィリアが思わず顔を近づけて来る。
クラルも興味深そうに逆側から顔を覗かせる。
「結構な項目数ね……。ちょっと待って! ……これって映像記録みたいよ!」
適当な項目を選択し、再生を試みる。
魔導石からひと際大きな光が溢れ、空中に映像を投影した――。
二人に警戒を促しながら、カラナは魔導研究所と思しき館へと近寄って行く。
入口までの道中も整備されており、良く見れば生い茂る植物に飲み込まれて、石の彫刻や石像が建てられている。
この辺りは庭先の様だ。
館全体は風雨にさらされボロボロだが、入口の扉はしっかりとした造りの頑丈なものだ。
カラナとサフィリア、クラルに別れて扉の両側から壁を背にして近づく。
カラナが目配せすると、クラルは無言で頷き扉の取っ手に手をかけた。
――瞬間!
取っ手から雷撃と火花が散り、クラルの腕を絡め取る!
「く……ッ!」
慌てて腕を引っ込めるクラル。
「クラ……ッ!」
声を上げようとしたサフィリアの口を手で覆って静止する!
騒げば、ここにいる何者かたちに気付かれる。
ローブの裾をまくり、焼けて煙を上げる腕を露わにする。
取っ手を掴んだ手のひらは黒く炭化し、電撃が走った後がミミズ腫れの様に浮き出ていた。
「大丈夫……!?」
サフィリアを小声で心配する。クラルは脂汗を流しながらも微笑んで頷いた。
すぐに回復魔法で傷ついた右腕を癒して行く。
「トラップが仕掛けてあるとは、ここがあたしたちの捜している場所で間違いなさそうね」
クラルが治療をするあいだ、カラナは慎重にツタで覆われた壁を調べる。
すぐにツタの下から青い宝石が埋め込まれたモニュメントが見つかった。罠を起動させている魔導石だろう。
「サフィリア、出番よ!」
「オッケー!」
カラナから場所を譲られたサフィリアは、手にした錫杖の先端を、壁の魔導石に向け、瞳を閉じて集中した。
彼女の描いた”マギコード”が魔導石に干渉し、暗号を解きほどいて行く。
クラルが治療を終えた丁度その時、扉全体が青く光り、その光も空中に飛び散って消える。
くるりと向き直るサフィリア。
「開いたよ!」
取っ手を掴んで扉を開けようとするサフィリアを制止して――クラルは直ったばかりの右腕で、ゆっくりと扉を奥に開いた。
人一人が入れる隙間を開けて、三人は身体を滑り込ませる。
すぐに扉を閉め、床に膝をついて身を伏せた。
窓がすべて閉じられているせいで館の中は薄暗く、崩れた壁の隙間から外の日差しが差し込む程度の明るさである。
扉の先は、広めのエントランス。
左右に通路があり、向かいの両端には吹き抜けの階段が二階へと続く。その階段の間にも、奥へと続く扉がひとつ。
指で右側の通路を指差し、クラルに様子を探る様に伝える。
カラナはサフィリアを連れ、左の通路へ向かった。
壁伝いに通路に近寄り、覗き込む。
通路は長く左側は窓が並び、右側には客間に続くと思われるドアが並ぶ。
「カラナ!」
サフィリアが小声で呼ぶ。
見ると反対側の通路に入ったクラルが手招きしている。
何か見つけたか?
