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エピローグ
そして魔女は滅ぼされた
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***
光が収まる――。
カラナはちからを使い果たしたかの様に、膝から崩れ、座っていた。
その彼女の身体にパラパラと、砕け散ったヴェルデグリスの破片が降り注ぐ。
そのまま倒れかけたカラナの身体を――光の中から伸びた二本の腕が支える。
「……誰……?」
薄れ行く意識の中で、カラナは自分を支える腕を見る。
細い枯れ枝の様な生気のない、赤黒い血に塗れた腕。
それが、カラナを支えていた。
息を呑んで、頭を上げる。
見上げた先にある、自分を見つめる視線に――カラナは声を失った。
「……ローザ様!?」
ボサボサの赤から紫にグラデーションのかかった長髪。痩せこけた頬に、衰え切った細い身体。ボロボロに朽ちた七色のローブ。
だが孫娘を見つめる優し気な金の相貌は、間違いなく彼女の祖母のものだった。
「ああ、カラナ! わたくしの孫娘! ようやく……ようやく逢えたわっ!」
その細身からは想像も出来ない強く優しいちからで抱き締められる。
驚きのあまり、すぐに声が出ない。
一度、唾を飲み込み、喉を潤し、ようやくかすれた声が出た。
「……これは一体……!? どうして、ここにローザ様が……!?
さっき……元老院へ戻られた筈じゃ……!」
カラナの言葉が終わらぬ内に、ローザが床に崩れ落ちる。
慌ててその身体を抱き上げる。そのあまりの軽さに、カラナは驚いた。
「大丈夫ですか、ローザ様!?」
「……そんな事……よりも………!」
肩で大きく息を吐き、カラナを見つめる。
「早く……わたくしのところにサフィリアと……クラルを!」
「え……?」
言葉の意味が分からず、返答に詰まるカラナを、ローザが叱責する!
「早くして! 間に合わなくなってしまうわよッ!」
「は……はい!」
言われるがまま、サフィリアの亡骸と――クラルを包んだ布を運ぶ。
二人の身体をローザはその両腕に抱き抱え、息を大きく吸って目を閉じる。
「今のわたくしの魔力で……呼び戻せれば良いのだけれど……」
”マギコード”を組み上げる。
恐ろしい程複雑で、長大な魔力の旋律が、二人の少女を包み込んで行く。
サフィリアとクラルのボロボロの肉体が、光に縫合され、修復されて行く様を、固唾を飲んで見守った。
撃ち抜かれたサフィリアの胸の傷が搔き消え、布の隙間から覗くクラルの肌が、瞬く間に生気を帯びて行く。
光が消え去り――ローザが目を開ける。
腕に抱いた二人に微笑みかける。
「……サフィリア、そしてクラル……さあ、目を覚まして……」
「……ん?」
わずかに呻いて――サフィリアが目を開けた!
「サフィリア!」
思わず、ローザの腕からサフィリアを抱き上げる!
「……カラナ!」
寝起きの様な表情から一転、きょとんとした顔でカラナの顔を覗き込むサフィリア。
「カラナ……、サフィリア……?」
半身を起こしながら、クラルも何が起きたかと言う表情をする。
「クラルッ!」
眼を覚ましたクラルの姿を見てサフィリアが飛び付――こうとしたものの、カラナにきつく抱き締められた少女は、その腕の中でもがくだけだった。
「サフィリア……、ゴメンね……! ホントにゴメンねッ!」
少女を抱き締めて、ただただ泣きじゃくる竜の孫娘に――サフィリアは微笑んだ。
「カラナ……信じてくれたんだね……!」
カラナの腕の中で、サフィリアが見上げて来る。
その金髪を、ローザが優しく撫でた。
「ヴェルデグリスに封じられ――すっかり記憶が飛んでしまったわたくしの語り部――よくやり遂げてくれたわ」
「サフィリアも、ギリギリまで分からなかったけどね……!」
ローザの称賛に、サフィリアは白い歯を見せて微笑む。
「いいえ、わたくしの孫娘ともあろう者が、鈍感すぎるのよっ!」
ローザがいたずらっぽく笑い、カラナの額を軽く指で弾く。
状況を理解出来ないクラルは、困惑の表情。
その時――!
「ローザッ!!」
地を揺るがす様な、深く底の知れない怒声が『封印の間』に響き渡る!
「!?」
その場にいる全員の視線が――その入口に向けられる!
そこには――もう一人のローザが立っていた。顔を手で押さえ、ゆらゆらとふらつきながら近寄って来る。
「ローザ様が二人!?」
クラルらしくもない、素っ頓狂な声を上げる。
「いや……違うよ!」
サフィリアが、カラナの腕から身を起こし、"それ"を睨みつけた!
「あいつが……カラナを騙していたんだ!」
ローザの姿を纏ったそれが顔を上げる。
その顔は、硬く真っ白い陶器の様に無機質になり、細かいヒビがびっしりと広がっている。
「おのれ……! 真逆……竜の孫が……”解放の言葉”を知っていたとは……!
ヴィオレッタの失態か! ……最後の最後まで余計な事を……ッ!」
両腕も崩れ落ち、ボロボロの皮膚が顔を覗かせている。
「ヴェルデグリスを通じて……わらわに投影していた姿が……!」
ずっと幼い頃から、祖母とは感覚が合わないと感じていた。
それは、純粋な竜族である以上――仕方がない事だと――思っていた。
でも違った。
ようやく分かった。
カラナは心の中で、怯えながら呟いた。
コイツは……あたしのお祖母様なんかじゃなかった!
ローザの抜け殻から、サフィリアと同じ姿をしたものがずるりと抜け出て来る!
しかしその髪は白髪が混じり、皮膚は干からびて水死体の様に変色し、顔には歯の無い真っ赤な口が広がっている!
「サイザリス!」
その名を、ローザが吠える!
「此処まで来て……! 此処まで来たのに……!
真逆……! 真逆ッ! 我が影武者の如き『ハイゴーレム』がッ!
此処まで我が計略を掻き回してくれるとはッ!!」
憎しみのこもった声で、サイザリスが呻く!
「返せ、我が操り人形よ! その姿はわらわのものじゃ! 返せッ!」
醜悪な姿を晒した魔女に向けて、サフィリアは自分の胸に手をあてて叫んだ!
「返さないよ! サフィリアの姿をくれたのはあんたでしょ!
もう誰も、この姿をサイザリスだと思わない! この姿はサフィリアのものだ!」
にっこりと、サイザリスに微笑み返す。
「約束は果たしたよ!
魔女の封印石は壊れたし、魔女サイザリスも歴史上から完全に消える。
……あんたはカラナに負けたんだよ。だって、この姿に”サフィリア”って名前を与えたのはカラナだもん!」
サイザリスの叫びと共に、その周囲を冷気と氷の粒子が覆って行く!
だが、その魔力は、サフィリアのそれと比べれば、あまりにも弱弱しい。
「クラル! カラナとサフィリアは魔力が戻っていないわ!
貴女が二人を護って!!」
「はい!」
ローザの指示に、クラルが力強く頷く!
クラルがローザの横に立ち、額の魔導石に魔力を宿らせ光の"魔法障壁"を成す!
氷塊と冷気に身を包んだ魔女を見据え――ローザが牙を剥く!
「サイザリス! よくも、我が孫娘に涙を流させたな!!」
膨大な魔力がローザの身体から溢れ出し、魔女を覆った氷を粉々に消し飛ばす!
「よくも、我が孫娘を謀ってくれたなッ!!」
晩年の人間と手負いの竜族の差は歴然だった。
よろよろとのたうつサイザリスの抵抗は――指先に生み出された小さな氷の一粒。
ローザの魔力が、灼熱の暴風となってサイザリスに襲い掛かる!
熱は光となって空間を見たし、光は大きな翼を広げた紅竜の姿を形作る!
「数十年かけて培われた、竜族の怒りと憎悪を受けるがいいッ!」
圧倒的な紅い火炎が――魔女の姿を包み込む!
カラナは、サフィリアのその暖かな身体を強く――強く抱き締めた。
二度と離さぬ様に――――
――そして、見届ける。
紅竜の姿をした炎に飲み込まれ――魔女の姿が塵に還る瞬間を――!!
――終わり――
光が収まる――。
カラナはちからを使い果たしたかの様に、膝から崩れ、座っていた。
その彼女の身体にパラパラと、砕け散ったヴェルデグリスの破片が降り注ぐ。
そのまま倒れかけたカラナの身体を――光の中から伸びた二本の腕が支える。
「……誰……?」
薄れ行く意識の中で、カラナは自分を支える腕を見る。
細い枯れ枝の様な生気のない、赤黒い血に塗れた腕。
それが、カラナを支えていた。
息を呑んで、頭を上げる。
見上げた先にある、自分を見つめる視線に――カラナは声を失った。
「……ローザ様!?」
ボサボサの赤から紫にグラデーションのかかった長髪。痩せこけた頬に、衰え切った細い身体。ボロボロに朽ちた七色のローブ。
だが孫娘を見つめる優し気な金の相貌は、間違いなく彼女の祖母のものだった。
「ああ、カラナ! わたくしの孫娘! ようやく……ようやく逢えたわっ!」
その細身からは想像も出来ない強く優しいちからで抱き締められる。
驚きのあまり、すぐに声が出ない。
一度、唾を飲み込み、喉を潤し、ようやくかすれた声が出た。
「……これは一体……!? どうして、ここにローザ様が……!?
さっき……元老院へ戻られた筈じゃ……!」
カラナの言葉が終わらぬ内に、ローザが床に崩れ落ちる。
慌ててその身体を抱き上げる。そのあまりの軽さに、カラナは驚いた。
「大丈夫ですか、ローザ様!?」
「……そんな事……よりも………!」
肩で大きく息を吐き、カラナを見つめる。
「早く……わたくしのところにサフィリアと……クラルを!」
「え……?」
言葉の意味が分からず、返答に詰まるカラナを、ローザが叱責する!
「早くして! 間に合わなくなってしまうわよッ!」
「は……はい!」
言われるがまま、サフィリアの亡骸と――クラルを包んだ布を運ぶ。
二人の身体をローザはその両腕に抱き抱え、息を大きく吸って目を閉じる。
「今のわたくしの魔力で……呼び戻せれば良いのだけれど……」
”マギコード”を組み上げる。
恐ろしい程複雑で、長大な魔力の旋律が、二人の少女を包み込んで行く。
サフィリアとクラルのボロボロの肉体が、光に縫合され、修復されて行く様を、固唾を飲んで見守った。
撃ち抜かれたサフィリアの胸の傷が搔き消え、布の隙間から覗くクラルの肌が、瞬く間に生気を帯びて行く。
光が消え去り――ローザが目を開ける。
腕に抱いた二人に微笑みかける。
「……サフィリア、そしてクラル……さあ、目を覚まして……」
「……ん?」
わずかに呻いて――サフィリアが目を開けた!
「サフィリア!」
思わず、ローザの腕からサフィリアを抱き上げる!
「……カラナ!」
寝起きの様な表情から一転、きょとんとした顔でカラナの顔を覗き込むサフィリア。
「カラナ……、サフィリア……?」
半身を起こしながら、クラルも何が起きたかと言う表情をする。
「クラルッ!」
眼を覚ましたクラルの姿を見てサフィリアが飛び付――こうとしたものの、カラナにきつく抱き締められた少女は、その腕の中でもがくだけだった。
「サフィリア……、ゴメンね……! ホントにゴメンねッ!」
少女を抱き締めて、ただただ泣きじゃくる竜の孫娘に――サフィリアは微笑んだ。
「カラナ……信じてくれたんだね……!」
カラナの腕の中で、サフィリアが見上げて来る。
その金髪を、ローザが優しく撫でた。
「ヴェルデグリスに封じられ――すっかり記憶が飛んでしまったわたくしの語り部――よくやり遂げてくれたわ」
「サフィリアも、ギリギリまで分からなかったけどね……!」
ローザの称賛に、サフィリアは白い歯を見せて微笑む。
「いいえ、わたくしの孫娘ともあろう者が、鈍感すぎるのよっ!」
ローザがいたずらっぽく笑い、カラナの額を軽く指で弾く。
状況を理解出来ないクラルは、困惑の表情。
その時――!
「ローザッ!!」
地を揺るがす様な、深く底の知れない怒声が『封印の間』に響き渡る!
「!?」
その場にいる全員の視線が――その入口に向けられる!
そこには――もう一人のローザが立っていた。顔を手で押さえ、ゆらゆらとふらつきながら近寄って来る。
「ローザ様が二人!?」
クラルらしくもない、素っ頓狂な声を上げる。
「いや……違うよ!」
サフィリアが、カラナの腕から身を起こし、"それ"を睨みつけた!
「あいつが……カラナを騙していたんだ!」
ローザの姿を纏ったそれが顔を上げる。
その顔は、硬く真っ白い陶器の様に無機質になり、細かいヒビがびっしりと広がっている。
「おのれ……! 真逆……竜の孫が……”解放の言葉”を知っていたとは……!
ヴィオレッタの失態か! ……最後の最後まで余計な事を……ッ!」
両腕も崩れ落ち、ボロボロの皮膚が顔を覗かせている。
「ヴェルデグリスを通じて……わらわに投影していた姿が……!」
ずっと幼い頃から、祖母とは感覚が合わないと感じていた。
それは、純粋な竜族である以上――仕方がない事だと――思っていた。
でも違った。
ようやく分かった。
カラナは心の中で、怯えながら呟いた。
コイツは……あたしのお祖母様なんかじゃなかった!
ローザの抜け殻から、サフィリアと同じ姿をしたものがずるりと抜け出て来る!
しかしその髪は白髪が混じり、皮膚は干からびて水死体の様に変色し、顔には歯の無い真っ赤な口が広がっている!
「サイザリス!」
その名を、ローザが吠える!
「此処まで来て……! 此処まで来たのに……!
真逆……! 真逆ッ! 我が影武者の如き『ハイゴーレム』がッ!
此処まで我が計略を掻き回してくれるとはッ!!」
憎しみのこもった声で、サイザリスが呻く!
「返せ、我が操り人形よ! その姿はわらわのものじゃ! 返せッ!」
醜悪な姿を晒した魔女に向けて、サフィリアは自分の胸に手をあてて叫んだ!
「返さないよ! サフィリアの姿をくれたのはあんたでしょ!
もう誰も、この姿をサイザリスだと思わない! この姿はサフィリアのものだ!」
にっこりと、サイザリスに微笑み返す。
「約束は果たしたよ!
魔女の封印石は壊れたし、魔女サイザリスも歴史上から完全に消える。
……あんたはカラナに負けたんだよ。だって、この姿に”サフィリア”って名前を与えたのはカラナだもん!」
サイザリスの叫びと共に、その周囲を冷気と氷の粒子が覆って行く!
だが、その魔力は、サフィリアのそれと比べれば、あまりにも弱弱しい。
「クラル! カラナとサフィリアは魔力が戻っていないわ!
貴女が二人を護って!!」
「はい!」
ローザの指示に、クラルが力強く頷く!
クラルがローザの横に立ち、額の魔導石に魔力を宿らせ光の"魔法障壁"を成す!
氷塊と冷気に身を包んだ魔女を見据え――ローザが牙を剥く!
「サイザリス! よくも、我が孫娘に涙を流させたな!!」
膨大な魔力がローザの身体から溢れ出し、魔女を覆った氷を粉々に消し飛ばす!
「よくも、我が孫娘を謀ってくれたなッ!!」
晩年の人間と手負いの竜族の差は歴然だった。
よろよろとのたうつサイザリスの抵抗は――指先に生み出された小さな氷の一粒。
ローザの魔力が、灼熱の暴風となってサイザリスに襲い掛かる!
熱は光となって空間を見たし、光は大きな翼を広げた紅竜の姿を形作る!
「数十年かけて培われた、竜族の怒りと憎悪を受けるがいいッ!」
圧倒的な紅い火炎が――魔女の姿を包み込む!
カラナは、サフィリアのその暖かな身体を強く――強く抱き締めた。
二度と離さぬ様に――――
――そして、見届ける。
紅竜の姿をした炎に飲み込まれ――魔女の姿が塵に還る瞬間を――!!
――終わり――
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