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回復と作業

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「お、お前!俺様を殺すのか!お、俺様を殺せばお前の大好きな兄様とやらも情報を吐けずに困るだろ?だからな?そのナイフはおろさないか?な?」

 バーカスはミワに言うがミワは俺に

「兄様今のうちに情報を聞いてください。情報を聞いた後はこいつをどうするかは兄様に任せますがまたチドラに骨を砕いてもらい今度は治療しません。それでいいですか?」
「ああ。構わないよ。そいつがチャンスを与えたのにぼうにふったんだ。ましてや俺の可愛い妹に手を出そうとしたんだからな。万死に値する」

 俺はミワに言うとバーカスは笑いながら

「が、ははは。骨を砕かれると知って誰が情報をはくかばかめ!」

 バーカスが笑うとミワはチドラを自分のいるところに呼び寄せ

「チドラ。やりなさい」

 ミワはチドラを睨みつけるとチドラはミワに対する恐怖心でバーカスのまずは右肩を粉砕する。

「あ、がぁぁぁぁぁ」
「気が変わったわ。兄様。私。こいつのこと壊すけどいい?」

 ミワが俺を睨みつけて言うから思わず俺は

「す、好きにしろ。ミワのやりたいようにやるといい」
「ありがとう兄様!大好き」

 ミワが俺に笑顔を向けて言った後すぐさまバーカスに顔を向け

「チドラ。次は左腕を砕いて」
「は、はい!ミワ様。岩よ!我が名に従え。ロック・ハンマー!」

 チドラはバーカスの左腕を砕き、バーカスは「ぎやぁぁぁぁぁぁ!」と泣き叫ぶ。
 お、恐ろしい。毎度毎度思うが俺の可愛い妹だけは怒らせたくはないものだ。

「ねぇ?さっきしてあげてるからわかると思うけど私、回復魔法をマスターしているの。だからあなたの骨を何度も砕いて何回もなおすこともできるの。嬉しいでしょ?治してもらえるんだから」
「あ、あああ。ご、ごめん、なさ、い。許して、ください。俺様、が、悪かった、だから」
「チドラ。次は右足」

 バーカスが謝る中、ミワは次にチドラに右足を砕かせる。

「あああぁ!」
「許すわけないでしょ?2度もチャンスをあげたのよ?私は兄様よりは優しくないわよ」

 ミワは次々とチドラにバーカスの体の骨を砕かせては何度も治し、何度も砕くを何時間も繰り返す。俺とオルゴロスは2人の作業を黙って見守り、ギルドにいた子供の冒険者は怯え、受付嬢の方も少しやりすぎじゃないか?という目をしていた。
 数時間後に痛みのあまりにとうとうバーカスは壊れミワが満足顔で俺のところまで帰ってきた。
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