“彼女”の方へと歩み寄る。
「地下へ続く階段があります」
右の通路を一番奥まで進んで突き当りの左側に地下へと続く階段があった。
館は左右対称なのでもしかするとカラナたちが進んだ方の通路も同じ構造かも知れない。
しかし、先に見つけたのも何かの導きだろう。
「降りてみましょう」
カラナの言葉に頷いて、クラルが先陣を切る。
ゆっくりと薄暗い階段を一歩一歩、慎重に降りて行く。
階段はまっすぐに続き、降り切るとこれまたまっすぐの地下通路。
もはや日の光は届かず、数メートル先も見えない。
「向かって左に扉が見えます」
クラルの眼が、暗闇に扉を見つけた様だ。
”彼女”の後に続いて扉の前まで移動する。
古ぼけた木で出来たドア。
入口の堅牢なドアと違い、こちらはうかつに押すとそのまま倒れそうなほどボロボロである。
「開けてみて」
カラナの指示に一瞬躊躇しながらも、クラルはドアノブを回した。幸い、先ほどの様な電撃に見舞われることもなくドアは開く。
ドアの向こうからむわっとした空気と、喉を突く埃が噴き出す。
永いあいだ、誰も足を踏み入れていない証拠だ。
部屋の中は書斎の様だった。
壁の棚に大量の本が整然と並んでいる。中央にはテーブルと椅子が無残に崩れ落ちていた。
人の気配は無い様なので、カラナは”照明球”を生み出して視界を確保する。
足元に注意しながら本棚に近づく。並べられた本は魔導書の類だろうが、どれも外国語でタイトルが書かれており、読むことが出来なかった。
少なくとも、この部屋にカラナたちを満足させるものはなさそうである。
「他の部屋を当たってみましょう」
「ちょっと待って……!」
カラナを制し、サフィリアが呟く。目を閉じて聞き耳を立てている様だった。
「何かを感じる……! 近くに何かあるよ」
くるくると周囲を見回すと、彼女はやがて一点に目を止めた。
視線の先には変哲のない本棚。
だが、そこだけ周りの本棚より一段後ろにずれている。
おもむろに近寄り、サフィリアは棚に手をかけてちからを込めた。
本棚全体が横にスライドし、後ろから扉が現れる。
「隠し扉か……!」
「待って、ここにも魔法で封印がかけられてる」
「解除できそう?」
「もちろん!」
頷いてサフィリアは、再び錫杖の先端をドアに向ける。
もはや当たり前の様に、彼女の魔力で扉を封じていた魔力は光となって無散した。
クラルが扉を開け、二人を招き入れる。
「おー! これは怪しいわね」
カラナは感嘆の声を上げた。
隠された部屋はそこそこ広く、部屋の中央には大きなテーブル。
それ以外にも机やカウンターが置かれ、その上には雑多に、様々な器具や本が所狭しと置かれている。
如何にも研究室ですと言わんばかりの風景だ。
扉を閉め、照明球の明るさを最大限に上げて部屋全体を照らす。
「!」
そこで初めて気が付いたが、ドアの正面の壁に大きな絵がかけられていた。
高級そうな額縁に納められた身の丈ほどもある肖像画だ。
「これは…………」
サフィリアが近寄って肖像画を見上げる。
描かれている人物は二人。
ひとりはイスに腰かけた白髪の老婆。優し気な笑みを浮かべているが、高貴なローブを纏い背筋を正して座るその姿には気品が感じられる。
そして、その横に寄り沿う様に佇む少女の姿――
「クラル……?」
髪の色こそ金髪だが、その顔立ちはクラル――と言うより『ゴーレム』のそれそのものだった。
こちらも穏やかな微笑みを浮かべた姿で描かれている。
その手には人の頭ほどの大きさの銀細工が施された宝石が納められていた。
「魔女サイザリスは、自分の孫娘をモデルに『ゴーレム』を創ったと言われているわ」
「じゃあ――このおばあさんがサイザリス?」
「そう言うことかしらね――ちょっと待って!」
振り返って、カウンターの上を見やる。
「そこに置いてある置物、この女の子が持っているものじゃないかしら?」
それは確かに同じものだった。
銀の台座と複雑なデザインの彫刻の中に、緑青色の大きな宝石が埋め込まれている。
この宝石は魔導石だろう。
「……フィルグリフと同じ記録媒体ね」
カラナが手をかざして魔力を感応させる。しかし起動しない。
「ダメ、これも暗号化されているわ」
「サフィリアが見てみるよ」
場所を変わってサフィリアが手をかざす。
やがて魔導石の複雑な結晶構造の奥に一筋の光が生まれ、それは魔導石全体を青く輝かせた。
魔導石から光の粒子が投影され、”フィルグリフ”と同様に文字列のリストを形作る。
「これは当りかもよ! ……見た感じサイザリスの研究記録っぽいわ!」
膨大なリストを軽くスクロールさせながらカラナは呟いた。
「どう!? ヴェルデグリスについて書いてありそう?」
サフィリアが思わず顔を近づけて来る。
クラルも興味深そうに逆側から顔を覗かせる。
「結構な項目数ね……。ちょっと待って! ……これって映像記録みたいよ!」
適当な項目を選択し、再生を試みる。
魔導石からひと際大きな光が溢れ、空中に映像を投影した――。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる